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3/16(日)

スプリングS(G2)
中山11R 芝1800m 15時45分発走予定

◎⑩フクノブルーレイク
○⑤レーヴブリリアント
▲⑨ピコチャンブラック
☆⑦キングスコール
△①ダノンセンチュリー
△⑥ジェットマグナム
△⑧マテンロウバローズ

難解なスプリングSになりました。ご存じの通り、今年からJRA重賞の日程に一部変更があり、スプリングSの日程は1週早くなりました。先週の弥生賞は開催時期が変わっていないので、弥生賞→スプリングSは史上初めて「連闘」で行われることになります。これまでスプリングSは、デビューが遅れたり、仕上げの関係で共同通信杯や弥生賞には間に合わない馬が「東の最終便」として参戦するケースが多々ありましたが、弥生賞とスプリングSの皐月賞までの間隔がそう変わらないとなると、本番と同じ舞台の弥生賞に有力メンバーが集まるのは必然でしょう。そんな事情もあって、今年のスプリングSは傑出馬不在といえる混戦メンバーとなりました。

しかも、日曜は朝から雨予報。すでに中山は先週の段階で芝コースの傷み(特に内寄り)が進んでいたので、より難解さに拍車をかけることに。波乱ありとみます。

馬の素材では間違いなくキングスコールでしょう。ただ、ここは骨折明けで、昨夏の札幌での新馬以来となる実戦。確かに、そこで見せたレコード勝利は素晴らしく、②着に負かしたテリオスララは後に阪神JFで③着とレベルも高かったのです。しかし、先週、そして今週の調教の動きがまだ全開とはいかない様子で、良化度はスローの印象。そんな中、今回は素質でどこまでやれるか!? この状況であっさり突破するようなら今後の期待も膨らみますが、人気に推されるぶん、ここは買い頃とは言いにくいです。

メンバー的には過去に逃げている馬が結構います。高額馬ダノンセンチュリーも新馬戦は逃げ切り勝ち。まだ若さを残す半面、走るフォームが素晴らしく、四肢の可動域も大きい馬です。できれば、パンパンの良馬場で改めて見たかったです。今回は、最内の馬番1番がどう出るか?  中山芝1800mは最初の1コーナーまでが短く、そこを目掛けて各馬が殺到します。今後を考えれば、逃げる競馬は想定していないでしょう。内寄りの馬場がすでに悪化していれば、好位、あるいはもっと引いた位置に付けて、芝の悪い個所から早く「脱出」できれば良いと考えますが…。初戦で繰り出した上がり3F33秒7の切れは使えない舞台になる恐れが高く、本馬も間違いなく人気の1頭だけに、購入額は悩んでいます。案に反して、それほど雨が降ることなく、加えて先週と違って「イン優位」の馬場になるなら、多額購入するのですが。

◎フクノブルーレイクは直線で内にササるのを矯正して、直線半ばからはほとんど追っていない2走前の未勝利戦(①着)がワンサイドの完勝。前走のフリージア賞(③着)は、今回のメンバーと比べても上質なメンバーが揃っていたハイレベル戦でした。4コーナーで外を回りながら、正攻法で伸び、セレクトセールで3億円の高額馬ダノンシーマ(②着)に差なく続いた内容は価値があります。稽古ではモタれ癖が解消してきて、今週はギアが上がってからの伸びが圧巻でした。父ウインブライトは2017年のスプリングSで重賞初制覇。本馬も芝2000mがベストかもしれませんが、1800mも合わない舞台ではないはず。道悪だけはやってみないと分からないですが、位置を取れる器用さを活かせれば、あっさり引き下がるとも思えません。右回りのコーナー4回の中山ですでに勝っている経験値に期待。

強敵は○レーヴブリリアント。陣営は「距離は延ばしてみたかった」とのこと。先週の競馬は、鮮やかな外差しを決めました。いまの「イン傷み傾向」の中山の芝で勝っている経験の点では大きなプラス。道悪もOKとの見立てで「連闘」を敢行してきた以上、侮れません。デンクマール(回避)に騎乗予定だったルメール騎手を確保して、ひょっとすると、ルメール騎手&田中博厩舎で、1番人気まであるかもしれません。あまりに人気が過熱するようだと、それはそれで怖いのですが…。

▲ピコチャンブラックはホープフルSで⑬着と大きく敗れた理由が正直なところ掴めていません。馬群がダメだったのならば、ここは前付け!? 血統的には道悪は「鬼」かも。すんなり逃げ、2番手を奪えれば、あっさりと押し切る可能性もあると思いますが、やはり前走の負け方は引っ掛かります。外枠のスナークピカソあたりが好位を狙いにいくと、中山芝1800mは序盤がゴチャゴチャするケースが元々多いだけに不安も。脚力は評価する半面、メンタル面が気になるので3番手までの評価。買うなら②着や③着より「単」でしょう。

ジェットマグナムは同舞台の昨秋の芙蓉Sが好内容勝ち。今回は控える競馬を示唆していて、ホープフルS(⑦着)ぐらい走れば、入着以上は十分ある見立て。

マテンロウバローズはこぶし賞が馬群を縫うように伸びて快勝。ただ、決め脚のしっかりした前2戦の内容を見ると、今回も良馬場で走らせてあげたかったです。操縦性が良さそうなので、1F延長自体はこなせるとみますが、あまりに雨量が多いと2000mをこなせるぐらいの持久力が必要になってくる可能性も。2戦2勝馬なので、人気にはなるでしょう。2月に2戦とローテは結構きついので、当日の気配にも注意したいです。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬連
⑩-⑤⑨
各2000円(計4000円)
馬連
⑩-①⑥⑦⑧
各800円(計3200円)
馬連
⑤-①⑨
1400円(計2800円)
合計 10000円

 的中!!  馬連⑨-⑩
21.5倍 × 2000円 = 4万3000円

3/16(日)
金鯱賞(G2)
中京11R 芝2000m 15時15分発走予定

◎⑧プログノーシス
○⑨ラヴェル
▲⑥クイーンズウォーク
☆④キングズパレス
△②ホウオウビスケッツ
△⑤デシエルト
△⑦ディープモンスター

今週末は天気との戦い。特に日曜は全国的に悪い予報で、金鯱賞が行われる中京も、開幕週とはいえ絶好馬場とはいかないでしょう。金曜正午発表のJRAによる馬場情報でも、中京の芝は「3コーナーから4コーナーの内柵沿いを中心に、部分的に前開催の傷みが残っています」とのこと。中京は昨年12月、今年1月と開催が続いたので、当日は天気も含めて、コース状況をしっかり確認したいところです。

もし、普通の開幕馬場なら、逃げるデシエルト、2番手追走のホウオウビスケッツの「行った、行った」を考えたくなるところ。ただ、ダートでも強いデシエルトが、果たして「芝の道悪」でも強いのかは未知数。実際に良馬場の中日新聞杯で、1分58秒4のタイムで快走した直後。今回は、もし「2分1秒台」の低速決着で、かつ、芝の内寄りの傷みが雨で急速に進むならば、逃げ込みにくい状況になる恐れも。

2番手追走(まさかの逃げも?)と見るホウオウビスケッツも、重馬場のスプリングS(②着)はこなしていますが、同じく重馬場の皐月賞は成長途上の3歳春だったとはいえ⑰着に敗れています。前走・中山金杯(⑨着)はハンデ59.5kg、そして外枠の不利もありましたが、負けすぎの印象もあって、今回はどこまで巻き返せるか。確かに今週の追い切りの動きは文句なしでした。少なくとも、中山金杯敗戦の影響は感じられませんでした。ただ、ホウオウビスケッツが通りたい「内寄り」が、急に傷む状況はデシエルト同様にマイナスに働く恐れが高いでしょう。

実際、昨年暮れと1月の開催を見ると、中京は決して「内&前有利」ではなく、急に差しに移行する例も多々ありました。上記の2頭がお互いにプレッシャーをかけることなく、悠々と行ければ良いのですが、他馬も早めにプレッシャーを掛けるとみて、今回は評価を一枚下げました。

◎プログノーシスは「道悪歓迎」とみての指名。もちろん、楽勝した昨年は絶好馬場だったので、時計勝負が良いのは間違いないでしょうが、2年前の札幌記念(①着=稍重)が発表以上に悪い馬場で、力の要る洋芝も相まって、かなりパワーシフトの設定でした。重めのインをスイスイ進出して、後続をちぎったパフォーマンスから、間違いなく道悪は鬼でしょう。

昨春のクイーンエリザベス2世C(②着)の力走も、香港・シャティン競馬場の稍重と重めの馬場でした。上記2戦が「2分1秒台」の決着。もちろん、課題のスタートで大きく出遅れしてしまうとアウトでしょうが、今回はゲートに後入れとなる「偶数番」の効果は大きいはず。しかも、馬番8番なら、先に傷み始めるインを避けられる利もあるでしょう。前走・有馬記念は初の2500mも響いたと考えますが、この中間の調子落ちもなさそうで、ベストと思える2000mなら、少なくとも「格」の違いはあると見ます。

相手の○ラヴェルは矢作厩舎らしい「復元力」に期待。道悪は正直なところ分からないのですが、エリザベス女王杯に続くチャレンジCの好走は完全復調の証。ここは別定55kgに加え、週末の雨を考えると、外枠もマイナスには働かないはず。半姉のナミュールも馬場悪化への順応力はありましたし、父キタサンブラックで、体が充実してきた今のラヴェルなら、一気差しも十分でしょう。

▲クイーンズウォークの前走・小倉牝馬S(⑥着)はハンデも響き、休み明けも微妙に影響した形でしょう。今回の設定は相手の違いはありますが、中京で行われた昨秋のローズS(稍重)と似た状況になります。今週の追い切りがWコースでラスト1F10秒8。上がり重点とはいえ、動きました。一段上がっていると見ます。パワーもあって、川田騎手が継続騎乗している以上、勝負気配を感じています。

穴っぽいのは☆キングズパレス。直近2戦は後方に置かれ、脚を余した形。今回はブリンカー着用で、調教では前向きさも出ていました。ここは手頃な頭数で、仮に行けなかったとしても、ここ2戦とは違って、極端な後ろにはなりません。稍重、重馬場の好走例が多く、道悪への対応力もあるとみれば、押さえる価値はあるでしょう。

ディープ直子といえば切れる印象が強いですが、ディープモンスターはこれまで馬場悪化に対応しています。中京芝2000mでは、昨夏に小倉記念で③着あり。相手も強力だったAJCC(⑩着)は、本馬の特長が活かしにくい中山芝2200mで基準外でしょう。

マイネルモーントは血統的な字面とは違って「道悪はマイナス」と陣営の弁。

ライラックは、道悪はむしろプラスとみますが、左回りの中京芝2000mのイメージがありません。これが右回りの2000mだと要警戒なのですが、次走候補の福島牝馬Sが狙い目とみます。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
⑧→⑥⑨
各2000円(計4000円)
馬単
⑧→②④⑤⑦
各1000円(計4000円)
馬単
⑨→⑥⑧
各1000円(計2000円)
合計 10000円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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