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穴ぐさ傾向と対策

キーンランドCは上位人気も穴馬も偶数馬番が!?


先週(8月17日~18日)の穴ぐさは[1.8.9.97](複勝率15.7%)でした。北九州記念ダイメイプリンセスを指名しきれず、すみませんでした。今週末も芝1200m重賞(キーンランドC)がありますので、各馬の適性と馬場をしっかりチェックして、貢献できるように頑張ります。

北九州記念は1番人気だったミラアイトーンが⑤着、2番人気だったモズスーパーフレアが④着で、1~2番人気が馬券に絡めない結果となりました。今年、芝1200m重賞は8レースが行われ、1~2番人気がともに馬券圏外となったのは北九州記念高松宮記念の2レースなんですが、その2レースの1~2番人気はいずれも馬番13~18番だったんですよね。

その2レース以外の6レースでは1~2番人気が連対圏に入っているので、キーンランドCでの1~2番人気も、まずは枠順が重要ではないかと思われます。

北九州記念を制したダイメイプリンセスは秋山騎手が乗り替わりで騎乗していましたが、8枠16番という偶数馬番でした。今年の芝1200m重賞は、騎手が継続騎乗した馬が5勝、騎手が乗り替わっていた馬が3勝で、次のような内訳となっています。

【2019年の芝1200m重賞】
馬番 騎手が
継続騎乗
騎手が
乗り替わり
ひと桁の奇数馬番 [3.0.1.8] [0.2.2.21]
ひと桁の偶数馬番 [1.1.1.12] [1.2.1.10]
ふた桁の奇数馬番 [0.0.1.8] [0.2.1.13]
ふた桁の偶数馬番 [1.1.0.7] [2.0.1.18]

騎手が継続騎乗して勝利した5頭のうち4頭はひと桁馬番で、例外の1頭は函館スプリントSでのカイザーメランジェです。ご存知の通り、今年の函館スプリントSは7頭立てで、カイザーメランジェは7枠10番ではありましたが、内から5番目の枠順だったんですよね。ということで、騎手が継続騎乗する馬は真ん中から内枠が良さそうです。

一方、騎手が乗り替わって優勝した3頭は、いずれも偶数馬番でした。奇数馬番だと[0.4.3.34]なので、これはちょっと気になります。今年のキーンランドCの上位人気は、騎手が乗り替わるタイプが多くなりそうなので、その中では偶数馬番に入った馬に注目すべきではないでしょうか。

ちなみに、今年の芝1200m重賞では、函館スプリントS以外の7レースで7番人気以下の馬が馬券圏内に入っています。穴馬も見逃せないケースが続いていて、7番人気以下の馬については、騎手と馬番に関してこんなデータがあります。

【2019年の芝1200m重賞での7番人気以下】
騎手 着別度数 複勝率
継続騎乗 [0.1.1.21] 8.7%
乗り替わり [1.3.3.43] 14.0%

【2019年の芝1200m重賞での7番人気以下】
馬番 着別度数 複勝率
奇数馬番 [0.1.1.30] 6.3%
偶数馬番 [1.3.3.34] 17.1%

穴馬の激走は、騎手が乗り替わっていたタイプが多く、奇数馬番よりも偶数馬番の方が多くなっています。古馬混合の芝1200m重賞では激走した馬が7頭いて、そのうち5頭は騎手が乗り替わっていた偶数馬番の馬なので、そんな馬もマークして臨みましょう。

なお、今週末の札幌競馬では、ワールドオールスタージョッキーズも行われます。今年も4戦で争われますが(芝1200m、芝2000m、ダート1700m、芝1800m)、過去4年の同シリーズでは内枠の馬が勝てない傾向が見られます。

【過去4年のワールドオールスタージョッキーズ】
枠順 ダート
1枠 [0.0.0.14] [0.0.0.2]
2枠 [0.3.0.11] [0.0.0.2]
3枠 [3.1.1.22] [0.0.0.4]
4枠 [1.2.4.21] [0.1.0.3]
5枠 [1.0.3.24] [0.0.0.4]
6枠 [1.4.2.21] [0.0.2.2]
7枠 [5.4.2.17] [1.0.0.3]
8枠 [3.0.2.22] [1.1.0.2]

芝ダート含めて1~2枠の馬は未勝利です。ダートでの2戦の優勝馬は7~8枠で、芝での14戦のうち8戦で7~8枠の馬が勝っていますから、今年も外枠有利となる可能性が高いんじゃないでしょうか!?

今週末からは小倉芝がBコースに替わるので、ご注意ください。8月24日~25日に行われる3場(新潟、小倉、札幌)の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

8月24日~25日
場所
新潟 Aコース・5週目
小倉 Bコース・1週目
札幌 Cコース・2週目

8月24日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
新潟9R 瀬波温泉特別 [1.2.3.27]
新潟10R 稲妻S [1.3.1.17]
新潟11R BSN賞 [1.2.1.23]
小倉9R ひまわり賞 [0.0.0.3]
小倉10R 西海賞 [0.0.1.7]
小倉11R 釜山S [1.1.1.12]
札幌9R ルスツ特別 [0.1.0.2]
札幌10R WASJ第1戦 [0.1.0.8]
札幌11R WASJ第2戦 [1.0.1.10]
札幌12R ニセコ特別 [0.1.1.23]

8月25日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
新潟9R 五頭連峰特別 [0.0.2.23]
新潟10R 朱鷺S [3.0.1.19]
新潟11R 新潟2歳S [0.1.3.33]
小倉9R 鳥栖特別 [0.2.1.15]
小倉10R 別府特別 [0.1.2.19]
小倉11R 小倉日経OP [0.3.1.9]
札幌9R 千歳特別 [0.0.0.11]
札幌10R WASJ第3戦 [1.0.0.8]
札幌11R キーンランドC [1.3.2.33]
札幌12R WASJ第4戦 [0.0.0.12]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
小倉日経OP(OP特別、小倉芝1800m)

小倉日経OPでの穴ぐさは[0.3.1.9](複勝率30.8%)で、複勝回収率は133%です。

馬券圏内に入った4頭は前走がふた桁着順でしたが、いずれも中8週以内の臨戦で、4頭のうち3頭は小倉芝1800mで勝ったことがありました。順調に使われているコース実績馬は、前走凡走でも侮らないようにしましょう。

注目レース
稲妻S(3勝クラス、新潟芝直1000m)

稲妻Sでの穴ぐさは[1.3.1.17](複勝率22.7%)で、複勝回収率は185%です。

馬券に絡んだ穴ぐさはいずれも牝馬で、5頭のうち4頭は父か母父がノーザンダンサー系でした。同じく5頭のうち4頭は近2走以内に勝ち鞍があったので、勢いのある牝馬をマークしておきましょう。

注目レース
WASJ第2戦(3勝クラス、札幌芝2000m)

WASJ第2戦での穴ぐさは[1.0.1.10](複勝率16.7%)で、複勝回収率は106%です。

馬券に絡んだ2頭は5歳牡馬で、父か母父がロベルト系で、3代血統表内にグレイソヴリン系も持つ馬でした。どちらも近4走以内に勝利実績があったので、ある程度の勢いがあり、開催後半の馬場が合いそうな血統馬が狙い目でしょう。

注目レース
別府特別(2勝クラス、小倉芝1200m)

別府特別での穴ぐさは[0.1.2.19](複勝率13.6%)で、複勝回収率は102%です。

③着以内に激走した3頭は中2週以内の臨戦で、馬番7~11番でした。3頭はいずれも前走も小倉芝1200mで馬券圏外に敗れていましたが、4角1~2番手に付けていました。前走で先行力を見せていたタイプは見限らないようにしましょう。

ちなみに…
キーンランドCでの穴ぐさは[1.3.2.33]で、新潟2歳Sでは[0.1.3.33]です。昨年の新潟2歳Sでは【B】評価だったスティルネスが③着に入っていて、キーンランドCでは昨年に【C】評価のペイシャフェリシタが③着、一昨年に【B】評価のナックビーナスが③着となり、近4年のうち3年で馬券に絡んでいます。

過去10年のキーンランドCでは7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、いずれも芝OPでの連対歴がありました。6頭は父か母父か母母父がノーザンダンサー系だったので、ノーザンダンサー系の有無をチェックしておきましょう。

6頭は馬体重が472~496kgで、2010年以降に激走した5頭は牝馬セン馬です。昨年のペイシャフェリシタ以外の5頭は4角7番手以下からメンバー中3位以内の上がりで差し込んでいたので、差し型が侮れなさそうです。

過去10年の新潟2歳Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、そのうち8頭は関東馬です。2011年以降に激走した6頭は中4週以上での臨戦だったので、前走からしっかりと間を取られたタイプをマークしておきましょう。

9頭のうち7頭はメンバー中2~3位の上がりを使っての激走で、同じく9頭のうち7頭は前走でメンバー中1~2位の上がりを計時していました。激走馬9頭のうち7頭は馬番7番より外枠で、そのうち6頭は4代血統表内にグレイソヴリン系かロベルト系を持っていたので、そのような馬がいないか、チェックしておくと良いでしょう。

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