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穴ぐさ傾向と対策

G2の札幌記念も1~2番人気の騎手に注目!?


先週(8月15日~16日)の穴ぐさは[2.4.11.98](複勝率14.8%)で、関屋記念では【A】評価だったトロワゼトワルが8番人気で②着、小倉記念では【C】評価だったアールスターが10番人気で①着となりました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

日曜日(16日)は10R以降で穴ぐさのいた8レースのうち7レースで馬券に絡む馬が出て、小倉最終のRKB賞で【穴ぐさダブル】(①着サンキュー&③着アドマイヤビーナス)になるなど、良い終わり方ができたかと思います。改めて、今夏の札幌小倉新潟でのコース別の穴ぐさ成績を掲載しますので、ご覧ください。

【2020年夏の札幌・小倉・新潟での穴ぐさ】
コース 着別度数 複勝率
札幌ダ1000m [1.2.1.18] 18.2%
札幌ダ1700m [3.3.3.48] 15.8%
札幌芝1200m [1.2.2.21] 19.2%
札幌芝1500m [0.0.1.16] 5.9%
札幌芝1800m [0.0.0.9] 0.0%
札幌芝2000m [0.2.2.14] 22.2%
札幌芝2600m [0.1.1.3] 40.0%
小倉ダ1000m [0.0.1.4] 20.0%
小倉ダ1700m [1.0.2.10] 23.1%
小倉芝1200m [0.0.1.9] 10.0%
小倉芝1800m [0.0.0.3] 0.0%
小倉芝2000m [1.0.0.4] 20.0%
新潟ダ1200m [0.2.3.29] 14.7%
新潟ダ1800m [0.0.3.28] 9.7%
新潟芝1000m [2.1.0.9] 25.0%
新潟芝1200m [1.2.2.6] 45.5%
新潟芝1400m [1.1.0.13] 13.3%
新潟芝1600m [1.1.1.19] 13.6%
新潟芝1800m [0.1.1.14] 12.5%
新潟芝内2000m [0.0.0.5] 0.0%
新潟芝外2000m [0.0.1.8] 11.1%
新潟芝2200m [1.1.0.3] 40.0%
新潟芝2400m [0.0.0.3] 0.0%

8月2日に【穴ぐさトリプル】(①着&②着&③着)となった新潟芝1200mでは、先週も2レースで穴ぐさが馬券圏内に激走して、コース別の複勝率が1位(45.5%)となっています。平場戦などについても、上記データを参考にしていただければと思います。

今週末は、夏季競馬唯一のG2である札幌記念が予定されています。登録馬は13頭で、G1勝ちのある2頭の牝馬・ラッキーライラックノームコアが上位人気となりそうですね。

芝のG2戦が行われるのは5月31日の目黒記念以来で、目黒記念は1番人気だったキングオブコージが優勝しました。今年の芝G2戦は上位人気馬が勝利するケースが多いので、振り返っておきましょう。

【2020年の芝G2戦】
人気 古馬混合戦 3歳限定戦
1番人気 [7.0.0.4] [0.2.2.4]
2番人気 [4.3.1.3] [2.3.2.1]
3番人気 [0.0.2.9] [1.1.1.5]
4番人気 [0.1.2.8] [3.1.0.4]
5番人気 [0.3.0.8] [1.1.1.5]
6番人気 [0.2.2.7] [1.0.0.7]
7番人気 [0.1.1.9] [0.0.1.7]
8番人気 [0.1.0.10] [0.0.0.8]
9番人気以下 [0.0.3.47] [0.0.1.52]

3歳限定の芝G2では、スプリングSでのガロアクリークやフィリーズレビューでのエーポスなどが5~6番人気で勝っていますが、古馬の芝G2戦(11レース)はいずれも1~2番人気馬が優勝しています。ハンデ戦の目黒記念や日経新春杯(2番人気のモズベッロが①着)でも1~2番人気馬が勝利していて、古馬の芝G2は上位人気馬が強いんですよね。

今年の古馬の芝G2における1~2番人気(22頭)については、騎手が前走時と同じだったかどうかで、次のように成績が異なります。

【2020年の古馬の芝G2での1~2番人気】
騎手 着別度数
継続騎乗 [8.2.0.1]
乗り替わり [3.1.1.6]

騎手が前走時と同じ(継続騎乗)だと[8.2.0.1]という好成績で、連外に敗れたのは約半年ぶりで馬体重が22kg増(486kg)だった阪神牝馬Sでのダノンファンタジー(⑤着)だけです。前走からの間隔が4ヶ月以内だった馬に限ると[8.2.0.0]で、札幌記念ラッキーライラック(M.デムーロ騎手が騎乗予定)もノームコア(横山典騎手が騎乗予定)も、前走から3ヶ月以内での臨戦で騎手が継続騎乗の予定ですから、この2頭はかなり有力そうですね。

ちなみに、今夏の札幌芝2000mでは12レースが行われていて、新馬戦(1レース)を除くと、前走着順別の成績が次のようになっています。

【2020年の札幌芝2000m】
前走着順 着別度数
前走①着 [3.1.0.2]
前走②着 [3.1.2.7]
前走③着 [2.2.2.7]
前走④着 [3.3.0.6]
前走⑤着 [0.2.1.5]
前走⑥~⑨着 [0.2.5.41]
前走⑩着以下 [0.0.1.35]

先週の藻岩山特別(2勝クラス)は3連単配当が141万円になる波乱決着でしたが、優勝したシャフトオブライトは前走①着で、今夏の札幌芝2000mでは前走①~④着の馬がずっと勝っています。

札幌記念に登録している13頭のうち、前走が①~④着の馬は、アドマイヤジャスタイェッツトトーラスジェミニノームコアポンデザールの5頭で、ラッキーライラックは前走の宝塚記念が⑥着でした。まあ、今回のメンバーで宝塚記念⑥着は悪くないはずですが、上記データを覆して戴冠を果たせるでしょうか。

一方、小倉では北九州記念が予定されていて、こちらは芝1200mのハンデ重賞ですから、一筋縄ではいかなそうです。先週の小倉記念も波乱決着で、今年の芝のハンデ重賞(18レース)では人気別の成績が次のようになっています。

【2020年の芝のハンデ重賞】
人気 ハンデ54kg以下 ハンデ55kg以上
1番人気 [1.0.1.4] [0.0.0.12]
2番人気 [1.0.1.2] [1.2.1.10]
3番人気 [2.0.1.2] [2.1.2.8]
4番人気 [0.0.0.7] [2.0.0.9]
5番人気 [0.2.1.7] [0.0.1.7]
6番人気 [0.1.1.7] [0.4.0.5]
7番人気以下 [8.7.6.86] [1.1.3.67]

ハンデ54kg以下の馬は中山金杯以外の17レースで馬券に絡んでいて、そのうち16レースではハンデ54kg以下だった6番人気以下の馬が③着以内に入っています。北九州記念でも軽ハンデの人気薄に注意しましょう。

今週末から札幌芝A→Cコースに替わりますので、ご注意ください。8月22日~23日に行われる3場(新潟、小倉、札幌)の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

8月22日~23日
場所
新潟 Aコース・5週目
小倉 Aコース・2週目
札幌 Cコース・1週目

8月22日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
新潟9R 瀬波温泉特別 [1.3.3.29]
新潟10R 清津峡S 出走ナシ
新潟11R 日本海S [2.1.1.6]
小倉9R 都井岬特別 [1.2.3.19]
小倉10R 宮崎特別 [0.1.0.24]
小倉11R 佐世保S [1.2.2.22]
札幌10R 富良野特別 [1.3.0.15]
札幌11R 札幌日刊スポーツ杯 [1.3.2.29]
札幌12R 千歳特別 [0.0.0.14]

8月23日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
新潟9R 閃光特別 [1.2.1.37]
新潟10R 阿賀野川特別 [1.2.1.19]
新潟11R NST賞 [1.2.0.24]
小倉9R 西部スポニチ賞 [0.0.0.6]
小倉10R 薩摩S [0.1.0.9]
小倉11R 北九州記念 [2.0.1.38]
札幌9R クローバー賞 [1.2.1.9]
札幌10R 大通公園特別 [0.1.0.1]
札幌11R 札幌記念 [1.2.1.35]
札幌12R 手稲山特別 [1.1.1.17]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
クローバー賞(OP特別、札幌芝1500m)

クローバー賞での穴ぐさは[1.2.1.9](複勝率30.8%)で、複勝回収率は120%です。

馬券圏内に入った4頭は前走が③着以内で、いずれも偶数馬番でした。4頭のうち3頭が地方所属馬で、4頭は父か母父がヘイローの系統でもありました。サンデー系はもちろんですが、タイキシャトルロージズインメイなどを持つ馬にも注意しましょう。

注目レース
佐世保S(3勝クラス、小倉芝1200m)

佐世保Sでの穴ぐさは[1.2.2.22](複勝率18.5%)で、複勝回収率は127%です。昨年はブライティアレディが9番人気で③着に食い込みました。

激走した5頭の穴ぐさは5~6歳馬で、5~7枠でした。5頭は前走で⑧着以下に敗れていましたが、いずれも6~7月の芝で勝利実績がありました。夏季実績のあるベテランが侮れないでしょう。

注目レース
日本海S(3勝クラス、新潟芝2200m)

日本海Sでの穴ぐさは[2.1.1.6](複勝率40.0%)で、複勝回収率は196%です。

③着以内に入った4頭は社台ファームノーザンファームの生産で、4頭のうち3頭はニジンスキーサドラーズウェルズリアルシャダイを持っていました。血統的にスタミナがありそうなタイプに注意しましょう。

注目レース
手稲山特別(2勝クラス、札幌芝1200m)

手稲山特別での穴ぐさは[1.1.1.17](複勝率15.0%)で、複勝回収率は119%です。

馬券に絡んだ3頭は4~5歳馬で、ひと桁馬番でした。3頭はいずれもダートでの③着以内があり、そのうち2頭は札幌&函館での好走歴がありました。力の要る馬場で好走歴があるタイプが侮れなさそうです。

注目レース
都井岬特別(1勝クラス、小倉芝2000m)

都井岬特別での穴ぐさは[1.2.3.19](複勝率24.0%)で、複勝回収率は127%です。昨年はワタシヲマッテルが12番人気で②着に激走しました。

馬券圏内に入った6頭は3~4歳馬で、そのうち5頭はひと桁馬番でした。6頭のうち5頭は右回りでO型の芝1800~2000mで勝ち鞍があり、そのうち4頭は小倉か福島で勝ったことがあったので、右回りで直線平坦のO型コース実績をチェックしておくと良さそうです。

注目レース
富良野特別(1勝クラス、札幌芝2000m)

富良野特別での穴ぐさは[1.3.0.15](複勝率21.1%)で、複勝回収率は121%です。

連対した4頭はひと桁馬番で、いずれも父も母父もサンデー系ではない馬でした。4頭は前走⑤着以下でしたが、4頭のうち3頭は中3週以内の臨戦だったので、順調に使われている馬の巻き返しに注意しましょう。

ちなみに…
札幌記念での穴ぐさは[1.2.1.35]で、北九州記念では[2.0.1.38]です。過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は、札幌記念が6頭(いずれも②~③着)、北九州記念が11頭います。

札幌記念で激走した6頭は父か母父がミスプロ系かノーザンダンサー系で、父サンデー系は1頭だけです。6頭のうち5頭は6~8歳で、ベテランの激走が目立ちます。

6頭は馬体重が474kg以上で、5頭は482kg以上だったので、ある程度の馬格があった方が良さそうです。6頭のうち4頭はマイナス体重で、残りの2頭は前走時と同体重だったので、プラス体重の馬は割り引いて良いかもしれません。6頭は札幌か函館の芝で③着以内に好走したことがあったので、やはり洋芝実績も重要でしょう。

北九州記念で激走した11頭は中10週以内の臨戦で、2012年以降に激走した10頭は中2~6週だったので、間隔が詰まっている馬に注意でしょう。11頭のうち2頭は前走で小倉芝1200mの2~3勝クラスを1分7秒台で勝利していて、残りの9頭のうち7頭は前走が芝1200m以下のOPでひと桁着順でした。2016年以降に激走した5頭は、前走がアイビスサマーダッシュバーデンバーデンCでした。

激走した11頭はいずれも右回りで直線平坦の芝1400m以下で勝利実績があり、2014年以降の8頭は小倉か京都か福島の芝1200mで勝ったことがありました。その8頭のうち6頭は小倉芝1200mで勝ち鞍があったので、このレースもコース実績馬を確認して臨むようにしましょう。


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