穴ぐさ傾向と対策
チューリップ賞での1番人気も真ん中枠なら!?
先週(2月23日~24日)の穴ぐさは[5.2.8.90](複勝率14.3%)でした。阪急杯を人気薄で制したスマートオーディンを指名しきれず、すみませんでした。
中山記念はG1馬が5頭出走するも、ラッキーライラックの②着が最高着順で、阪急杯もレッツゴードンキは②着で、またもG1馬は勝ち切れませんでしたね。これで今年の芝重賞に出走した芝G1勝ち馬は[0.4.3.8]です。
今週末はオーシャンS、チューリップ賞、弥生賞という重賞があり、オーシャンSにはスノードラゴン、チューリップ賞にはダノンファンタジーというG1勝ち馬が登録しています。おそらくダノンファンタジーは1番人気だと思われますが、今度こそG1馬の連敗にストップをかけられるでしょうか。
ダノンファンタジーは昨年の阪神JFを制した時が1番人気で、7枠13番という枠順でした。一昨年以降、阪神芝外1600mでは重賞が12レース行われていて、1番人気馬は[7.1.3.1]という成績です。この12頭は、馬番順に並べると次のようになります。
【2017年以降の阪神芝外1600m重賞での1番人気馬】
馬番 | レース名 | 1番人気馬 | 着順 |
1番 | 18年桜花賞 17年朝日杯FS |
ラッキーライラック ダノンプレミアム |
② ① |
2番 | 18年朝日杯FS | グランアレグリア | ③ |
3番 | 18年阪神牝馬S | リスグラシュー | ③ |
5番 | 18年チューリップ賞 | ラッキーライラック | ① |
6番 | 18年アーリントンC 17年阪神牝馬S |
タワーオブロンドン ミッキークイーン |
① ① |
8番 | 17年アーリントンC | ペルシアンナイト | ① |
10番 | 17年チューリップ賞 | ソウルスターリング | ① |
13番 | 18年阪神JF | ダノンファンタジー | ① |
14番 | 17年桜花賞 | ソウルスターリング | ③ |
18番 | 17年阪神JF | ロックディスタウン | 9 |
馬券圏外となったのは8枠18番だった2017年阪神JFのロックディスタウン(⑨着)だけで、②~③着に敗れた4頭は馬番1~3番か馬番14番でした。馬番5~13番に入った1番人気は6戦6勝ですから、ダノンファンタジーも内過ぎず外過ぎない枠順だと勝率が高まるのではないでしょうか!?
一方、弥生賞とオーシャンSが行われる中山芝では、今年は年始からOPのレースで1~2番人気馬があまり勝てていないので、ご注意ください。
【2019年の中山芝でのOP】
人気 | 牡セン馬 | 牝馬 |
1番人気 | [0.1.1.3] | [1.0.0.2] |
2番人気 | [0.2.1.4] | [0.0.0.1] |
3番人気 | [3.0.0.3] | [1.0.0.1] |
4番人気 | [1.0.0.5] | [0.1.0.1] |
5番人気 | [1.0.1.4] | [0.1.1.0] |
6番人気 | [0.0.0.3] | [0.1.1.3] |
7番人気 | [1.2.1.2] | [0.0.0.2] |
8番人気以下 | [0.0.2.34] | [0.0.0.14] |
1~2番人気は[1.3.1.9]で、勝利したのは1月5日のカーバンクルSでのモズスーパーフレアだけ。牡セン馬に限ると[0.3.2.7]で、まだ勝ち馬が出ていません。
弥生賞は、一昨年(カデナ)、昨年(ダノンプレミアム)と1番人気に推されたディープインパクト産駒が優勝していますが、果たして今年はどうでしょうか。
3月2日~3日に行われる3場(中山、阪神、小倉)の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
3月2日~3日
場所 | 芝 |
中山 | Aコース・2週目 |
阪神 | Aコース・2週目 |
小倉 | Bコース・2週目 |
3月2日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 潮来特別 | [0.0.0.13] |
中山10R | 上総S | [1.1.0.21] |
中山11R | オーシャンS | [2.3.0.31] |
阪神9R | 千里山特別 | [0.0.1.14] |
阪神10R | 播磨S | [1.0.2.24] |
阪神11R | チューリップ賞 | [0.2.0.26] |
小倉10R | 呼子特別 | [1.0.2.7] |
小倉11R | 早鞆特別 | [1.1.1.27] |
小倉12R | 八代特別 | [0.0.2.21] |
3月3日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | スピカS | [1.0.1.9] |
中山10R | 総武S | [0.2.0.26] |
中山11R | 弥生賞 | [1.1.2.14] |
阪神9R | アルメリア賞 | [0.0.1.2] |
阪神10R | 武庫川S | [1.0.3.19] |
阪神11R | 大阪城S | [2.0.1.23] |
小倉10R | 萌黄賞 | [0.1.3.30] |
小倉11R | 太宰府特別 | [0.3.5.20] |
小倉12R | 唐戸特別 | [1.0.2.16] |
☆注目レース☆
弥生賞(G2、中山芝2000m)
弥生賞での穴ぐさは[1.1.2.14](複勝率22.2%)で、2010年以降は穴ぐさのいた5年中4年で馬券に絡んでいます。今年は登録馬が11頭で、穴ぐさになる馬がいればいいのですが…。
過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、一昨年に逃げて②着に粘り込んだマイスタイル(7枠10番)以外は馬番2~5番です。7頭のうち5頭は芝1600m以下で勝ち鞍があったので、ロスなく立ち回れそうなスピードタイプが侮れないでしょう。7頭のうち5頭は父か母父がサンデー系で、残りの2頭は母父ノーザンダンサー系です。
☆注目レース☆
上総S(1600万、中山ダート1800m)
上総Sでの穴ぐさは[1.1.0.21](複勝率8.7%)で、複勝回収率は127%です。
連対した2頭はダート1800mでのハンデ戦で、ハンデ53~55kgの牡馬です。2頭は父か母父がサンデー系で、1600m以下で2勝以上を挙げていたので、ここでもスピードのありそうなタイプが面白そうです。
☆注目レース☆
太宰府特別(1000万、小倉芝1800m)
太宰府特別での穴ぐさは[0.3.5.20](複勝率28.6%)で、複勝回収率は137%です。2011年以降は穴ぐさのいた7年すべてで、馬券に絡む馬が出ています。
馬券圏内に入った8頭のうち7頭は小倉芝で③着以内に入ったことがあり、例外の1頭は小倉競馬場が初出走でした。同じく8頭のうち7頭は父か母父がサンデー系なので、サンデー内包の小倉実績馬は人気がなくてもマークしておきましょう。
■ちなみに…■
チューリップ賞での穴ぐさは[0.2.0.26]で、オーシャンSでは[2.3.0.31]です。昨年のオーシャンSでは【B】評価だったキングハートが10番人気で優勝しました。過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は、チューリップ賞が8頭、オーシャンSが10頭です。
チューリップ賞で激走した8頭はいずれも前走が⑤着以内で、8頭中7頭は父か母父がサンデー系で、2013年以降の4頭は父サンデー系です。8頭のうち2頭は前走のエルフィンSで連対圏に入っていて、それ以外の6頭は前走でメンバー中3位以内の上がりを使っていました。マイルのOP実績があるか、末脚のしっかりしたタイプが侮れないでしょう。
オーシャンSで激走した10頭は5歳以上で、5歳馬が2頭、6歳馬が3頭、7歳以上が5頭となっています。2014年以降の5頭は1200m重賞で③着以内に入ったことがあったので、実績あるベテランが侮れない印象があります。10頭のうち9頭は馬体重が494kg以上だったので、馬格もチェックすることをオススメします。