【2022年4月下旬】
ダートの4歳上がり馬たちの評価、サトノアラジン産駒が強さを発揮する舞台など!
CONTENTS
王国の住人
王様 …田端到
大臣 …斉藤雄一
第82回 皐月賞(G1)
2022年4月17日(日) 中山芝2000
着順 | 馬名 | 性齢 | 人気 | 父名 |
---|---|---|---|---|
1着 | ジオグリフ | 牡3 | 5 | ドレフォン |
2着 | イクイノックス | 牡3 | 3 | キタサンブラック |
3着 | ドウデュース | 牡3 | 1 | ハーツクライ |
4着 | ダノンベルーガ | 牡3 | 2 | ハーツクライ |
5着 | アスクビクターモア | 牡3 | 6 | ディープインパクト |
大臣 王様の皐月賞当日の日刊スポーツの予想を見てビックリしました。水曜日の時点では、サトノヘリオスが本命だったのに「三連複はサトノヘリオスから。馬連はイクイノックスから」になっていて。
王様 原稿を読めば、本命は実質、イクイノックスだなと分かってもらえたと思う(笑)。なるべく当日のシルシ変更はしないようにしてるので、買い目だけ変えた。
大臣 土曜日の馬場を見てから予想を変更したんですか? 今年は皐月賞も桜花賞も馬場が大きく影響しましたもんね。
王様 そう。馬場と枠順ね。
大臣 ああ、そうですね。皐月賞は、てっきり内がきれいな高速馬場で行われると思って、内枠の先行馬を狙った予想をしていました。ところが、皐月賞前日の中山芝は、内がかなり荒れてきて、外を通った馬がよく伸びてたので、僕は事前の予想を完全に捨てました。
王様 オッズも想定外だった。てっきりイクイノックスが1番人気かと思ってたら、単勝は3番人気、馬連は前日で5、6番目の人気だったから、それならこっちを本命にしよう、と。
大臣 馬場を見る前は、イクイノックスは、さすがにこのローテ(2021年11月20日の東京スポーツ杯2歳S以来)は厳しいでしょと思ってたところに加えて、大外枠に入ったのを見て秒で消してしまった(笑)。
王様 雨が降って高速馬場じゃなくなり、イクイノックスは外枠のほうが競馬をしやすいだろうと思った。
大臣 結果、まさにそうでしたね。しかし、こういうローテで連対するとはなあ。参りました。
王様 そうは言うけど、最近の皐月賞はホープフルSからぶっつけの馬が馬券になってるから、ノーザンファームの馬なら関係ないかなと思って。
大臣 そう言われてみると、東京スポーツ杯2歳Sからのぶっつけって、ホープフルSからのぶっつけより1ヵ月伸びただけ。そんなに驚くことでもないのか。あと気になったのは、イクイノックスは小回りの経験もなかったですよね。
王様 でも、イクイノックスの母シャトーブランシュは阪神小回りのマーメイドSの勝ち馬(2015年)。兄のヴァイスメテオールは福島小回りのラジオNIKKEI賞の勝ち馬(2021年)。だいぶ前(2021年9月中旬号)から、イクイノックスがホープフルSに出てくれば有力だと言ってたよね。
王様 (キタサンブラック産駒は)小回りのスローの中距離で鋭い差し脚を使う、というのが現時点の姿だよね。(中略)当面はマクリの利くコースの中距離がいちばん得意そう。だから、小倉芝1800とか中山芝2000に合うと思う。(中略)イクイノックスが勝った新馬はペースも締まっていたから、大物だと思う。ホープフルSの有力馬じゃないかな。
大臣 実は僕もその時に「キタサンブラック産駒は小回りの中距離向き」という話をしていました。実際、皐月賞でイクイノックスとジオグリフ(父ドレフォン)の持ったまま楽な手応えで4角を回ってくる感じは、どう見ても小回り巧者の脚でしたね。
王様 あの2頭の脚色の良さは抜けてたね。ジオグリフについては札幌2歳Sのとき(2021年9月中旬号)から大臣の評価が高かった。