穴ぐさ傾向と対策
スプリンターズSでも馬番7~9番には注目でしょう
先週(9月22日~23日)の穴ぐさは[4.5.4.55](複勝率19.1%)で、単勝回収率が143%でした。オールカマーは堅い決着になりましたが、神戸新聞杯は【B】評価だったメイショウテッコンが逃げ粘って③着に入ってくれました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。
8月19日以降の重賞では、6週連続で穴ぐさが馬券に絡んでいます。今週末はシリウスSとスプリンターズSがありますので、連続記録を伸ばせるように頑張ります。
今年のスプリンターズSは登録頭数が22頭で、フルゲート(16頭立て)となりそうです。昨年は4枠8番だったレッドファルクスが外から差し切りましたが、今年3月に中山芝1200mで行われたオーシャンSは4枠7番だったキングハートが優勝していて、近年の同コースのOPでは枠が真ん中ぐらいの馬がよく好走しているんですよね。
昨年以降、中山芝1200mでは古馬混合のOPが8レースあり、馬番別の成績が次のようになっています。
【2017年以降の中山芝1200mでの古馬混合のOP】
馬番 | 着別度数 |
馬番1番 | [0.0.0.8] |
馬番2番 | [0.3.1.4] |
馬番3番 | [0.0.0.8] |
馬番4番 | [1.0.1.6] |
馬番5番 | [0.2.0.6] |
馬番6番 | [1.0.1.6] |
馬番7番 | [2.1.0.5] |
馬番8番 | [1.0.1.6] |
馬番9番 | [1.0.2.5] |
馬番10番 | [1.0.1.5] |
馬番11番 | [1.0.0.6] |
馬番12番 | [0.0.0.7] |
馬番13番 | [0.1.0.4] |
馬番14番 | [0.0.0.5] |
馬番15番 | [0.0.1.4] |
馬番16番 | [0.1.0.3] |
優勝馬8頭は馬番4~11番です。特に好走が目立つのが馬番7~9番で、このゾーンの馬は8レースのうち7レースで馬券圏内に入っています。馬番7~9番で馬券に絡んだ馬たちは次の通りです。
【2017年以降の中山芝1200mでの古馬混合のOPで、馬番7~9番で③着以内に入った馬】
レース | 馬番 | 馬名 | 着順 |
18年春雷S | 9 | ディバインコード | ③ |
18年オーシャンS | 7 | キングハート | ① |
18年カーバンクルS | 8 | ロードクエスト | ③ |
17年ラピスラズリS | なし | ||
17年スプリンターズS | 8 | レッドファルクス | ① |
17年春雷S | 7 | キングハート | ② |
17年オーシャンS | 9 | メラグラーナ | ① |
17年カーバンクルS | 7 9 |
ナックビーナス オウノミチ |
① ③ |
昨年のラピスラズリSは12頭立てで、馬番8番の馬(ダノンルージュ)が④着でした。その時以外は馬番7~9番の馬が③着以内に入っていて、15頭立て以上だった5レースのうち4レースでは連対馬が出ています。
先行有利の馬場でも差しが利く馬場でも、先行するにしても差すにしても、馬番7~9番だとレースがしやすそうな印象があるので、スプリンターズSでも注目することをオススメします。
9月29日~30日に行われる中山、阪神の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
9月29日~30日
場所 | 芝 |
中山 | Cコース・2週目 |
阪神 | Bコース・2週目 |
9月29日
場所 | レース名 | 穴ぐさ成績 |
中山9R | カンナS | [0.3.2.11] |
中山10R | 習志野特別 | [1.0.2.16] |
中山11R | ロードカナロアM | [2.0.2.25] |
阪神9R | ヤマボウシ賞 | [1.0.1.6] |
阪神10R | 芦屋川特別 | [2.2.3.16] |
阪神11R | シリウスS | [2.0.3.20] |
9月30日
場所 | レース名 | 穴ぐさ成績 |
中山9R | サフラン賞 | [1.1.0.18] |
中山10R | 勝浦特別 | [1.3.2.21] |
中山11R | スプリンターズS | [0.1.3.31] |
中山12R | 内房S | [2.1.1.22] |
阪神9R | 兵庫特別 | [0.0.0.14] |
阪神10R | 道頓堀S | [0.0.2.21] |
阪神11R | ポートアイランドS | [2.1.0.27] |
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。
☆注目レース☆
シリウスS(G3、阪神ダート2000m)
シリウスSでの穴ぐさは[2.0.3.20](複勝率20.0%)で、複勝回収率は118%です。昨年は【C】評価だったメイショウスミトモが11番人気で①着となりました。馬券に絡んだ穴ぐさは4~7歳の牡セン馬で、中7週以内の臨戦で、ハンデが54~56kgでした。
過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が4頭いて、その父はダンスインザダーク、マンハッタンカフェ、ハーツクライ、ゴールドアリュールでいずれも父サンデー系です。4頭は母父か母母父がノーザンダンサー系で、4頭中3頭は2200m以上での勝ち鞍があったので、そのようなタイプがいたらチェックしておきましょう。
☆注目レース☆
ポートアイランドS(OP特別、阪神芝外1600m)
ポートアイランドSでの穴ぐさは[2.1.0.27](複勝率10.0%)で、複勝回収率は104%です。一昨年はマイネルアウラートが11番人気で②着、昨年はムーンクレストが9番人気で勝利しました。
③着以内に入った3頭は5~6歳の牡馬で、前走が馬券圏外でしたが、過去にOP特別で③着以内に入ったことがありました。3頭中2頭は前走が重賞だったので、OP特別での実績を確認しておくと良さそうです。3頭はいずれも阪神芝外回りコースで勝ったことがなかったので、その実績は気にしなくても良さそうです。
☆注目レース☆
カンナS(OP特別、中山芝1200m)
カンナSでの穴ぐさは[0.3.2.11](複勝率31.3%)で、複勝回収率は170%です。
馬券に絡んだ穴ぐさはいずれも前走で初勝利を挙げていて、3番手以内に付けての押し切り勝ちでした。5頭のうち4頭は父サンデー系だったので、父サンデー系で先行力を見せていたタイプをマークしておきましょう。
☆注目レース☆
ロードカナロアM(1600万、中山芝1600m)
ロードカナロアMは昨年までの秋風Sと同条件で、秋風Sでの穴ぐさは[2.0.2.25](複勝率13.8%)で、複勝回収率は109%です。
激走した4頭の穴ぐさはいずれも父か母父がノーザンダンサー系で、4頭中3頭は馬体重が500kg以上でした。4頭は中山芝か阪神芝の内回りコースで勝ち鞍があったので、直線距離が短く急坂があるコースで好走歴があるタイプは見逃さないようにしましょう。
☆注目レース☆
習志野特別(1000万、中山芝2000m)
習志野特別での穴ぐさは[1.0.2.16](複勝率15.8%)で、複勝回収率は122%です。昨年はオウケンブラックが10番人気で勝利を収めました。
③着以内に入った3頭は馬番1~4番で、芝2000mで馬券に絡んだ2頭は中4週以内の臨戦でした。3頭は良馬場の芝での激走でしたが、3頭中2頭はダートで勝ち鞍があり、残りの1頭は道悪芝で勝ったことがあったので、力の要る馬場で実績があるタイプが侮れないでしょう。
☆注目レース☆
勝浦特別(1000万、中山芝1200m)
勝浦特別での穴ぐさは[1.3.2.21](複勝率22.2%)で、複勝回収率は140%です。昨年は①着クラウンアイリス&②着ベルディーヴァという【穴ぐさワンツー】でした。
馬券圏内に入った穴ぐさは6頭中5頭がひと桁馬番で、同じく6頭中5頭が牝馬です。6頭はいずれも中5週以内の臨戦で、そのうち前走が芝1200mだった5頭は4番手以内に付けていました。先行力がある牝馬を確認しておきましょう。
☆注目レース☆
芦屋川特別(1000万、阪神芝1200m)
芦屋川特別での穴ぐさは[2.2.3.16](複勝率30.4%)で、複勝回収率は157%です。穴ぐさのいた8年中6年で、馬券に絡む馬が出ています。
③着以内に入った馬は3歳馬が4頭、4歳馬が2頭、5歳馬が1頭で、若い馬が多くなっています。7頭中6頭は父がミスプロ系かロベルト系で、その2系統にも注目でしょう。芝1200m戦で馬券に絡んだ6頭中5頭はひと桁馬番で、同じく6頭中5頭は4角4番手以内からの好走でした。先行力があるタイプを見逃さないようにしましょう。
☆注目レース☆
ヤマボウシ賞(500万、阪神ダート1400m)
ヤマボウシ賞での穴ぐさは[1.0.1.6](複勝率25.0%)で、複勝回収率は351%です。
馬券に絡んだ2頭は馬番3~4番で、先行して③着以内に入りました。2頭は馬体重が472~474kgで、逃げ切りで初勝利を挙げていたので、ある程度の馬格があるスピードタイプは侮らない方が良さそうです。
■ちなみに…■
スプリンターズSでの穴ぐさは[0.1.3.30]ですが、3年前にサクラゴスペルが【B】評価で②着、2年前にソルヴェイグが【B】評価で③着、昨年にワンスインナムーンが【A】評価で③着と、近3年はいずれも馬券に絡む馬が出ています。③着以内に入った4頭の穴ぐさは、馬番3~6番でした。
過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が12頭いて、中山での11頭中9頭はひと桁馬番で、ふた桁馬番で激走した2頭は牝馬でした。牝馬で激走した5頭は偶数馬番だったので、男馬はひと桁馬番、女馬は偶数馬番と覚えておくと良さそうです。
激走馬12頭は近3走以内に③着以内の好走歴があり、2010年以降の11頭中10頭は近3走以内に連対歴があったので、好調さを感じられるタイプに注目しましょう。