穴ぐさ傾向と対策
小倉記念はノーザンテーストを持つ2頭に注目!
先週(7月27日~28日)の穴ぐさは[3.7.9.94](複勝率16.8%)で、クイーンSではカリビアンゴールドが、アイビスサマーダッシュではオールポッシブルが、それぞれ【C】評価で9番人気③着と激走しました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
そのクイーンSは1番人気に応えてミッキーチャームが優勝したわけですが、同馬の父であるディープインパクトが30日、急逝したとの報道がありました。心よりご冥福をお祈りします。どうか安らかに……。
今週はサマー2000シリーズの小倉記念と3歳ダート重賞のレパードSが行われます。小倉記念は芝2000mのハンデ戦ですから、函館記念前にお伝えしたあのデータを再び紹介しましょう。
【2019年の芝2000mのOP・ハンデ戦】
月日 レース |
①着 ②着 |
父 |
7月14日 函館記念 |
①着マイスタイル ②着マイネルファンロン |
ハーツクライ ステイゴールド |
7月7日 七夕賞 |
①着ミッキースワロー ②着クレッシェンドラヴ |
トーセンホマレボシ ステイゴールド |
6月9日 マーメイドS |
①着サラス ②着レッドランディーニ |
オルフェーヴル ディープインパクト |
4月29日 新潟大賞典 |
①着メールドグラース ②着ミッキースワロー |
ルーラーシップ トーセンホマレボシ |
4月14日 福島民報杯 |
①着レッドローゼス ②着クレッシェンドラヴ |
ステイゴールド ステイゴールド |
1月26日 愛知杯 |
①着ワンブレスアウェイ ②着ノームコア |
ステイゴールド ハービンジャー |
1月5日 中山金杯 |
①着ウインブライト ②着ステイフーリッシュ |
ステイゴールド ステイゴールド |
今年の芝2000mでのOP・ハンデ戦は7レースが行われ、ステイゴールドの系統の馬が活躍しています(7レース中6レースで連対)。函館記念はステイゴールド産駒が3頭出走して、②着(マイネルファンロン)・③着(ステイフーリッシュ)・⑥着(レッドローゼス)という成績でした。
小倉記念でも、当然、注目したいところですが、残念ながらステイゴールド産駒の登録はありませんでした。ステイゴールドの孫や母父がステイゴールドという馬もいません。
ステイゴールドの系統の馬が連対しなかった今春の新潟大賞典は、①着メールドグラースと②着ミッキースワローの父(ルーラーシップ、トーセンホマレボシ)がともにノーザンテーストを持つ馬でした。ステイゴールドもノーザンテーストを持つ馬で、今年の芝2000mのOP・ハンデ戦では、ノーザンテーストを持つ馬の産駒が連対している、とも言えるんですよね。
今年の小倉記念の登録馬には、ノーザンテーストを持つ馬の産駒として、シャイニービーム(カンパニー産駒)とメールドグラース(ルーラーシップ産駒)がいます。ステイゴールド産駒不在の今回は、この2頭に注目してみてはいかがでしょうか?
一方、レパードSについては、昨年以降の新潟ダート1800mの特別競走でこんなデータがあります。
【2018年以降の新潟ダート1800mの特別競走】
馬体重 | 着別度数 |
468kg以下 | [1.0.4.30] |
470kg以上 | [10.11.7.86] |
【2018年以降の新潟ダート1800mの特別競走】
人気 | 着別度数 |
1~5番人気 | [11.8.5.31] |
6番人気以下 | [0.3.6.85] |
11レースの勝ち馬はいずれも1~5番人気で、そのうち10頭は馬体重が470kg以上でした。②着に入った11頭はすべて470kg以上で、レパードSも馬格があるタイプの方が良いんじゃないですかね。
昨年のレパードSは1番人気だったグレートタイムが⑥着に敗れましたが、同馬は馬体重が4kg減の478kgと減っていました。昨年以降の新潟ダート1800mの特別競走での1番人気は、馬体重の増減によって成績に違いが見られるので、そのことも注意した方が良いかもしれません。
【2018年以降の新潟ダート1800mの特別競走での1番人気】
馬体重 | 着順 |
マイナス体重 | ⑤⑥⑪④ |
前走と同体重 | ③② |
プラス体重 | ①①⑤②⑥ |
1番人気は[2.2.1.6]で、マイナス体重だった4頭はいずれも馬券圏外に敗れています。過去10回のレパードSで、馬券圏外となった1番人気は昨年のグレートタイムだけですが、今年も1番人気の馬体重をチェックしてから臨んだ方が良いのではないでしょうか。
8月3日~4日に行われる3場(新潟、小倉、札幌)の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
8月3日~4日
場所 | 芝 |
新潟 | Aコース・2週目 |
小倉 | Aコース・2週目 |
札幌 | Aコース・2週目 |
8月3日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
新潟9R | ダリア賞 | [0.1.0.8] |
新潟10R | 信濃川特別 | [1.0.1.16] |
新潟11R | 越後S | [0.0.6.25] |
小倉9R | 筑紫特別 | [1.1.2.28] |
小倉10R | 都井岬特別 | [1.1.3.17] |
小倉11R | 九州スポーツ杯 | [0.1.0.12] |
札幌10R | 桑園特別 | [0.1.0.2] |
札幌11R | 札幌日刊OP | [0.1.0.15] |
札幌12R | HBC賞 | [0.1.2.31] |
8月4日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
新潟9R | 両津湾特別 | [0.1.2.25] |
新潟10R | 驀進特別 | [0.1.1.25] |
新潟11R | レパードS | [1.3.3.23] |
小倉9R | 筑後川特別 | [0.2.1.8] |
小倉10R | RKB賞 | 出走ナシ |
小倉11R | 小倉記念 | [1.0.5.27] |
小倉12R | 小郡特別 | [1.0.3.30] |
札幌9R | 北辰特別 | 出走ナシ |
札幌10R | 藻岩山特別 | [1.2.2.13] |
札幌11R | UHB賞 | [2.0.1.14] |
札幌12R | ポプラ特別 | [0.1.1.23] |
☆注目レース☆
レパードS(G3、新潟ダート1800m)
レパードSでの穴ぐさは[1.3.3.23](複勝率23.3%)で、複勝回収率は161%です。3年前はレガーロが【B】評価で③着、一昨年はローズプリンスダムが【C】評価で①着、昨年は【C】評価のヒラボクラターシュが②着&【B】評価のビッグスモーキーが③着という【穴ぐさダブル】になりました。
昨年時の穴ぐさ2頭も含めて過去10年では7番人気以下で馬券に絡んだ馬が9頭いて、いずれも中8週以内の臨戦でした。9頭のうち8頭は前走が⑤着以内で、例外の1頭は前走がジャパンダートダービーだったので、順調さと好調さを指針にすると良いでしょう。9頭のうち6頭は左回りでの連対歴もあったので、左回り実績も確認しておきましょう。
☆注目レース☆
小倉記念(G3、小倉芝2000m)
小倉記念での穴ぐさは[1.0.5.27](複勝率18.2%)で、複勝回収率は114%です。昨年は堅い決着でしたが、3年前は【A】評価だったエキストラエンドが③着、一昨年は【B】評価だったフェルメッツァが③着に入っています。
過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、いずれも5歳以上で、前走から2ヵ月以上開いていた馬が5頭います。間隔が開いているベテランでも侮らない方が良いでしょう。
7頭のうち5頭は3代血統表内にトニービンを持ち、例外の2頭はスペシャルウィーク産駒だったので、血統的にはそれらのタイプに注目しましょう。
☆注目レース☆
越後S(3勝クラス、新潟ダート1200m)
越後Sでの穴ぐさは[0.0.6.25](複勝率19.4%)で、複勝回収率は138%です。昨年はスティンライクビーが8番人気で③着に入りました。
③着に入った穴ぐさは5~8歳で、馬番10番以内でした。父か母父がサンデー系やミスプロ系という馬は1頭ずつで、6頭のうち5頭は前走で1400m以上を走っていました。距離短縮馬が侮れないでしょう。
☆注目レース☆
都井岬特別(1勝クラス、小倉芝2000m)
都井岬特別での穴ぐさは[1.1.3.17](複勝率22.7%)で、複勝回収率は107%です。
馬券に絡んだ5頭は3~4歳の関西馬で、4頭はひと桁馬番でした。牝馬限定戦となってからの3頭はいずれも小倉芝で初勝利を挙げていたので、小倉実績を確認しておきましょう。
☆注目レース☆
筑後川特別(1勝クラス、小倉芝1800m)
筑後川特別での穴ぐさは[0.2.1.8](複勝率27.3%)で、複勝回収率は166%です。馬券圏内に入った3頭は3~4歳の関西馬で、中6週以内の臨戦でした。3頭は小倉芝か京都芝で勝ち鞍があったので、右回りの直線平坦コースで実績ある馬をマークしておきましょう。