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穴ぐさ傾向と対策

有馬記念は母父ミスプロ系の馬が最有力に!?


先週(12月19日~20日)の穴ぐさは[6.7.5.99](複勝率15.4%)で、単勝回収率が102%でした。朝日杯FSで【B】評価だったグレナディアガーズが7番人気ながらレコードタイム(1分32秒3)で優勝してくれましたね。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

グレナディアガーズは1枠2番という偶数馬番のノーザンファーム生産馬で、父Frankel×母父Harlingtonという血統です。先週のこのコーナーでは、偶数馬番のノーザンファーム生産馬や父か母父がミスプロ系の馬に注目したいと記しましたが、本当にこのような結果になるとは少々驚きました。流れというか、傾向というものは、やはり無視できないと思いますね。

今週末は、有馬記念ホープフルS中山大障害というG1(JG1)が予定されています。有馬記念は中山芝2500m、ホープフルSは中山芝2000mでの施行で、今年の芝2000m以上のG1における傾向としては、まず、上位人気馬が強いことを挙げられるでしょう。

【2020年のJRA芝G1】
人気 2000m以上 1600m以下
1番人気 [9.0.1.1] [4.3.1.1]
2番人気 [2.2.1.6] [1.3.1.4]
3番人気 [0.1.2.8] [1.2.0.6]
4番人気 [0.2.1.8] [0.1.1.7]
5番人気 [0.2.1.8] [0.0.2.7]
6番人気 [0.1.0.10] [0.0.2.7]
7番人気 [0.1.0.10] [1.0.0.8]
8番人気 [0.0.1.10] [0.0.0.9]
9番人気 [0.0.1.10] [2.0.1.6]
10番人気以下 [0.2.3.75] [0.0.1.69]

先週まででJRAの芝G1は20レースが行われ、朝日杯FSのグレナディアガーズなど1600m以下では人気薄の優勝が3回ありますが、2000m以上に限ると11レースすべてで1~2番人気馬が勝利しています。特に1番人気が[9.0.1.1]と好成績で、1番人気が敗れた2戦はともに阪神芝(2000~2200m)でした(大阪杯、宝塚記念)。

ちなみに、昨年の有馬記念1番人気だったアーモンドアイが⑨着に敗れてしまいましたが、有馬記念での1番人気が2年連続で馬券圏外に敗れたケースは2001~02年(01年テイエムオペラオー・⑤着、02年ファインモーション・⑤着)まで遡ります。過去30年で見ても、有馬記念での1番人気が2年連続で馬券に絡まなかったのはその時だけなので、今年の1番人気の馬券圏内は堅いと考えることもできるかもしれませんね。

先週、父か母父がミスプロ系の馬に注目したいと記したのは、今秋の阪神芝重賞の傾向からでしたが、実は、今年のJRA芝G1においても同様の傾向が見られるので、有馬記念でも注目して損はないように思います。

2020年のJRA芝G1は20レースが行われ、天皇賞・春以外の19レースでは、父か母父がミスプロ系の馬が連対圏に入っています。古馬混合の芝中距離以上のG1では、ジャパンCや天皇賞・秋をアーモンドアイ(ロードカナロア産駒)が制し、大阪杯やエリザベス女王杯はラッキーライラック(母父Flower Alley)が勝ち、宝塚記念ではキセキ(ルーラーシップ産駒)が②着に入りました。

先週までで3週が終了した今年12月の中山開催では、芝の準OP以上のレースが7回行われ、やはり父か母父がミスプロ系の馬が連対しています。

【2020年12月の中山芝の3勝クラス以上で①~②着に入った父か母父がミスプロ系の馬】
レース 着順・馬名 母父
ディセンバーS ①着トーラスジェミニ キングズベスト マンハッタンカフェ
南総S ②着ニシノドレッシー リーチザクラウン コロナドズクエスト
ターコイズS ①着スマイルカナ ディープインパクト Distorted Humor
常総S ①着ロザムール
②着ニシノカツナリ
ローズキングダム
ルーラーシップ
Caerleon
アグネスタキオン
ラピスラズリS ①着アストラエンブレム ダイワメジャー ウォーエンブレム
市川S ①着ロフティフレーズ ロードカナロア ディープインパクト
ステイヤーズS ②着タガノディアマンテ オルフェーヴル キングカメハメハ

ミスプロ系を黄色、サンデー系をピンク色にすると上記の通りで、1200mのラピスラズリSから3600mのステイヤーズSまで、父か母父がミスプロ系の馬は距離を問わず連対しています。そして、特徴的なのは父&母父がサンデー系&ミスプロ系という配合馬の台頭が多いことで、7レースすべてで連対しているんですよね。

やはり有馬記念でも父か母父がミスプロ系の馬に注目すべきと思われますが、ひとつ気になることもあります。それは、有馬記念で優勝した父ミスプロ系がいない、ということです。有馬記念での父ミスプロ系は2000年以降にのべ45頭が挑戦し、[0.5.3.37]という成績で、昨年時のアーモンドアイもこのデータを覆すことが叶いませんでした。

となると、有馬記念でより有力に思われるのは母父がミスプロ系の馬で、今年の登録馬の中では、サンアップルトン(母父キングカメハメハ)、ブラストワンピース(母父キングカメハメハ)、ブラックホール(母父キングカメハメハ)、ラッキーライラック(母父Flower Alley)の4頭が該当します。ミスプロ系の流れにも乗って、この4頭の中から優勝馬が出るのか、どうぞご注目ください。

12月26日~27日に行われる中山、阪神の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

12月26日~27日
場所
中山 Aコース・4週目
阪神 Bコース・3週目

12月26日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 立志賞 [0.0.0.6]
中山10R 中山大障害 出走ナシ
中山11R ホープフルS [3.1.2.28]
中山12R グレイトフルS [1.1.1.16]
阪神7R ヤングジョッキーズシリーズFR第1戦 [0.0.1.2]
阪神9R ヤングジョッキーズシリーズFR第2戦 [0.1.0.8]
阪神10R 元町S [0.3.2.20]
阪神11R 阪神C [2.1.1.37]

12月27日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山8R グッドラックH [1.3.6.29]
中山9R ベストウィッシュC [0.2.1.6]
中山10R フェアウェルS [3.2.1.35]
中山11R 有馬記念 [2.2.3.34]
中山12R ハッピーエンドC [1.3.3.25]
阪神9R 春待月賞 [0.0.1.5]
阪神10R フォーチュンC [0.0.0.6]
阪神11R ギャラクシーS [1.1.2.27]
阪神12R ファイナルS [2.3.3.31]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
有馬記念(G1、中山芝2500m)

有馬記念での穴ぐさは[2.2.3.34](複勝率17.1%)で、複勝回収率は101%です。昨年は2~4番人気が①~③着を占めたので、今年は穴馬が台頭する余地があってほしいところです。

過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、そのうち7頭は関西馬で、その7頭はノーザンファームの生産馬(4頭)か社台ファームの生産馬(3頭)です。8頭のうち3頭は前走がG2かG3で①着で、それ以外の5頭は芝2000m以上のG1で③着以内に好走したことがありました。

稍重馬場となった一昨年は8枠15番のシュヴァルグランが③着に食い込みましたが、良馬場で激走した7頭は馬番3~11番で、そのうち6頭は馬番3~7番だったので、内目の枠の馬に注意したいですね。激走した8頭のうち7頭は馬体重の増減幅が4kg以内だったので、6kg以上の増減となったタイプは割り引いてもいいかもしれません。

注目レース
ギャラクシーS(OP特別、阪神ダート1400m)

ギャラクシーSでの穴ぐさは[1.1.2.27](複勝率12.9%)で、複勝回収率は108%です。

馬券に絡んだ4頭は中2~4週の臨戦で、母父か母母父がノーザンダンサー系の牡馬でした。4頭のうち3頭は馬体重が498~534kgで、同じく4頭のうち3頭は馬番7番より外枠だったので、馬格があるタイプで、真ん中から外枠に入った馬に注意しましょう。

注目レース
ハッピーエンドC(2勝クラス、中山芝1200m)

ハッピーエンドCでの穴ぐさは[1.3.3.25](複勝率21.9%)で、複勝回収率は127%です。

激走した7頭は3~5歳馬で、そのうち6頭は3~4歳馬でした。7頭のうち6頭は前走の芝1200mで⑤着以下に敗れていましたが、そのうち3頭は前走が4角4番手以内で、残りの3頭は前走で上がり34秒2~34秒3を計時していました。前走で先行力や速い上がりを使っていた若いタイプが侮れないでしょう。

注目レース
グッドラックH(2勝クラス、中山芝2500m)

グッドラックHでの穴ぐさは[1.3.6.29](複勝率25.6%)で、複勝回収率は160%です。

馬券圏内に入った10頭の穴ぐさは3~6歳の牡馬で、そのうち9頭は3~5歳でした。2011年以降に激走した6頭は父か母父がサンデー系で、いずれもハンデ53~55kgでした。③着以内に入った10頭は芝2400m以上での連対歴があり、そのうち8頭は芝2500m以上で馬券圏内に入ったことがあったので、長距離実績を確認しておくと良いでしょう。

ちなみに…
ホープフルSでの穴ぐさは[3.1.2.28]、阪神Cでは[2.1.1.37]で、阪神Cでは昨年に【B】評価だったメイショウショウブが10番人気で③着に入り、一昨年には【B】評価だったダイアナヘイローが11番人気で優勝しました。

過去10年の阪神Cでは7番人気以下で③着以内に入った馬が12頭いて、そのうち10頭は父か母父がサンデー系で、残りの2頭は父か母父がノーザンダンサー系です。12頭は前走が連外でしたが、そのうち9頭は前走が重賞で、8頭は前走がG1かG2だったので、前走で強いメンバーと闘ってきた馬は侮らない方が良いでしょう。

12頭のうち9頭は中山芝か阪神芝の内回りの重賞で馬券に絡んだことがあったので、直線距離が短く、急坂があるコースでの実績をチェックしておくと良さそうです。

中山での重賞として行われた過去6年のホープフルSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が4頭いて(そのうち3頭は穴ぐさ)、いずれも8~9番人気での②~③着でした。4頭は父か母父がサンデー系で、そのうち3頭は父サンデー系×母父ミスプロ系という配合です。

激走した4頭は前走が中山以外の芝1800~2000mでしたが、いずれもメンバー中3位以内の上がり(33秒8~34秒9)で勝利していました。4頭のうち3頭は前走が4角5番手以内だったので、前走をメンバー中上位の上がりで勝利していた馬をマークしておきましょう。


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