穴ぐさ傾向と対策
シルクロードSも内目に入った上位人気が!?
先週(1月25日~26日)の穴ぐさは[5.10.10.89](複勝率21.9%)で、複勝回収率が107%でした。重賞(アメリカJCC、東海S)は堅い決着になりましたが、日曜日の京都最終レース(2勝クラス、ダート1400m)など【穴ぐさダブル】が5レースで発生しましたね。
1月終了時点での今年の穴ぐさは、ダート(複勝率13.3%)よりも芝(複勝率18.3%)の方が好走率が高く、芝での穴ぐさは3歳限定戦で好成績となっています。
【2020年の芝での穴ぐさ】
条件 | 着別度数 | 複勝率 |
3歳限定戦 | [3.8.5.50] | 24.2% |
古馬混合戦 | [6.4.11.115] | 15.4% |
3歳限定の芝での穴ぐさは複勝率が24.2%で、複勝回収率が128%です。今週末の重賞は古馬混合戦ですが(根岸S、シルクロードS)、3歳限定の芝の特別競走も組まれていますから、どうぞご注目ください。
今週末からは東京・京都・小倉という3場開催になります。連続開催の後半に入る京都ではシルクロードSがあり、フルゲート18頭のところに25頭が登録しています。
京都芝での重賞は、このシルクロードSが今年4レース目となりますが、京都金杯を制したのは2枠3番のサウンドキアラで、シンザン記念は1枠1番のサンクテュエール、日経新春杯は4枠6番のモズベッロが優勝しました。昨秋以降の京都芝重賞では、勝ち馬のほとんどがひと桁馬番なので、そのデータをご覧いただきましょう。
【2019年秋以降の京都芝重賞】
馬番 | 着別度数 |
馬番1~8番 | [12.6.9.76] |
馬番9~18番 | [1.7.4.85] |
京都大賞典で4枠7番のドレッドノータスが優勝し、13レースのうち12レースで馬番8番以内の馬が勝っています。唯一の例外はスワンSのダイアトニック(8枠17番)で、同レースは稍重馬場でした。
シルクロードSのレース自体も、近年は馬番9番より外枠の馬は勝てておらず、2012年のロードカナロア(4枠7番)以降は馬番7番以内の馬が8連勝中です。過去10年のシルクロードS優勝馬は1~4番人気でもあり、ハンデ戦であっても、上位人気で真ん中から内枠に入った馬が有力じゃないですかね。
昨年のシルクロードSを制したのはロードカナロア産駒のダノンスマッシュで、2年前はアドマイヤムーン産駒のファインニードルが勝ち、3~4年前はアルデバラン産駒のダンスディレクターが連覇を果たしました。2015年のアンバルブライベン(ルールオブロー産駒)以降は父ミスプロ系の馬が5連勝中でもありますから、「内目の枠に入った父ミスプロ系に注目」という見立てでも良さそうです。
京都芝は今週末からBコースに変更となりますので、ご注意ください。2月1日~2日に行われる3場(東京、京都、小倉)の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
2月1日~2日
場所 | 芝 |
東京 | Dコース・1週目 |
京都 | Bコース・1週目 |
小倉 | Aコース・3週目 |
2月1日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 銀蹄S | [0.2.1.30] |
東京10R | クロッカスS | [0.1.1.11] |
東京11R | 白富士S | [3.0.2.18] |
京都9R | 梅花賞 | [0.0.0.6] |
京都10R | 花見小路特別 | [1.2.1.14] |
京都11R | 舞鶴S | [0.0.3.17] |
小倉10R | くすのき賞 | [0.0.1.23] |
小倉11R | 海の中道特別 | [0.0.0.3] |
小倉12R | 小郡特別 | [1.0.3.33] |
2月2日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | セントポーリア賞 | [1.3.2.14] |
東京10R | 早春S | [0.1.4.15] |
東京11R | 根岸S | [1.2.3.32] |
京都9R | 大津特別 | [0.3.1.20] |
京都10R | 飛鳥S | [0.0.1.16] |
京都11R | シルクロードS | [0.1.3.35] |
小倉10R | 開聞岳特別 | [0.0.1.5] |
小倉11R | 周防灘特別 | [2.1.2.29] |
小倉12R | 宝満山特別 | 出走ナシ |
☆注目レース☆
白富士S(OP特別、東京芝2000m)
白富士Sでの穴ぐさは[3.0.2.18](複勝率21.7%)で、複勝回収率は121%です。昨年はブラックスピネルが6番人気で逃げ切り勝ちを収めました。
馬券に絡んだ5頭の穴ぐさは6~7歳というベテランで、中7週以内の臨戦でした。5頭は馬体重が474kg以上で、500kg台だった馬が3頭います。5頭のうち4頭は父がサンデー系以外で馬番6番以内だったので、そのようなタイプはマークしておきましょう。
☆注目レース☆
大津特別(2勝クラス、京都ダート1800m)
大津特別での穴ぐさは[0.3.1.20](複勝率16.7%)で、複勝回収率は126%です。
激走した4頭は4歳牡馬で、馬体重が484~550kgでした。4頭は前走も京都ダートを走り、中3週以内の臨戦でした。4頭は近4走以内に勝ち鞍があったので、昇級して間もない若いタイプが侮れないでしょう。
☆注目レース☆
花見小路特別(2勝クラス、京都芝外1600m)
花見小路特別での穴ぐさは[1.2.1.14](複勝率22.2%)で、複勝回収率は105%です。
馬券圏内に入った4頭は5~6歳の牡馬で、馬番1~8番でした。4頭は前走が馬券圏外でしたが、いずれも京都芝外1600m以外のコースでした。4頭は中3週以内の臨戦で、そのうち3頭は4角2番手以内からの激走だったので、順調に使われている先行型に気を付けましょう。
☆注目レース☆
セントポーリア賞(1勝クラス、東京芝1800m)
セントポーリア賞での穴ぐさは[1.3.2.14](複勝率30.0%)で、複勝回収率は120%です。
馬券に絡んだ6頭は父か母父がサンデー系で、6頭のうち4頭は前走が芝2000mで、残りの2頭は前走が1600mでした。6頭のうち5頭は2~3月生まれで、4頭は左回りでの出走歴があったので、経験値の高いタイプは侮れないでしょう。
■ちなみに…■
根岸Sでの穴ぐさは[1.2.3.32]で、シルクロードSでは[0.1.3.35]です。昨年の根岸Sでは【A】評価だったクインズサターンが③着となりました。過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は、根岸Sが7頭、シルクロードSが10頭です。
根岸Sで激走した7頭はすべて関西馬で、父か母父がサンデー系かミスプロ系でした。7頭はダートOPでの勝ち鞍があり、6頭はダート重賞での連対率があったので、実績ある関西馬をマークしておきましょう。
7頭のうち5頭はふた桁人気での激走でしたが、その5頭は東京ダートのOPで連対実績がありました。その5頭のうち4頭は7~8歳で、人気薄のベテランでも東京ダート実績がある馬は侮れないでしょう。
シルクロードSは過去10年の勝ち馬が1~4番人気で、激走した10頭は②~③着でした。そのうち9頭はふた桁人気だったので、ヒモ対象は手広く考えた方が良さそうです。10頭のうち9頭は馬番10番以内で、その9頭のうち8頭は5~6歳の関西馬でした。
10頭が計時した上がりは32秒6~33秒9で、8頭は4角6番手以下から差し込んでいます。10頭のうち8頭は近3走以内に③着以内の好走歴があったので、ある程度の好調さが感じられて決め手のあるタイプが侮れなさそうです。