12/14(日)
阪神JF(G1)
阪神11R 芝外1600m 15時40分発走予定
◎⑥アルバンヌ
○③ミツカネベネラ
▲④アランカール
☆⑤ギャラボーグ
△⑧ヒズマスターピース
△⑨スターアニス
△⑰タイセイボーグ
△⑱ショウナンカリス
阪神JFは4角先頭の2015年メジャーエンブレム、純粋な逃げ切り勝ちを飾った2019年レシステンシアの例はありますが、広大な外回りコース使用で、スピードだけでは圧倒できない舞台設定。基本的に体力自慢で「差せる馬」が断然強いレースです。
さて、今年の展開はどうなるでしょうか? それなりに先行型がいます。まず、全3戦でハナを主張してきたラスティングスノーは無理にハナに行くシーンは考えにくいですが、かといって、極端に下げるとも思えません。ダート1000mで逃げ切り勝ちのあるローズカリス、武豊騎手騎乗のマーゴットラヴミー、前2戦で逃げ切り勝ちを収めている国枝厩舎のヒズマスターピース、さらには、1200mが主戦場のアンヘリータスが最内の馬番1番とあれば、全体的に速めの流れで推移するのではないでしょうか? 加えて、土曜から日曜にかけて予想されている、雨予報(雨量は少ないかもしれませんが…)も無視はできません。全体的には「パワー戦の様相」となり、少なくとも、1200mや1400mをステップにしてきた馬には辛いレースになるのでは!?
◎は関東馬のアルバンヌ。阪神での新馬戦(②着)を初戦に選び、当時が栗東滞在での挑戦。今回は2度目の栗東滞在からの阪神参戦となり、その「経験値」が活きる思惑です。新馬戦ではフェスティバルヒルに先着を許しましたが、そのフェスティバルヒルが後にファンタジーSを完勝した時点で高価値。本馬自身も、その後の2連勝に「成長」を感じます。特に前走・サフラン賞が完勝でした。1番人気は良血馬ドリームコアに譲りましたが、レースでは何とか折り合って、中山の急坂を手応え良く伸びました。急坂のある中山の直線で「上がり3F33秒7」は、いくら今秋の中山は時計が出やすかったとはいえ、価値ある時計です。それに、馬体も一段と幅が出ています。確かに、今週の最終追いのテンションは高めでしたが、それでも、セーブせずに、加減せずに、しっかりと追えていたのは好感が持てました。レース当日に極端な馬体重減がなければ、しっかりと力を出し切れる状態でしょう。
阪神マイルは父アドマイヤマーズが朝日杯FSを楽勝しており、また、阪神マイルが舞台だった2020年マイルCS(③着)でも走れていました。その父の代表産駒エンブロイダリーも阪神マイルの桜花賞の勝ち馬。父も産駒も、軽いマイラーというよりは重厚型で、一瞬の切れというよりは持続力型。また結果的に、本馬は新馬から一貫して「差し」を練習してきたことが、大一番で活きてくるはず。馬番6番も良い位置です。
相手も関東馬の○ミツカネベネラ。正直なところ、前走・アルテミスS(②着)にはビックリしました。阪神JFに名前があれば断然人気だったであろう勝ち馬フィロステファニは確かに強かったですが、本馬もジワジワと粘り強く伸びました。こちらもアルバンヌと同じく、一瞬の切れというよりは持続型。普段からテンションの高いところが見られるので、レース当日の気配は大きなカギになりそうですが、落ち着いて挑めるようなら、まだ底が割れていない体力は魅力的。それに、鈴木伸師が「雨が降ったら、さらに良いと思う」と話す馬場適性にも魅力を感じます。調教を見る限り、右回りがダメとは思えず、モーリス産駒特有の体力も感じます。馬番3番をうまく活かせれば…。重賞②着後でも、人気はそこまで集まらないでしょう。狙い頃では?
▲アランカールは、潜在能力は上記2頭よりも上かも。ただ、現時点での完成度となると、やや不安も。スタートや道中の口向きが個人的に気になります。過去2連勝は、少頭数もあって乗り越えましたが、今回は18頭立てで、出負けして後方からとなると辛いでしょう。それに、現状は切れ特化のタイプで、土曜から日曜の天気は懸念材料。果たして、どの位置からの競馬になるか? 好発で、楽に位置が取れるようだと頭まで。
☆ギャラボーグは将来的には相当な器と評価しています。ただ、ロードカナロア産駒特有の「晩成型」かも!? 現状では、まだ走りに無駄があり、道中の動きほどは脚が使えていないように見えます。ただ、この3ヵ月間の充電で走りが「効率アップ」しているのは調教でも感じ取れています。いずれにしても、今回は道中の位置は大きなカギになりそう。過去2戦が「超スロー」なので、同じような序盤の入りですと、必然的に位置は後ろになります。阪神JFで「中団~後方」は決して悪い位置ではありませんが、前走の「2番手差し」の直後ということで、揉みくちゃになる競馬になると厳しそう。川田騎手がどんな騎乗をするか!? とにかく、体力を感じる馬なので、潜在能力的には魅力の存在。
△4頭の評価は以下の通りです。
ヒズマスターピースは、ここに来て国枝調教師の評価が上がってきている1頭。カイバをしっかり食べるので、馬体減を心配する必要がなく、陣営的にも「もうひと絞り」がむしろ理想という頼もしさ。現状、切れる脚はもうひと息でも、阪神外回り向きの体力を感じます。逃げて2連勝中ですが、良い脚を長く使えるので、仮に控える競馬になっても、極端に下がらなければ勝負になる見立て。初戦で2000mを経験したことも、体力の問われる阪神マイルではマイナスにはならないでしょう。
スターアニスは土曜から日曜の天気次第。母はエピセアロームなので、スプリント型は事実でしょうが、本馬は一介のスピード馬ではなく、最後に差せる脚もあり、何より前走・中京2歳S(②着)で計時した「1分19秒4」は2歳戦としては破格。時計対応力ではNo.1でしょう。パンパンの良馬場でやれれば、優勝候補と見ます。ただ、天気予報を見る限り、大雨は降らないにしても、崩れそうなのはネック。馬場が重めのパワー戦になった時、さらなる1F延長は辛そう。当日の馬場状態次第に。
タイセイボーグは「外すぎる枠」が最大の課題。ここまでずっと内~中枠で競馬をしてきて、いきなりの外は辛いはず。新潟2歳S(②着)が内伸び、アルテミスS(③着)も全体的に各馬は中~外を走っていましたが、本馬は最内枠を活かしてロスのない競馬をしていました。理想をいえば、ここも内~中枠で「キャリア」を活かしたかったところ。当初は◎まで考えていましたが、これが評価を△まで下げた理由です。
ショウナンカリスはすずらん賞(②着)、前走・ファンタジーS(②着)が道中で脚を溜める競馬で、ラストでしっかりとした伸び脚を見せました。小柄でも成長を感じますし、今週10日の坂路4F51秒8は当日のNo.3時計。阪神までの長距離輸送を控えた2歳牝馬としては「破格」でした。ただ、この馬ももっと内枠が欲しかったところ。最後に差すにしても、序盤はロスなく立ち回りたかったはずで、果たしてこの枠でどういう競馬をするでしょうか? 2走前のすずらん賞(②着)が、開催終盤の傷みだした洋芝の稍重でしたから、雨はプラスでしょう。
短距離型の先行型は、今回は評価を下げました。最内のアンヘリータスは理想は6F型でしょう。武豊騎手騎乗のマーゴットラヴミーも軽い馬場が理想のSP型で、坂のある阪神よりラストの直線が平坦の京都向きでしょう。前に行くと、シビアな流れに巻き込まれる恐れも。6~7枠にも前に行けそうな馬はいますが、底力を問われる阪神マイルを乗り切れそうな馬が正直見当たりません。
| 券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
|---|---|
| 馬単 |
各2000円(4000円)
|
| 馬単 |
各800円(4000円)
|
| 馬単 |
1000円
|
| 馬単 |
各500円(1000円)
|
| 合計 | 10000円 |
ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。