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5/25(日)

オークス(G1)
東京11R 芝2400m 15時40分発走予定

◎⑨エンブロイダリー
○⑫ブラウンラチェット
▲⑤リンクスティップ
☆①アルマヴェローチェ
△③パラディレーヌ
△⑥ビップデイジー
△⑯ゴーソーファー
△⑱エリカエクスプレス

先週のヴィクトリアマイルは◎クイーンズウォークがなんとか②着に頑張り、☆評価の1番人気アスコリピチェーノが優勝。資金配分、馬券の組み立て次第では、もっと馬券収支が良くてもおかしくなかったので、プラスにはなりましたが、大反省です…。

オークスは例年通り、芝は引き続きBコース使用の3週目。先週は土曜に雨が降った影響もあり、内寄りの芝の傷みが進んで、最後の直線は完全に中~外伸び馬場になりました。今週は再び土曜夜から日曜朝にかけて雨予報。すでに傷んでいる内寄りの修復は難しいでしょう。4コーナー手前から内を避けて通るような攻防になるかもしれません。Cコースに替わる来週のダービー週は「内&前」が幅を利かすパターンが結構ありますが、今週の馬場は「内」がかなり厳しくなるとみます。

天気予報は予断を許しませんが、日曜朝(午前8~9時頃)には東京都府中市の雨は上がりそうとのことなので、オークスの時間帯には「稍重」か、場合によっては「良」まで回復する可能性も。それでも、直線は完全な力勝負でしょう。展開に恵まれての「内粘り」はまずなく、昨年の①着チェルヴィニア、②着ステレンボッシュのような完全な差し決着と想定します。そして、3連圏の穴パターンも完全に「差し」とみます。2021年③着ハギノピリナ(16番人気、最終4コーナー12番手)、2023年③着ドゥーラ(15番人気、最終4コーナー14番手)のようなタイプが飛んでくるシーンをイメージしていますが、万が一、想定以上に馬場が悪化して「重」か「不良」になった時は、混迷と言わざるを得ません。

改めて言うまでもなく、オークスは桜花賞組が断然強いです。今年の桜花賞は、レース当日の雨(稍重)で、道悪の巧拙が出た可能性はありますが、レース前半4F46秒6~同後半4F46秒5の緩まない平均ペース。実力差がはっきり出ました。雨の中、ラスト2Fが11秒4-11秒4。これだけ③着以下を引き離した上位2頭は相当強いと思います。

桜花賞に続き、◎エンブロイダリーをもう一度本命に推します。個人的には桜花賞時点の不安は「道悪」と「発馬難の追走不安」にありました。結果的に、スタートは決して良くなかったものの、上手にリカバーして、中団付近を追走して、最後は馬群を縫うように突き抜けた内容は極上でした。確かに、ラスト50mの脚はアルマヴェローチェの勢いも感じましたが、それでも、抜かれそうな気配はまったくなかったです。前走は栗東に入厩したので、美浦→栗東、そしてレース当日の栗東→阪神の「2段輸送」をクリアしたことになります。関東馬にとって、輸送負担がある阪神の桜花賞を勝ち切るのは相当大変ですが、体を減らすことなく勝ち切った点を高く評価します。そして、今回はホームの美浦で調教を積み、レース当日の「短距離輸送」で東京に行けるので、調整面や輸送負担は、桜花賞とは比較にならないほど条件が良くなります。ルメール騎手が騎乗した今週の最終追いは操作性に優れ、体を大きく見せていました。血統的にはアドマイヤマーズ(父ダイワメジャー)の子ということで、距離を不安視する声もありますが、ダイワメジャーの直子は芝2400mで12勝(勝率12.0%)を挙げ、勝率自体は芝1600mの9.1%、2000mの7.7%と比べても、悪いわけではありません。単に2200mを超える距離を使う馬が少ないだけの話です。ビワハイジに繋がる母系は、当然ながらオークス馬ブエナビスタの近親になるので、母系には距離の融通性もあります。今回は桜花賞以上に雨が降った時は危うい面もありますが、好時計勝ちしたクイーンCを見ても、左回りの大箱はベストでしょう。差し損ねる不安が少ない「底力重視」の馬場もプラスに出ると思います。二冠達成確率は相当高いとみます。

では、相手をどう買うか? 本来なら桜花賞②着のアルマヴェローチェでしょう。距離延長の対応力はエンブロイダリー以上かもしれません。道悪の適性もこちらが明らかに上でしょう。ただ、馬場的に傷んでいる内を通ることになりかねない、最内の「馬番1番」がまずカギでしょう。道悪でさらに馬場が掘れるようだと、いくら道悪OKとはいっても、明らかにマイナスでしょう。外に出せないまま、力を発揮できないレースとなる恐れも…。もう一点、初めての「関東への長距離輸送」も相当な試練とみています。関西圏と同じ精神状態で挑めるか? 東京コースも今回が初めて。桜花賞自体は道悪になったことで、エンブロイダリーに迫れたと思っているので、もし馬場回復が早まって、スピードの持続力勝負になった時には、エンブロイダリーとの「着差」は広がるかも。当日、チェックしたい部分は多々あります。

相手妙味は○ブラウンラチェット。桜花賞は阪神JFで減った馬体を回復させる過程の中での栗東滞在。馬体自体は増えて出走できましたが、実際の競馬は大外枠が厳しすぎ、また出負けしたことで、レースには参加できない形でした。もともと1800mから使い出した馬で、アルテミスSを勝ったとはいえ1600mは短いのでしょう。この中間、やや馬体は減少傾向。それでも、長距離輸送の負担があった阪神とは違って、今回はホームの利があります。昨秋のアルテミスSが完璧な立ち回りでしたし、2400mの適性だけなら、メンバー屈指でしょう。このタイミングでのレーン騎手起用も不気味。人気が急落するようなら、狙って損はないのでは!? 

▲リンクススティップは恐らく3番人気。こちらは体型的にも2400m向きとみます。半面、安定しない発馬と、桜花賞(③着)の検証は必要になります。桜花賞は出負け、距離ロスと不利が重なりました。ただ、多少時計が掛かる当時の馬場レベルは向いたともいえます。スタート次第では「好位」からということのようですが、その競馬になった時、内傷み馬場がマイナスになる恐れも。逆に、今回も桜花賞のような中~外差しに徹した方が個人的には脅威に映ります。そしてアルマヴェローチェ同様、本馬も関東圏への長距離輸送が実は初めて。2走前のきさらぎ賞(②着)もレベルは高く、能力的にも桜花賞の上位2頭に迫るものがありますが、スタートに不安がある分、やはり当日の気配は重要になると思います。「枠」はもう少し外の方がやりやすかったと思います。

今年も桜花賞に至る過程のレベルは高かったので、相手も桜花賞組に「馬券妙味」を感じます。

△エリカエクスプレスの桜花賞は、直接的には「道悪」が響いた形。包まれる競馬をしたことがなかったので、「内枠」で窮屈になる恐れを回避するため、結果的にスタートも良かったので逃げる形になったのでしょう。桜花賞当時の馬場も内は重かったので、厳しくなったと思います。それでも、⑤着に粘れたのは地力の高さ。レースレコードで勝ったクイーンCは評価を落とせず、当時は関東圏への輸送をこなしています。ここは大外枠で包まれる心配はないので、逃げなくてもOK。確かに競馬自体はスピード色が濃いですが、父エピファネイア、母父ガリレオなので、本質的な距離融通性はあるはず。フェアリーSの好時計を活かすには、理想は「良」でしょう。2分23秒台の決着になって、好位にすんなり行けるようなら、侮れません。追い切りの動き自体は良かったです。桜花賞ほどハードにはやらず、丹念に乗り込んできました。今回は、大外の「馬番18番」がプラスに出そうです。

△ビップデイジーにも印を回しました。桜花賞(⑪着)は序盤少し噛んでいるようでした。チューリップ賞で好位に行ったので、前進気勢が強くなっていた印象があります。直線で外に持ち出して伸びた2走前の阪神JF(②着)のように、序盤は馬のリズム重視で走らせ、最後に脚を使う競馬なら、桜花賞ほど負けるとは思いません。父サトノダイヤモンド、母父キングカメハメハで、最後に脚を使う競馬は絶対に合うはず。ここは人気は急落でしょう。差し勝負が功を奏せば「中~外伸び馬場」も活かせるでしょう。

△パラディレーヌはフラワーCの結果次第では◎を打とうと思っていました。ただ、出遅れて厳しい競馬になりました。勝ったレーゼドラマとは差があったので、このオークスで勝ち切るまではどうか?と思う半面、2走前のつばき賞(①着)の1分46秒8は、サトノシャイニングが勝ったきさらぎ賞(1分47秒0)より速く、一定レベルには達しています。母パラダイスガーデン自体は短距離馬でしたが、父キズナで補える期待値もあり、穴で一考。

△ゴーソーファーはフローラS(⑯着)が揉まれて、内でまったく競馬になっていませんでした。レースの価値はフラワーC③着より、1月中山1勝クラス(芝2000m)でアロヒアリイを負かした競馬が光ります。当時が外を回しての一気差し。こちらもキズナ産駒。1800m、2000mの長めの距離を使って来ており、割り切って揉まれない外を選択するには「馬番16番」もいいでしょう。

ただ、フローラS自体のレースレベルは高く感じていないので、勝ち馬カムニャック、③着タイセイプランセス(穴人気になる可能性もありますが)ともに無印としました。勝ち馬カムニャックは、前走の馬体重がこれまでで一番軽い470kg。栗東からの東京再輸送はカギになります。

忘れな草賞①着のサヴォンリンナも、前走のメンバーレベルが地味。持ち時計もないので、馬場がよほど悪化しないと厳しいと思いますし、ここで勝つには戦力アップが必要でしょう。

フラワーCを勝ったレーゼドラマは、前走自体は完勝でした。差す脚を欠く分、前走のような早めの競馬が理想となると、「内傷み馬場」がマイナスになる恐れも。フラワーCの競馬はあまりに理想すぎたので、同じ競馬をG1でもう一度…となると、さすがに厳しいのでは? 周りのプレッシャーもきついはずです。

関東馬にとって、阪神の桜花賞が完全アウェーになるのと同様、オークスは関西馬の栗東~東京の長距離輸送はカギになります。輸送自体はクリアしても、慣れない東京競馬場の出張馬房で1泊することになるので、この1晩でカイバ食いが落ちて、活気がない…とか、大幅なマイナス体重とか。当日のパドックや返し馬には、ぜひ注意してほしいと思います。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
⑨→⑤⑫
各2000円(4000円)
馬単
⑨→①③⑥⑯⑱
各1000円(5000円)
馬単
⑫→⑤⑨
各500円(1000円)
合計 10000円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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