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穴ぐさ傾向と対策

中山記念も阪急杯も上位人気馬が!?


先週(2月20日~21日)の穴ぐさは[5.5.5.102](複勝率12.8%)で、ダイヤモンドSでは【B】評価だったグロンディオーズが7番人気で優勝し、フェブラリーSでは【C】評価だったエアスピネルが9番人気で②着、【A】評価だったワンダーリーデルが8番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】となりました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

フェブラリーSは良馬場でも1分34秒4という高速決着で、先週の東京ダートは土曜日(20日)から時計の速いレースばかりが続いていました。先週の月曜日(15日)にが降ったとはいえ、その後は週末まで降雨はなく、それなりに時計のかかる馬場になるだろうと予想していたのですが、まったくそんなことはありませんでした。

好走するには適性が重要だったと思うので、②着のエアスピネルも③着のワンダーリーデルも、馬の状態も良かったのでしょうけれど、ジョッキー(鮫島駿騎手横山典騎手)の絶妙なコース取りも好走につながったと感じました。芝はもちろんのこと、ダートもトラックバイアスがありますから、今週末の予想においてもその見極めが非常に重要ですね。

今週末は中山・阪神・小倉の3場開催で、重賞は中山記念阪急杯が予定されています。先週のハンデ重賞はダイヤモンドS(勝ち馬グロンディオーズ)も小倉大賞典(勝ち馬テリトーリアル)も人気薄が勝利しましたが、今年の芝重賞はハンデ戦以外だと上位人気馬が制しているので、そのデータをご覧ください。

【2021年の芝重賞】
人気 ハンデ戦以外 ハンデ戦
1番人気 [3.0.2.5] [1.2.0.4]
2番人気 [1.2.2.5] [1.1.2.3]
3番人気 [3.2.1.4] [0.1.0.6]
4番人気 [2.0.0.8] [1.0.1.5]
5番人気 [1.2.0.7] [0.1.0.6]
6番人気 [0.0.4.6] [0.1.0.6]
7番人気 [0.1.0.9] [2.0.0.5]
8番人気 [0.2.0.8] [0.0.1.6]
9番人気以下 [0.1.1.60] [2.1.3.55]

ハンデ戦の芝重賞は7レースのうち4レースで7番人気以下の馬が勝っていますが、ハンデ戦以外の10レースの優勝馬は1~5番人気です。今週末の中山記念阪急杯は別定重賞ですから、まずは上位人気の見極めが重要ですかね。

ちなみに、今年のハンデ戦以外の芝重賞での1番人気は、距離別の成績が次の通りです。

【2021年のハンデ戦以外の芝重賞での1番人気】
距離 1番人気の着順
1400m
1600m ④④④
1800m
2000m
2200m ①①

2000m以上の4レースでは[3.0.1.0]ですが、1800m以下だと[0.0.1.5]です。中山記念は1800m、阪急杯は1400mですから、距離的に1番人気には用心した方がいいのかもしれませんね。

阪神開催は今週末が3週目となりますが、開催1~2週目の阪神芝は人気別の成績が次のようになっています。

【2021年の阪神芝(2月13日~21日)】
人気 特別競走 平場戦
1番人気 [1.1.3.3] [3.2.0.4]
2番人気 [2.0.0.6] [2.3.0.4]
3番人気 [3.1.1.3] [0.0.4.5]
4番人気 [1.1.0.6] [2.3.2.2]
5番人気 [0.4.0.4] [2.1.0.6]
6番人気 [1.1.1.5] [0.0.0.9]
7番人気 [0.0.0.8] [0.0.1.8]
8番人気 [0.0.0.8] [0.0.0.9]
9番人気以下 [0.0.3.20] [0.0.2.34]

先週までに特別競走は8レース、平場戦は9レースが組まれていて、なんと連対圏に入った34頭はすべて1~6番人気でした。多頭数のレースが少なかったとはいえ、連対圏は堅い決着が多くなっていることは頭に入れておいた方が良さそうです。

なお、今年の阪神芝の2勝クラス以上(8レース)に限ると、臨戦過程別の成績が次のようになっています。

【2021年の阪神芝の2勝クラス以上】
臨戦 着別度数
前走から距離延長 [0.1.1.14]
前走と同距離 [5.3.4.23]
前走から距離短縮 [3.4.3.23]

勝ち馬8頭は、前走と同距離だった馬(5頭)か、前走から距離を短縮された馬(3頭)でした。この8頭は1~3番人気でもあったので、阪急杯も距離延長ではない1~3番人気に注目でしょうか!?

2月27日~28日に行われる中山、阪神、小倉の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

2月27日~28日
場所
中山 Aコース・1週目
阪神 Aコース・3週目
小倉 Bコース・3週目

2月27日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 水仙賞 [0.0.0.8]
中山10R 富里特別 [0.0.1.35]
中山11R 幕張S [0.1.0.16]
阪神9R 松籟S [1.1.1.8]
阪神10R マーガレットS [1.1.1.26]
阪神11R 仁川S [2.0.3.29]
小倉10R 日田特別 [1.0.1.19]
小倉11R 帆柱山特別 [2.4.1.24]
小倉12R 早鞆特別 [2.1.1.32]

2月28日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R デイジー賞 [0.0.0.5]
中山10R ブラッドストーンS [3.0.3.32]
中山11R 中山記念 [1.2.1.17]
阪神9R 甲南特別 [1.3.2.25]
阪神10R すみれS 出走ナシ
阪神11R 阪急杯 [1.0.1.40]
小倉10R ネモフィラ賞 [0.0.0.2]
小倉11R 下関S [0.0.0.6]
小倉12R 鳥栖特別 [0.2.2.17]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
中山記念(G2、中山芝1800m)

中山記念での穴ぐさは[1.2.1.17](複勝率19.0%)で、複勝回収率は125%です。近3年は穴ぐさ不在で1~6番人気馬の決着となっていますが、今年は18頭が登録していますので、穴馬の台頭があってほしいところです。

過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が4頭いて、いずれも6歳以上ひと桁馬番でした。4頭は母父がサンデーサイレンスで、そのうち3頭は4角2番手以内から粘り込んでいたので、先行力のあるタイプが侮れなさそうです。4頭は右回りの芝1800mで勝ち鞍があり、3頭は芝1800mの重賞で連対実績があったので、芝1800mでの成績を確認して臨みましょう。

注目レース
甲南S(3勝クラス、阪神ダート2000m)

甲南Sでの穴ぐさは[1.3.2.25](複勝率19.4%)で、複勝回収率は111%です。

③着以内に入った6頭の穴ぐさは4~6歳の牡馬で、そのうち5頭は父か母父がロベルト系でした。6頭は中3~5週の臨戦で、ダート2000mで馬券に絡んだ3頭はダート2000m以上での③着以内があったので、長距離実績のあるタイプをチェックしておきましょう。

注目レース
帆柱山特別(2勝クラス、小倉芝1200m)

帆柱山特別での穴ぐさは[2.4.1.24](複勝率22.6%)で、複勝回収率は105%です。昨年はノボベイビーが8番人気で②着、一昨年はトーセンアルバータが10番人気で優勝しました。

馬券圏内に入った7頭の穴ぐさは4~6歳馬で、中9週以内での臨戦でした。ハンデ戦以外の時に③着以内に入った5頭は母父か母母父がノーザンダンサー系で、そのうち4頭はマイナス体重での出走だったので、使われての良化が感じられるタイプを狙うと良さそうです。

ちなみに…
阪急杯での穴ぐさは[1.0.1.40]です。過去10年(いずれも開催2日目に施行)では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭います。

激走した7頭はいずれも前走が④着以下でしたが、2015年以降の5頭は前走が芝1400m以外のコースでした。2014年以降の6頭は5~8歳で、そのうち4頭は芝重賞勝ち馬だったので、実績あるベテランが侮れないでしょう。

激走した7頭は父と母父がサンデー系、ノーザンダンサー系、ロベルト系、ミスプロ系のいずれかの組み合わせで、良馬場で激走した6頭は馬体重が474~510kgでした(そのうち4頭は470~478kg)。


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