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【2021年6月】春G1クライマックス回顧 
近年のダービー・オークスの傾向変化は押さえておくべき!


 CONTENTS

王国の住人
 王様  …田端到
 大臣  …斉藤雄一




近年の桜花賞とオークスは別路線のレース
オークスは速い上がりでの勝利経験が大事


 大臣  東京のG1の回顧をしていきましょう。まずはオークスから。1着はユーバーレーベン(父ゴールドシップ)、2着にアカイトリノムスメ(父ディープインパクト)。

 王様  ゴールドシップ産駒については「牡馬はジリ脚の馬が多いけど、牝馬はちゃんと斬れる脚を使える」という話を、産駒が2歳の頃からしてきたよね。

 大臣  ユーバーレーベンについては、阪神JF3着の後に王様が「母系はスタミナ型だから、マイルがベストではない。オークス路線でウインマイティーみたいな活躍を期待できるかもね」というトークをしてました。

 王様  あとは岡田繁幸さんにゆかりの血統であること。3代母マイネプリテンダーは岡田さんがニュージーランドから買ってきた馬で、祖母マイネヌーヴェルはラフィアンの代表馬の1頭。そこに岡田さんが種牡馬として連れてきたロージズインメイとゴールドシップを付けて、生まれたのがユーバーレーベン。総帥が亡くなられた直後に、今まで届かなかったクラシックホースが誕生するんだから、競馬は本当に不思議。

 大臣  天国の岡田さんの後押しがあったんですかね。

 王様  競馬はこういうミラクルがあまりにもよく起こるので、そんなスピリチュアルな力の存在を信じた方が楽しいよね。岡田さんがユーバーレーベンのお尻を押したんだと考えたい。

 大臣  ただ、神様がいるなら、岡田さんがご存命のうちにマイネルの馬にクラシックを勝たせてあげればいいのになあ。

 王様  今回はM.デムーロ騎手の騎乗でクラシックを勝った。今後もリーディング上位の騎手を乗せてくるかわからないけど、今後のマイネル・コスモ軍団の騎手選択は注目だよね。

 大臣  僕はオークスのユーバーレーベンは無印で、すごく反省があるんだけど、この馬の母系は中山の重賞を得意としてる一族なので、昨年秋、東京のアルテミスSで凡走した時に「ああ、やっぱり東京は違うな。オークスも違うだろう」と決めつけてしまった。ここがボタンの掛け違い。それとオークスの前2走で16キロも減っていたのも、評価を下げた理由。もう上積みがないかと思った。

 王様  ユーバーレーベンは馬体重の増減が激しい馬だよね。そこはあまり気にしなくて良かったんじゃないの?

 大臣  確かにそうですね。オークスのパドックはプラス8キロで、ふっくらしてて良く見えました。M.デムーロ騎手がレース後のインタビューで、「ずっと調子が良くなかったけど、今日はすごく状態が良かった」と言ってたのを聞いて、「ああ、そうか。ステイゴールド系だから使って使って調子を上げてたんだなあ」と思いました。本調子にさえ戻れば、去年の阪神JFの結果の通り、ソダシサトノレイナスと3強だった馬。

 王様  阪神JFは毎年、能力検定として非常に頼りになるレース。そこで血統的には距離不足なのに僅差の3着に来てるわけだから、相当に能力が高い。去年の阪神JFの上位5頭は、かなりレベルが高いよね。それより問題は、長年の経験から「オークスでこういうコテコテのステイヤー血統を買っていいのか?」という疑問が浮かんでしまうこと(笑)。

 大臣  今年のオークスはメンバーを見たらスローが予想され、上がりの速い競馬になったら、ユーバーレーベンはまた後ろから行って差し損ねるんじゃないかと思ったけど。実は最近のオークスはほとんどスローにならないんですよね。