穴ぐさ傾向と対策
みやこSも関西牡馬が1番人気なら!?
先週(10月26日~27日)の穴ぐさは[8.4.10.91](複勝率19.5%)で、単勝回収率が120%でした。天皇賞・秋では【B】評価だったアエロリットが直線で差し返して③着に粘り込んでくれました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
天皇賞・秋は3馬身差で優勝したアーモンドアイが「◎」、②着に入ったダノンプレミアムが「▲」という評価で、③着のアエロリットが【穴ぐさ・B】、④着のユーキャンスマイルが【穴ぐさ・A】、⑤着のワグネリアンが「○」でした。印を付けた3頭と【穴ぐさ・A&B】で掲示板内を占める結果となったので、良かったです。
アーモンドアイは多頭数での内枠に若干の不安を感じていたのですが、そんなことは関係なく、内から突き抜けて快勝しましたね。これでG1は6勝目で、このまま順調であればG1ふた桁勝利という大記録もあり得るんじゃないでしょうか。
それにしても、やはり芝2000mのG1では同父系馬のワンツーにはなりませんでしたね(アーモンドアイはロードカナロア産駒、ダノンプレミアムはディープインパクト産駒)。次の芝2000mのG1は、年末にホープフルSがありますので、この傾向は忘れないようにしましょう。
今週はG1がひと休みですが、東京&京都で重賞が4レース(京王杯2歳S、ファンタジーS、アルゼンチン共和国杯、みやこS)予定されています。
今週末の東京競馬場での特別競走は、6レースのうち5レースが芝となっていて、今秋の東京芝の特別競走では1番人気に特徴的な傾向が見られるので、そのデータをご覧ください。
【2019年秋の東京芝の特別競走での1番人気】
出走頭数 | 着順 |
7頭 | ① |
8頭 | ①①③ |
9頭 | ①⑤①③ |
10頭 | ① |
11頭 | ①① |
13頭 | ⑧ |
15頭 | ⑩⑮⑨ |
16頭 | ⑩① |
18頭 | ⑨ |
1番人気は[9.0.2.7]という成績で、11頭立て以下だと[8.0.2.1]でほとんど崩れていないのに対して、13頭立て以上だと[1.0.0.6]で、馬券圏内に入ったのが天皇賞・秋のアーモンドアイだけとなっています。
頭数が揃った時の1番人気は信頼しづらい印象で、今週末で言えば、ノベンバーSは13頭、京王杯2歳Sは14頭、アルゼンチン共和国杯は16頭が登録していますから、これらは出走頭数に注目すべきでしょう。
一方、今秋の京都の特別競走においては、1番人気に関して次のようなデータがあります。
【2019年秋の京都の特別競走での1番人気】
1番人気 | 着別度数 |
関西所属の牡馬 | [9.2.2.1] |
関西所属の牝馬 | [4.3.0.4] |
関東所属の牡馬 | [0.0.0.3] |
関東所属の牝馬 | [0.0.0.2] |
1番人気が関東馬だと[0.0.0.5]で、関西馬だと[13.5.2.5]です。1番人気に限らず、関東馬は今秋の京都の特別競走で[0.3.7.64]と未勝利なので(平場戦では[1.1.2.18])、馬券は関西馬を中心に組み立てるべきでしょう。
今秋の京都の特別競走では、関西所属の牡馬が1番人気に推された時は[9.2.2.1]と好走率が高くなっています。16頭立て以下の時に限れば[8.2.0.0]と連対圏を外していないので、今週末の開催でも注目してみてください。
今週末からは福島開催が始まり、京都芝はBコースに変更となります。11月2日~3日に行われる3場(東京・京都・福島)の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
11月2日~3日
場所 | 芝 |
東京 | Bコース・2週目 |
京都 | Bコース・1週目 |
福島 | Aコース・1週目 |
11月2日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 南武特別 | [1.0.1.14] |
東京10R | ノベンバーS | [2.0.2.22] |
東京11R | 京王杯2歳S | [3.2.2.27] |
京都9R | 近江特別 | [0.0.1.10] |
京都10R | 貴船S | [2.2.2.21] |
京都11R | ファンタジーS | [1.2.1.27] |
福島10R | 磐梯山特別 | [1.0.2.12] |
福島11R | 河北新報杯 | [2.1.2.30] |
福島12R | 二本松特別 | [1.2.1.20] |
11月3日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 百日草特別 | [0.0.0.5] |
東京10R | 錦秋S | [0.1.1.28] |
東京11R | アルゼンチン共和国杯 | [1.0.2.35] |
京都9R | 醍醐特別 | [0.2.2.28] |
京都10R | 清水S | [1.2.2.18] |
京都11R | みやこS | [1.2.1.19] |
福島10R | きんもくせい特別 | [1.0.1.1] |
福島11R | みちのくS | [1.1.5.30] |
福島12R | 西郷特別 | [0.1.1.29] |
☆注目レース☆
京王杯2歳S(G2、東京芝1400m)
京王杯2歳Sでの穴ぐさは[3.2.2.27](複勝率20.6%)で、複勝回収率は152%です。登録頭数が14頭の今年は、近2年(8~11頭立て)よりも頭数が揃ってほしいところですね。
過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、そのうち6頭はひと桁馬番で、同じく7頭のうち6頭が関西馬です。7頭のうち6頭は前走が芝OPで、そのうち5頭は芝OPで4角4番手以内の競馬をしていました。2011年以降の4頭は父ミスプロ系で、完成度の早そうな血統馬が狙い目でしょう。
☆注目レース☆
貴船S(3勝クラス、京都ダート1400m)
貴船Sでの穴ぐさは[2.2.2.21](複勝率22.2%)で、複勝回収率は132%です。昨年はワンダーサジェスが7番人気で①着となりました。
馬券圏内に入った6頭は中1~4週の臨戦で、2012年以降の5頭は母父がミスプロ系かボールドルーラー系でした。2012年以降の5頭のうち4頭は休み明け2~3戦目だったので、使われて良化していそうなタイプが見逃せないでしょう。
☆注目レース☆
清水S(3勝クラス、京都芝外1600m)
清水Sでの穴ぐさは[1.2.2.18](複勝率21.7%)で、複勝回収率は210%です。
③着以内に入った5頭は4~6歳馬で、5頭のうち4頭が5~6歳で、同じく5頭のうち4頭は母父がサンデー系でした。5頭は前走で掲示板外に敗れていましたが、5頭のうち4頭は京都芝での勝ち鞍があったので、京都実績馬の巻き返しに注意しましょう。
☆注目レース☆
みちのくS(3勝クラス、福島芝1200m)
みちのくSでの穴ぐさは[1.1.5.30](複勝率18.9%)で、複勝回収率は115%です。
馬券に絡んだ7頭のうち、福島での6頭はひと桁馬番でした。7頭はいずれも騎手が前走時から替わっていて、7頭のうち6頭は中5週以内の臨戦でした。7頭のうち5頭が牝馬となっています。
■ちなみに…■
ファンタジーSでの穴ぐさは[1.2.1.27]で、アルゼンチン共和国杯では[1.0.2.35]、みやこSでは[1.2.1.19]です。過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は、ファンタジーSが8頭、アルゼンチン共和国杯が7頭で、過去8回のみやこSでは6頭です。
ファンタジーSで激走した8頭は馬番12番以内で、8頭のうち7頭は馬番10番以内でした。15頭立て以下の時に激走した3頭は4角3番手以内からの粘り込みで、16頭立て以上での激走馬の5頭中4頭は4角8番手以下からの差し込みとなっています。
激走馬8頭の中にマイナス体重だった馬はおらず、8頭のうち7頭はプラス2~8kgでの出走でした。同じく8頭のうち7頭は中4週以上での臨戦だったので、間隔がある程度開いていて、体が増えている馬がベターでしょう。
アルゼンチン共和国杯で激走した7頭は3~6歳の牡セン馬で、7頭のうち5頭はひと桁馬番でした。2009年に激走した2頭は前走がG1~G2で、2010年以降の5頭は前走が東京芝でメンバー中3位以内の上がりを計時して④着以内に入っていました。その5頭のうち3頭は準OPクラス以下だったので、格上挑戦の馬でも前走好走馬は侮れないでしょう。
激走した7頭のうち6頭は母父がノーザンダンサー系かロベルト系で、その6頭のうち5頭は4角5番手以内から粘り込んでいます。
みやこSで激走した6頭は3~5歳の牡セン馬で、7~9番人気でした。6頭のうち5頭は中6週以内の臨戦で、同じく6頭のうち5頭は母父がサンデー系かミスプロ系です。
6頭は前走が⑥着以内で、3頭は前走で③着以内に好走していました。前走が馬券圏外だった3頭も2走前には馬券圏内に入っていたので、近2走の成績をチェックして臨みましょう。