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穴ぐさ傾向と対策

今年の天皇賞・春も外枠の好調馬が!?


先週(4月25日~26日)の穴ぐさは[1.10.6.100](複勝率14.5%)で、マイラーズC【A】評価だったベステンダンクが7番人気で②着に食い込みました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

ベステンダンクは8歳でも1分32秒台で走破して頑張りましたが、福永騎手が手綱を持ったままで交わして行ったインディチャンプは強かったですね。安田記念連覇へ向けて、視界良好でしょう。

ディープインパクト産駒のヴァンドギャルド(③着)は、直線で凄い脚で追い込んできたものの、結果的に出遅れが痛かったですね。ただ、それでも、今年の京都芝重賞でのディープインパクト産駒の連続好走は継続されたので、今週末の天皇賞・春でも同産駒には注目すべきでしょう。

天皇賞・春には連覇を目指してフィエールマンが出走する予定です。昨年時のフィエールマン7枠10番で、昨年のこのコーナーでは、近年の長距離重賞で外枠の馬がよく勝っていることを記しました。覚えているでしょうか。

【2018年以降の芝3000m以上の重賞】
枠順 着別度数
1枠 [0.1.2.12]
2枠 [0.0.1.15]
3枠 [1.0.1.16]
4枠 [0.1.4.15]
5枠 [0.2.0.18]
6枠 [3.3.2.14]
7枠 [2.5.2.17]
8枠 [6.0.0.21]

芝3000m以上の重賞は、ダイヤモンドS阪神大賞典天皇賞・春菊花賞ステイヤーズSが行われていて、2018年以降は枠順別成績が上記の通りです(対象12レース)。12レースのうち11レースの勝ち馬は6~8枠で、5枠以内で勝利したのは昨年の菊花賞でのワールドプレミア(3枠5番)だけとなっています。

長距離重賞なら枠は関係ないと思うかもしれませんが、これだけの差が出ていると偶然とも思えません。天皇賞・春一時期の内枠有利の傾向が変わってきている可能性があるので、注意が必要でしょう。

昨年時のフィエールマンは前走がアメリカJCC②着で、天皇賞・春&菊花賞という長距離の芝G1では、前走着順別の成績が次のようになっています。

【2015年以降の天皇賞・春&菊花賞】
前走着順 着別度数
前走①着 [5.2.5.33]
前走②着 [4.4.1.18]
前走③着 [1.1.1.17]
前走④着 [0.0.2.11]
前走⑤着 [0.0.1.14]
前走⑥着以下 [0.3.0.49]

2015年以降の近5年に限ると上記の通りで、優勝した10頭はいずれも前走①~③着でした。今年のフィエールマンは前走が④着(有馬記念)なので、その点がどうでしょうか。今年の登録馬16頭の中で、前走③着以内の馬は9頭いるので、この中で6~8枠に入った馬に注目すると良いかもしれませんね。

5月2日~3日に行われる東京、京都、福島の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

5月2日~3日
場所
東京 Aコース・2週目
京都 Cコース・2週目
福島 Bコース・2週目

5月2日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 秩父特別 [0.0.0.8]
東京10R 春光S [2.0.3.16]
東京11R 青葉賞 [2.1.2.32]
京都9R 矢車賞 [0.0.0.5]
京都10R 下鴨S [0.1.1.10]
京都11R 天王山S [0.1.3.24]
福島10R しゃくなげ賞 出走ナシ
福島11R 福島放送賞 [1.0.2.31]
福島12R 喜多方特別 [1.6.1.27]

5月3日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 陣馬特別 [0.0.2.19]
東京10R 晩春S [1.3.2.26]
東京11R スイートピーS [1.0.1.32]
京都8R 糺の森特別 [0.0.1.13]
京都9R 鷹ケ峰特別 [1.2.1.33]
京都10R 端午S [1.2.4.27]
京都11R 天皇賞・春 [1.0.1.35]
京都12R 高瀬川S [1.0.3.34]
福島10R 伊達特別 [1.2.2.24]
福島11R バーデンバーデンC [2.2.2.27]
福島12R 白河特別 [0.0.4.26]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
青葉賞(G2、東京芝2400m)

青葉賞での穴ぐさは[2.1.2.32](複勝率13.5%)で、複勝回収率は104%です。昨年は5番人気でしたがリオンリオンが逃げ切り勝ちを収めました。

過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、いずれも前走が芝2200~2400mで④着以内でした。7頭は中8週以内の臨戦で、そのうち6頭は父か母父がサンデー系だったので、サンデー系内包で長距離を使われてきた馬をマークしておくと良さそうです。7頭のうち5頭は左回りで③着以内に入ったことがあったので、左回りでの実績も確認しておきましょう。

注目レース
端午S(OP特別、京都ダート1400m)

端午Sでの穴ぐさは[1.2.4.27](複勝率20.6%)で、複勝回収率は140%です。1400m戦の時に限ると[1.2.3.15](複勝率28.6%)で、複勝率178%です。

1400m戦で馬券に絡んだ6頭はいずれも前走が馬券圏外でしたが、ダート1600~1800mや芝1400mでした。6頭のうち5頭は2走前以前にダート1400mで連対したことがあったので、2走前以前も含めてダート1400mで実績のある馬が侮れないでしょう。

注目レース
春光S(3勝クラス、東京ダート2100m)

春光Sでの穴ぐさは[2.0.3.16](複勝率23.8%)で、複勝回収率は130%です。穴ぐさがいた近4年連続で馬券に絡む馬が出ています。

2100m戦の時に限ると[2.0.2.11](複勝率26.7%)で、③着以内に入った4頭は馬番4~7番で、いずれも左回りで2勝以上を挙げていました。4頭は前走が掲示板外でしたが、その前走は右回りや馬番9番より外枠だったので、内目の枠に入った左回り実績馬の巻き返しに注意しましょう。

注目レース
下鴨S(3勝クラス、京都芝2000m)

下鴨Sでの穴ぐさは[0.1.1.10](複勝率16.7%)で、複勝回収率は105%です。

馬券圏内に入った2頭は4~5歳の父サンデー系で、前走で4角7番手以下から上がり34秒8~34秒9を計時していました。その2頭は4角8番手以下からメンバー中2位以内の上がりで差し込んでいたので、決め手のある父サンデー系が侮れなさそうです。

注目レース
喜多方特別(1勝クラス、福島芝1200m)

喜多方特別での穴ぐさは[1.6.1.27](複勝率22.9%)で、複勝回収率は123%です。昨年は【A】評価だったボスキャットグレイが8番人気で②着に入り、2013年以降は7年のうち6年で穴ぐさが連対圏に入っています。

馬券に絡んだ8頭は4~6歳で、そのうち5頭は4歳牝馬です。8頭のうち7頭は馬体重450~480kg台で、8頭のうち6頭は馬番1~5番だったので、内目の枠で小脚を使えるタイプが狙い目でしょう。

ちなみに…
天皇賞・春での穴ぐさは[1.0.1.35]です。過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭います。

激走した8頭は父サンデー系で、そのうち7頭は馬番8番以内でした。2015年以降に激走した4頭はいずれもノーザンファーム生産馬です。8頭のうち5頭は前走が④着以内で、前走が⑤着以下だった3頭は馬番1~4番で芝3000m以上のOPで③着以内に好走したことがありました。

2012年①着のビートブラックは512kgでしたが、同馬以外の7頭は488kg以下で、6頭は450~470kg台だったので、大柄過ぎないタイプが良さそうです。




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