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穴ぐさ傾向と対策

スプリンターズSも牝馬が牡馬を圧倒する!?


先週(9月26日~27日)の穴ぐさは[5.4.8.61](複勝率21.8%)で、複勝回収率が101%でした。オールカマー【B】評価だったセンテリュオが勝利したものの、神戸新聞杯で③着に入ったロバートソンキーを指名できていればベストでした……。

その神戸新聞杯はコントレイルが単勝1.1倍で快勝し、無傷の6連勝を決めました。今年の3歳の芝G2で初めて1番人気が勝利を収める結果になり、無敗の三冠制覇へ向けて視界良好の内容でしたね。

今週末は秋G1の開幕を告げるスプリンターズSがあり、今年の安田記念を制したグランアレグリア、セントウルSを快勝したダノンスマッシュ、高松宮記念の勝ち馬モズスーパーフレアなどが出走を予定しています。

芝1200m重賞は、今年はまず何と言っても、1番人気の成績が偶数馬番奇数馬番で大きな違いがあるので、その成績を確認しておきましょう。

【2020年の芝1200m重賞での1番人気】
馬番 レース 着順・馬名
偶数馬番 オーシャンS
葵S
函館スプリントS
北九州記念
セントウルS
着ダノンスマッシュ(1枠2番)
着ビアンフェ(6枠12番)
着ダイアトニック(3枠6番)
着モズスーパーフレア(5枠10番)
着ダノンスマッシュ(8枠16番)
奇数馬番 シルクロードS
高松宮記念
CBC賞
函館2歳S
キーンランドC
小倉2歳S
着レッドアンシェル(1枠1番)
着タワーオブロンドン(5枠9番)
着クリノガウディー(4枠7番)
着モンファボリ(8枠15番)
着ダイアトニック(1枠1番)
着モントライゼ(8枠9番)

今年の芝1200m重賞での1番人気は、偶数馬番だと[4.1.0.0]で連外がない一方、奇数馬番だと[0.1.0.5]で連対したのは10頭立てだった小倉2歳Sでのモントライゼ(②着)だけです。まさに明暗クッキリですから、スプリンターズS1番人気の馬番には注目しましょう。

スプリンターズSは中山芝1200mで行われるわけですが、今秋の同コースでは性別によっても成績に大きな違いが見られるので、そのデータもチェックしておきましょう。

【2020年秋の中山芝1200m】
性別 着別度数 勝率
連対率
複勝率
牡馬 [0.4.0.30] 0.0%
11.8%
11.8%
セン馬 [0.0.0.4] 0.0%
0.0%
0.0%
牝馬 [8.4.8.60] 10.0%
15.0%
25.0%
※牡牝混合戦の8レースを対象

今秋は中山芝1200mで9レースが行われ、そのうち牡牝混合戦は8レースで、いずれも勝利したのは牝馬です。牡セン馬は[0.4.0.34]と勝てていないので、この流れはスプリンターズSでのグランアレグリアモズスーパーフレアなど牝馬たちにプラスに働くかもしれませんね。

ちなみに、今週末の中山芝1200m戦は、スプリンターズSの前に3レースが予定されています(土曜3R、土曜10R、日曜3R)。この3レースの勝ち馬にも、どうぞご注目ください。

10月3日~4日に行われる中山、中京の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

10月3日~4日
場所
中山 Cコース・2週目
中京 Bコース・2週目

10月3日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 芙蓉S [0.0.0.3]
中山10R 勝浦特別 [1.4.3.25]
中山11R 秋風S [2.0.2.28]
中京9R ききょうS [0.1.0.2]
中京10R 関ヶ原S [0.0.0.13]
中京11R シリウスS [2.0.4.25]

10月4日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R サフラン賞 [1.1.0.18]
中山10R 茨城新聞杯 [1.1.3.34]
中山11R スプリンターズS [0.1.3.36]
中山12R 外房S [2.2.2.23]
中京9R 長久手特別 [0.1.2.19]
中京10R 白川郷S [1.0.1.27]
中京11R ポートアイランドS [2.1.0.30]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
シリウスS(G3、中京ダート1900m)

シリウスSでの穴ぐさは[2.0.4.25](複勝率19.4%)で、複勝回収率は107%です。今年は初めて中京ダート1900mでの開催となります。

近10年は阪神ダート2000mで施行されていて、7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭います。その5頭は4~7歳の牡セン馬で、2014年以降の4頭はハンデ55~57kgだった6~7歳馬なので、ベテラン馬が侮れないのではないでしょうか。

激走した5頭は重賞での好走歴がありませんでしたが、そのうち4頭は近2走以内に連対歴がありました。5頭のうち4頭は中8週以内の臨戦でもあったので、好調さが感じられるタイプは実績を気にせずに狙った方が良さそうです。

注目レース
秋風S(3勝クラス、中山芝1600m)

秋風Sでの穴ぐさは[2.0.2.28](複勝率12.5%)で、ハンデ戦以外の時に限ると[2.0.1.12](複勝率20.0%)で、複勝回収率は149%です。

馬券に絡んだ4頭は父か母父がノーザンダンサー系で、そのうち3頭は馬体重が500kg以上でした。4頭は中山芝か阪神芝の内回りコースで勝ち鞍があったので、直線距離が短く急坂があるコースで好走歴がある大型馬が侮れないでしょう。

注目レース
勝浦特別(2勝クラス、中山芝1200m)

勝浦特別での穴ぐさは[1.4.3.25](複勝率24.2%)で、複勝回収率は143%です。

馬券圏内に入った8頭のうち6頭は牝馬で、同じく8頭のうち6頭はひと桁馬番でした。ハンデ戦での7頭は、2頭の牡馬がハンデ54~55kg、5頭の牝馬がハンデ51~54kgです。8頭は中5週以内の臨戦で、そのうち6頭は前走で4角4番手以内に付けていたので、先行力のあるタイプを見逃さないようにしましょう。

ちなみに…
スプリンターズSでの穴ぐさは[0.1.3.36]で、過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が13頭います。

激走した13頭のうち11頭はひと桁馬番で、2012年以降の中山で激走した8頭はいずれもひと桁馬番でした。2011年以降に激走した11頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、そのうち10頭は近3走以内に芝で連対歴がありました。近3走の成績もチェックして臨みましょう。


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