穴ぐさ傾向と対策
NHKマイルCのグランアレグリアは1番人気なら!?
先週(4月27日~29日)の穴ぐさは[4.9.7.89](複勝率18.3%)で、複勝回収率が108%でした。ただ、天皇賞・春や新潟大賞典で激走した馬を指名しきれず、すみませんでした。
天皇賞・春は、またも外枠(7枠10番)だったフィエールマンが勝ち、2度目のG1制覇を果たしました。フィエールマンは一度も2ヶ月以内での臨戦がなく、いつも休み明けでの出走となっていますが、菊花賞もアメリカJCCも今回の天皇賞・春もすべて馬体重が480kgで、きっちり仕上げてくる手塚厩舎の手腕が素晴らしいですね。
今週末からは、東京競馬場で5週に渡ってG1レースが行われます。NHKマイルCには、桜花賞を快勝したグランアレグリアや、同馬を朝日杯FSで破ったアドマイヤマーズ、きさらぎ賞を制したダノンチェイサーなどが出走予定で、1番人気はグランアレグリアでしょうか。
グランアレグリアに騎乗予定のルメール騎手は、今年、桜花賞、皐月賞(サートゥルナーリア)、天皇賞・春(フィエールマン)と勝っていて、皐月賞と天皇賞・春が1番人気での優勝でした。JRAの芝G1でのルメール騎手は、人気別での成績を性別で分けると次のようになっています。
【JRAの芝G1でのルメール騎手】
人気 | 牡セン馬 | 牝馬 |
1番人気 | [4.1.3.6] | [8.0.2.3] |
2番人気 | [2.6.2.7] | [2.0.0.4] |
3番人気 | [0.0.1.7] | [1.1.1.3] |
4番人気 | [1.1.0.4] | [1.1.2.2] |
5番人気 | [0.1.0.5] | [0.0.0.1] |
6番人気 | [0.0.0.7] | [1.0.0.1] |
7番人気 | [1.1.0.3] | 出走なし |
8番人気 | [0.0.0.6] | [0.1.1.3] |
9番人気 | [1.0.0.1] | [0.0.0.1] |
10番人気以下 | [0.1.0.7] | [0.2.0.5] |
牝馬で1~2番人気に推された時は[10.0.2.7]という成績で、勝つか連外となっています。この19頭については、競馬場別で次のようになっていたりします。
【JRAの芝G1で1~2番人気の牝馬騎乗のルメール騎手】
競馬場 | 着別度数 |
東京 | [5.0.0.0] |
京都 | [1.0.0.4] |
阪神 | [4.0.2.3] |
東京の芝G1だと5戦5勝です。この5頭は、09年ジャパンCのウオッカ、16年NHKマイルCのメジャーエンブレム、17年オークスのソウルスターリング、18年オークスのアーモンドアイ、18年ジャパンCのアーモンドアイで、いずれも1番人気でした。グランアレグリアも1番人気になれば、優勝確率がグッと上がりそうです。
グランアレグリア&ルメール騎手は、3走前に東京芝1600mのサウジアラビアRCを快勝していますが、実は東京芝の重賞でルメール騎手がディープインパクト産駒に騎乗して優勝したのはそのレースだけで、気になるのはその点でしょうか。
【JRAの芝重賞でディープインパクト産駒に騎乗したルメール騎手】
競馬場 | 着別度数 |
東京 | [1.6.3.8] |
中山 | [3.3.3.5] |
京都 | [9.0.2.12] |
阪神 | [7.2.4.7] |
札幌 | [0.1.0.2] |
函館 | [0.0.0.1] |
福島 | [1.0.0.0] |
新潟 | 出走なし |
中京 | [0.0.1.1] |
小倉 | 出走なし |
京都や阪神のように、東京でももっと勝っていそうなものですが、[1.6.3.8]という成績で意外に②~③着が多くなっています。昨年のサウジアラビアRCは8頭立てで、10頭立て以上の時に限ると[0.6.3.8]だったりしますから、NHKマイルCも多頭数がポイントなのかもしれません。
5月4日~5日に行われる3場(東京、京都、新潟)の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
5月4日~5日
場所 | 芝 |
東京 | Aコース・3週目 |
京都 | Cコース・3週目 |
新潟 | Bコース・2週目 |
5月4日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 立夏S | [0.5.1.22] |
東京10R | メトロポリタンS | [0.1.0.12] |
東京11R | プリンシパルS | [1.2.2.25] |
京都9R | 鴨川特別 | [0.0.0.5] |
京都10R | パールS | [0.2.0.7] |
京都11R | 京都新聞杯 | [0.4.3.29] |
新潟10R | わらび賞 | [0.2.3.16] |
新潟11R | 邁進特別 | [1.2.1.33] |
新潟12R | 五泉特別 | [2.2.2.27] |
5月5日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 湘南S | [0.1.2.33] |
東京10R | ブリリアントS | [1.3.5.25] |
東京11R | NHKマイルC | [3.0.4.29] |
東京12R | 立川特別 | [1.2.1.19] |
京都9R | 上賀茂S | [3.0.2.28] |
京都10R | 橘S | [1.2.3.14] |
京都11R | 鞍馬S | [0.0.1.20] |
新潟10R | 二王子特別 | [1.0.1.14] |
新潟11R | 谷川岳S | [1.1.0.27] |
新潟12R | 八海山特別 | [1.0.2.29] |
☆注目レース☆
NHKマイルC(G1、東京芝1600m)
NHKマイルCでの穴ぐさは[3.0.4.29](複勝率19.4%)で、複勝回収率は124%です。3年前にレインボーラインが③着、2年前にボンセルヴィーソが③着、昨年は①着ケイアイノーテック&③着レッドヴェイロンという【穴ぐさダブル】になりました。
馬券圏内に入った穴ぐさは、7頭のうち6頭が父サンデー系で、同じく7頭のうち6頭が中3週以内の臨戦でした。
過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、そのうち10番人気以下だった馬が8頭います。10頭は芝OPでの勝ち鞍があるか、芝1600m以上の重賞で③着以内に入ったことがあったので、実績はチェックしておきましょう。10頭のうち3頭が馬番1~3番で、5頭が馬番12~18番だったので、内か外の極端枠の馬が侮れなさそうです。
☆注目レース☆
橘S(OP特別、京都芝外1400m)
橘Sでの穴ぐさ💨は[1.2.3.14](複勝率30.0%)で、複勝回収率は157%です。
③着以内に入った穴ぐさは中2~6週の臨戦で、6頭のうち5頭は直線平坦のコースで勝ち鞍がありました。同じく6頭のうち5頭は前走で直線に坂のあるコースを走っていたので、平坦実績馬の巻き返しに期待しましょう。
☆注目レース☆
ブリリアントS(OP特別、東京ダート2100m)
ブリリアントSでの穴ぐさは[1.3.5.25](複勝率26.5%)で、複勝回収率は158%です。昨年は8番人気だったザイディックメアが②着に入り、近7年のうち6年で馬券に絡む馬が出ています。
馬券圏内に入った9頭は4~7歳の牡馬で、いずれもハンデが54~55kgでした。父がサンデー系かミスプロ系で、9頭中8頭はひと桁馬番だったので、そのようなタイプをピックアップしておきましょう。
☆注目レース☆
立夏S(1600万、東京ダート1600m)
立夏Sでの穴ぐさは[0.5.1.22](複勝率21.4%)で、複勝回収率は176%です。
馬券に絡んだ6頭は父がサンデー系かミスプロ系で、6頭のうち5頭が4~5歳の牡セン馬です。6頭はいずれも前走が掲示板外でしたが、そのうち5頭は東京ダートで勝利実績があったので、東京実績馬の巻き返しに注意しましょう。
☆注目レース☆
パールS(1600万、京都芝外1800m)
パールSでの穴ぐさは[0.2.0.7](複勝率22.2%)で、複勝回収率は102%です。
連対した2頭は前走が⑧着でしたが、芝1600mと芝2000mでした。この2頭は休み明けだったものの、U型コースの芝1800mで2勝以上をマークしていました。馬場を半周する芝1800mで実績がある馬は間隔が開いていても侮らないようにしましょう。
☆注目レース☆
立川特別(1000万、東京ダート1600m)
立川特別での穴ぐさは[1.2.1.19](複勝率17.4%)で、複勝回収率は111%です。
ダートで③着以内に入った3頭の穴ぐさは4歳牡馬で、馬体重が500kg以上の大型でした。5月に激走した2頭は休み明けでしたが、どちらも前年の5月に勝ち鞍を挙げていたので、前年の春実績もチェックしておきましょう。
☆注目レース☆
わらび賞(500万、新潟ダート1800m)
わらび賞での穴ぐさは[0.2.3.16](複勝率23.8%)で、複勝回収率は139%です。
③着以内に入った5頭は中4週以内の臨戦で、いずれも前走が右回りでした、5頭のうち4頭は2~3走前に左回りで馬券圏内に入っていました。同じく5頭のうち4頭は偶数馬番だったので、左回り実績のある偶数馬番の馬に注意しましょう。
■ちなみに…■
京都新聞杯での穴ぐさ💨は[0.4.3.29]です。過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、そのうち6頭は父か母父がサンデー系です。7頭のうち5頭は前走が芝で①~②着に入っていて、例外の2頭のうち1頭は2走前に芝で②着に入り、もう1頭は2走前に芝G1で③着に好走していました。
7頭は馬体重が498kg以下で、7頭のうち6頭は京都で勝ち鞍がありました。7頭のうち4頭は468kg以下だったので、平坦コースに替わることがプラスに働きそうなタイプに注意しましょう。