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6/14(土)

函館スプリントS(G3)
函館11R 芝1200m 15時25分発走予定

◎⑪ペアポルックス
○⑫ステークホルダー
▲⑦ナムラクレア
☆④カピリナ
△①ジューンブレア
△⑥ウイングレイテスト
△⑭レイベリング
△⑮モリノドリーム

1年ぶりの函館開催。芝コースは「張り替えた内寄りの状態が良く、張り替えていない部分の中~外は重いかもしれない」というのが現地からの報告。基本的に開幕週に行われている函館スプリントSは「内」に馬群が密集して、各馬がタイトに回ってきます。注意しなければならないのは、この各馬がタイトにコーナーを回ることで、4コーナーでも馬群は内に密集する点。

中~外を通った差し馬が意外に外を回りすぎず、一気差しを決めたケースは、近年の例では2015年ティーハーフや2023年キミワクイーンがあります。逆に人気馬の凡走は、中~外を回るのを嫌った差し馬が内に固執した分、前が空かずに不発になるパターン。

今年、1番人気候補のナムラクレアにその不安があります。近走の脚質キャラは中団~後方差しに移行中で、いかにも馬群に揉まれそうな「馬番7番」。といって、馬場を張り替えた内寄りの芝コンディションが良いとあれば、アバウトに中~外差しでは、いかにG1好走も多々ある実力馬といっても、事は簡単には運ばないかもしれません。

札幌で施行された2021年も含めて、過去10年の優勝馬の最終4コーナーの位置は、1番手が3頭、2番手が2頭、3番手が2頭。2017年ジューヌエコールが5番手。2015年ティーハーフ(14番手)、2023年キミワクイーン(10番手)はあくまでも例外とあれば、やはり「前優位」は確かでしょう。まして、内有利が予想される今年の芝状態なら、なおさらでしょう。

今年の展開をどう読むか? 

内3頭は先行型。ジューンブレア、カルチャーデイの兼ね合いはスタート次第だと思いますが、少なくともダートから転戦してきたインビンシブルパパが内2頭を制して逃げるシーンまでは考えにくいです。カピリナ、ダートから転戦してきた3歳馬ミリアッドラヴも1400~1600mを主戦場にしてきた経緯を考えれば、すんなり前に行けるとは思えず、先行勢の後ろ~中団付近でしょう。

そうなると、内2頭に迫っていける同型先行馬はジョーメッドヴィン、そして◎ペアポルックスあたり。前半3F33秒台前半が楽に刻めて、好位差しが本来板についているペアポルックスには、絶好の舞台とみます。3~4番手にすんなり行ければ、メンバー的にもチャンスでは? これまで、洋芝をオーバーシードした冬の中山、小倉での好走例が多く、北海道は札幌も含めて初参戦ですが、洋芝適性は十分あるでしょう。記録的には2走前のオーシャンS(②着)が優秀。道中2番手から一度は先頭に立ち、ママコチャと0秒1差なら、今回のメンバーなら勝負になる計算。前走・高松宮記念(⑱着)は外枠の時点で、ほぼアウトでした。父キンシャサノキセキも函館スプリントSを勝っています。一変するなら、このタイミングが狙いとみます。

相手も穴で○ステークホルダー。オーシャンSは出遅れ、前走・春雷S(⑫着)も位置が取れず、最後は馬場の悪い内に入っては大敗も仕方ありません。昨秋に中山芝1200mで1分7秒2の好時計。函館芝1200mは2度負けていますが、これはまだ本格化の前の話ですし、2戦とも大敗はしていません。ここはスタートを決めて、流れに乗れば、巻き返す余地はあるでしょう。

▲ナムラクレア、☆カピリナは直線で前が空くかだけでしょう。スムーズなら、枠順自体は馬場の良い内を走れる利はあります。

オッズ妙味があるのはウイングレイテストの好位粘り。函館実績もあって、2走前のオーシャンS(③着)だけ走れば不気味。

内3頭の先行馬では、行き切った時のジューンブレアの粘り込みは一考。外すぎる枠は行けないと馬場的には展開待ちですが、1200mなら折り合いがスムーズになるレイベリング、函館はとにかく走るモリノドリームの「鹿戸厩舎2頭」は押さえたいです。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬連
⑪-⑫⑦
各2000円(4000円)
馬連
⑪-①④⑥⑭⑮
各800円(4000円)
馬連
⑫-①④⑥⑦
各500円(2000円)
合計 10000円


6/15(日)

宝塚記念(G1)
阪神11R 芝2200m 15時40分発走予定

◎⑮ロードデルレイ
○②ドゥレッツァ
▲⑬アーバンシック
☆①ベラジオオペラ
△③ローシャムパーク
△⑦ジャスティンパレス
△⑨ヨーホーレイク
△⑪ソールオリエンス

安田記念は申し訳ありませんでした。◎ジャンタルマンタルは快勝でしたが、②着ガイアフォースは「無印」で的中できませんでした。ガイアフォースはダート2戦と香港遠征の前走を除いた直近3戦をノーカウントとすれば、昨年の安田記念(④着)の好走からも、無印は無謀すぎました。配当も結構良かっただけに、反省しています。

今春のG1は週末の馬場が読みにくい状況が続いています。今週の宝塚記念も土曜から日曜未明にかけて、阪神競馬場は雨予報です。果たして、どれだけ降るのか? 道悪巧者が台頭するぐらいに雨が残るのか、それとも、早く上がって乾くのか。各馬の浮沈の大きなポイントになりそうです。今年から宝塚記念は2週繰り上がり、従来の阪神4週目(昨年は京都で実施)から、阪神開催2週目の施行になりました。例年なら、宝塚記念の頃は内寄りの芝の傷みが進むのですが、今年は1週しか使っていないので、先週時点では内寄りの芝状態は絶好。この週末の雨で内寄りがどれだけ傷むかですが、これはレース当日の状況を確認していただきたいと思います。

阪神競馬場付近の天気予報は予報機関によってバラバラで、土曜から日曜午前までかなり降るとの予報もあれば、日曜未明にはすでに上がって、日曜の日中は「晴れ予報」で最高気温31度を予想しているような予報もあります。早く上がる後者の予報を重視すれば、まだ開催2週目で例年ほど内寄りの傷みも進んでいない訳で、レコードの出るような「良馬場」もないと言えず、個人的には「高速決着」を想定しました。

優勝推定タイムは「2分10秒台前半」。場合によっては2分9秒台突入も。となると、昨年の神戸新聞杯(稍重)を2分11秒8で逃げ切ったメイショウタバルや、道悪でこそだった昨年の②着馬ソールオリエンスや、昨年のAJCCや今年の日経賞を渋化馬場で好走しているチャックネイトなど、道悪歓迎型には厳しいとみます。

狙うべきは高速決着歓迎型。◎ロードデルレイを推したいです。2走前の日経新春杯(①着)は展開がハマった印象もありましたが、いくら展開や馬場が向いたといっても、2分9秒8はなかなか出せません。宝塚記念のレコードが2022年タイトルホルダーの「2分9秒7」なので、日経新春杯と同じ時計で走れば、十分に優勝できる計算です。前走・大阪杯(②着)は、今回と恐らく同じ「内優位馬場」の状況下で、外から差し込んでレコード決着の1分56秒4で走破した点に価値があります。また、先週の1週前追い切りが抜群でした。2200mの方が2000mより1~2列前で運べて、目標になるメイショウタバルとの枠が近いのも競馬のしやすさではプラス。再コンビとなる川田騎手との相性も良く、夏の新潟での好走もあるので、当日の「暑さ」に対応できそうなのも強調材料になります。一気差しに期待します。

○ドゥレッツァはジャパンC②着、ドバイシーマクラシック③着の直近成績を支持。前進気勢もある馬なので、阪神内回り2200mは初挑戦でも最適なはず。内のベラジオオペラよりも前攻めで粘る形になると、押し切りまで十分。こちらはロードデルレイ以上に馬場回復は条件でしょう。確かに海外の重い馬場も対応していますが、夏の新潟で好走があり、菊花賞の「3分3秒1」も昨年の菊花賞馬アーバンシック(3分4秒1)よりも速いので、本質は高速決着型。折り合い面を考えれば、直近2走の2400~2410mより2200mはベストでしょう。逆転まで十分。

▲アーバンシックの評価は悩みました。確かに菊花賞は強かったですが、あくまでも同世代限定戦。位置を取れない点や、自分から競馬を組み立てられない点では、現4歳では確かに上位の馬ですが「器用さ」で見劣る面も。ただ、掛かる面もあるので、直近2戦の2500mよりは明らかに2200m向きとみます。前走・日経賞(③着)は道悪というより、まだ次に一段余力を残した点では「上昇」を見込めるのも事実です。同じ2200mのセントライト記念はコスモキュランダぐらいしか難敵はいなかったとはいえ完勝でした。ゲートを決めれば、少なくとも最後までバテる馬ではないので、3連圏内という意味では「軸」にもなります。

問題は☆ベラジオオペラでしょう。パンパンの良馬場だったら絶好の馬番1番。問題は土曜のレースで、内の傷みが進まないかどうか? それに、2200mは1F長い懸念も。それ以上に、当日の予想最高気温が31度と、かなり高いのが引っ掛かります。陣営からも暑さは苦手と何度かコメントが出ていますし、雨中でさほど暑くなかった昨年の宝塚記念(③着)とも、また違った設定になります。当日のパドックには十分注意したいです。

ローシャムパークは、昨年の宝塚記念(⑤着)は美浦からの長距離輸送が響いた点を考慮して、今回は栗東に一度入れて、レース当日の輸送負担を軽減しました。有馬記念の2500mは長く、前走の豪州は遠征競馬だった点を考えれば、ここは見直す余地はあります。2200mまでは守備範囲。多少の道悪はこなします。オッズ的には買い頃になりそうで押さえたいです。

ジャスティンパレスは一時期の切れがなくなった印象ですが、それでも近走で大負けしている訳でもない。大阪杯(⑥着)の2000mは現状短く、天皇賞・春(⑥着)はさすがに動くのが早すぎた感。昨秋の天皇賞・秋(④着)は勝ったドウデュースとは0秒3差。急激な衰えは見られませんので、3連系では買いたいです。

ソールオリエンスは昨年の宝塚記念(②着)でお世話になりました。どうも展開が噛み合わない近況ですが、どうしても前で決まってしまう大阪杯(2年とも完敗)の内回り2000mとは違って、持久力勝負の様相が濃くなる2200mなら、一瞬の切れ不足を補うにはベターでしょう。順調の強みもあり、調教気配は上々。人気ガタ落ちなら、押さえても。

もう1頭、ヨーホーレイクは今季の順調度が目立ちます。京都記念(①着)は鞍上のうまいコース取りが光った印象も強いですが、前走・大阪杯(③着)は内を伸びて、新たな面も見せました。スタートに課題はあるのですが、多少の出負けなら、大阪杯からの1F延長がむしろプラスになるでしょう。すでに7歳ですが、順調の強みも評価。

問題はレガレイラでしょう。軽度とはいえ、骨折明け。有馬記念は素晴らしかったですが、鞍上・戸崎騎手の「神騎乗」もありました。牝馬限定のローズSやエリザベス女王杯で勝ち切れなかった点と、関西圏への輸送競馬がプラスになるとは思えない点で「無印」としました。大外の馬番17番も、内の悪化が進んでいない馬場では厳しいと思います。

穴人気になりそうなメイショウタバルは道悪が残れば…ですが、良馬場まで回復して、ある程度の切れを要求されると苦戦。馬場は回復すると思うので、バッサリ切ります。

プラダリアは往年の出来にはない。 チャックネイトは極悪馬場になって、初めて狙える現状。 ボルドグフーシュは現状だと、展開があっても善戦級まで。 シュヴァリエローズは2週前の目黒記念ならチャンスでしたが、2200mの切れ勝負で来るイメージを持っていません。 ジューンテイクは理由はどうあれ、エプソムC(⑯着)が負けすぎ。 ショウナンラプンタは毎回頑張っていますが、今回は大一番での乗り替わりが気になりますし、極端な高速決着は日経新春杯を見ても厳しいでしょう。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
⑮→②⑬
各1500円(3000円)
馬単
⑮→①③⑦⑨⑪
各800円(4000円)
馬単
②→⑬⑮
各1000円(2000円)
馬単
⑬→⑮
1000円
合計 10000円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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