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穴ぐさ傾向と対策

マーメイドSも2~5枠に入った赤&ピンクの馬が!?


先週(6月1日~2日)の穴ぐさは[3.7.5.66](複勝率18.5%)でした。安田記念鳴尾記念も1~5番人気が馬券圏内を占める結果になりましたが、安田記念はスタート直後に大外枠だったロジクライが内にヨレて、アーモンドアイダノンプレミアムが不利を受ける形になってしまいましたね。

アーモンドアイはそれでも追い込んできて0秒0差(③着)で、強さを見せたわけですが、①~⑧着の8頭中7頭が馬番1~8番で(例外は7枠14番のアーモンドアイ)、いまの東京芝は枠順の要素が大きすぎる気がしますね……。

優勝したインディチャンプは祖母トキオリアリティーで、リアルインパクトネオリアリズムのおいにあたります。東京新聞杯の時よりも2kg重い斤量58kgを背負いながら、走破時計を1秒も短縮して1分30秒9で優勝するのですから、これからも楽しみですね。

さて、今週末と来週末はG1がお休みで、今週末はG3のエプソムCマーメイドSが予定されています。エプソムCは近10年の連対馬が1~6番人気で(20頭中18頭が1~4番人気)、堅い傾向が続いていますが、マーメイドSは昨年に穴ぐさ【B】だったアンドリエッテが10番人気で勝ち、牝馬限定のハンデ戦らしく、波乱含みとなっています。

古馬混合の牝馬限定芝重賞は、昨年は11レースが行われ、1番人気が優勝したのは11~12頭立てとなった3レース(京都牝馬S、クイーンS、府中牝馬S)だけでした。今年は同条件が6レース行われていて(愛知杯、京都牝馬S、中山牝馬S、阪神牝馬S、福島牝馬S、ヴィクトリアマイル)、人気別の成績が次のようになっています。

【2019年の古馬混合の牝馬限定芝重賞】
人気 着別度数
1番人気 [0.2.0.4]
2番人気 [0.0.1.5]
3番人気 [0.1.0.5]
4番人気 [2.1.1.2]
5番人気 [2.0.0.4]
6番人気 [0.0.0.6]
7番人気 [0.1.0.5]
8番人気 [1.0.0.5]
9番人気 [1.0.1.4]
10番人気 [0.1.3.29]

優勝した6頭は4~9番人気で、1~3番人気は[0.3.1.14]と勝てていません。マーメイドSも上位人気を信頼し過ぎない方が良いのではないでしょうか。

勝利した6頭は、枠順血統が次の通りです。

【2019年の古馬混合の牝馬限定芝重賞】
レース 勝ち馬 枠順 母父
ヴィクトリアマイル ノームコア 2枠4番 ハービンジャー クロフネ
福島牝馬S デンコウアンジュ 5枠5番 メイショウサムソン マリエンバード
阪神牝馬S ミッキーチャーム 5枠8番 ディープインパクト Dansili
中山牝馬S フロンテアクイーン 5枠7番 メイショウサムソン サンデーサイレンス
京都牝馬S デアレガーロ 5枠10番 マンハッタンカフェ Souvenir Copy
愛知杯 ワンブレスアウェイ 4枠5番 ステイゴールド Storm Cat

血統の部分は、ピンク色がサンデー系、赤色がノーザンダンサー系、黄色がミスプロ系です。赤とピンクが優勢で、勝利した6頭はいずれも2~5枠でもあります。昨年のマーメイドSを制したアンドリエッテは父ディープインパクト×母父Silver Deputyという配合で、2枠3番でした。今年も2~5枠で赤(ノーザンダンサー系)とピンク(サンデー系)を持つ馬に注目すると良いのではないでしょうか!?

6月8日~9日に行われる東京、阪神の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

6月8日~9日
場所
東京 Cコース・3週目
阪神 Aコース・2週目

6月8日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 八丈島特別 [0.1.1.4]
東京10R 八王子特別 [0.1.1.11]
東京11R 多摩川S [1.0.1.23]
阪神9R 生田特別 [0.1.0.2]
阪神10R 舞子特別 [0.0.1.23]
阪神11R 天保山S [0.0.0.13]

6月9日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 小金井特別 [1.1.0.16]
東京10R 江の島特別 [0.1.2.14]
東京11R エプソムC [0.1.3.32]
阪神9R 三田特別 [1.2.0.9]
阪神10R 安芸S [0.1.0.32]
阪神11R マーメイドS [1.3.2.31]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
江の島特別(2勝クラス・1000万、東京芝1600m)

江の島特別での穴ぐさは[0.1.2.14](複勝率17.6%)で、複勝回収率は100%です。

馬券に絡んだ3頭は4~5歳で、中2~3週の臨戦でしたが、いずれも前走が2ヶ月以上開いての臨戦でした。3頭はすべて東京芝での③着以内があった馬で、ひと叩きされた東京実績馬に注意しましょう。

注目レース
三田特別(2勝クラス・1000万、阪神芝外2400m)

三田特別での穴ぐさは[1.2.0.9](複勝率25.0%)で、複勝回収率は103%です。

連対圏に入った3頭はハンデ52~54kgの3~5歳の牡馬で、母父か母母父がノーザンダンサー系です。いずれも前走が③着以内で、中3週以内の臨戦だったので、好調さが感じられる軽ハンデ馬に注目しましょう。

注目レース
八丈島特別(1勝クラス・500万、東京芝2000m)

八丈島特別での穴ぐさは[0.1.1.4](複勝率33.3%)で、複勝回収率は190%です。

馬券圏内に入った2頭は3歳馬でしたが、どちらも左回りの芝で初勝利を挙げていて、その時はメンバー中1~2位の上がりを使っていました。父か母父がサンデー系でもあるので、決め手のありそうなタイプを狙うと良さそうです。

ちなみに…
エプソムCでの穴ぐさは[0.1.3.32]で、マーメイドSでは[1.3.2.31]です。昨年はマーメイドS【B】評価だったアンドリエッテが10番人気で優勝しました。

過去10年のマーメイドSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が14頭いて、5歳馬が8頭、6歳馬が5頭、7歳馬が1頭です。14頭のうち11頭はハンデ53kg以下で、ハンデ53kg以下の5~6歳馬が10頭となっています。

激走した14頭のうち13頭は鞍上が乗り替わっていて、2010年以降の13頭は中8週以内の臨戦で、13頭のうち11頭が中2~5週でした。2014年以降の激走馬6頭のうち5頭は近3走以内に③着以内があり、そのうち4頭は近3走以内の③着以内が2~3勝クラス(旧1000~1600万)だったので、格上挑戦でも勢いがある馬は侮らないようにしましょう。

過去10年のエプソムCの連対馬は1~6番人気で、7番人気以下で③着以内に入った馬は4頭(すべて③着)です。その4頭は馬番1~4番で、4頭のうち3頭は7歳馬でした。4頭のうち3頭は父か母父がサンデー系で、同じく4頭のうち3頭は父か母父がグレイソヴリン系でもあるので、そのような馬がいたら注意しましょう。

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