穴ぐさ傾向と対策
オークスの1番人気も内か外の極端枠が良い!?
先週(5月11日~12日)の穴ぐさは[4.7.5.95](複勝率14.4%)でした。重賞で馬券に絡めず、すみませんでした。
ヴィクトリアマイルはハイペースとなって1分30秒5というレコード決着になり、馬体重が470kgだったノームコアが優勝しました。ノームコアはノーザンファームの生産馬で、本当に関東馬(萩原厩舎)が勝ちましたね。今年の芝G1の勝ち馬は次の通りとなっています。
【2019年のJRA芝G1の優勝馬】
レース | 馬名 | 厩舎 | 人気 | 生産 |
ヴィクトリアマイル | ノームコア | 美・萩原 | 5 | ノーザンファーム |
NHKマイルC | アドマイヤマーズ | 栗・友道 | 2 | ノーザンファーム |
天皇賞・春 | フィエールマン | 美・手塚 | 1 | ノーザンファーム |
皐月賞 | サートゥルナーリア | 栗・角居 | 1 | ノーザンファーム |
桜花賞 | グランアレグリア | 美・藤沢和 | 2 | ノーザンファーム |
大阪杯 | アルアイン | 栗・池江 | 9 | ノーザンファーム |
高松宮記念 | ミスターメロディ | 栗・藤原英 | 3 | Bell Tower Thoroughbreds |
大阪杯以降の1600m以上のG1ではノーザンファーム生産馬が6連勝中で、関西馬→関東馬→関西馬→関東馬→関西馬→関東馬という流れで優勝馬が出ています。この流れで行くと、今週末のオークスは関西馬でしょうか!?
オークスにはノーザンファーム生産馬が12頭が登録していて、そのうち関西馬はクロノジェネシス、グラディーヴァ、ダノンファンタジー、ビーチサンバ、フェアリーポルカ、ラヴズオンリーユーの6頭となっています。
このうち、クロノジェネシス、ダノンファンタジー、ラヴズオンリーユーは上位人気の可能性がありそうですが、近年の2~3歳限定の牝馬G1では1~2番人気に関して対照的なデータがあるので、それをご覧いただきましょう。
【2011年以降の2~3歳限定の牝馬限定G1】
枠 | 1番人気 | 2番人気 |
1枠 | [3.1.0.2] | [0.2.1.3] |
2枠 | [1.1.0.0] | [1.0.0.0] |
3枠 | [0.0.1.2] | [0.0.0.0] |
4枠 | [0.0.0.2] | [2.0.0.3] |
5枠 | [0.2.0.2] | [2.2.0.0] |
6枠 | [1.0.1.0] | [1.3.1.1] |
7枠 | [3.1.1.3] | [1.2.0.2] |
8枠 | [2.1.1.2] | [0.1.1.4] |
2011年以降、2~3歳限定の牝馬G1は33レースが行われていて、1番人気は[10.6.4.13]、2番人気は[7.10.3.13]という成績です。1番人気は昨年のオークスでのアーモンドアイなど10勝を挙げていますが、そのうち4勝が1~2枠、6勝が6~8枠で、内か外の極端枠で勝利するケースが多くなっています。
一方、2番人気は7勝をマークしていますが、この7勝は2~7枠で、5勝が4~6枠で記録されています。1番人気は内か外の極端枠が良く、2番人気は内や外過ぎない枠でよく勝っているので、このことは覚えておくと良いのではないでしょうか。
ちなみに、今年は桜花賞馬(グランアレグリア)が不在のオークスとなります。このようなケースは3年前(2016年)にもあり、その時は桜花賞②着のシンハライトが優勝しました。桜花賞馬が不在のオークスは近30年では4度あり(2002年、05年、07年、16年)、次の馬たちが勝利しています。
【近30年で桜花賞馬が不在だったオークス】
年 | 優勝馬 | 人気 | 前走 |
2016年 | シンハライト | 1 | 桜花賞②着 |
2007年 | ローブデコルテ | 5 | 桜花賞④着 |
2005年 | シーザリオ | 1 | 桜花賞②着 |
2002年 | スマイルトゥモロー | 4 | 桜花賞⑥着 |
優勝した4頭は桜花賞組みで、1~5番人気の支持を集めていました。桜花賞馬が不在でも、桜花賞組みのレベルが高かったケースが多いわけですが、果たして今年はどうなるでしょうか。
5月18日~19日に行われる3場(東京、京都、新潟)の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
5月18日~19日
場所 | 芝 |
東京 | Bコース・2週目 |
京都 | Dコース・2週目 |
新潟 | Bコース・4週目 |
5月18日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | カーネーションC | [1.0.1.12] |
東京10R | 是政特別 | [1.1.3.25] |
東京11R | メイS | [0.2.0.16] |
京都9R | メルボルンT | [0.1.1.12] |
京都10R | シドニーT | [2.2.1.24] |
京都11R | 平安S | [0.1.1.33] |
京都12R | オーストラリアT | [0.1.1.21] |
新潟10R | 早苗賞 | [0.0.1.11] |
新潟11R | 大日岳特別 | [1.1.0.18] |
新潟12R | 飛竜特別 | [2.2.1.31] |
5月19日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京8R | 日吉特別 | [1.0.3.23] |
東京9R | 調布特別 | [0.1.0.25] |
東京10R | フリーウェイS | [1.3.2.32] |
東京11R | オークス | [0.0.2.36] |
東京12R | 丹沢S | [0.1.2.28] |
京都9R | 御室特別 | [0.1.0.9] |
京都10R | 鳳雛S | [1.0.0.1] |
京都11R | 下鴨S | [0.1.1.10] |
新潟10R | 荒川峡特別 | [2.1.2.17] |
新潟11R | 韋駄天S | [0.0.2.13] |
新潟12R | 石打特別 | [0.0.3.27] |
☆注目レース☆
下鴨S(1600万、京都芝2000m)
下鴨Sでの穴ぐさは[0.1.1.10](複勝率16.7%)で、複勝回収率は105%です。
馬券に絡んだ2頭は4~5歳の父サンデー系で、中5週以内の臨戦でした。どちらも馬場を1周する芝2000mで連対実績があったので、O型の芝2000mでの戦績をチェックしておきましょう。
☆注目レース☆
シドニーT(1600万、京都ダート1200m)
シドニーTでの穴ぐさは[2.2.1.24](複勝率17.2%)で、複勝回収率は111%です。昨年はメイショウワダイコが7番人気で①着、一昨年はヒカリブランデーが7番人気で③着に入りました。
ダート1200mの時に限ると[1.1.1.12]で、馬券に絡んだ3頭は5~6歳で中7週以内の臨戦でした。3頭はいずれも1000万を勝利した時がダート1200mで、4角3番手以内からの押し切りだったので、先行脚質の馬が侮れないでしょう。
☆注目レース☆
是政特別(1000万、東京ダート2100m)
是政特別での穴ぐさは[1.1.3.25](複勝率16.7%)で、複勝回収率は103%です。
③着以内に入った5頭は馬番10番以内で、父か母父がサンデー系かミスプロ系の牡馬でした。5頭のうち4頭は2000m以上で勝ち鞍があったので、真ん中から内枠で長距離実績のあるタイプに注意しましょう。
☆注目レース☆
日吉特別(1000万、東京ダート1300m)
日吉特別での穴ぐさは[1.0.3.23](複勝率14.8%)で、複勝回収率は103%です。
馬券圏内に入った4頭は4~5歳の牡馬で、いずれも関東馬です。4頭のうち3頭は前走が右回りでしたが、同じく4頭のうち3頭は左回りのダートで勝ったことがあったので、左回りに実績がある馬に妙味がありそうです。
☆注目レース☆
カーネーションC(500万、東京芝1800m)
カーネーションCでの穴ぐさは[1.0.1.12](複勝率14.3%)で、複勝回収率は157%です。
馬券に絡んだ2頭は前走が掲示板外でしたが、上がり33秒7~33秒9を計時していました。2頭は馬番3~5番でもあったので、内目の枠で決め手のあるタイプが侮れないでしょう。
■ちなみに…■
オークスでの穴ぐさは[0.0.2.36]で、平安Sでは[0.1.1.33]です。それぞれの過去10年で7番人気以下で馬券圏内に入った馬は、オークスが5頭、平安Sが7頭です。
オークスで激走した5頭は7~9番人気で、2011年②着のピュアブリーゼ(8枠18番)以外の4頭は馬番4番以内でした。芝OPでの連対歴がなかったのはピュアブリーゼだけで、同馬以外の4頭は父サンデー系でもあります。5頭は馬体重が436~478kgで、4頭は436~458kgだったので、小柄なタイプが侮れなさそうです。
平安Sで激走した7頭のうち、ダート1900mでの激走馬は5頭で、この5頭は中4週以内の臨戦で、馬体重が492~532kgで、馬番10番以内でした。5頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、5頭のうち4頭には5代血統表内にニジンスキー系を持っていたので、大型でスタミナがありそうなタイプに注意しましょう。