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ドバイシーマクラシックの考え方

ドバイシーマクラシックは昨年の7頭立てより頭数が増えて、今年は10頭立て。ふた桁の頭数で行われるのは、15頭立てで行われた14年(勝ち馬ジェンティルドンナ)以来となる。日本からはサトノクラウンレイデオロモズカッチャンというG1馬3頭が参戦するが、ジェンティルドンナ以来の勝利となるだろうか。

一方、海外馬は2走前の凱旋門賞で②着に入ったクロスオブスターズが参戦。レーティングでは125とメンバー最上位の評価を受けている。年明け緒戦の前走・ダルシャーン賞は同厩のタリスマニックに敗れたが、タリスマニックがドバイワールドCに向かい、本馬はこちらに参戦する。

今回のメンバー中、G1勝ち実績があるのは日本の3頭と、クロスオブスターズホークビルとなる。

昨年の勝ち馬ジャックホブスは前走の英チャンピオンSで③着に好走していて、年明け緒戦でこのレースを制した。それを含め、メイダン開催となった2010年以降の勝ち馬は、すべて近3走以内にG1で③着以内があった

今回のメンバー中、近3走以内にG1で③着以内があるのはモズカッチャンレイデオロポエッツワードクロスオブスターズホークビルサトノクラウンとなる。過去の傾向から考えると、このあたりが優勝候補といえそう。

また、ジャックホブスは3歳時に愛ダービー(芝12F)を制した実績があった。2010年以降の勝ち馬はすべて芝2400m以上での重賞勝ち実績があり、距離実績にも注目しておきたい。

今回のメンバー中、芝2400m以上で重賞勝ちがあるのはアイダホレイデオロポエッツワードホークビルサトノクラウンベストソリューションクロスオブスターズ凱旋門賞②着馬、モズカッチャンオークス②着馬だが、これには該当しなかった。

また、2010年以降は前走③着以内の4~5歳馬がすべて馬券圏内に入っている。今年の該当馬はレイデオロクロスオブスターズホークビルとなる。

以上の3つをドバイシーマクラシック好走共通項として扱い、該当馬を整理したものが以下の表となる(◯が該当馬)。

[1]近3走以内にG1で③着以内あり(2010年以降すべて勝利)

[2]芝2400m(芝12F)以上で重賞勝ちあり(2010年以降すべて勝利)

[3]前走③着以内の4~5歳馬(2010年以降すべて馬券圏内)

馬名 [1] [2] [3]
1 モズカッチャン    
2 アイダホ    
3 レイデオロ
4 カリーディ      
5 ポエッツワード  
6 クロスオブスターズ  
7 ホークビル
8 サトノクラウン  
9 デザートエンカウンター      
10 ベストソリューション    

複数に該当したのがレイデオロポエッツワードクロスオブスターズホークビルサトノクラウン。フルマークはレイデオロホークビルとなった。

レイデオロは前走の京都記念で③着に敗れたが、2ヵ月半ぶりでのテン乗り騎手騎乗で掛かり気味に進める形になっていた。今回は中6週となるが、中7週以内は3戦3勝で、ルメール騎手とのコンビで昨年のダービーを制している。ドバイシーマクラシックはスローペースになりがちで、少頭数もあって折り合いは気になるところだが、乗り慣れたルメール騎手の腕に期待したいところ。

ドバイシーマクラシックを制した日本馬はいずれも5歳以上で、日本の4歳馬はブエナビスタ、ジェンティルドンナ、ドゥラメンテの②着が最高着順となっている。レイデオロモズカッチャンはジンクスを崩して勝利できるだろうか。

レーティングでは上位の評価を受けているクロスオブスターズは、前述したように過去7勝を芝2000m以下で挙げている。芝2400mでも凱旋門賞②着があるが、この距離で突き抜けられるかがひとつのポイントになりそう。

また、クロスオブスターズが馬券圏内に入ったのはすべてフランス国内のレースで、それ以外は英ダービー⑧着があるのみ。ドバイシーマクラシックでA.ファーブル厩舎の馬は04年①着のポリッシュサマー、15年②着のフリントシャーという好走歴があるが、本馬は今回が初のドバイ遠征で、落ち着いて臨めるか。

ホークビルは近4走が①②②①着で、かつての不振を脱した印象がある。今回と同コースで行われた前走のドバイシティオブゴールドの勝ち時計は2分26秒85で、これは一昨年のドバイシーマクラシックでポストポンドが記録したレコードタイムの2分26秒97より速い。前哨戦の馬場はかなり速く、その点は考慮する必要がありそうだが、英国だけでなくカナダ、ドイツなどでもG1で馬券圏内があって遠征慣れしているだけに、ここでも侮れない印象を受ける。

サトノクラウンは近2走が⑩⑬着だが、ふた桁着順の次走でも2勝を挙げている馬で、一変の警戒が常に必要なタイプ。そのうち1勝はJ.モレイラ騎手とのコンビでの16年香港ヴァーズ(シャティン芝2400m)で、この鞍上なら距離も問題なさそう。11頭立て以下は3戦3勝で、捌きやすい少頭数は良さそうだから、ここで巻き返しはあり得そう。

ポエッツワードは前走の香港C(⑥着)で後方から進める形になったが、最後まで差を詰めていた。今回は3ヵ月半ぶりでシーズン初戦となるが、過去2年のシーズン初戦は③①着。芝12Fでの重賞勝ちがある馬で、脚質的にも距離延長はプラスに働きそうだから、ここで変わっても不思議はなさそう。

モズカッチャンは前走の京都記念で④着に敗れたが、レイデオロとはハナ差だったし、過去3回の馬券圏外がデビュー戦と休み明けだから、そこまで気にしなくても良さそう。今回は中6週となるが、休み明けとデビュー戦以外は[4.1.2.0]で、前述したように芝2400mでもオークス②着がある。

過去のドバイシーマクラシックで馬券圏内に入った日本の牝馬はジェンティルドンナ(2回)、ブエナビスタがいるが、この2頭はいずれも芝2400mでG1勝ちがあったモズカッチャンはこの2頭に比べると距離実績の面で少し見劣るが、ここでどこまで食い込めるか。

前走のジャパンCで⑤着に健闘したアイダホは、2013年にセントニコラスアベイでこのレースを制したA.オブライエン厩舎の管理馬。昨年、同厩舎のセブンスヘブンが国内オッズで7頭立て5番人気ながら②着に健闘している。

アイダホ自身は3歳時にR.ムーア騎手とのコンビで愛ダービー②着があるが、英愛以外のレースでは④⑤⑥⑧④⑤着ともうひと押しが利いていないので、今回は初のドバイ遠征がどう出るかだろう。

以上を踏まえ、今回は4年ぶりの日本馬によるドバイシーマクラシック制覇に期待してレイデオロを「◎」に、安定感が光るが、突き抜けられるかがやや不安なクロスオブスターズを「◯」に推す。

サトノクラウンは一変に期待して「▲」、ポエッツワードモズカッチャンを「△」。穴ぐさ的存在の「★」はホークビルアイダホとしておきたい。

◎レイデオロ
◯クロスオブスターズ
▲サトノクラウン
△ポエッツワード
△モズカッチャン
★ホークビル
★アイダホ

※ドバイ国際競走は『馬番』と『ゲート番』は同じとなります。