穴ぐさ傾向と対策
オークスでもサンデー系&ミスプロ系の台頭が!?
先週(5月16日~17日)の穴ぐさは[5.3.4.103](複勝率10.4%)でした。ヴィクトリアマイルも京王杯SCも馬券圏内を1~5番人気が占める堅い決着ではありましたが、他にもワンパンチが利かないケースが多くなってしまいました。申し訳ありません。
京王杯SCは逃げの手に出たダノンスマッシュが押し切りましたが、同馬は2番人気で、1番人気だったタワーオブロンドンは⑧着に敗れてしまいました。ただ、ヴィクトリアマイルの1番人気だったアーモンドアイは圧巻のレース内容で快勝し、東京芝重賞での1番人気の連敗に終止符を打ち、G1・7勝目をマークしましたね。
アーモンドアイはこれで牝馬限定戦は5戦5勝で、いずれも1馬身半以上の差を付けています。今後は順調であれば安田記念という案もあるようで、もし出走となれば、昨年のリベンジが成るか、注目を集めそうですね。
改めて、今年の東京芝のOPでの1番人気について、その成績をご覧ください。
【2020年の東京芝のOPでの1番人気】
性別 | 着順 |
牡馬 | ④⑦⑨④⑦③⑤⑤⑧着 |
牝馬 | ⑩⑤①②①着 |
連対圏に入った3頭はいずれも牝馬で(ヴィクトリアマイルのアーモンドアイ、スイートピーSのデゼル、NHKマイルCのレシステンシア)、牡馬は[0.0.1.8]で馬券に絡んだのが青葉賞③着のフィリオアレグロだけとなっています。
今週末のオークスは3歳牝馬限定戦ですから、この点は心配しなくても良いのかもしれませんね。ちなみに、上記の牝馬5頭については、馬体重が430~458kgだった2頭が⑩⑤着、468~486kgだった3頭が①②①着で、1番人気の牝馬は馬格があるタイプの方が信頼度が上がりそうです。
オークスは東京芝2400mでのG1で、今年、東京芝2400mでの特別競走は7レースが行われています。先々週に行われたOPのメトロポリタンSは父ルーラーシップ×母父フジキセキのウラヌスチャームが逃げ切り、同週の緑風Sでは父ロードカナロア×母父ゼンノロブロイのゴールドギアが差し切り勝ちを決めました。
今年の東京芝2400mの特別競走では、いずれのレースでも父&母父がサンデー系&ミスプロ系という配合馬が馬券に絡んでいるので、その成績をご覧ください。
【2020年の東京芝2400mの特別競走で、父&母父がサンデー系&ミスプロ系で①~③着に入った馬】
月日レース | 馬名 | 父 | 母父 |
5月10日緑風S | ①着ゴールドギア | ロードカナロア | ゼンノロブロイ |
5月9日メトロポリタンS | ①着ウラヌスチャーム | ルーラーシップ | フジキセキ |
5月3日陣馬特別 | ①着カーロバンビーナ | ディープインパクト | Hawk Wing |
5月2日青葉賞 | ③着フィリオアレグロ | ディープインパクト | Rossini |
2月9日ゆりかもめ賞 | ②着ヴォリアーモ | ルーラーシップ | アドマイヤベガ |
2月8日箱根特別 | ②着パルティアーモ | ワークフォース | アドマイヤベガ |
2月2日早春S | ①着ボスジラ ②着サンアップルトン ③着トラストケンシン |
ディープインパクト ゼンノロブロイ ハーツクライ |
Mr. Greeley キングカメハメハ エルコンドルパサー |
父&母父がサンデー系&ミスプロ系という馬は7レースすべてで③着以内に入っていて、思い返せば、昨年のジャパンCで優勝したのもスワーヴリチャード(父ハーツクライ×母父Unbridled's Song)でしたね。
今年の桜花賞を制したデアリングタクトは母父がキングカメハメハですが、エピファネイア産駒です。また、スイートピーSを快勝したデゼルはディープインパクト産駒ですが、母父がブラッシンググルーム系(Le Havre)です。父&母父がサンデー系&ミスプロ系という馬は、桜花賞③着のスマイルカナや同⑤着のミヤマザクラのほか、サンクテュエール、マルターズディオサ、リアアメリアなどが該当しますので、注目してみてはいかがでしょうか!?
5月16日~17日に行われる東京、京都、新潟の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
5月23日~24日
場所 | 芝 |
東京 | Bコース・2週目 |
京都 | Dコース・2週目 |
新潟 | Bコース・3週目 |
5月23日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | カーネーションC | [1.0.1.12] |
東京10R | 高尾特別 | [2.0.3.21] |
東京11R | メイS | [0.2.0.19] |
京都9R | メルボルンT | [0.1.1.12] |
京都10R | シドニーT | [2.2.1.27] |
京都11R | 平安S | [0.1.1.36] |
京都12R | オーストラリアT | [0.1.1.21] |
新潟10R | 早苗賞 | [0.0.1.11] |
新潟11R | 大日岳特別 | [1.2.0.20] |
新潟12R | 荒川峡特別 | [2.1.2.17] |
5月24日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京8R | 是政特別 | [1.1.3.28] |
東京9R | 調布特別 | [0.1.0.25] |
東京10R | フリーウェイS | [1.3.2.34] |
東京11R | オークス | [0.0.2.39] |
東京12R | 丹沢S | [0.1.2.31] |
京都9R | 御室特別 | [0.1.0.9] |
京都10R | 鳳雛S | [1.0.0.1] |
京都11R | 烏丸S | [0.2.1.23] |
新潟10R | 二王子特別 | [1.0.1.17] |
新潟11R | 韋駄天S | [0.0.2.16] |
新潟12R | 火打山特別 | [2.4.2.25] |
☆注目レース☆
シドニーT(3勝クラス、京都ダート1200m)
シドニーTでの穴ぐさは[2.2.1.27](複勝率15.6%)で、複勝回収率は100%です。ダート1200m戦に限ると[1.1.1.15](複勝率16.7%)で、複勝回収率は135%です。
ダート1200m戦で馬券に絡んだ3頭は5~6歳で、中7週以内の臨戦でした。3頭はいずれも右回りのダート1200mで2勝クラス(1000万)を勝っていて、それらは4角3番手以内からの押し切りでした。先行脚質のタイプに注意しましょう。
☆注目レース☆
火打山特別(2勝クラス、新潟ダート1200m)
火打山特別での穴ぐさは[2.4.2.25](複勝率24.2%)で、複勝回収率は197%です。ダート1200m戦に限ると[0.1.1.7](複勝率22.2%)で、複勝回収率は217%です。
ダート1200m戦で激走した2頭は4~6歳の父サンデー系の牡馬で、前走が阪神ダートでふた桁着順に大敗していましたが、両馬とも左回りでの好走歴がありました。どちらも逃げての勝利実績があったので、左回りで実績のあるスピード型は侮らない方が良さそうです。
☆注目レース☆
荒川峡特別(1勝クラス、新潟芝2400m)
荒川峡特別での穴ぐさは[2.1.2.17](複勝率22.7%)で、2400m戦に限ると[2.0.1.10](複勝率23.1%)で、複勝回収率は126%です。
2400m戦で③着以内に入った3頭は父か母父がサンデー系の4歳牡馬で、馬番10~11番でした。3頭は中5週以内の臨戦で、前走で4角5番手以内の競馬をしていたので、先行力のあるタイプが侮れなさそうです。
☆注目レース☆
カーネーションC(1勝クラス、東京芝1800m)
カーネーションCでの穴ぐさは[1.0.1.12](複勝率14.3%)で、複勝回収率は157%です。
馬券圏内に入った2頭は前走が⑦着以下でしたが、上がり33秒7~33秒9を計時していました。2頭は馬番3~5番での激走で、内目の枠で決め手のあるタイプに注意しましょう。
■ちなみに…■
オークスでの穴ぐさは[0.0.2.39]で、平安Sでは[0.1.1.36]です。過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は、オークスが6頭、平安Sが8頭です。
オークスで激走した6頭は中5週以内の臨戦で、前走が桜花賞で4番人気だったか、牝馬限定の芝OPで③着以内に好走していました。6頭のうち、2011年②着のピュアブリーゼ(8枠18番)以外の5頭は父サンデー系で馬番10番以内でした。
芝OPでの連対歴がなかったのもピュアブリーゼだけで、2013年①着のメイショウマンボ(478kg)以外の5頭は馬体重が436~460kgでした。小柄なタイプで、距離ロスを抑えて走れそうなタイプが狙い目でしょう。
平安Sで激走した8頭のうち、ダート1900mでの激走馬は6頭で、その6頭は馬番10番以内で、父か母父がサンデー系かミスプロ系でした。6頭は馬体重が490kg以上で、そのうち5頭は5代血統表内にニジンスキー系を持っていたので、大型でスタミナがありそうなタイプをマークしておきましょう。