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穴ぐさ傾向と対策

共同通信杯やクイーンCも、1番人気馬ではなく1枠1番の馬!?


先週(2月8日~9日)の穴ぐさは[7.7.11.100](複勝率20.0%)で、きさらぎ賞では【B】評価だったコルテジアが7番人気で①着、東京新聞杯では【B】評価だったシャドウディーヴァが6番人気で②着に入りました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました! 報告掲示板にも多数の書き込みをしていただき、ありがとうございます。

2月の穴ぐさは[15.12.20.198](複勝率19.2%)という成績で、単複とも回収率が100%を超えています(単勝151%、複勝101%)。今週末以降もこの調子を維持・向上していけるように頑張ります。

ちなみに、今年の穴ぐさは最終12Rだと[5.8.6.60](複勝率24.1%)という成績で、特に京都の最終レースでは[3.4.3.21](複勝率32.3%)という好成績が残されています。京都の最終レースでは、1月13日以降に穴ぐさがいた7レースのうち6レースで馬券に絡み、そのうち3レースで【穴ぐさダブル】(穴ぐさが③着以内に2頭)となっています。今週末も、どうぞご注目ください。

先週のきさらぎ賞は、アルジャンナが単勝1.5倍という圧倒的な支持を集めたものの、交わし切れず③着まででした。今年は3歳限定の重賞が4レース行われ、いずれも1番人気馬が勝てていないんですよね。そればかりか、優勝した馬がすべて最内枠だったということにお気づきでしょうか?

【2020年の3歳重賞】
レース
月日
①着
②着
③着
枠順 人気
きさらぎ賞
2月9日
①着コルテジア
②着ストーンリッジ
③着アルジャンナ
1枠1番
7枠7番
8枠8番
7
4
1
京成杯
1月19日
①着クリスタルブラック
②着スカイグルーヴ
③着ディアスティマ
1枠1番
8枠12番
6枠7番
7
1
6
フェアリーS
1月13日
①着スマイルカナ
②着チェーンオブラブ
③着ポレンティア
⑥着アヌラーダプラ
1枠1番
4枠8番
3枠5番
6枠11番
3
7
5
1
シンザン記念
1月12日
①着サンクテュエール
②着プリンスリターン
③着コルテジア
⑦着ルーツドール
1枠1番
6枠6番
3枠3番
8枠9番
2
5
9
1

1番人気馬は6~8枠の馬番8~12番で⑦⑥着という成績です。これに対して1枠1番の馬は2~7番人気で4戦4勝ですから、その差は歴然ですね。

③着以内に入った馬(12頭)には血統面で似た傾向もあり、ディープインパクト産駒が5頭、キズナ産駒が1頭、ハーツクライ産駒が2頭、そしてそれ以外の4頭は父ロベルト系(シンボリクリスエス産駒、エピファネイア産駒、ストロングリターン産駒)です。

今週末は3歳重賞がクイーンC共同通信杯があります。登録馬は14頭(クイーンC)と13頭(共同通信杯)で、その中に父ロベルト系はいません。ディープインパクト産駒は、クイーンCに3頭(マジックキャッスルミヤマザクラルナシオン)、共同通信杯に2頭(サトノインプレッサフィリオアレグロ)いて、他にはハーツクライ産駒が共同通信杯に1頭(マイラプソディ)、キズナ産駒がクイーンCに1頭(シャンドフルール)います。果たして、これらの争いとなるのか。そして、1番人気馬1枠1番の馬がどんな走りをするかに注目ですね。

京都では京都記念が予定されていて、登録頭数が10頭なので、「昨秋以降の京都芝重賞では馬番1~8番の馬がよく勝っている」(先週までで15戦14勝)というデータが継続される可能性が高そうです。

アメリカJCCの前に記しましたが、昨秋以降の古馬混合の芝2000m以上の重賞では外国人ジョッキーの騎乗馬がよく馬券に絡んでいて、京都記念アルメリアブルーム(フォーリー騎手が騎乗予定)とノーブルマーズ(シュタルケ騎手が騎乗予定)が該当しそうですから、こちらはその2頭の走りにも注目ですかね。

2月15日~16日に行われる3場(東京、京都、小倉)の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

2月15日~16日
場所
東京 Dコース・3週目
京都 Bコース・3週目
小倉 Bコース・2週目

2月15日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R テレビ山梨杯 [1.3.1.23]
東京10R 雲雀S [0.1.4.28]
東京11R クイーンC [0.2.4.31]
京都9R 宇治川特別 [2.0.3.20]
京都10R 松籟S [1.0.1.6]
京都11R 洛陽S [0.2.1.31]
小倉10R あすなろ賞 [0.1.1.7]
小倉11R 紫川特別 [1.1.2.30]
小倉12R 合馬特別 [2.1.0.26]

2月16日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 初音S [0.1.2.25]
東京10R バレンタインS [1.2.4.13]
東京11R 共同通信杯 [0.0.1.18]
京都9R こぶし賞 [0.0.1.14]
京都10R 北山S [0.2.0.17]
京都11R 京都記念 [1.0.0.20]
小倉10R 玄海特別 [0.1.1.17]
小倉11R 北九州短距離S [0.3.1.24]
小倉12R 唐戸特別 [1.0.2.16]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
バレンタインS(OP特別、東京ダート1400m)

バレンタインSでの穴ぐさは[1.2.4.13](複勝率35.0%)で、複勝回収率は208%です。ダート1400mの時に限ると[0.0.2.7](複勝率22.2%)で、複勝回収率は118%です。

ダート1400mで③着となった2頭は4~5歳のクロフネ産駒で、どちらも馬番8番でした。2頭は前走で馬券圏外に敗れていましたが、前走で3番人気の支持を集めていて、中3週以内の臨戦だったので、前走着順で評価を落としている馬の巻き返しに注意しましょう。

注目レース
テレビ山梨杯(2勝クラス、東京芝1800m)

テレビ山梨杯での穴ぐさは[1.3.1.23](複勝率17.9%)で、芝1800mの時に限ると[1.1.0.4](複勝率33.3%)で、複勝回収率は160%です。

芝1800mで連対した2頭はネオユニヴァース産駒とハーツクライ産駒で、どちらも休み明けでしたが、東京芝1800mで勝利実績がありました。2頭はひと桁馬番でもあったので、コース実績があってロスなく立ち回れそうな馬は、間隔が開いていても侮らないようにしましょう。

注目レース
あすなろ賞(1勝クラス、小倉芝2000m)

あすなろ賞での穴ぐさは[0.1.1.7](複勝率22.2%)で、複勝回収率は127%です。

馬券に絡んだ2頭は父か母父がサンデー系で、初勝利をO型の芝1800~2000mで挙げていました。どちらも勝ち鞍を挙げた時はメンバー中最速の上がりを使っていたので、O型コースでの実績を確認して臨むようにしましょう。

ちなみに…
クイーンCでの穴ぐさは[0.2.4.31]で、共同通信杯では[0.0.1.18]、京都記念では[1.0.0.20]です。クイーンCでは昨年と一昨年に【A】評価だった馬(ジョディーアルーシャ)が③着に入っていて、過去10年のクイーンCで7番人気以下で③着以内に入った馬は5頭います。

クイーンCで激走した5頭は②~③着で、過去10年の優勝馬は1~4番人気です。激走した5頭は父か母父がサンデー系で、前走が重賞か、芝1600m以下で③着以内に好走していました。5頭は関東馬で、左回りの芝で連対歴があり、そのうち4頭は東京芝で連対実績があったので、左回りで実績のある関東馬をマークしておきましょう。

過去10年の共同通信杯では6番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、いずれもひと桁の偶数馬番でした。6頭のうち5頭は父か母父がサンデー系でしたが、4頭は4代血統表内にグレイソヴリン系かロベルト系を持っていたので、冬場の芝もこなせそうなタイプが良さそうです。6頭のうち5頭は4角5番手以内に付けていたので、先行力のある馬を見逃さないようにしましょう。

過去10年の京都記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が0頭で、6番人気で馬券に絡んだ馬が4頭います。その4頭は4~6歳の芝重賞勝ち馬で、3頭はG2での勝利実績がありました。4頭は馬体重が460~492kgで、いずれも中山芝2000m以上の重賞で連対歴があったので、直線平坦の京都でもパワーの要る条件で好走歴があるタイプが見逃せないでしょう。


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