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2/11 共同通信杯(G3)
東京11R 芝1800m 15時45分発走

目次
  1. 狙うべき馬は?
  2. 展開・位置取り傾向
  3. 前走着順と距離
  4. 予想印入り出走表
  5. 有力馬・気になる馬の評価(無印含め9頭を解説)
  6. 決断馬券(買い目)

【狙うべき馬は?】


共同通信杯の過去10年の人気別成績は以下の通り。

人気 着別度数
1番人気 【1.3.2.4】
2番人気 【1.0.3.6】
3番人気 【5.2.1.2】
4番人気 【1.1.2.6】
5番人気 【0.2.0.8】

重要なクラシック前哨戦で、しかも多頭数になることは滅多にないので上位人気馬は強いですが、1番人気に限れば、優勝は雪でレースが順延になった2014年イスラボニータだけ。

2019年は朝日杯FSを勝っていたアドマイヤマーズ(他馬より1kg重い別定57kg)、2022年は札幌2歳S優勝で「賞金」を持っていたジオグリフ(同じく57キロ)が、いずれも1番人気で②着に敗れた例もあります。すでに賞金を稼いでいてクラシックやNHKマイルCの出走権を事実上持っている馬たちは、ここで完全燃焼はしにくい立場。

それに対して、賞金加算が絶対条件の馬は必死です。今年から共同通信杯は「馬齢戦」に変わり、重賞2勝で収得賞金も5800万円とたっぷり持っているジャンタルマンタルも他馬と同じ57キロで出走できる点は有利ですが、果たしてどうでしょう?

過去10年で3番人気が突出した成績を挙げているのはたまたまかもしれませんが、好走確率が高いのは「賞金加算」に躍起になっている馬たち。2021年優勝エフフォーリアは新馬→百日草特別連勝で収得賞金900万円。ここでの賞金加算が使命でした。ちなみに同年の1番人気ステラヴェローチェ(2400万円)は他馬より1kg以上重い57kgが響いたのか⑤着止まり。2022年優勝馬ダノンベルーガは新馬勝ち直後で賞金400万円でした。

【展開・位置取り傾向】


先週の東京新聞杯ほどではないですが、内枠がやや優勢。過去10年の出走頭数は最少で7頭、最も多かった年で14頭。頭数も手頃で、ハイペースになることはまずなく、毎年Sペースで瞬発力比べ。当然ながら、少頭数とはいっても、あまりに後ろにいては届きません。

優勝馬10頭の最終4コーナーの位置は以下の通り。
4角位置 優勝馬の頭数
先頭 0頭
2番手 1頭(昨年ファントムシーフ)
3番手 2頭
4番手 3頭
5番手 2頭
6番手 1頭
7番手 1頭
8番手以下 なし

純粋な逃げ切りがないのは3歳春の若駒にとって、広大な東京芝1800mを押し切るのは至難だからでしょう。10頭中、8頭は「4コーナーで5番手以内」。超スローでも折り合える制御性が高く、さらに瞬発力に優れた馬が好走します。

では、今年の展開は?

これといった逃げ馬もいないので、例年通りに「Sペース」でしょう。 札幌の新馬戦で逃げ切り歴があるパワーホールが先手候補。前走で、好位で競馬をしているジャスティンミラノベラジオボンドが前へ。

ジャンタルマンタルもマイルからの距離延長なので好位を取るのは容易でしょう。同馬の場合は朝日杯FSで前進気勢が強かったので折り合いは鍵になります。

その後ろはショーマンフリートや、前走は大外枠も響いたミスタージーティーが確保するのでは?

逆に朝日杯FSでは後方差しになったエコロヴァルツ(デビュー2戦目のように前に行くのなら話は別ですが)、2戦とも後方から運んでいるフォスターボンドはここでの直結イメージがないのですが、果たして?

【前走着順と距離】


新馬戦を勝った直後の2015年リアルスティール、2022年ダノンベルーガの優勝例もあるように、使ってきたレースよりは素質重視。ただ、前走好走馬が断然強いです。過去10年の優勝馬10頭中の9頭は「前走③着以内」。ただ1頭の例外は昨年の優勝馬ファントムシーフですが、前走はG1のホープフルS(④着)でした。G1以外で馬券圏外に敗れているショーマンフリートパワーホールは傾向的には苦戦か?

前走距離は距離短縮組が優勢。前走2000mを使った馬が6勝、②着3回。前走1800mが3勝、②着4回。前走1600mからの距離延長組は1勝、②着3回と苦戦しています。

【予想印入り出走表 】


共同通信杯(G3)
東京11R 芝1800m 15時45分発走
馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1 ベラジオボンド 牡3 57 岩田望
2 ディマイザキッド 牡3 57 キング
3 フォスターボンド 牡3 57 横山武
4 ミスタージーティー 牡3 57 坂井
5 ショーマンフリート 牡3 57 ルメール
6 エコロヴァルツ 牡3 57 武豊
7 パワーホール 牡3 57 田辺
8 ジャスティンミラノ 牡3 57 戸崎
9 ジャンタルマンタル 牡3 57 川田
10 エンヤラヴフェイス 牡3 57 キングスコート

【有力馬・気になる馬の評価】


◎④ミスタージーティー

前走のホープフルS(⑤着)は大外枠の時点で厳しかったうえ、外にヨレ気味のスタート。それでも早めに内に進路を取って追走。直線で前が詰まる不利がなければ、もっと上位を狙えた勢いでした。道中の制御性が高いのも長所。父ドゥラメンテは2015年共同通信杯②着で東京替わりはプラス。2000mからの距離短縮もデータ的には好材料。ステップは、ホープフルS④着から挑んだ昨年の優勝馬ファントムシーフに似ています。収得賞金400万円で、当然ながらここは勝負態勢でしょう。

○⑤ショーマンフリート

マイルのシンザン記念(⑤着)からの参戦は珍しく、距離延長はプラスとはいえませんが、調教の迫力は明らかに今回の方が上です。その前走は道中の反応も一息で、今の京都特有の荒れた芝も響いた印象。父スワーヴリチャードは2017年共同通信杯の勝ち馬でもあり、今回は鞍上にルメール騎手を配して勝負気配も漂っています。強力ライバルとみます。

▲①ベラジオボンド

昨年12月暮れの阪神芝外1800mの新馬戦を1分47秒5の好時計で勝利。臨戦パターンは12月27日の阪神新馬戦(芝外1800m)を勝った直後で優勝した2015年リアルスティールと同じ。前走は上がり3F33秒9の脚を使って、ラストは遊んでいる余裕もありました。潜在能力は相当。初の関東輸送、一気の相手強化など、課題はたくさんありますが、このタイプの馬が素質で乗り越えるのも共同通信杯というレースの特徴。侮れません。

☆⑨ジャンタルマンタル

個人的には評価を下げたい1頭。中間の気配は素晴らしく、出来に関しては問題ないようです。ただ、デイリー杯2歳S、朝日杯FSともに内をロスなく立ち回り、「強さ」というよりは「うまさ」が目立った内容。距離延長組の成績がいまひとつの傾向も気になるところ。今年から馬齢戦となり他馬と同じ57キロで出走できるのはもちろんプラスなのですが、東京向きの爆発的迫力を感じない点で、評価は4番手までにとどめました。

△③フォスターボンド

発馬にネックはありますが、デビューからの2走は東京芝2000mでともに上がり3F33秒台を記録。最終追い切りの気配は2歳秋より一段上がっています。脚質的に昨秋同様だと、後方からまとめて抜き去るのは大変でしょうが、馬券的に②着、③着なら十分可能とみます。今回いきなり通用するかはともかく、長い目で評価したい1頭です。

△⑥エコロヴァルツ

前走の朝日杯FS(②着)は自身のスタート自体は五分に出ましたが、他馬の影響を受ける形で後ろから。道中も他馬と接触する不利があり、それを考えれば、ラストの伸び脚は光りました。問題は朝日杯FSが「後方差し」で結果を出したので、ここでどんな戦略を取るのか?という点。デビュー2戦と同じ好位策ならば、勝ち負けまで。ちなみに、収得賞金は2400万円なのでクラシック出走は既にOKとなっています。

△⑧ジャスティンミラノ

東京芝2000mを好センスで勝ってきた点は高評価。ただ、いくら今回は「Sペース」想定とはいえ、前半5Fは60秒台後半~61秒台前半では流れるでしょう。今回は重賞の流れに乗っていて、果たして脚を使えるか? 重賞のシビアな流れを経験している馬との見えない差が出てくる懸念は多少あります。

 ②ディマイザキッド

前走の中山芝2000mでの「2分0秒7」は立派ですが、道中で前には行けていないので、1800mへの距離短縮と相手強化でもレースの流れに乗れるかが鍵とみます。

 ⑦パワーホール

前走の京都2歳S(⑫着)は自分の競馬ができなかったにしても、負けすぎの印象。札幌の洋芝での好走が時計の掛かる馬場への適性の高さとみれば、今の時計が出て切れが要求される東京は、キャラ的に合わない印象。

【決断馬券】


ミスタージーティーは東京なら爆発的な切れを繰り出せるとみて、馬単の①着固定で勝負します。馬単、3連単系は2歳王者ジャンタルマンタルがやはり売れているので、オッズ妙味も十分あります。

相手は同じく収得賞金400万円で、ここがクラシック出走権勝負のショーマンフリートベラジオボンドを本線に。ジャンタルマンタルエコロヴァルツはあくまで押さえとします。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
④→①⑤
各2,500円(計5,000円)
馬単
④→③⑥⑧⑨
各1,000円(計4,000円)
馬単
⑤→④
1,000円
合計 10,000円
ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。

記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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