
【2022年4月中旬】
前哨戦の結果が直結する重賞・しない重賞…馬券力向上に繋がる「出し入れ」の考え方など!
CONTENTS
王国の住人
王様 …田端到
大臣 …斉藤雄一
金満血統王国WEBは隔週でのリリースを予定しています。
(※場合により変わることもあります)
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第66回 大阪杯(G1)
2022年4月3日(日) 阪神芝2000
着順 | 馬名 | 性齢 | 人気 | 父名 |
---|---|---|---|---|
1着 | ポタジェ | 牡5 | 8 | ディープインパクト |
2着 | レイパパレ | 牝5 | 3 | ディープインパクト |
3着 | アリーヴォ | 牡4 | 7 | ドゥラメンテ |
4着 | ヒシイグアス | 牡6 | 5 | ハーツクライ |
5着 | ジャックドール | 牡4 | 2 | モーリス |
9着 | エフフォーリア | 牡4 | 1 | エピファネイア |
大臣 まずは2022年大阪杯について。G1実績のなかったポタジェが勝ちましたね。
王様 コース適性の勝利だよね。エフフォーリアが負けて、ディープインパクト×デピュティミニスター系のワンツーというのは、「実力で結果が決まる派」より「適性で結果が決まる派」の勝利と言えるかもしれない。日刊スポーツの王様の予想は◎ヒシイグアス、▲ポタジェだった。
大臣 レースが終わって、僕がすぐに思ったのは、中京芝2000と阪神芝2000は求められる適性がかなり違うから、金鯱賞は大阪杯に直結しないな、ということ。それで、大阪杯がG1に昇格した2017年以降の金鯱賞組の成績を出してみたところ、2018年にスワーヴリチャードが両レースで連勝したほかは、2017年、2019年、2022年と着順が入れ替わっている年が多かった。
●G1昇格後の大阪杯における金鯱賞組の成績
年 | 馬名 | 種牡馬 母父馬 |
人気 | 着順 | 金鯱賞 着順 |
---|---|---|---|---|---|
2017年 | ステファノス | ディープインパクト クロフネ |
7 | 2 | 6 |
ヤマカツエース | キングカメハメハ グラスワンダー |
4 | 3 | 1 | |
アングライフェン | ステイゴールド パントレセレブル |
14 | 9 | 12 | |
スズカデヴィアス | キングカメハメ サンデーサイレンス |
12 | 11 | 3 | |
ロードヴァンドール | ダイワメジャー Storm Cat |
10 | 14 | 2 | |
2018年 | スワーヴリチャード | ハーツクライ Unbridled's Song |
1 | 1 | 1 |
ヤマカツエース | キングカメハメハ グラスワンダー |
10 | 4 | 4 | |
サトノダイヤモンド | ディープインパクト Orpen |
3 | 7 | 3 | |
メートルダール | ゼンノロブロイ Silver Hawk |
14 | 10 | 8 | |
サトノノブレス | ディープインパクト トニービン |
13 | 15 | 2 | |
2019年 | アルアイン | ディープインパクト Essence of Dubai |
9 | 1 | 5 |
エアウィンザー | キングカメハメハ サンデーサイレンス |
5 | 5 | 3 | |
ムイトオブリガード | ルーラーシップ サンデーサイレンス |
14 | 8 | 7 | |
ペルシアンナイト | ハービンジャー サンデーサイレンス |
3 | 11 | 4 | |
2022年 | ポタジェ | ディープインパクト Awesome Again |
8 | 1 | 4 |
レイパパレ | ディープインパクト クロフネ |
3 | 2 | 2 | |
ジャックドール | モーリス Unbridled's Song |
2 | 5 | 1 | |
ステラリア | キズナ Motivator |
10 | 8 | 11 | |
アカイイト | キズナ シンボリクリスエス |
4 | 10 | 3 | |
ショウナンバルディ | キングズベスト Redoute's Choice |
16 | 12 | 6 |
※金鯱賞組が3着以内に入らなかった2020、2021年は表から除外。
王様 金鯱賞との出し入れね。
大臣 しかも、金鯱賞でちょい負けしていたディープ産駒が大阪杯で穴を出すのは、2017年のステファノス、2019年のアルアインに続いてこれが三度目。今年(2022年)の金鯱賞を見て、ポタジェは先着された3頭を大阪杯で逆転するのは難しいかなと思ってしまったけど、そこで逆転があるのが急坂小回りの阪神替わりなんだな、と。
王様 阪神の内回りは特殊だからね。俺は「秋の天皇賞で鋭さが足りずにちょっと負けた馬が大阪杯にはちょうどいい」というコラムを書いて、去年の天皇賞・秋で5、6着だったヒシイグアスとポタジェが急坂の阪神で巻き返すという結論だった。なのに、本命をディープインパクト産駒(ポタジェ)じゃなくて、ハーツクライ産駒(ヒシイグアス)にしてしまった。
大臣 今年の大阪杯は阪神Aコースの8週目に行われたのに、まだ内がきれいで、最内が伸びる馬場でした。大阪杯当日(2022年4月3日)の同じ芝2000の阪神9Rの明石特別も、最内を回ってプレイイットサムが差し切り。ポタジェの吉田隼騎手は、きっと最初から最内を狙ってましたよね。
王様 吉田隼騎手はローカルで実績を積んできたジョッキーだから、小回りで内をさばいてくるのがうまいんだよ。
大臣 ああ、そう言えば去年(2021年)の皐月賞で吉田隼騎手がステラヴェローチェで3着になった時もそう言ってましたよね。話を戻して、この大阪杯の当日は、阪神5Rでキズナ産駒が9番人気2着と穴を出していたので、喜んでキズナ産駒のアカイイト(4番人気10着)に本命を替えてしまいました。この馬場で外枠の馬に本命を打つのが怖くて、レイパパレを信用し切れなかったのが悔やまれます。道悪なら迷わず本命を打つつもりでしたが、レイパパレは前走で速い時計にも対応していましたし、良馬場でも阪神芝2000適性の高いディープ産駒でした。
王様 あとから思えば、今年の大阪杯はレイパパレを本命にするのが正しかったのかも。
大臣 ジャックドールに関しては?
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