
3/8(日)
弥生賞DI記念(G2)
中山11R 芝2000m 15時45分発走予定
◎④ライヒスアドラー
○⑧バステール
▲⑥アドマイヤクワッズ
☆⑤タイダルロック
△①ステラスペース
△⑨アメテュストス
弥生賞はもともと頭数が多くならない傾向がありましたが、昨年からスプリングSの施行時期が1週早くなり、弥生賞→スプリングSが「連闘」の位置になったことで、この傾向はますます強まるように思います。実際、今年は弥生賞にエントリーしていたテルヒコウが調整の遅れを理由に、次週のスプリングSに目標を切り替えています。以前のように弥生賞とスプリングSの両方を使うような馬はローテ的(連闘)にもさすがに現れづらいでしょう。ちなみに、過去10年の弥生賞の平均出走頭数は「11.1頭」。過去10年では最多だった昨年の14頭は実は例外で、今年の10頭は平均的な頭数かもしれません。
ただ、頭数こそ少ないものの、弥生賞は馬券的には決して「平穏」ではないと見ます。1番人気は2018年ダノンプレミアムの優勝を最後に現在7連敗中。では直近7年の優勝馬が力のない馬か?といわれれば、実はそうではありません。弥生賞こそ1番人気ではなかったものの、直近7年の弥生賞優勝馬で後に活躍した馬は多数。2021年優勝のタイトルホルダー(4番人気)は秋に菊花賞を勝ち、2022年アスクビクターモア(3番人気)も同じく菊花賞制覇。2023年優勝タスティエーラ(3番人気)は日本ダービーを制しました。2024年優勝のコスモキュランダ(6番人気)は皐月賞②着、4歳になった昨年暮れの有馬記念でも②着に頑張っています。弥生賞はその時の「人気馬」を追うよりは、「将来性」を買うべきかもしれません。
今年の1番人気は、出走馬中で唯一の重賞勝ち馬アドマイヤクワッズでしょうか。この馬の評価が大きなポイントになるでしょう。実は弥生賞の過去10年の優勝馬は、すべて1800m(理想は2000m)以上の経験馬でした。アドマイヤクワッズのように弥生賞前までの距離上限が1600mだった馬による弥生賞優勝は、2002年の優勝馬バランスオブゲームまで遡らないとありません。バランスオブゲームは新潟芝1000mの新馬戦を勝ち、2戦目の新潟2歳S(当時は芝1400m)で重賞初制覇。3戦目の朝日杯FSの④着(当時は中山芝1600m)という臨戦で、弥生賞は逃げ切って制しました。アドマイヤクワッズも朝日杯FS③着からの参戦ということで、似ているといえば似ていますが、まだ中山は未経験のうえに、コーナー4回の競馬も未知数です。確かに朝日杯FSは道悪に加え、4コーナーで外に振られる不利があったことを考えれば、悲観する敗戦ではないでしょうが、賞金的にすでに皐月賞は出走OKなので、ここでメイチの仕上げでないとも考えられます。前進気勢がもともと強く見える馬ですので、折り合いに専念するようなら、東京や京都、阪神マイルとは違って「切れが活きにくいコース」なので、ここは取りこぼす危険もあると見ます。評価を3番手に下げた理由もその点にあります。
対照的に、◎ライヒスアドラーは中山内回り1800mの新馬戦をV。当時はレース前半1000m65秒9の極限の超スローペースを「2番手」で折り合って、レースの上がり3Fが11秒5~10秒8~10秒9という極限の切れ勝負を、自ら「上がり3F33秒1」で楽勝したのは強い内容でした。直線に急坂のある中山で、2歳秋の時点でこれだけの脚を使える馬はそういないでしょう。続く東京スポーツ杯2歳S(③着)はご存じの通り、勝負どころで内に押し込められる形になり、それでも直線は狭い最内をしっかり伸びました。上がり3F32秒9。2戦ともに序盤が「Sペース」なので、序盤からピッチが上がる競馬になったときに一抹の不安はありますが、今回のメンバー構成なら、再び「Sペース」で折り合える操作性の良さが武器になるでしょう。父シスキン自体は愛2000ギニー(愛国・カラ競馬場、芝8F)の優勝馬なのでマイル色が濃いですが、母父ハーツクライで母系は持続力が濃いですし、すでに1800mで勝っているので2000mが駄目とも思えません。序盤の入り次第では「好位差し」も可能でしょう。賞金的にも、今後に向けて、最低でも加算対象の②着以上は欲しいところです。1週前にしっかり負荷をかけ、今週一段上がった調教過程も納得がいきます。
馬券妙味は相手の買い方でしょう。○バステールは4番人気ぐらいの想定でしょうか。キタサンブラック産駒でまだ体に緩い面も残る感はありますが、その状況下で、前走の阪神内回り2000mの「2分0秒7」の好時計勝ちは光ります。上がり3F33秒2でまとめた昨秋の東京新馬戦(②着)といい、ギアが上がってからの加速感はA級馬のそれでしょう。この中間は古馬相手にかなりの調教負荷をかけていて、食い下がっていました。中山までの長距離輸送を経ても、体を減らさずに出てこられるようなら侮れない存在だと言えます。ラスト3Fは「33秒台」の脚は使うので、Sペースで序盤のペースにも戸惑う恐れがないだけに侮れません。川田将雅騎手の手綱捌きにも注目です。
残りの印3頭は、実はすべて「京成杯負け組」です。想定オッズからは最先着の④着だったタイダルロックが人気になりそうですが、京成杯⑤着の△ステラスペースも、京成杯⑧着の△アメテュストスもそれほど差はないとみています。
確かにタイダルロックは中間の調教迫力はアップしていて、一変の可能性は十分でしょう。中山2000mの続戦もプラスになると考えます。
ステラスペースは、京成杯では控える競馬でも形は作りました。ただ、今回は2走前のような「スロー逃げ」が狙える枠とメンバー構成です。横のメイショウソラリスを行かせて2番手で苦慮するぐらいなら、逃げたほうが現状では良さが出るのではないでしょうか。
オッズ妙味はアメテュストスでしょう。京成杯は競走中止後の一戦ということを考えれば、まずしっかり無事に走れたことが大きいと言えます。京成杯自体は団子状態の中に入って、フルに力を出せない形でしたが、それでも勝ち馬からは0秒5差。今回は前走よりもさらに頭数は少なくなり、調教強度も一段上げています。前走の「⑧着」が嫌われて人気を落とすようなら、絶好の買い頃とみます。
| 券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
|---|---|
| 3連単 |
各500円(10000円)
|
| 合計 | 10000円 |
ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
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小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。