穴ぐさ傾向と対策
G1馬は中山記念で連敗を止められるか!?
先週(2月16日~17日)の穴ぐさは[4.4.8.97](複勝率14.2%)でした。京都牝馬Sでは【C】評価だったデアレガーロが①着、【B】評価だったリナーテが②着に入る【穴ぐさワンツー】で、フェブラリーSでは【B】評価だったユラノトが③着に食い込みました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
フェブラリーSは藤田菜騎手がコパノキッキングに騎乗しての参戦で盛り上がり、インティが7連勝でG1初制覇を成し遂げました。インティは1番人気で、昨年のチャンピオンズCも1番人気のルヴァンスレーヴが制しましたから、ダートG1での1番人気もようやく安定してきたのかもしれませんね。
さて、今週からは中山&阪神開催となります(小倉開催は3週目)。重賞は中山記念と阪急杯が予定されていて、中山記念は登録馬が13頭ながら豪華な顔ぶれになりそうです。エポカドーロ、ステルヴィオ、スワーヴリチャード、ディアドラ、ラッキーライラックというG1馬がいて、昨年の勝ち馬ウインブライトも出走予定です。
近年の中山記念はG1馬が複数頭出走するケースが多いのですが、昨年は3頭が出走したもののアエロリットの②着が最高着順で、一昨年は4頭が出走してロゴタイプの③着が最高着順でした。3年前は3頭が出走し、ダービー以来だったドゥラメンテが勝利を収めました。
実は、今年の芝重賞では、まだG1勝ち馬が勝利を収めていません。JRAの芝G1を勝利した馬は、今年の芝重賞に9頭が出走し、次のような成績となっています。
【2019年の芝重賞に出走した芝G1勝ち馬】
レース | 馬名 | 人気 | 着順 |
京都牝馬S | レーヌミノル | 12 | ⑪ |
京都記念 | マカヒキ タイムフライヤー |
2 5 |
③ ⑧ |
共同通信杯 | アドマイヤマーズ | 1 | ② |
東京新聞杯 | サトノアレス | 4 | ③ |
シルクロードS | セイウンコウセイ | 5 | ⑮ |
アメリカJCC | フィエールマン | 1 | ② |
中山金杯 | アドマイヤリード タイムフライヤー |
8 2 |
④ ⑤ |
[0.2.2.5]という成績で、思えば、昨年末の有馬記念や先週のフェブラリーSもG1馬は勝てませんでしたね。JRAの芝G1勝ち馬が重賞を制したケースは昨年のジャパンCでのアーモンドアイまで戻りますが、果たして中山記念ではどうでしょうか。
ちなみに、中山記念は中山芝1800mで行われ、同コースでの重賞は2~3月に集中しています(中山記念、中山牝馬S、フラワーC、スプリングS)。
2016年以降は中山芝1800mでの重賞が12レース行われ、そのうち11レースでは1~3番人気が連対圏に入っています。連軸は上位人気の中から選ぶのが良さそうですが、1番人気については次のような成績となっていますので、ご注意ください。
【2016年以降の中山芝1800m重賞での1番人気】
馬番 | 着別度数 |
馬番4~7番 | [0.0.0.4] |
馬番8~15番 | [4.2.1.1] |
馬番7番以内だと③着以内がなく、逆に、馬番8番より外枠だと8頭中7頭が馬券圏内に入っています。中山記念は何頭立てになるか分かりませんが、1番人気は枠が内過ぎない方が良いんじゃないでしょうか。
今週末が3週目となる小倉開催は、芝がBコースに替わります。2月23日~24日に行われる3場(中山、阪神、小倉)の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
2月23日~24日
場所 | 芝 |
中山 | Aコース・1週目 |
阪神 | Aコース・1週目 |
小倉 | Bコース・1週目 |
2月23日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 水仙賞 | [0.0.0.8] |
中山10R | 富里特別 | [0.0.0.30] |
中山11R | アクアマリンS | [2.2.3.28] |
阪神9R | 尼崎S | [0.0.1.4] |
阪神10R | マーガレットS | [0.1.1.24] |
阪神11R | 仁川S | [1.0.3.24] |
小倉10R | くすのき賞 | [0.0.1.20] |
小倉11R | 周防灘特別 | [2.1.2.27] |
小倉12R | 合馬特別 | [2.1.0.23] |
2月24日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 黄梅賞 | [0.1.3.15] |
中山10R | ブラッドストーンS | [2.0.2.28] |
中山11R | 中山記念 | [1.2.1.17] |
阪神9R | 伊丹S | [0.3.2.25] |
阪神10R | すみれS | 出走ナシ |
阪神11R | 阪急杯 | [1.0.1.34] |
小倉10R | 脊振山特別 | [0.1.0.23] |
小倉11R | 下関S | [0.0.0.3] |
小倉12R | 皿倉山特別 | [2.2.2.18] |
☆注目レース☆
中山記念(G2、中山芝1800m)
中山記念での穴ぐさは[1.2.1.17](複勝率19.0%)で、複勝回収率は125%です。一昨年は②着サクラアンプルール&③着ロゴタイプという【穴ぐさダブル】になりましたが、昨年は穴ぐさ不在で、今年も強力メンバーが登録しているので、どうなるでしょうか。
過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、いずれもひと桁馬番でした。6頭は6歳以上で、一昨年②着のサクラアンプルール以外の5頭は父ノーザンダンサー系です。サクラアンプルールもノーザンダンサーの5×5×4というクロスを持っていたので、ノーザンダンサー系の有無を確認しておくと良さそうです。
☆注目レース☆
アクアマリンS(1600万、中山芝1200m)
アクアマリンSでの穴ぐさは[2.2.3.28](複勝率20.0%)で、複勝回収率は112%です。
マイル戦だった頃も含めて③着以内に入った7頭はすべてひと桁馬番で、7頭のうち6頭は中8週以内の臨戦でした。芝1200mでの激走馬は5頭のうち4頭が前走から斤量減で、同じく5頭のうち4頭は近2走以内に芝で④着以内があったので、そんなタイプをマークしておきましょう。
☆注目レース☆
皿倉山特別(1000万、小倉芝2600m)
皿倉山特別での穴ぐさは[2.2.2.18](複勝率25.0%)で、複勝回収率は131%です。3年前にゼットスマイルが8番人気で③着に入り、一昨年はウインスペクトルが単勝万馬券(101.9倍)で①着、昨年はミルトプレストが8番人気で②着に入っています。
馬券圏内に入った6頭は中6週以内の臨戦で、そのうち5頭は中1~2週でした。6頭はいずれも父も母父もサンデー系ではなく、6頭中4頭は父か母父がノーザンダンサー系です。6頭のうち5頭は芝2500m以上で勝ち鞍があったので、長距離実績を確認して臨みましょう。
☆注目レース☆
黄梅賞(500万、中山芝1600m)
黄梅賞での穴ぐさは[0.1.3.15](複勝率21.1%)で、複勝回収率は138%です。1600mの時に限ると[0.1.2.14](複勝率17.6%)で、複勝回収率は144%です。
馬券に絡んだ4頭はいずれもひと桁馬番の牝馬で、前走が東京芝で馬券圏外でした。4頭は父か母父がサンデー系で、そのうち3頭は父か母父がノーザンダンサー系です。4頭のうち3頭は中山芝で初勝利を挙げていたので、コース替わりで妙味がある馬を狙いましょう。
■ちなみに…■
阪急杯での穴ぐさは[1.0.1.34]で、過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭です。
激走した8頭のうち7頭は前走が④着以下でしたが、同じく8頭のうち7頭は近4走以内に芝で連対歴があったので、そのようなタイプは侮らないようにしましょう。8頭のうち7頭は偶数馬番での激走で、そのうち6頭はひと桁馬番でした。2010年以降に激走した7頭は、父&母父がノーザンダンサー系、サンデー系、ロベルト系、ミスプロ系のいずれかの組み合わせです。