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5/17(日)

ヴィクトリアマイル(G1)
東京11R 芝1600m 15時40分発走予定

◎⑫エンブロイダリー
○⑧カムニャック
▲⑦クイーンズウォーク
☆⑰パラディレーヌ
△⑥ラヴァンダ
△⑨ココナッツブラウン
△⑭ジョスラン
△⑯ニシノティアモ

ヴィクトリアマイルの直近5年はすべて「良馬場」で行われていますが、実は雨の影響をまったく受けなかったのは、2年前に14番人気テンハッピーローズが勝った2024年だけです。残りの4年は、実は土曜か日曜に雨を記録しています。グランアレグリアが優勝した2021年は日曜の午前中の2~4R、午後の8R頃に小雨が降り、緩めの馬場での「1分31秒0」は破格でした。

昨年は土曜の日中に雨が降り続き、ヴィクトリアマイルの時間帯のダートは「重馬場」でした。Bコース替わり1週目の芝コースの設定は今年と同じでしたが、内寄りが特に緩く、直線は完全に中~外差し傾向。最終4コーナー15番手のアスコリピチェーノが届き、先に動いた4コーナー12番手のクイーンズウォークが②着に入ったのは、「軽いスピード勝負」となる例年のヴィクトリアマイルとは違って、「底力勝負」になったのも一因でしょう。勝ち時計1分32秒1は良馬場としては平凡だったのも、馬場の影響とみています。

逆に言うと、Bコース替わり1週目の芝コースで、パンパンの良馬場なら、先行勢も速い上がりで伸びて、中団以降の馬たちはなかなか届かないのがパターンです。今年は週末の予報が土曜、日曜とも好天。ゲリラ的な雨がない限り、確実に「1分31秒台」は出るでしょう。いや、場合によっては「1分30秒台」の超高速決着になると見ています。

直近10年で、雨の影響を受けなかった典型的な優勝パターンの年は、2020年アーモンドアイです。道中4番手から抜け出して、1分30秒6の好時計勝ち。②着サウンドキアラ(最終4コーナー3番手)には4馬身差。中団以降の馬たちは苦戦を強いられました。

今年の馬場状態を加味すれば、人気の◎エンブロイダリーで不動とみます。確かに桜花賞は「稍重」、秋華賞は土曜の雨が多少残る状況での「良」で勝っていますが、今回と同じ東京1600mで行われた、昨年2月のクイーンCが「1分32秒2」の好時計勝ち。前走・阪神牝馬Sは着差以上の余力を残して「1分31秒6」とさらに時計を短縮しました。本質は高速馬場のタイムアタッカーでしょう。父アドマイヤマーズ、母父クロフネの影響を受けて、トップスピードが長く続く馬です。今回、逃げはないでしょうが、位置を取っても「操作性」が良いのが強み。

昨年暮れの香港マイル(⑪着)は位置が取れなかったのもありますが、シャティン特有の低速馬場も不向きだったと見ています。3歳暮れの時点では、香港トップの古馬陣との力差もありました。今年は4歳春になって、型通りに成長。1週前追い切りの4馬身先着は、走りがさらにダイナミックになり、阪神牝馬S当時よりもさらに上がって見えます。個人的には、グシャグシャの馬場にならない限りは「不動」とみていましたが、馬場悪化の心配はまずなさそうです。

本質的なマイル適性も、他の有力馬のカムニャック、クイーンズウォーク、チェルヴィニアより明らかに上回っていると評価しています。アイサンサン、内のドロップオブライト、あるいは武豊騎手騎乗のエリカエクスプレスと、それなりに逃げ候補もいて、押し出されて「逃げ」の可能性も消えたと考えます。理想的な馬番12番。道中3~6番手から抜け出せば、差される心配もないでしょう。阪神牝馬Sではカムニャックにクビ差まで迫られましたが、1~2段状態が上がっている様子の今回は、差が逆に開くとみています。①着固定。

○カムニャックは前走・阪神牝馬S(②着)でマイルにも対応しました。一方で、ある程度の位置が取れたのは、逃げたエンブロイダリーが前半3F34秒9のSペースに落としたことで、ついて行けたというのもあるでしょう。今回は、前走で前半3F33秒9で行ったアイサンサンがどんなペースを刻むか? その際、少なくとも「中団よりも前」が好走条件と考えます。母系自体はマイル指向なので、オークスは勝っていても、マイルへの距離適性は十分あるでしょう。もう1点、イレ込むタイプなので、当日の競馬場でのテンションが一番カギになりそう。ゲートまで落ち着いていければ。秋華賞のようにテンションが上がってしまうと厳しいでしょう。パドックからチェックしたい1頭です。

▲クイーンズウォークは昨年(②着)のヴィクトリアマイルは◎を打ちました。結果はアスコリピチェーノに差されましたが、一度は先頭に立つ中味の濃い内容でした。一番の好走の理由は、「軽いスピード馬場」ではなく「底力」を問われるタフな設定舞台が向いたのもあるでしょう。今年の軽すぎる馬場にどう対応するか。カムニャック同様、道中の位置は大きなカギになります。先週6日の調教で計時したWコースでラスト1F10秒8は圧巻。出来は金鯱賞と比べても明らかに一段上がっていると見ます。ただし、問題は走破時計。「1分30秒台」のスピード性能を求められると、完全なマイラーではない分、多少不安もあるでしょう。

☆パラディレーヌはまったく不向きと思える、小回り1800mの中山牝馬S、福島牝馬Sで負けたとはいえ、最後に脚は使えていました。もちろん、マイル向きの馬ではないでしょう。その半面、昨春のオークスやエリザベス女王杯で好走した「大箱性能」は捨てがたいです。イレ込むタイプでもあって、当日の気配もカギとなりそうですが、課題となる発馬を決めて、ある程度の位置で脚を温存できれば、浮上もあると考えます。

△4頭の評価です。

ラヴァンダは、理由は分かりませんが、完全な左回り型。ですので、昨秋のマイルCS(⑯着)、前走・阪神牝馬S(⑧着)はノーカウントと見ます。内を突いて、トロヴァトーレに迫った2走前の東京新聞杯(②着)は、そのトロヴァトーレが先週のエプソムCも勝ったことで価値は上がりました。今回の馬番6番という点では、東京新聞杯と同じ「内差し」が狙えるでしょう。押さえて損はないと考えます。

ココナッツブラウンは昨夏以降、距離を延ばして頑張っていますが、元々がマイルが主戦場。カテゴリーは違いますが、昨夏の札幌記念(②着)やエリザベス女王杯(⑤着)など、かなり強い相手に頑張ってきました。このタイミングでのマイル再起用は不気味です。

ジョスランは調教でもハミを噛みがちな気性。マイルへの距離短縮が悪いはずがありません。東京は昨春のカーネーションC(芝1800m)が強い勝ち方でした。当時の1分45秒4は評価して良い時計です。前走・小倉牝馬Sは外寄りの馬番17番という厳しい枠から勝ち切ったのが大きいです。馬体も昨秋以降、ひと回り大きくなって成長が見られます。良血馬の本格化は押さえに。

ニシノティアモは福島記念を勝ち、中山牝馬Sは渋った馬場に泣いた形ですが、本質は東京の軽い馬場向きでしょう。先に抜け出すエンブロイダリーを後ろから抜き去るまではイメージ的に無理だとしても、東京なら確実に脚は使ってくるでしょう。道中はどの位置で運べるか? 久々のマイルに対応できれば侮れません。

以下、無印の主な馬の概況です。

エリカエクスプレスは昨秋の秋華賞で②着。当時はエンブロイダリーとは「半馬身差」でしたので、本命エンブロイダリーから買う以上は、こちらも馬券に組み込むべきかもしれませんが、マイルの高速対応力を感じません。似たような高速設定だった昨年の京成杯AH(⑪着)では、枠にも泣きましたが、流れには乗ったものの最後に後退という競馬でした。ここは、すんなりマイペースで先行できるなら不気味ですが、アイサンサンあたりも狙ってくる位置で、果たして楽な競馬になるでしょうか?

チェルヴィニアは好調時のうなる勢いを調教で感じません。昨夏のしらさぎS(②着)でマイルに対応しましたが、当時は1分33秒2の低速決着。「1分30秒台」の高速決着での好走はイメージできません。レーン騎手騎乗で、そこそこの人気になるのなら「見送り」が賢明では?

相手の1頭に考えていたカナテープは最終追いが案外な印象でした。堀厩舎の当週の最終追いが「軽め」なのはいつものパターンですが、併走馬にあっさり遅れる調教はあまりないと思います。良化度はスローの印象です。

ということで、今週はエンブロイダリー信頼で「①着固定」で買います。高配当狙いは次週のオークス以降で。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
⑫→⑦⑧⑰
各2000円(6000円)
馬単
⑫→⑥⑨⑭⑯
各1000円(4000円)
合計 10000円

 的中!!  馬単⑫→⑧
8.1倍 × 2000円 = 1万6200円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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