北枕鳩三郎の注目の馬体
【2025年オークス】
距離延長だけでなく、道中の追走に対応できるスピード性能が根本的に必要。推奨馬の馬体とパドックの注目点を詳細解説!
30年以上もの長きにわたってパドックの最前列にこだわり続け、数え切れないほどの馬体を見続けてきたパドックの達人・北枕鳩三郎氏が、推奨馬の馬体を詳細解説する本コラム。
昨年のオークスでは「2歳時のアルテミスSのパドックを見た段階からこの2頭でいこうと決めていた」と、推奨馬として挙げたチェルヴィニアとライトバックが①&③着と揃って好走した。また、有馬記念でも優勝馬レガレイラの激走を予言した。
今春はオークスとダービーに絞って本コラムをお届けする予定。まずはオークスについて、馬体と歩様から見た推奨馬を挙げていただき、それぞれの馬体とパドックでの注目ポイントを解説してもらった。
昨年のオークスでは「2歳時のアルテミスSのパドックを見た段階からこの2頭でいこうと決めていた」と、推奨馬として挙げたチェルヴィニアとライトバックが①&③着と揃って好走した。また、有馬記念でも優勝馬レガレイラの激走を予言した。
今春はオークスとダービーに絞って本コラムをお届けする予定。まずはオークスについて、馬体と歩様から見た推奨馬を挙げていただき、それぞれの馬体とパドックでの注目ポイントを解説してもらった。
今年のオークスは、力差がハッキリしているメンバー構成というのが第一印象です。人気を形成する実績上位の馬たちの順位づけが最大の焦点と言っても良いでしょう。舞台は桜花賞から800mの距離延長で迎える東京の芝2400m。毎年のことですが、この条件替わりでパフォーマンスを上げてくる馬がどの馬なのか、その見極めこそパドック派の出番です。
しかも、今年は桜花賞が雨の降る中、稍重のやや時計の掛かる馬場状態で行われました。いまの東京の馬場は多少の雨があっても速い時計の出る馬場ですので、距離延長だけでなく、この馬場に対応できるスピード性能が根本的に必要となってきます。桜花賞とは別の適性が問われる可能性が高いでしょう。スピード色の薄いタイプの馬は道中の追走だけでスタミナの消費が激しく、抑え込む場面が少ないぶん末脚が溜まりません。距離適性だけでなく、スピード性能も重視しなければならないのです。
そこで、今回もパドック派の視点から、舞台替わりで好走が期待できる馬をオススメさせていただきます。ぜひ、参考にしてみてください。
約31年間、パドックの最前列にこだわり続け、学生時代には年間365日、南関と中央のパドックに立ち続けたことも。競馬場以外にもセレクトセールや一口馬主のツアーなどにも参加し、数え切れないほど馬体を見続けてきた。その馬見に関してはネットを中心にカリスマ的人気を誇る。サラブレ本誌をはじめ競馬メディアにも度々寄稿。近年はツイッターの鍵付きアカウントに限定して見解や馬産地で見た馬の情報などを公開中。