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5/3(土)

京王杯SC(G2)
東京11R 芝1400m 15時45分発走予定

◎④ロジリオン
○③ママコチャ
▲⑨トウシンマカオ
☆⑩レッドモンレーヴ
△①シャドウフューリー
△⑤アサカラキング
△⑦オオバンブルマイ
△⑫カンチェンジュンガ

土曜の東京は雨上がりの馬場で、パンパンの良馬場かどうかは微妙なライン。開幕週の東京の芝はクッションが利いて、先行馬の天下という印象はありませんでした。脚質的な差は、ほとんどなさそう。それよりはどれだけ馬場が回復するかでしょう。

◎ロジリオンは馬場の回復が多少遅れても問題ないタイプ。もちろん、それなりに速い時計でも走れるので「良馬場」でも問題ないでしょうが、今回はちょうどいい舞台設定になるのでは? 前走・ダービー卿CT(⑨着)は、まだ重賞を勝っていないのに58.5kgの重ハンデ。加えて、中山マイルでは大外馬番14番は致命的といえる不利。あれで勝て…というのはあまりに酷で、個人的に同情しました。それでも内をロスなく立ち回った勝ち馬トロヴァトーレとは「0秒4差」なので、枠や重量の恩恵あれば、もっと際どかったはず。東京芝1400mは未勝利、クロッカスSで快勝。唯一崩れたパラダイスS(④着)はシュトラウスに前をカットされる不利がありました。1600mも走りますが、現状は1400mがベストでしょう。そして、場数をこなしている左回りが断然合う。この条件なら負けられないと思います。3戦連続で松山騎手騎乗なのも心強い。仮にママコチャや、トウシンマカオよりも人気がないのなら、絶好の買い頃では? 

○ママコチャは馬場回復が遅れるとマイナスでしょう。それ以上に初の東京がどうか? 短めの直線でスパッと脚を使うので、東京のダラダラした直線が合うかどうか? ただ、総合力では断然上位。冬場より暖かくなったこれぐらいの時季から一段上がるタイプでもあり、○以下には評価は落とせません。

▲トウシンマカオは左回りでも重賞勝ちがありますが、やはり右回りの方がベターと見ています。それに1400mよりは1200mが断然いいタイプ。それでもこの相手なら、まとめてくると思いますが、オッズ程の評価は? 

2年前の覇者☆レッドモンレーヴは、1400mはとにかく堅実。ただ、発馬の不安はあって、差し届かない恐れは注意したい点。

そういう訳で、人気上位馬には死角もあります。

穴っぽいのは東京巧者のシャドウフューリー。1600m以上に1400mに適性がありそう。今回は絶好の内枠。東京芝1400mでは「1分19秒9」の持ち時計もあります。一発あるならば、ここ。

アサカラキングはバルサムノートが控えてくれれば、絶好の単騎逃げに。東京芝1400mで逃げ切りは至難でも設定は合うと思います。

オオバンブルマイ、カンチェンジュンガは力を出し切った時には怖いが、穴人気になるのなら、購入額は少なめに。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
④→③⑨
各2000円(計4000円)
馬単
④→①
1500円
馬単
④→⑤⑦⑩⑫
各500円(計2000円)
馬単
③→④
1500円
馬単
①→④
1000円
合計 10000円


5/4(日)

天皇賞・春(G1)
京都11R 芝外3200m 15時40分発走予定

◎⑤サンライズアース
○⑧ショウナンラプンタ
▲⑦プラダリア
☆⑥ヘデントール
△③ブローザホーン
△⑨シュヴァリエローズ
△⑪マイネルエンペラー
△⑬ジャスティンパレス

京都競馬場は金曜に20ミリ以上の雨を記録していますが、土曜、日曜は好天予報。天皇賞・春のレース時間帯は良馬場濃厚。それも、かなり良い馬場が予想されます。先週のマイラーズCを勝ったロングランが「1分31秒7」と、かなり速い時計が出ていました。その先週に関しては、日曜10Rセンテニアル・パークS(芝外回り1800m)のホウオウラスカーズ(上がり3F32秒9)など、外からの差しも利いて、速い上がりを記録しましたが、2000、2200mでは先行勢の活躍が目立っていました。内寄りの芝の傷みはほとんどなくて、基本的にはロスなく立ち回る馬が優位になるのでは? 

天皇賞・春は過去10年(阪神で行われた2021、22年を含む)で、2015年ゴールドシップ(2コーナー14番手)や2018年レインボーライン(2コーナー10番手)など、レース序盤で中団~後方からの台頭例はありますが、基本的には「前に行って、スタミナ切れしない馬」が圧倒的に強い。優勝馬の最終4コーナーの位置取りを見ると、6番手以下は2頭だけ。純粋な逃げ切り勝ちだった2016年キタサンブラックなど「最終4コーナー先頭」の馬の優勝が4頭、「最終4コーナー2番手」が昨年優勝のテーオーロイヤル、「最終4コーナー4番手」が3頭。といったように、スタミナに任せて前で圧倒するパターンが多く、中~外差し、早めのマクり(ゴールドシップは例外)は、前が簡単には止まらない馬場状況もあり、強調できません。

今年の展開をどう見る? 人気薄で気楽な立場でもあるジャンカズマの先手はほぼ確実。そのジャンカズマは、後続が早めに動いてきた昨秋のアルゼンチン共和国杯(同レースはかなり前が速かった)のようなことがなければ、乱ペースを刻むことはなさそう。直近3戦で前付けできているサンライズアースや、好位粘りが理想と思われるマイネルエンペラーは「2~3番手」で問題なく、序盤から競り合う形は考えにくい。といって、極端なSペースもなく、道中の「中だるみ」はなさそうなので、ビザンチンドリームなどの早仕掛けもやりにくい流れとみます。緩みない流れで、持続力勝負で勝てる馬。現役馬では昨秋の菊花賞を最終3コーナー3番手から押し切ったアーバンシックは近いイメージ。ただ、同馬は宝塚記念に回るので、似たタイプを探しましょう。

◎サンライズアースの前走・阪神大賞典Vを素直に支持します。昨秋に体調を崩したこともあり、年初の日経新春杯(⑯着)は重苦しく、本調子に程遠いイメージでしたが、逆に昨秋の充電効果がここになって出てきて、急上昇している印象。昨春の日本ダービー(④着)は自身の「2分25秒0」は傑出した時計ではありませんが、早めに後方から動く、乱暴な競馬でも大崩れせずに粘っていたのはスタミナを証明するもの。正直、前走の個人的な評価は高くなかったです。ただ序盤で逃げて、一度抜かれて2番手に引く形でになりながら、結果的に早め先頭で押し切って「3分3秒3」は超優秀とはいえないものの、まだ余力を残していた点で、伸びしろを感じました。ステイヤーっぽくない超大型馬ですが、530kg前後の巨漢のわりに重さを感じさせず、各パーツをスラッと見せるのは長距離型のそれ。父レイデオロ、母父マンハッタンカフェの重厚血統も心強く、血統的なガス欠はなさそう。あとは自身との闘いでしょう。掛かるぐらいならジャンカズマを制して、行ってもOK。ラスト1000mを「57秒8」でまとめた阪神大賞典の持久力を見れば、早め先頭から、簡単には差されない競馬が可能。ちなみに最終追いが地味だったのは、計測距離1200mの短めの追い切りなので、まったく度外視できます。

相手妙味は○ショウナンラプンタ。前走・阪神大賞典(④着)は、折り合いを再確認する形の道中の運び。最後は目を引く伸びでしたが、結果的には阪神では新馬(内回り2000m)とゆきやなぎ賞(外回り2400m)を勝っていても、内回り適性で遅れを取った形。菊花賞(④着)は最後は内を突いて伸びており、単なる外差し一辺倒ではなく、3~6番人気想定の今回は、1番人気だった阪神大賞典とは違って、気楽に乗れる立場。名手・武豊騎手の手腕が不気味です。

穴っぽいのは▲プラダリア。菊花賞(⑦着)で負けているとはいっても、当時は阪神開催でしたし、まだ重賞を勝つ本格化前でした。折り合い自体に不安はなく、位置を取って走れて、相手なりに走る粘り強さもあります。最終4コーナーまでガス欠なく回ってくれば、一瞬の切れで台頭は十分。イン付きの裏芸もあり、前走・京都記念(⑥着)は特長を殺されるボコボコした馬場に泣いた形でしたが、今回は開幕2週目の馬場で父ディープインパクトの血も活きそう。

問題は4番手に下げた☆ヘデントールの評価でしょう。菊花賞(②着)は最後に底力で伸びましたが、勝ち馬アーバンシックとは完全に差があり、③着アドマイヤテラ、④着ショウナンラプンタあたりと差は見えませんでした。前走・ダイヤモンドS(①着)は強いには強いが、メンバーレベルは地味な印象。現状、東京コースがあまりに合っていて、京都がより合うかは微妙。今回は前走に比べればかなり相手は強く、すんなり勝ち切るレベルにあるかどうか? 

他の有力馬の評価。

ブローザホーンは昨春の天皇賞・春(②着)で、最終4コーナー12番手から浮上。なかなか天皇賞・春では見られないパターンで追い込んだので、よほど京都外回りは合うのでしょう。前走・阪神大賞典(③着)で復調も示し、馬券的には売れるでしょうが、評価は下げられません。

シュヴァリエローズの前走・日経賞(⑫着)はディープインパクト産駒で渋った馬場と設定が悪かった印象。評価すべきは昨秋の京都大賞典(①着)を「2分22秒9」の好時計で乗り切った点。軽い馬場の適性はかなりのものと見ます。位置を取って走れるのも魅力。

マイネルエンペラーの日経賞(①着)は逆に道悪が大きなプラスになったのは事実でしょう。ただし、2走前の日経新春杯(③着)でも一定の力は見せていて、位置を取ってのスタミナ勝負に不安はなさそう。半面、極端な決め手勝負になると、かなり厳しいと思いますが、そこまで「中だるみ」する展開はないはず。持続力勝負なら。

ジャスティンパレスは2年前の覇者。当時は1枠1番でロスのない競馬でした。今年は外目の馬番13番。京都芝外回り3200mは結構序盤に3コーナーを迎えるので、ベストは「内~中枠」。序盤でどこまでロスを軽減できるか? アバウトに中団~後方の外を回されると厳しいでしょうが、うまく流れに乗れれば、ジャパンCや有馬記念でも脚を見せているので要警戒。

評価が難しかったのは8枠の2頭。ビザンチンドリームはサウジ帰り。昨秋の菊花賞(⑤着)では見せ場はつくりましたが、「序盤力」が物足りない印象で、今回の外枠は微妙では。

ハヤテノフクノスケの前走(阪神芝3000mの阪神競馬場リニューアルオープン記念=①着)の「3分2秒9」は、阪神大賞典を勝ったサンライズアースの「3分3秒3」を上回った点では優秀。ただ、当時は開幕週の絶好馬場。今回は相手も急激に強くなっていて、時計をそのまま評価するのは微妙。ということで、8枠2頭は「無印」としています。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
⑤→⑦⑧
各2000円(計4000円)
馬単
⑤→③⑥⑨⑪⑬
各800円(計4000円)
馬単
⑧→⑤⑦
各1000円(計2000円)
合計 10000円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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