穴ぐさ傾向と対策
レパードSは今年も穴馬の台頭が!?
先週(8月1日~2日)の穴ぐさは[8.4.5.68](複勝率20.0%)でした。クイーンSでは【C】評価だったシャドウディーヴァが④着までで、ワンパンチが利かず、申し訳なかったのですが、日曜日(2日)の新潟1Rで3頭の穴ぐさが①&②&③着となる【穴ぐさトリプル】を達成するなど、全体的な好走率は高く、先週の単勝回収率は155%でした。
穴ぐさが馬券圏内を独占する【穴ぐさトリプル】は今年初でしたが、過去に5度実現したことがあり、昨年は3度達成しています(3月16日中京2R、4月14日阪神9R千種川特別、5月4日京都5R)。今年も2回、3回と達成できるように頑張ります。
先週と先々週は重賞が1レースずつでしたが、今週末も新潟&札幌の2場開催ながら、重賞はレパードSとエルムSの2レースが組まれています。前者は3歳限定戦、後者は古馬混合戦という違いはありますが、どちらもダート重賞で、今年のJRAダート重賞を振り返っておきましょう。
プロキオンS前のこのコーナーで記載しましたが、今年のJRAダート重賞は上位人気馬が勝利するケースが続いています。
【2020年のJRAダート重賞】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [3.1.1.3] |
2番人気 | [1.0.2.5] |
3番人気 | [3.2.1.2] |
4番人気 | [0.1.0.7] |
5番人気 | [1.1.0.6] |
6番人気 | [0.0.0.8] |
7番人気以下 | [0.3.4.71] |
プロキオンS前までは1~3番人気が7連勝していましたが、プロキオンSは5番人気だったサンライズノヴァが制し、勝ち馬8頭は1~5番人気となっています。この8頭は3~8枠で、今年のJRAダート重賞で1~2枠の馬は勝てていない([0.2.2.26])というデータもあります。
内枠の馬が勝てていないというのは、今夏の札幌ダートでも当てはまる傾向なので、そのデータをご覧ください。
【2020年の札幌ダート】
枠 | 着別度数 | 複勝率 |
1枠 | [0.1.0.19] | 5.0% |
2枠 | [0.2.2.16] | 20.0% |
3枠 | [4.2.2.21] | 27.6% |
4枠 | [0.2.3.24] | 17.2% |
5枠 | [5.3.2.23] | 30.3% |
6枠 | [3.1.6.26] | 27.8% |
7枠 | [2.6.1.25] | 26.5% |
8枠 | [6.3.4.21] | 38.2% |
今夏の札幌ダートで1~2枠の馬は[0.3.2.35]という成績で、勝てていません。ただ、先週までの札幌ダートは良馬場で、砂が舞うほどの乾いた馬場でしたが、今週末は道悪馬場の可能性もありそうなんですよね。水分を含んで締まった馬場となったら、傾向に変化が出てくるかもしれないので、その辺りは注意しましょう。
なお、エルムSが行われる札幌ダート1700mでは、昨年以降に特別競走が11レース行われていますが、1番人気があまり勝てていないので、その点は気になるところです。
【2019年以降の札幌ダート1700mの特別競走】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [1.0.1.9] |
2番人気 | [2.1.2.6] |
3番人気 | [3.0.1.7] |
4番人気 | [2.1.1.7] |
5番人気 | [1.2.2.6] |
6番人気 | [1.2.0.8] |
7番人気 | [1.2.0.8] |
8番人気以下 | [0.3.4.56] |
勝利した11頭は1~7番人気ですが、1番人気は[1.0.1.9]で、昨年のエルムS(⑦着グリム)以降は9連敗中([0.0.1.8])です。今年のエルムSでの1番人気はどうでしょうか。
一方、レパードSが行われる新潟ダート1800mでは、穴馬の台頭が目立つので、そのことは頭に入れておいた方が良いように思われます。昨年以降の特別競走での成績をご覧ください。
【2019年以降の新潟ダート1800mの特別競走】
月日 レース |
①着 ②着 ③着 |
人気 |
20年8月2日 柳都S |
①着ブランクエンド ②着スマートフルーレ ③着キーフラッシュ |
1 2 10 |
20年8月1日 麒麟山特別 |
①着ウインネプチューン ②着サルサレイア ③着ベルジュネス |
10 1 11 |
20年7月26日 苗場特別 |
①着ツブラナヒトミ ②着アスクハードスパン ③着コスタネラ |
2 6 8 |
20年5月17日 中ノ岳特別 |
①着ララメダイユドール ②着ツブラナヒトミ ③着カルロスミノル |
11 2 12 |
20年5月16日 わらび賞 |
①着ショウナンマリオ ②着ヒシタイザン ③着イーベンホルツ |
1 4 6 |
19年10月27日 鳥屋野特別 |
①着ラスティユース ②着ドゥラリュール ③着ベバスカーン |
7 2 9 |
19年10月6日 菅名岳特別 |
①着グレースゼット ②着シンコーメグチャン ③着グラマラスライフ |
1 10 4 |
19年8月24日 BSN賞 |
①着アイファーイチオー ②着サルサディオーネ ③着ホーリーブレイズ |
8 4 7 |
19年8月24日 瀬波温泉特別 |
①着トイガー ②着アフターバーナー ③着ケイツーリラ |
1 6 4 |
19年8月17日 麒麟山特別 |
①着レッドフレイ ②着ドゥラリュール ③着ショウナンサリュー |
1 8 5 |
19年8月11日 柳都S |
①着ドラゴンカップ ②着ワイルドカード ③着アームズレングス |
1 2 7 |
19年8月4日 レパードS |
①着ハヤヤッコ ②着デルマルーヴル ③着トイガー |
10 1 11 |
19年7月27日 苗場特別 |
①着ジェミニズ ②着スペルマロン ③着プレシャスリーフ |
2 7 3 |
19年5月11日 中ノ岳特別 |
①着マイネルツァイト ②着クイックファイア ③着マーガレットスカイ |
5 1 8 |
19年5月4日 わらび賞 |
①着ゲンパチルシファー ②着グトルフォス ③着プレステッツァ |
2 1 12 |
7番人気以下で③着以内に入った馬の人気に紫色を付けましたが、実に15レースのうち13レースで7番人気以下の馬が馬券に絡んでいます。例外の2レースでも6番人気が②~③着に入っていて、1~5番人気が馬券圏内を占めたケースは一度もないんですよね。ただ、15レースのうち14レースでは1~2番人気が連対していて、1~2番人気と7番人気以下が一緒に馬券に絡むケースが多くなっています。
昨年のレパードSを制したのは10番人気だったハヤヤッコで、③着にも11番人気だったトイガーが入り、1番人気だったデルマルーヴルが②着でした。今年も1~2番人気と穴馬がセットで来る結果となるでしょうか!?
8月8日~9日に行われる新潟、札幌の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
8月8日~9日
場所 | 芝 |
新潟 | Aコース・3週目 |
札幌 | Aコース・3週目 |
8月8日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
新潟9R | ダリア賞 | [0.1.0.8] |
新潟10R | 高田城特別 | [0.0.3.21] |
新潟11R | 佐渡S | [0.1.0.13] |
札幌9R | 北辰特別 | 出走ナシ |
札幌10R | 桑園特別 | [0.1.0.5] |
札幌11R | 札幌日経OP | [0.1.0.15] |
8月9日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
新潟9R | 驀進特別 | [0.1.1.28] |
新潟10R | 信濃川特別 | [1.0.1.16] |
新潟11R | レパードS | [1.3.3.26] |
札幌9R | ライラック賞 | [0.1.0.10] |
札幌10R | HBC賞 | [0.1.2.33] |
札幌11R | エルムS | [1.3.1.30] |
☆注目レース☆
レパードS(G3、新潟ダート1800m)
レパードSでの穴ぐさは[1.3.3.26](複勝率21.2%)で、複勝回収率は146%です。
過去10年で7番人気以下で③着以内に激走した馬は10頭いて、その内訳は、4頭が前走がダートOPで⑤~⑧着で(3頭は前走がジャパンダートダービー)、4頭が前走が3勝クラス以下で①~⑤着、2頭が前走が地方競馬で1番人気①着でした。前走がダートOPでひと桁着順か、3勝クラス以下で掲示板に載っていた馬をマークしておきましょう。
10頭のうち9頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、2015年以降に激走した7頭のうち6頭は左回りで連対歴がありました。左回り実績もチェックしておくと良さそうです。
☆注目レース☆
エルムS(G3、札幌ダート1700m)
エルムSでの穴ぐさは[1.3.1.30](複勝率14.3%)で、複勝回収率は100%です。昨年は【C】評価だったハイランドピークが10番人気で②着に食い込みました。
過去10年では7番人気以下で馬券圏内に入った馬が6頭いて、いずれも4角4番手以内からの激走でした。6頭は前走がダート1700~2000mで、4角6番手以内の競馬をしていたので、そのようなタイプをマークしておきましょう。
激走した6頭のうち4頭はダート重賞勝ち馬で、例外の2頭は前走が④着以内で中3週の臨戦でした。実績馬か、間隔が詰まっていて勢いがありそうなタイプが侮れないでしょう。
☆注目レース☆
信濃川特別(2勝クラス、新潟芝外2000m)
信濃川特別での穴ぐさは[1.0.1.16](複勝率11.1%)で、近10年に限ると[1.0.1.13](複勝率13.3%・複勝回収率102%)です。
馬券に絡んだ2頭は5歳牝馬で、どちらも新潟芝外1800~2000mをメンバー中最速の上がりで勝利したことがありました。2頭は中3週以内の臨戦で、前走でも上がり32秒6~32秒7を計時していたので、速い上がりを使っていた馬に注意しましょう。