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穴ぐさ傾向と対策

菊花賞も外差しで三冠制覇!?


先週(10月17日~18日)の穴ぐさは[4.4.7.99](複勝率13.2%)で、秋華賞【C】評価だったソフトフルートが③着に食い込みました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

秋華賞は単勝1.4倍の圧倒的支持を集めたデアリングタクトが差し切って、無敗での牝馬三冠制覇を成し遂げましたね。7枠13番という枠順で、稍重馬場で外差しが利く展開にもなり、完勝と言える内容でした。これでデアリングタクトは5戦5勝で、OPは牝馬限定戦で4戦4勝ですから、今後は牡馬との対戦でどんなレースを見せてくれるのか、楽しみですね。

今週末は菊花賞で、こちらにも無敗での三冠制覇がかかるコントレイルが出走予定です。秋華賞が休み明けだったデアリングタクトとは異なり、コントレイルはすでに秋初戦(神戸新聞杯)を快勝していますから、デアリングタクト以上の支持を集める可能性もありそうですね。

先週にお伝えした通り、今年の京都芝重賞は上位人気馬が勝利するケースが多いので、まずは人気別成績を確認しておきましょう。

【2020年の京都芝重賞】
人気 着別度数
1番人気 [6.1.1.5]
2番人気 [2.2.3.6]
3番人気 [3.1.1.8]
4番人気 [1.1.1.10]
5番人気 [0.2.1.10]
6番人気 [0.2.0.11]
7番人気 [1.1.0.11]
8番人気以下 [0.3.6.83]

13レースのうち11レースで1~3番人気馬が勝っていて、1~3番人気は13レースすべてで馬券に絡んでいて、12レースで連対しています。

先週の秋華賞と先々週の京都大賞典は稍重馬場で、京都大賞典は1~3番人気が①~③着を占める堅い決着でしたが、今年の京都芝重賞良馬場での施行だと穴馬の台頭が目立つので、その点は気になるところです。

【2020年の良馬場での京都芝重賞】
レース ①着
②着
③着
人気
京都金杯 ①着サウンドキアラ
②着ダイアトニック
③着ボンセルヴィーソ
3
2
14
シンザン記念 ①着サンクテュエール
②着プリンスリターン
③着コルテジア
2
5
9
日経新春杯 ①着モズベッロ
②着レッドレオン
③着エーティーラッセン
2
5
11
シルクロードS ①着アウィルアウェイ
②着エイティーンガール
③着ナランフレグ
3
6
8
きさらぎ賞 ①着コルテジア
②着ストーンリッジ
③着アルジャンナ
7
4
1
マイラーズC ①着インディチャンプ
②着ベステンダンク
③着ヴァンドギャルド
1
7
2
天皇賞・春 ①着フィエールマン
②着スティッフェリオ
③着ミッキースワロー
1
11
4
京都新聞杯 ①着ディープボンド
②着マンオブスピリット
③着ファルコニア
4
3
2
葵S ①着ビアンフェ
②着レジェーロ
③着ワンスカイ
1
11
5

7番人気以下で③着以内に入った馬の人気を紫色にしましたが、今年は良馬場での京都芝重賞が9レースあり、そのうち京都新聞杯以外の8レースで7番人気以下の馬が馬券に絡んでいます。

激走した8頭のうち、シルクロードSでのナランフレグ以外の7頭は4角5番手以内から粘り込んでいるので、菊花賞も良馬場で行われれば早めに動けるタイプに注意が必要かもしれないですね。

菊花賞はご存知の通り、芝3000mの長距離重賞で、天皇賞・春の時にお伝えした通り、近年の長距離重賞は外枠の馬がよく勝っているので、そのデータもおさらいしておきましょう。

【2018年以降の芝3000m以上の重賞】
枠順 着別度数
1枠 [0.1.2.13]
2枠 [0.0.1.16]
3枠 [1.0.1.18]
4枠 [0.2.5.15]
5枠 [0.2.0.20]
6枠 [3.3.2.16]
7枠 [2.5.2.19]
8枠 [7.0.0.22]

芝3000m以上の重賞は、ダイヤモンドS、阪神大賞典、天皇賞・春、菊花賞、ステイヤーズSがあり、2018年以降の13レースのうち12レースで6~8枠の馬が勝っています。例外が昨年の菊花賞(①着は3枠5番のワールドプレミア)ですが、先週の京都芝のレースを見ても今は外差しが利きそうですから、今週末もコントレイルが外目の枠を引いて三冠制覇となる可能性が高いんじゃないでしょうか!?

10月24日~25日に行われる東京、京都、新潟の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

10月24日~25日
場所
東京 Aコース・3週目
京都 Aコース・3週目
新潟 Aコース・3週目

10月24日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R アイビーS [0.1.0.1]
東京10R 赤富士S [1.2.3.32]
東京11R 富士S [0.0.3.37]
京都9R 壬生特別 [4.0.2.27]
京都10R トルマリンS [0.0.0.2]
京都11R 室町S [0.2.2.33]
新潟10R 十日町特別 [0.1.1.16]
新潟11R 新潟牝馬S 出走ナシ
新潟12R 柏崎特別 [1.0.1.21]

10月25日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R tvk賞 [1.1.1.10]
東京10R 甲斐路S [0.1.0.11]
東京11R ブラジルC [0.4.2.32]
京都8R なでしこ賞 [1.2.1.14]
京都9R 鳴滝特別 [0.0.0.1]
京都10R 桂川S [2.2.2.31]
京都11R 菊花賞 [1.2.3.36]
京都12R 貴船S [3.2.2.23]
新潟10R 岩船特別 [0.1.1.4]
新潟11R ルミエールオータムダッシュ [2.0.2.8]
新潟12R 鳥屋野特別 [2.2.3.28]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
ルミエールオータムダッシュ(OP特別、新潟芝直1000m)

ルミエールオータムダッシュでの穴ぐさは[2.0.2.8](複勝率33.3%)で、複勝回収率は160%です。近2年はミキノドラマーが一昨年に7番人気で①着、昨年に11番人気で③着と激走しています。

馬券に絡んだ4頭の穴ぐさはふた桁馬番の5~6歳の牡馬で、いずれも4代血統表内のテスコボーイ系を持っていました。4頭のうち3頭は中2週以内の臨戦で、例外の1頭はアイビスサマーダッシュでの好走歴があったので、順調に使われている馬と実績上位馬をチェックしておきましょう。

注目レース
貴船S(3勝クラス、京都ダート1400m)

貴船Sでの穴ぐさは[3.2.2.23](複勝率23.3%)で、複勝回収率は139%です。昨年はタマモカトレア、一昨年はワンダーサジェスと、2年連続で穴ぐさが勝利を収めています。

馬券圏内に入った7頭の穴ぐさは中1~4週の臨戦で、2014年以降の4頭は牝馬です。ただ、7頭のうち5頭は馬体重が486~546kgで、馬格があるかどうかは確認した方が良いでしょう。2013年以降の5頭はニジンスキーサドラーズウェルズを内包していたので、スタミナのある血脈を補完されているタイプが面白そうです。

注目レース
赤富士S(3勝クラス、東京ダート2100m)

赤富士Sでの穴ぐさは[1.2.3.32](複勝率15.8%)で、複勝回収率は139%です。2~5年前は穴ぐさが馬券に絡んでいたものの、昨年は定量戦で堅い決着だったので、ハンデ戦に戻る今年は穴馬の台頭を期待したいところです。

馬券に絡んだ6頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、そのうち5頭は偶数馬番で、同じく6頭のうち5頭はひと桁馬番でした。準OPのハンデ戦で③着以内に入った4頭はハンデ52~54kgだったので、軽ハンデ馬が侮れないでしょう。

注目レース
岩船特別(1勝クラス、新潟芝2200m)

岩船特別での穴ぐさは[0.1.1.4](複勝率33.3%)で、複勝回収率は190%です。昨年は②着ダークナイトムーン&③着ロードブレスという【穴ぐさダブル】になりました。

その2頭は3~4歳の父サンデー系で、どちらも初勝利を左回りの芝で挙げていました。2頭は前走が掲示板外でしたが、若くて左回りで実績がある父サンデー系は前走着順だけで見限らないようにしましょう。

注目レース
なでしこ賞(1勝クラス、京都ダート1400m)

なでしこ賞での穴ぐさは[1.2.1.14](複勝率22.2%)で、複勝回収率は150%です。

③着以内に入った4頭の穴ぐさは父か母父がミスプロ系で、いずれもで⑥着以内に入ったことがありました。京都ダート1400mでの3頭は中3週以内の臨戦だったので、ミスプロ系を持つ馬で順調に使われている馬をマークしておきましょう。

ちなみに…
菊花賞での穴ぐさは[1.2.3.36]、富士Sでは[0.0.3.37]です。菊花賞では、昨年に【B】評価だったサトノルークスが②着、一昨年に【C】評価だったユーキャンスマイルが③着に入り、4年前には【B】評価だったレインボーラインが②着となっています。

過去10年の菊花賞では7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、中8週以内の臨戦ではなかったのは一昨年の勝ち馬フィエールマン(3ヶ月半ぶり)だけです。前走が⑤着以下だったのは3年前(②着)のクリンチャー(前走がセントライト記念⑨着)だけで、前走④着以内で中8週以内の臨戦馬が要注意でしょう。

昨年時のサトノルークスは470kgで、2012年以降の8頭は馬体重が436~488kgだったので、大柄過ぎない方が良さそうです。激走馬10頭のうち、父も母父もサンデー系ではなかったのは2014年③着のゴールドアクターだけで、2016年以降の6頭のうち5頭はノーザンファーム生産馬なので、ノーザンファーム生産馬もマークしておきたいですね。

過去10年の富士Sで7番人気以下で③着以内に入った馬は7頭で、いずれも②~③着です。ただ、7頭は9番人気以下で、そのうち6頭は11~14番人気だったので、かなりの人気薄までチェックすべきでしょう。

激走した7頭のうち6頭は芝1600m重賞で③着以内に入ったことがあり(例外馬は3歳)、同じく7頭のうち6頭は左回りで勝ったことがありました。2012年以降に激走した5頭は馬体重が488~530kgだったので、近年は馬格があるタイプが要注意と言えそうです。


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