穴ぐさ傾向と対策
マーメイドSもディープインパクト系が強さを見せる!?
先週(6月12日~13日)の穴ぐさは[3.8.11.90](複勝率19.6%)で、複勝回収率が107%でした。ただ、重賞では函館スプリントSの④着ジョーアラビカが最高着順で、馬券に絡めず申し訳ありませんでした。
今年の月別の穴ぐさ複勝率は、次のようになっています。
【2021年の穴ぐさ】
月 | 複勝率 |
1月 | 14.0% |
2月 | 14.6% |
3月 | 16.1% |
4月 | 13.1% |
5月 | 16.9% |
6月 | 17.4% |
5月、6月と数値は上がってきているので、この成績を伸ばしながら上半期を締めくくれればと思っています。頑張ります。
今週末は東京・阪神・札幌という3場開催で、今週末と来週末の2週間だけ阪神開催があります。阪神では、今週末にマーメイドS、来週末に宝塚記念が予定されていますので、改めて今年の阪神芝重賞での傾向を振り返っておきましょう。
【2021年の阪神芝重賞】
馬番 | 着別度数 |
馬番1~5番 | [8.3.7.46] |
馬番6~10番 | [6.6.2.50] |
馬番11~18番 | [0.3.4.54] |
【2021年の阪神芝重賞】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [5.3.1.4] |
2番人気 | [3.3.0.7] |
3番人気 | [4.2.0.7] |
4番人気 | [1.0.4.8] |
5番人気以下 | [1.4.8.124] |
今年、阪神での開催は2月13日~5月2日に行われ、芝重賞は13レースが施行されました。その勝ち馬14頭(チューリップ賞は①着同着)は馬番1~10番で、ほとんどが上位人気だったんですよね。5番人気以下で勝利したのはフィリーズレビューのシゲルピンクルビー(8番人気)だけで、4番人気で勝ったのは大阪杯のレイパパレです。
マーメイドSは牝馬限定のハンデ戦なので、人気薄の台頭があっても不思議ないでしょうが、いずれにしても、中心視すべきは馬番1~10番の馬ですかね。
マーメイドSは阪神芝2000mで、今年はBコースでの施行となります。BコースでのマーメイドSは2011~12年以来で、その2年は①~③着を馬番3~8番の馬が占めました。今年も同じような結果になるかは分かりませんが……。
今年は阪神芝2000mでのレースが19回あり、そのうち3勝クラス以上の5レースでは、ディープインパクト系の馬が強さを見せていたので、その連対馬(10頭)をご覧ください。
【2021年の阪神芝2000mでの3勝クラス以上】
月日 レース |
①着 ②着 |
父 | 母父 |
4月24日 京橋S |
①着プライドランド ②着イズジョーノキセキ |
ディープインパクト エピファネイア |
Tapit キングカメハメハ |
4月11日 忘れな草賞 |
①着ステラリア ②着エイシンヒテン |
キズナ エイシンヒカリ |
Motivator エイシンワシントン |
4月4日 大阪杯 |
①着レイパパレ ②着モズベッロ |
ディープインパクト ディープブリランテ |
クロフネ Harlan's Holiday |
3月20日 若葉S |
①着アドマイヤハダル ②着シュヴァリエローズ |
ロードカナロア ディープインパクト |
ディープインパクト Sevres Rose |
3月13日 但馬S |
①着ダノンマジェスティ ②着ムジカ |
ディープインパクト エピファネイア |
Essence of Dubai ディープインパクト |
サンデー系のところをピンク色にしましたが、いずれもディープインパクトかその産駒です。そして、連対馬の10頭のうち9頭は父か母父がディープインパクト系で、例外は京橋S②着のイズジョーノキセキだけなんですよね。
大阪杯は重馬場でしたが、忘れな草賞や京橋Sなどは良馬場で、阪神芝2000mの上級条件では馬場を問わずディープインパクト系の馬が強さを見せてきたので、マーメイドSもディープインパクトの系統馬に注目すべきでしょう。
6月19日~20日に行われる東京、阪神、札幌の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
6月19日~20日
場所 | 芝 |
東京 | Dコース・1週目 |
阪神 | Bコース・1週目 |
札幌 | Aコース・2週目 |
6月19日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 青梅特別 | [0.1.2.23] |
東京10R | 相模湖特別 | [0.0.4.32] |
東京11R | スレイプニルS | [0.0.0.6] |
阪神9R | 皆生特別 | [3.1.2.35] |
阪神10R | オークランドRCT | [0.3.2.20] |
阪神11R | 米子S | [2.2.2.21] |
札幌10R | 利尻特別 | [0.1.0.8] |
札幌11R | STV賞 | [1.3.0.30] |
札幌12R | 礼文特別 | [0.1.2.15] |
6月20日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 町田特別 | [0.1.0.5] |
東京10R | 多摩川S | [1.0.2.28] |
東京11R | ユニコーンS | [0.0.5.37] |
阪神9R | 鷹取特別 | [0.0.1.29] |
阪神10R | 垂水S | [2.2.0.14] |
阪神11R | マーメイドS | [3.3.2.35] |
札幌10R | 知床特別 | [3.2.2.20] |
札幌11R | しらかばS | [1.1.1.13] |
札幌12R | 大雪山特別 | 出走ナシ |
☆注目レース☆
米子S(OP特別、阪神芝外1600m)
米子Sでの穴ぐさは[2.2.2.21](複勝率22.2%)で、複勝回収率は158%です。昨年は②着ラセット&③着ミッキーブリランテという【穴ぐさダブル】になり、一昨年はシャイニービームが11番人気で③着、3年前はベステンダンクが9番人気で優勝しました。
激走した6頭の穴ぐさのうち5頭は馬番7番より外枠で、同じく6頭のうち5頭は父か母父がサンデー系です。6頭は6代血統表内にサドラーズウェルズかニジンスキーを持っていたので、サンデー系内包でスタミナ血脈も持っているタイプをマークして臨みましょう。
☆注目レース☆
垂水S(3勝クラス、阪神芝外1800m)
垂水Sでの穴ぐさは[2.2.0.14](複勝率22.2%)で、複勝回収率は112%です。
連対した4頭の穴ぐさは阪神か中山の芝で連対歴があり、そのうち3頭は阪神芝で勝利実績がありました。4頭のうち3頭は父か母父がノーザンダンサー系で、例外の1頭はノーザンダンサーの4×5というクロスを持っていたので、ノーザンダンサー系を強く持つタイプが面白そうです。
☆注目レース☆
知床特別(1勝クラス、札幌芝1800m)
知床特別での穴ぐさは[3.2.2.20](複勝率25.9%)で、複勝回収率は169%です。
馬券圏内に入った7頭の穴ぐさは3~4歳で、そのうち6頭は父か母父がサンデー系です。2012年以降に③着以内に入った6頭は中6週以内での臨戦で、2014年以降の5頭のうち4頭は前走時馬体重が436~464kgだったので、順調に使われている小柄なタイプを侮らないようにしましょう。
■ちなみに…■
マーメイドSでの穴ぐさは[3.3.2.35]で、ユニコーンSでは[0.0.5.37]です。マーメイドSは穴ぐさが3連勝中で、3年前は【B】評価だったアンドリエッテが10番人気、2年前は【A】評価だったサラスが7番人気、昨年は【B】評価だったサマーセントが7番人気で優勝しています。
過去10年のマーメイドSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が15頭いて、そのうち12頭がハンデ50~53kgです。ハンデ53kgを超えて激走した馬は2013年のマルセリーナ(56kg)まで遡り、2014年以降に激走した9頭のうち7頭は前走が3勝クラス(準OP)以下だったので、格上挑戦の馬も含めて今年も軽ハンデ馬に注目すべきでしょう。
激走した15頭はすべて中8週以内での臨戦で、そのうち12頭は父か母父がサンデー系です。2014年以降の激走馬は9頭で、そのうち8頭は近3走以内に芝で③着以内の好走歴があったので、勢いのあるタイプをマークしておきましょう。
過去10年のユニコーンSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、そのうち6頭は道悪馬場の時なので、脚抜き良い馬場になった方が穴馬の台頭確率は上がりそうです。激走した7頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、そのうち6頭は中6週以内での臨戦でした。
2013年以降の激走馬6頭は偶数馬番で、そのうち5頭は前走で④着以内に走っていました。2013年以降の6頭は東京で連対歴があり、そのうち5頭は東京ダートで勝ち鞍を挙げたことがあったので、東京実績を確認して臨みましょう。