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4/13(日)

桜花賞(G1)
阪神11R 芝外1600m 15時40分発走予定

◎⑦エンブロイダリー
○⑫リンクスティップ
▲⑨アルマヴェローチェ
☆②エリカエクスプレス
△④ショウナンザナドゥ
△⑥ビップデイジー
△⑪ミストレス
△⑱ブラウンラチェット

阪神JFからの直行が桜花賞の近年のVパターンになっていますが、昨年暮れの阪神JFは阪神競馬場のリフレッシュ工事により、京都で行われたのがまずイレギュラー。

今週末の雨予報も悩ましいポイントに。桜花賞に至る重賞戦線で馬場が悪かったのは、昨夏の札幌2歳S(重馬場、同レースからは②着アルマヴェローチェが参戦)と、昨秋のファンタジーS(不良馬場、同レースからは勝ち馬ダンツエランが参戦)ぐらい。桜花賞のメイン時間帯にどれほど馬場が悪くなっているかが読みにくく、予報では土曜夜からかなり降るとのことですが、出走馬18頭の判然としない「道悪適性」も含め、超難解な桜花賞になりました。

展開的には、前に行ける馬はそれなりにいても、何が何でも逃げたいだろう馬がいないのも今年の特徴。先手を主張するのは遠征帰りのミストレスか。ただ、昨年暮れの阪神JF(⑧着)のように前半3F34秒2で飛ばしては厳しいので、無理に行くとも考えにくい。馬場状態は別として、例年の桜花賞よりはペースが落ち着いて、中団~後方にいる馬にとっては挽回が利かなくなる恐れもあります。好位で走れる馬が優位とみます。

また、仮に馬場が悪化すれば、1600mがギリギリという馬よりは、それよりも長めの1800~2000mをこなす持久力&持続力が武器になってくるかもしれません。

◎エンブロイダリーは前走・クイーンCで記録した「1分32秒2」が、いくら時計が出やすかった冬開催の東京とはいえ破格。同開催の古馬重賞・東京新聞杯(1分32秒6=勝ち馬ウォーターリヒト)よりも速く走れた絶対能力は軽く扱えません。昨年7月の新潟未勝利戦は、外回り1800mの広大な直線で逃げ切って、1分45秒5の2歳コースレコード。間違いなく「良馬場」がいいのは確かでしょうが、絶対能力だけで押し切れるだけの力があるとみます。再コンビのモレイラ騎手とは、昨年6月の東京での新馬戦(②着=稍重)で内の窮屈なスペースから粘り強く伸びており、その根性も強調材料に。今回は早めの栗東入りで、レース当週の長距離輸送の負担も軽減。ラスト1F11秒1でしっかり追った先週の猛調教からは、前走の疲れどころか、さらなる上積みが見込めます。阪神外回りマイルは、本馬の父アドマイヤマーズが2018年朝日杯FSでグランアレグリア(③着)を寄せ付けず、道中3番手から快勝した舞台でもあり、コースもマッチしそう。あとは、どれだけ雨が降ってしまうのか? もちろん、レコードを出せるだけの馬ですから、高速決着がベストでしょうが、メンタルの強さと父同様の操縦性の良さを活かせば、好位(理想は2~4番手付近)から伸び切って、後続は完封できるイメージ。馬場悪化が嫌われオッズが上がるようなら、配当妙味はアップしておいしいです。絶対能力に懸けます。

○リンクスティップは道悪巧者が多いキタサンブラック産駒で、道悪なら人気はアップするかも? 前走・きさらぎ賞(②着)は馬場が傷み気味の稍重で、自ら前半3F34秒6で位置を取って、勝ち馬サトノシャイニングには一瞬で抜かれたものの、③着ランスオブカオス(先週のチャーチルダウンズC①着)との競り合いを凌いだ点で高価値。問題は初のマイルへの対応でしょう。今回はやや外目の枠に入ったので、新馬で見られた発馬の甘さが出ると、位置を取れずに終わる危惧もあります。跳びは結構大きい馬なので、道悪が血統の字面通りにプラスになるかは定かではないですが、いい位置を取って、持続力勝負に持ち込めれば、ここまでマイルよりはもっと長めの距離で頑張ってきたスタミナが、馬場劣化で活きてくる計算。

▲アルマヴェローチェは、昨夏の札幌2歳S(②着)で道悪をこなせるのは立証済み。阪神JFで「1分33秒4」と一定の速さを証明した点で、晴雨兼用で信頼したくもなります。ここは1番人気になるのでは? レース当日の天気予報から、未知の「1分32秒台」に突入する可能性は軽減してきました。ただ、本質的には1600mよりもっと距離が延びた方がいいと思っていて、阪神JF自体は中~外差しが利く馬場がマッチした印象を持っています。ここ2戦の位置取りから、勝負所の位置は「中団付近」では? それで差し届くかどうか。

☆エリカエクスプレスは「良馬場」なら、本命まで考えていました。父エピファネイア、母父ガリレオの血統だけ見れば、馬場悪化もむしろプラスかもしれませんが、フェアリーSで計時した「1分32秒8」のスピードを活かすには、やはり良馬場でしょう。雨で内寄りの馬場が掘れた時に、内過ぎる「馬番2番」がマイナスになる恐れがあります。この枠だと引いて4~8番手付近は考えにくく、ある程度出して行った時に、ハミを噛みそうな前進気勢の強さを持ち合わせている点に、不安もあります。ただ、多少は揉まれても問題ないのなら、フェアリーSで見せた爆発的な強さは直結するでしょう。序盤の入りが最大のポイントに。

ショウナンザナドゥは、クイーンC(⑨着)でエンブロイダリーに完敗。また、前走・フィリーズレビューはメンバーレベルが低かった印象なので過大評価はできません。しかし、クイーンC自体は長距離輸送で一過性の馬体減もあって、スムーズさを欠き、本来の力を出していないとも判断できます。中間の坂路の動きが良く、1600mだとフィリーズレビューより位置を取れそう。走法や体の使い方から、道悪はプラスかも。当日、馬体減がないのは見届けたいですが、相手なりに走れる堅実さは3連系馬券で是非。

ビップデイジーは前走・チューリップ賞(③着)当時より、明らかに調教気配がアップ。体を大きく見せていて、先週の坂路の4F51秒6~1F11秒8には正直ビックリ。2歳時の紫菊賞(①着)で1800mをこなしている点も、今回はプラスと考えます。あとはレース本番での折り合いだけ。チューリップ賞は開幕週を意識して、ポジションを取りにいった分、力みも見られました。今回は位置を取るにしても、控えるにしても、序盤で折り合っていれば、阪神JF(②着)の最後の直線で内から外に進路を機敏に取って、伸びた底力は再評価。

穴で買いたいのは以下の2頭。

ミストレスはサウジダービー(④着)への遠征直後で厳しいローテですが、調教自体はやれていました。レース当日が「馬場渋化」により瞬発系ではなく持続力が活きる設定なら、逃げて最後にもう一度伸びていた昨秋のアルテミスS(②着)の粘りから侮れない存在。

ブラウンラチェットは阪神JFで1番人気だったのが、今回は急落する形に。阪神JFは関東馬にありがちな長距離輸送による一過性の馬体減があり、まったく能力を出せていませんでした。今回は栗東入り後も「馬なり調整」が続いていますが、落ち着きがあって、体をふっくら見せていたのは好感。半兄フォーエバーヤングの血統背景も考えれば、馬場渋化がマイナスになるとも思えず、内悪化が進むようなら、馬場のいい部分を選べる大外枠がプラスに転じることも。

近年は直結度が低くなっているチューリップ賞は、今年もインパクトに欠けましたので、上積み顕著なビップデイジー以外は印を打っていません。フィリーズレビュー組も勝ち馬ショウナンザナドゥだけ少し買います。アネモネS組は、勝ったトワイライトシティは将来的には好素材ですが、今すぐここで…というインパクトまでは感じません。

馬場悪化は避けられない予報ですが、個人的には「稍重」ぐらいなら、◎で勝負です。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
⑦→⑨⑫
各1500円(計3000円)
馬単
⑦→②④⑥⑪⑱
各800円(計4000円)
馬単
⑫→②⑦⑨
各1000円(計3000円)
合計 10000円

 的中!!  馬単⑦→⑨
20.0倍 × 1500円 = 3万円


4/12(土)

ニュージーランドT(G2)
中山11R 芝1600m 15時45分発走予定

◎⑦アドマイヤズーム
○②コートアリシアン
▲⑬イミグラントソング
☆④ルナルーチェット
△⑤ミーントゥビー
△⑥ルージュラナキラ
△⑨ジェットマグナム
△⑫プリティディーヴァ

金曜の夜も雨が降る予報の中山競馬場は、渋った馬場コンディションが濃厚。パワーが不可欠な設定となりそうで、極端な時計勝負にはならないでしょう。

朝日杯FSを勝った◎アドマイヤズームが盤石の状態で出てきた以上、評価は下げられません。朝日杯FSは2番手追走から、上がり3Fはメンバー中最速で後続を完封。ここまで京都でしかレース経験はないですが、パワーも十分あって、中山の急坂はむしろピッタリとみます。先週3日の調教がCWコースでラスト1F10秒8と猛爆。先週ドバイに遠征した川田騎手が今週なら確保できるということで、先週のチャーチルダウンズC(阪神)ではなく、ここへの東上となったのでしょうが、陣営が言う通り「NHKマイルCでの長距離輸送を経験させたい」との思惑もあっての東上は、裏を返せば、輸送に動じるメンタルではないということ。内に速い馬もいて、競馬もしやすく、ここは相手をどう買うか?の馬券勝負に。

牝馬の○コートアリシアンは収得賞金1000万円で、桜花賞に登録していれば「抽選出走」の可能性は賞金的にあった訳ですが、見向きもせずに地元戦のここへ。クイーンC(④着)は課題の発馬は決めたものの、最後は思ったほど弾けませんでしたが、これは勝ち馬エンブロイダリーが強すぎたこともあるでしょう。むしろ、調教気配は一段上がって、冬場より暖かくなったこれからが本領発揮の場かもしれません。同じサートゥルナーリア産駒のファンダムが3月の毎日杯(①着)で、上がり3F32秒5の強烈な切れで同産駒のJRA重賞初V。本馬もタメて爆発させるイメージで運べれば、逆転まであるのでは? 

マクフィ産駒のイミグラントソングは、先行馬2頭で決まった前走(1勝クラス=③着)は完全に展開負け。同舞台の昨年12月ひいらぎ賞(②着)は、デンクマールに迫って1分32秒5の好時計。今回は外枠が残念ですが、重賞の速いペースの方が脚力は活きるでしょう。

ルナルーチェットは馬場回復が遅れるようなら、逃げ切り楽勝の前走が活きるかも。今週の追い切りはレース当週でWコースでラスト1F11秒2。馬体重こそ大きくないですが、パワフルさを感じます。前走より一段良化。

穴っぽいのはミーントゥビー。暮れの阪神JF(⑦着)では脚を見せていて、今回もスタートで五分に出て、割り切った差し勝負なら、恐らく中~外差しも利く設定で浮上十分。

ジェットマグナムは強い相手とやってきた経験値を買います。ホープフルS(⑦着)は、理由はどうあれ、後に重賞を勝つマスカレードボールやピコチャンブラックには先着しています。今回は距離短縮でラストの甘さがカバーできれば、勝つのは難しくとも侮れない1頭。

券種・買い方 組み合わせ・点数
3連単
⑦→②④⑤⑨⑬→②④⑤⑥⑨⑫⑬
各300円(計9000円)
馬単
②→⑦⑬
各500円(計1000円)
合計 10000円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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