穴ぐさ傾向と対策
東京新聞杯の1番人気は今年も受難に…?
先週(1月26日~27日)の穴ぐさは[4.7.8.82](複勝率18.8%)でした。シルクロードSは、先週にこのコーナーで記した通り、穴馬の激走があったものの、穴ぐさに指名しきれず、すみませんでした。
今週末は東京新聞杯ときさらぎ賞という芝重賞が2レース予定されていて、東京芝での重賞は昨秋のジャパンC以来になります。ジャパンCはアーモンドアイが2分20秒6というレコードで制したことが記憶に新しいところで、同馬は最内枠でした。
昨年以降、東京芝での重賞は24レースが行われ、昨秋はひと桁馬番の馬ばかりが勝っていたので、そのデータをご覧ください。
【2018年の東京芝での重賞】
馬番 | 2月 | 4~6月 | 10~11月 |
馬番1~5番 | [0.4.1.15] | [4.3.4.38] | [7.4.5.34] |
馬番6~9番 | [3.0.2.11] | [1.2.3.34] | [3.3.2.29] |
馬番10~18番 | [1.0.1.20] | [5.5.3.69] | [0.3.3.34] |
昨秋は東京芝で重賞が10レースあり、いずれもひと桁馬番の馬が優勝しました。ふた桁馬番で②着に入った馬は3頭いて、これらは馬番10~11番だったんですよね。昨年2月の芝重賞でも、連対圏に入った8頭のうち7頭はひと桁馬番だったので、東京新聞杯に限らず、その後のクイーンC、共同通信杯、ダイヤモンドSでも、枠順には注意を払うべきでしょうね。
東京新聞杯は過去10年での1番人気が[0.1.2.7]と未勝利で、1番人気受難の重賞と言えます。それに限らず、東京芝1600mの上級条件では出走頭数が多くなると1番人気が勝てないケースが続いているので、そのデータも見てもらいましょう。
【2018年以降の東京芝1600mの1000万以上での1番人気】
頭数 | 着順 |
14頭立て以下 | ①①④⑤②④③①①⑦④⑧①⑦ |
15頭立て以上 | ⑤⑨⑤⑫②③④⑪ |
昨年以降、東京芝1600mの1000万以上での1番人気は、15頭立て以上だと[0.1.1.6]で勝てていません。東京新聞杯は16頭が登録していますので、このまま多頭数になれば、今年も1番人気は厳しい戦いを強いられるかもしれませんね……。
2月2日~3日に行われる3場(東京、京都、中京)の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
2月2日~3日
場所 | 芝 |
東京 | Dコース・2週目 |
京都 | Bコース・2週目 |
中京 | Bコース・3週目 |
2月2日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 春菜賞 | [3.0.1.29] |
東京10R | 箱根特別 | [1.0.2.18] |
東京11R | 節分S | [0.3.2.22] |
京都9R | 乙訓特別 | [2.2.0.18] |
京都10R | エルフィンS | [2.1.0.14] |
京都11R | アルデバランS | [2.3.2.25] |
中京10R | ごぎょう賞 | [0.0.1.5] |
中京11R | 中京スポーツ杯 | [2.0.1.24] |
中京12R | 西尾特別 | [1.0.0.14] |
2月3日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | ゆりかもめ賞 | [0.0.1.7] |
東京10R | 銀蹄S | [0.2.1.27] |
東京11R | 東京新聞杯 | [1.2.2.30] |
京都9R | 稲荷特別 | [0.0.0.6] |
京都10R | 山城S | [2.2.1.30] |
京都11R | きさらぎ賞 | [0.0.0.13] |
中京10R | 鞍ヶ池特別 | [1.2.1.19] |
中京11R | 納屋橋S | [0.1.1.11] |
中京12R | 伊良湖特別 | [1.0.1.21] |
☆注目レース☆
アルデバランS(OP特別、京都ダート1900m)
アルデバランSでの穴ぐさは[2.3.2.25](複勝率21.9%)で、複勝回収率は142%です。
馬券圏内に入った穴ぐさは5歳以上の牡馬で、ダート1900mでの6頭は中6週以内の臨戦でした。同じく7頭中6頭は6~8歳だったので、順調に使われているベテランを侮らない方が良さそうです。7頭中5頭は関東馬でしたが、7頭中6頭は関西所属騎手だったので、関東馬&関西騎手という組み合わせに注意しましょう。
☆注目レース☆
節分S(1600万、東京芝1600m)
節分Sでの穴ぐさは[0.3.2.22](複勝率18.5%)で、近4年のうち3年で馬券に絡む馬が出ています。昨年はチャンピオンルパンが12番人気で③着に食い込みました。
②~③着となった5頭のうち、2010年以降の4頭はひと桁馬番で、父か母父がサンデー系の馬でした。5頭は中8週以内の臨戦で、2010年以降の4頭は前走で掲示板に載っていたので、順調さや好調さが感じられるタイプに注目しましょう。
☆注目レース☆
春菜賞(500万、東京芝1400m)
春菜賞での穴ぐさは[3.0.1.29](複勝率12.1%)で、近4年うち3年で馬券に絡む馬が出ています。
馬券圏内に入った4頭は馬番5番以内で、いずれも前走が掲示板外でしたが、前走は1600mや重賞でした。4頭は芝1400mでの連対歴があったので、内枠に入った1400m実績馬をマークしましょう。
■ちなみに…■
東京新聞杯での穴ぐさは[1.2.2.30]で、きさらぎ賞では[0.0.0.13]です。過去10年で7番人気以下で馬券に絡んだ馬は、東京新聞杯が8頭、きさらぎ賞が2頭です。
東京新聞杯で激走した8頭のうち4頭は父サンデー系で、残りの4頭中3頭は母父がサンデー系です。8頭は4~6歳で、2011年以降に激走した6頭は5~6歳で、12~2月の芝で勝ったことがありました。8頭のうち、休み明けだった2頭は前走がG1で、それら以外の6頭は中2~5週の臨戦で、③着以内か0秒6差以内で走っていた馬となっています。
きさらぎ賞は過去10年で6番人気以下だった馬が[2.1.3.42]で、6番人気以下で馬券に絡んだ6頭のうち4頭は父か母父がサンデー系で、残りの2頭は父ノーザンダンサー系でした。6頭のうち5頭は芝1800mで④着以内に入ったことがあったので、距離実績を確認しておくと良いでしょう。