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北枕鳩三郎の注目の馬体

【2023年新種牡馬プレビュー】
ブリックスアンドモルタル & スワーヴリチャード


馬見の達人・北枕鳩三郎氏が、2023年に初年度産駒がデビューした新種牡馬をプレビューしていく新企画がスタートします。

馬産地やセールなどの現場でも、長年にわたり多くの幼駒の馬体を見てきている北枕氏。ある1口クラブの、セールでの購買馬の選定やアドバイザーも務めており、もちろん、2023年の新種牡馬の3世代分の産駒もチェック済み。

本企画では、各新種牡馬の馬体の特徴を改めて整理し、それが遺伝することでどういったタイプの産駒が多く出そうか、その見解を解説していただきます。それを知ることで、新馬戦をはじめとする2歳戦での、馬券の狙い所の参考にもできるはず。

第1回目はブリックスアンドモルタルスワーヴリチャードに焦点を当てて、解説をいただきました。


ブリックスアンドモルタル

2014年3月2日生 黒鹿毛 米国産
現役時13戦11勝(うちG1・5勝)
2019年の米国エクリプス賞年度代表馬


ブリックスアンドモルタル 4代血統表
Giant's Causeway Storm Cat Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
Terlingua Secretariat
Crimson Saint
Mariah's Storm Rahy Blushing Groom
Glorious Song
Immense Roberto
Imsodear
Beyond the Waves Ocean Crest Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
S. S. Aroma Seattle Slew
Rare Bouquet
Excedent Exceller Vaguely Noble
Too Bald
Broadway Lullaby Stage Door Johnny
Little Blessing

JRAで勝利を挙げている産駒
馬名 母父 戦績
テラメリタ テラノヴァ ヴィクトワールピサ 1戦1勝
ゴンバデカーブース アッフィラート ディープインパクト 1戦1勝
※2023年7月16日終了時点



新種牡馬の産駒の傾向を探る際に、最も参考となるのは、その種牡馬の父親の産駒傾向であったり、馬体の特徴であったりです。ブリックスアンドモルタルの場合も、まずはその父であるジャイアンツコーズウェイが送り出した日本での活躍馬を見ていくことで、最初のイメージを掴むことができると思います。

2011年のマイルCSの勝ち馬であるエイシンアポロンが、ジャイアンツコーズウェイの日本での代表産駒と言えますが、その戦績からもマイルを中心としたスピード馬だということがわかります。また、2009年の京王杯SCを勝利したスズカコーズウェイも、同様にマイル以下を中心とした活躍馬でした。つまり、ジャイアンツコーズウェイは、そのまた父であるストームキャットのスピード色の強い血を、色濃く体現した種牡馬だったと言えるでしょう。また、上記2頭はともに父ジャイアンツコーズウェイ同様の栗毛でしたが、比較的単調なスピードを伝えるストームキャットの血を補う形で作用していたのが、同じ栗毛であるラーイの血だったと考えられます。

ジャイアンツコーズウェイ産駒は上記2頭以外にも多くの産駒が日本で走りました。しかし、恵まれた骨量と筋肉量を活かすことができない、運動神経という点では少し物足りないと感じる仔も多かったように思います。高い能力を持った代表産駒の1頭とはいえ、ブリックスアンドモルタルも同様の特徴が子供たちに出るのではないかと懸念を持っていました。ところが、2023年産まれの当歳を含め、3世代の産駒を実際に見た印象では、どうやらブリックスアンドモルタルの産駒は、父のジャイアンツコーズウェイの産駒とはちょっと傾向が異なるようです。

ブリックスアンドモルタル産駒の馬体傾向は、以下の3つと考えています。



約30年間、パドックの最前列にこだわり続け、学生時代には年間365日、南関と中央のパドックに立ち続けたことも。競馬場以外にもセレクトセールや一口馬主のツアーなどにも参加し、数え切れないほど馬体を見続けてきた。その馬見に関してはネットを中心にカリスマ的人気を誇る。サラブレ本誌をはじめ競馬メディアにも度々寄稿。近年はツイッターの鍵付きアカウントに限定して見解や馬産地で見た馬の情報などを公開中。