どうも! “馬迷男" 八木たかおです! 当コラムは現在リニューアル中。今週からは文末まとめの新馬券術対象馬に加え、冒頭に｢今週の厳選馬｣のコーナーを設けました。その理由と、各馬に関する見解は新馬券術｢前走の上がりに注目作戦｣の欄で。

日本時間の日曜深夜に行われた愛ダービーは、オーギュストロダンが英ダービーに続いて連勝。日本でも先週はディープインパクト産駒がCBC賞③着で、孫がラジオNIKKEI賞①③着と大活躍。荒れるイメージのある2つの重賞でも馬券圏内に食い込んできます。

しかし、リニューアル期間ということで、当コラムは種牡馬以外の要素に注目しました。新馬券術のタネになりそうなのは、ズバリ騎手のコース実績。CBC賞を7番人気のジャスパークローネで勝った団野大成騎手、ラジオNIKKEI賞を3番人気のエルトンバローズで勝った西村淳也騎手は、2人とも今年、当該コースの重賞で好成績を残していました。

■団野大成騎手の2023年中京芝1200mの成績
[1.1.0.0](複勝率100.0%、複勝回収率570%)

■西村淳也騎手の2023年福島芝1800mの成績
[0.1.0.1](複勝率50.0%、複勝回収率100%)
※ともに先々週終了時点

団野騎手の先々週終了時点での1勝は高松宮記念ですから、今年だけで中京芝1200mの重賞を2勝。一方、西村騎手も②着1回は福島牝馬Sで、先週は福島芝1800mで3勝の固め打ち。小回りで直線の短いローカルでは特に乗り方のコツがありそうで、それを見つけたのかもしれません。

そこで新馬券術のタネ｢騎手のコース実績に注目作戦｣を立ち上げてみましょう。今週の重賞は七夕賞(福島芝2000m)とプロキオンS(中京ダート1400m)で、このコースについて調べてみます。

今年は福島芝2000mで馬券圏内に2度以上入っている騎手が少数ですが、丸田騎手が[0.1.1.3]で、複勝回収率122%とまずまずでした。七夕賞ではホウオウエミーズに騎乗予定です。

また、中京ダート1400mは川田騎手が[5.4.2.3]と圧倒的な成績を残しています。上位人気馬に騎乗する機会が多い騎手ですが、複勝回収率も108%です。意外と狙って美味しいのかもしれません。プロキオンSはリメイクに騎乗予定です。

ということで、狙いは下記の2頭ということになります。新馬券術にしっかり育っていくでしょうか。


もうひとつ、育成中の新馬券術のタネ｢連闘馬は函館ダートで狙え｣も検証しておきましょう。先週の函館で連闘した馬は14頭。先々週は51頭もいましたから大幅減ですが、その14頭が[3.0.1.10](複勝率28.6%)とまずまずの成績でした。

■今年の函館で連闘した馬の成績

馬場	着別度数	勝率	複勝率	単回収率	複回収率
全成績	[10.11.9.84]	8.8%	26.3%	110%	116%
芝	[5.5.4.50]	7.8%	21.9%	132%	78%
ダート	[5.6.5.34]	10.0%	32.0%	83%	166%

先週も指摘しましたが、芝･ダートにこだわらなくても連闘馬全体を狙えば単勝回収率と複勝回収率共に100%を超えます。｢連闘馬は函館ダートで狙え｣を｢連闘馬は函館で狙え｣に改題してもいいかもしれません。

そして、実は先週、馬券圏内に入った連闘の馬は、減量特典騎手とのコンビの牝馬でした。減量特典騎手をファクターに加えると、どんな数字が出るのでしょうか。今年の函館で連闘した牝馬を対象に、減量特典騎手が騎乗した馬とそれ以外の騎手が騎乗した馬の成績を比較してみましょう。

■今年の函館で連闘した牝馬の減量特典別成績

減量･馬場	着別度数	複勝率	単回収率	複回収率
なし･芝	[2.1.1.24]	14.3%	33%	33%
あり･芝	[2.3.1.11]	35.3%	89%	109%
なし･ダ	[1.0.1.5]	28.6%	100%	94%
あり･ダ	[3.3.1.4]	63.6%	216%	167%

減量特典なしの場合も、ダートはまずまずの回収率なのですが、減量特典ありの回収率が遥かに上回っています。6週にわたって行われる函館開催も今週が5週目。そろそろ結論めいたことを出したいところです。ここまでの傾向をまとめると…


回収率アップを狙うなら②に適合する馬がいるレースに絞る、または②に適合する馬がいるレースの購入額を増やすといった作戦が考えられそうです。今週を含めて残り2週の函館で、美味しい連闘馬による好配当を狙います。

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続いて、新馬券術｢夏競馬は敢えて古馬に注目作戦｣の検証に移ります。さくらんぼ特別は、前走③着だった5歳馬ロードミッドナイトが2番人気③着。この馬の複勝をがっちりゲットです。

▲さくらんぼ特別は16→6→12で決着

馬券が的中しなかったレースでも、1日函館8Rでアンノウンウォリアが6番人気②着、2日中京7Rでタガノミアが6番人気②着などの好走がありました。

先週は3歳馬と古馬が対戦した24レースで3歳馬18勝、4歳馬5勝、5歳馬1勝でした。徐々に古馬勢が巻き返しのターンに入りつつあると思われましたが、3歳馬が押し戻したようです。ただ対戦が進み、ある程度の3歳馬が勝ち上がった状況下で、今週さらに3歳馬が勝ち星を伸ばすことは考えにくいかも…。今週は古馬勢の活躍があるかもしれません。

■狙える古馬の条件
･前々走、前走のどちらかにおいて同級以上で馬券圏内がある
･もしくは昇級2戦目まで

■狙える古馬の条件Ver.2
･古馬の中で人気最上位かつ1～3番人気
･1番人気は信頼度◎

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新馬券術｢前走の上がりに注目作戦｣の検証に移ります。先週、この新馬券術では4鞍に対象馬がいて[0.0.2.7]。ラジオNIKKEI賞でレーベンスティールが1番人気③着、鶴ヶ城Sでオンザラインが2番人気③着と好走しましたが、馬券は的中しませんでした…。


◆各競馬場の直線距離による分類
●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢〇｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

そして、冒頭の｢今週の厳選馬｣ではマリーンSのセキフウ、ペプチドナイルを挙げました。この2頭は前走･大沼Sでワンツーした時の上がりが優秀ですが、その大沼Sで記録した持ち時計がメンバー上位。しかも稍重馬場でしたから、他馬が重、不良のレースで持ち時計を記録している中ではもう一段価値が高いとみます。

｢2歳～3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣も検証しておきます。先週はラジオNIKKEI賞でエマヌエーレが14番人気⑭着。

これで現3歳世代のOPにおいて、レース前の比較でメンバー中最も速い上がりを使っていた馬の成績は[17.12.5.45](勝率21.5%、複勝率43.0%)。さらに末脚の切れよりも先行力のある馬が有利になることが多い1200m以下のレースを除くと[15.11.4.41](勝率21.1%、複勝率42.3%)となっています。

今週からしばらく3歳OPのレースはありません。次は8月6日のレパードSです。

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さて、当コラムでは現2歳世代の新馬戦&未勝利戦において、回収率の高い種牡馬の観測を続けています。

■芝

馬場	着別度数	単回収率	複回収率
ロードカナロア	[2.4.1.3]	69%	224%
スワーヴリチャード	[2.2.2.4]	209%	219%
キズナ	[2.0.2.2]	175%	108%
サトノクラウン	[2.0.1.6]	922%	193%
ハービンジャー	[1.2.0.0]	153%	166%

■ダート

馬場	着別度数	単回収率	複回収率
ヘニーヒューズ	[3.1.0.6]	104%	60%
ダノンレジェンド	[0.1.1.0]	0%	365%
ニューイヤーズデイ	[0.1.1.0]	0%	205%
レッドファルクス	[0.0.2.0]	0%	220%

芝では2頭が出走して①②着のロードカナロアとハービンジャー、3頭が出走して①③③着のキズナが浮上。キズナは現3歳世代でも回収率が優秀でしたが、現2歳世代も好スタートを切っています。

ダートではダノンレジェンド、ニューイヤーズデイが1頭出走して馬券圏内を確保しました。

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そして、検証を一旦休止した新馬券術もまだまだ活用中。1日中京2Rは新馬券術｢未勝利戦は初ダート馬作戦｣の対象馬だったゴーフォマームードが4番人気①着となり、この馬を馬券に入れていた3連複13.3倍が的中。追加馬券でプラス額を増やすことにも成功しました。

▲1日中京2Rは4→15→9で決着

この新馬券術、去年は7月半ば以降に初ダート馬の成績が大きく下がりました。去年と同様の傾向が出るのであれば、使えるのは今週もしくは来週くらいまでかもしれません。


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