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穴ぐさ傾向と対策

オールカマーはレイデオロに追い風が!?


先週(9月14日~16日)の穴ぐさは[3.9.7.95](複勝率16.7%)で、ローズSでは【A】評価だったビーチサンバがクビ差②着に入ってくれました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

そのローズSは1番人気に推されたダノンファンタジーが馬場の中央から差し切り、優勝しましたね。ローズSは12頭立てで、やはり今年の阪神芝重賞では少頭数だと1番人気馬が安定した力を発揮しますね。

【2019年の阪神芝重賞での1番人気】
頭数 レース 1番人気 着順
9頭 鳴尾記念 メールドグラース
11頭 阪神大賞典 シャケトラ
12頭 宝塚記念
ローズS
キセキ
ダノンファンタジー

13頭 チューリップ賞
毎日杯
セントウルS
ダノンファンタジー
ヴァンドギャルド
タワーオブロンドン


14頭 大阪杯
阪神牝馬S
ブラストワンピース
ラッキーライラック

16頭 マーメイドS センテリュオ
18頭 阪急杯
フィリーズレビュー
桜花賞
アーリントンC
ミスターメロディ
アウィルアウェイ
ダノンファンタジー
フォッサマグナ




先週もお伝えした通り、今年の阪神芝重賞での1番人気は13頭立て以下だと崩れておらず、先週のローズSを終えて[5.1.1.0]となっています。今週末は神戸新聞杯があり、登録頭数が11頭なので、こちらも1番人気は堅実に走りそうですね。神戸新聞杯の1番人気はヴェロックスサートゥルナーリアでしょう。

一方、中山ではオールカマーが予定されていて、こちらも登録頭数が10頭と少なくなっています。その10頭のうち7頭が父サンデー系で、上位人気が予想されるレイデオロは父ミスプロ系(キングカメハメハ産駒)ですが、今秋の中山芝重賞では父ミスプロ系に追い風が吹いている印象があり、これは注目でしょう。

【2019年秋の中山芝重賞】
月日 レース ①着
②着
③着
9月7日 紫苑S ①着パッシングスルー
②着フェアリーポルカ
③着カレンブーケドール
ルーラーシップ
ルーラーシップ
ディープインパクト
9月8日 京成杯AH ①着トロワゼトワル
②着ディメンシオン
③着ジャンダルム
ロードカナロア
ディープインパクト
Kitten's Joy
9月16日 セントライト記念 ①着リオンリオン
②着サトノルークス
③着ザダル
ルーラーシップ
ディープインパクト
トーセンラー

3レースとも父ミスプロ系、というかキングカメハメハの系統の馬が優勝していて、②~③着にディープインパクト産駒が入っています。今秋の中山芝は時計が速く、内を回った馬に有利に働く傾向が見られていて、それが影響している気もします。

オールカマーにはディープインパクト産駒の登録がありませんが、トーセンホマレボシ(その父ディープインパクト)の産駒であるミッキースワローが登録しています。今秋の傾向を踏襲すれば、①着がレイデオロで②~③着にミッキースワローという形も考えられそうですが、果たしてどうなるでしょうか。

なお、今秋の中山&阪神において、穴ぐさの好走率が高いコースは、次のようになっています。

【2019年秋の中山&阪神で、穴ぐさの好走率が高いコース】
コース 穴ぐさ成績 複勝率 複勝回収率
中山ダート1200m [2.1.7.24] 29.4% 120%
中山芝2000m [0.2.0.4] 33.3% 111%
阪神ダート1200m [1.2.0.7] 30.0% 126%
阪神芝1200m [0.2.1.6] 33.3% 204%
阪神芝1400m [0.0.2.4] 33.3% 231%
阪神芝外1800m [0.1.1.4] 33.3% 145%

注目すべきはダート1200mで、中山ダート1200mでは穴ぐさのいた12レースのうち10レースで馬券に絡む馬が出ていて、阪神ダート1200mでは穴ぐさのいた4レースのうち3レースで連対しています。今週末は、中山ダート1200mが5レース、阪神ダート1200mが3レース予定されていますので、穴ぐさにご注目ください。

中山・阪神の芝の使用コースは、今週末から変更となるのでご注意ください。今週末の中山・阪神の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

9月21日~22日
場所
中山 Cコース・1週目
阪神 Bコース・1週目

9月21日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 九十九里特別 [1.1.0.4]
中山10R セプテンバーS [1.1.1.32]
中山11R ながつきS [1.0.1.29]
阪神9R ききょうS [0.1.0.2]
阪神10R 夕月特別 [1.1.1.20]
阪神11R 大阪スポーツ杯 [0.1.2.16]

9月22日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 芙蓉S [0.0.0.3]
中山10R 内房S [2.1.1.25]
中山11R オールカマー [1.1.4.26]
阪神9R 甲東特別 [0.0.1.11]
阪神10R 西宮S [0.0.0.7]
阪神11R 神戸新聞杯 [1.2.3.29]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
大阪スポーツ杯(3勝クラス、阪神ダート1400m)

大阪スポーツ杯での穴ぐさは[0.1.2.16](複勝率15.8%)で、複勝回収率は131%です。ダート1400mの時に限ると[0.1.2.12](複勝率20.0%)で、昨年はカネトシビバーチェが②着に食い込みました。

馬券に絡んだ3頭は母父がストームバード系かダンチヒ系で、ダート1400mでの1000万(現2勝クラス)勝ちがありました。3頭の前走は⑤着以下でしたが、いずれもダート1400m以外の条件だったので、ダート1400mで実績がある馬の変わり身に期待しましょう。

注目レース
九十九里特別(2勝クラス、中山芝2500m)

九十九里特別での穴ぐさは[1.1.0.4](複勝率33.3%)で、複勝回収率は135%です。昨年はプライムセラーが8番人気で①着となりました。

連対圏に入った2頭は5~6歳の牡セン馬で、中山の2400m以上で勝利実績がありました。2頭はカンパニー産駒とサクラローレル産駒で、ノーザンテーストニジンスキーを内包していたので、そのようなタイプがいたら注目しましょう。

注目レース
夕月特別(2勝クラス、阪神芝外1800m)

夕月特別での穴ぐさは[1.1.1.20](複勝率13.0%)で、複勝回収率は167%です。昨年はメサルティムが優勝しました。

③着以内に入った3頭は父か母父がサンデー系で、偶数馬番でした。3頭のうち2頭はノーザンファーム生産、1頭は社台ファーム生産で、いずれも馬場を半周する芝1800mで勝ったことがあったので、U型コースの実績を確認して臨みましょう。

ちなみに…
オールカマーでの穴ぐさは[1.1.4.26]、神戸新聞杯では[1.2.3.29]です。昨年の神戸新聞杯では【B】評価だったメイショウテッコンが③着に入りましたが、前述の通り、今年の2レースは登録頭数が少ないので、その点は気になりますね。

過去10年の神戸新聞杯では7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、いずれも7~9番人気です。6頭のうち5頭は父サンデー系で、残りの1頭は母父がサンデー系でした。

6頭のうち5頭は休み明けで、間隔が開いていても問題なさそうですが、6頭はいずれも芝500万を勝利した時がメンバー中3位以内の上がりを使っていたので、末脚のしっかりしたタイプを上位に考えると良さそうです。

過去10年のオールカマーでは7番人気以下で③着以内に入った馬が4頭いて、いずれも穴ぐさです。4頭のうち3頭は休み明けだったので、こちらも出走間隔は気にしなくて良さそうです。

4頭はいずれも前走が馬券圏外でしたが、2走前に③着以内に好走していたので、前走着順で人気を落としている馬に注意すると良いでしょう。4頭のうち3頭は芝2200mで連対歴があったので、距離実績もチェックしておくと良さそうです。

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