【2021年11月中旬】
速攻で使えるドゥラメンテ、エピファネイア、ルーラーシップ情報、エリザベス女王杯予想!
CONTENTS
王国の住人
王様 …田端到
大臣 …斉藤雄一
金満血統王国WEBは隔週でのリリースを予定しています。
(※場合により変わることもあります)
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大臣 菊花賞は横山武騎手のタイトルホルダー(父ドゥラメンテ)が見事な逃げ切りでした。
王様 タイトルホルダーをここで本命に出来なかったのが不甲斐ない。この馬、デビュー前からスタミナが評判だったんだよね。生産者の岡田スタッドの方が「うちの坂路を最後まで登り切ったのは、マツリダゴッホとスマートファルコン以来、3頭目だ」とコメントしてたりする。
大臣 岡田牧雄さんは、タイトルホルダーがいちばん合ってるクラシックは菊花賞だと、ずっと言ってたみたいですね。
王様 その岡田さんの発言を元に、ある競馬雑誌が「菊花賞はタイトルホルダーが勝つ」という見出しを表紙に大きく打ったりしてた。半姉のメロディーレーンが牝馬ながら2019年菊花賞で5着だったんだから、弟はもっと期待して当然だろう。
大臣 メロディーレーンも菊花賞の翌週(2021年10月31日)に、3勝クラスの阪神芝3000の古都Sをしっかり勝ち切ったのを見て、血統って凄いもんだなと改めて思いました。
王様 タイトルホルダーとメロディーレーンの母メーヴェの父モティヴェイターは、サドラー系のモンジュー産駒のイギリスダービー馬。金満でもよく「サドラー系」とひと括りにして語るけど、サドラー系でもモンジューを通ったラインは、ガリレオを通ったラインよりスタミナ色が強くて、イギリスの2400m以上に強い。一方のガリレオの系統はフランスでも強いし、マイラーも多い。
大臣 モンジュー産駒は英ダービー馬が4頭も出ているんですよね。
王様 そう、だからサドラー系の中でも、スタミナ寄りの血統。なのに「菊花賞の逃げ馬はよほど能力が抜けていないと残れない」という先入観に囚われすぎて、評価を下げてしまった。キンカメ系に本物のステイヤーが出るのかという疑問も、ちょっと頭をかすめたし。
大臣 僕も菊花賞で警戒すべきは4コーナーまでじっとしてるスタミナのある馬だと思って、後ろから行く馬ばかりに気を取られてしまった。
王様 タイトルホルダーの刻んだラップは、横山武史騎手の父・横山典弘騎手が1998年の菊花賞をセイウンスカイで逃げ切ったときのラップとそっくりだったという話も出てるみたいだね。同じ2枠の黒い帽子で、突き上げた左手も親子でよく似てたとか。そっちの馬券術が正解だった(笑)。
大臣 王様の本命ヴィクティファルスは10着。「菊花賞のハーツクライ産駒は買っちゃいけない」って何度も自分で言ってるのに(笑)。
王様 阪神の菊花賞なら狙ってもいいんじゃないかと期待したんだけど、コースの問題じゃないと、あらためて判明しました。
大臣 1番人気のレッドジェネシスと2番人気のステラヴェローチェの敗因は何だったんでしょう。不良の神戸新聞杯で好走した疲れが抜けなかったという話も出ていたようですが。
王様 最近は、トライアルから中3週と間隔を詰めて使うことも少なくなっているので、ステラヴェローチェはそのローテに加えて道悪を走った影響かもしれないね。神戸新聞杯のようなタフなレースの後は、疲れが残りやすいんだろう。以前は中2週でG1を使うのも普通だったのに。
大臣 昔の関西馬って、神戸新聞杯(9月の阪神芝2000)を使って、京都新聞杯(10月の京都芝2200)を使って、菊花賞(5回京都の2週目)に出走したりしてましたよね。
王様 マチカネフクキタルなんて、そこを3連勝してたし。
大臣 懐かしいなあ。南井騎手が乗ってたクリスタルグリッターズ産駒。
王様 バゴと同じブラッシンググルーム系だよね。難しいのは、ステラヴェローチェとレッドジェネシスの敗因をどっちも前走の反動と決めつけていいのかどうか。レッドジェネシスには阪神の芝3000は長かったんじゃないかな。