穴ぐさ傾向と対策
札幌記念でもロベルト系内包馬が連対圏に!?
先週(8月14日~15日)の穴ぐさは[5.11.8.92](複勝率20.7%)で、小倉記念で【A】評価だったモズナガレボシが①着、【B】評価だったヒュミドールが②着になりました。9頭立てに替わり、2頭は6&5番人気ではありましたが、プロキオンS以来の重賞での【穴ぐさワンツー】になりましたね。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
今年の重賞での穴ぐさは[8.17.15.193](複勝率17.2%)という成績で、6~8月に限ると[5.7.2.45](複勝率23.7%)で、単勝回収率が184%、複勝回収率が136%です。今週末は札幌記念と北九州記念が予定されていますので、貢献できるように頑張ります。
先週の新潟と小倉は降雨の影響を受けた馬場・結果になりましたが、札幌は芝ダートとも良馬場で施行されました。日曜日(15日)の最終レースは芝2000mでの藻岩山特別(2勝クラス)で、父オルフェーヴル×母父シンボリクリスエスという配合のソーヴァリアントが圧倒的1番人気に応えて快勝しました。
ソーヴァリアントに限らず、今夏の札幌芝2000mではロベルト系を持つ馬が連対するケースが多いので、その成績をご覧ください。
【2021年の札幌芝2000mで、4代血統表内にロベルト系を持ち連対した馬】
月日 レース |
着順・馬名 | ロベルト系 |
8月15日 藻岩山特別 (2勝クラス) |
①着ソーヴァリアント | 母父シンボリクリスエス |
8月15日 新馬 |
なし | |
8月14日 未勝利 |
②着アースフレア | 母父母父Lear Fan |
6月27日 ライラック賞 (2勝クラス) |
①着ココニアル | 母父グラスワンダー |
6月26日 未勝利 |
②着ホウオウリアリティ | 父モーリス |
6月20日 未勝利 |
②着ブリンク | 父エピファネイア 母母父ブライアンズタイム |
6月19日 利尻特別 (1勝クラス) |
①着ソーヴァリアント | 母父シンボリクリスエス |
6月13日 未勝利 |
①着グッドラベリング | 父エピファネイア |
6月12日 1勝クラス |
なし | |
6月12日 未勝利 |
②着ホウオウリアリティ | 父モーリス |
今夏は札幌芝2000mで10レースが行われ、そのうち8レースでは4代血統表内にロベルト系を持つ馬が連対しています。特別競走での3レースを勝利した馬はソーヴァリアント(2勝)とココニアルで、どちらも母父がロベルト系です。
父か母父がロベルト系ではなかった馬が連対圏を占めたケースは3回ありますが(6月12日1勝クラス、8月14日未勝利、8月15日新馬)、その3レースの勝ち馬はいずれも4代血統表内にトニービンを持っていました。
先週(8月14~15日)の札幌芝は、1ヶ月半ぶりの開催でも少し時計がかかる印象でしたから、今週末の芝2000m戦でもロベルト系やトニービンを持つ馬の持続力に期待する作戦は悪くないかもしれません。
今年の札幌記念に登録している13頭のうち、トニービンを持つ馬はいません。4代血統表内にロベルト系を持つ馬は、サトノセシル(母父母父ロベルト)、ステイフーリッシュ(母母父Silver Hawk)、バイオスパーク(母母父セレスティアルストーム)、マイネルウィルトス(父スクリーンヒーロー)の4頭となっています。
ちなみに、今夏の札幌芝1800m以上の特別競走では、馬番6番以内の馬が勝利するケースが多いので、そのデータも確認しておきましょう。
【2021年の札幌芝1800m以上の特別競走】
馬番 | 着別度数 | 勝率 連対率 複勝率 |
馬番1~6番 | [9.7.6.38] | 15.0% 26.7% 36.7% |
馬番7~14番 | [1.3.4.32] | 2.5% 10.0% 20.0% |
6月13日の十勝岳特別で8枠13番のミスミルドレッドが優勝しましたが、それ以外の9レースは馬番6番以内の馬が勝っていて、6月19日以降は馬番2~6番の馬が7連勝中です。
札幌記念は2017年以降の近4年で馬番1~2番の馬が優勝していますが、今年も内有利となるでしょうか!?
8月21日~22日に行われる新潟、小倉、札幌の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
8月21日~22日
場所 | 芝 |
新潟 | Aコース・5週目 |
小倉 | Aコース・5(2)週目 |
札幌 | Aコース・2週目 |
8月21日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
新潟9R | 瀬波温泉特別 | [1.3.3.32] |
新潟10R | 上越S | [0.0.1.5] |
新潟11R | 日本海S | [2.1.1.9] |
小倉9R | 都井岬特別 | [1.2.3.19] |
小倉10R | 宮崎特別 | [0.1.1.26] |
小倉11R | 佐世保S | [1.2.2.25] |
札幌10R | 富良野特別 | [1.3.0.17] |
札幌11R | 札幌日刊スポーツ杯 | [1.3.2.30] |
札幌12R | 千歳特別 | [1.0.0.16] |
8月22日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
新潟9R | 閃光特別 | [1.2.1.40] |
新潟10R | 阿賀野川特別 | [1.2.1.21] |
新潟11R | NST賞 | [1.2.0.29] |
小倉9R | 耶馬渓特別 | [0.0.0.6] |
小倉10R | 薩摩S | [1.1.1.10] |
小倉11R | 北九州記念 | [2.0.1.41] |
札幌9R | クローバー賞 | [1.2.1.12] |
札幌10R | 大通公園特別 | [0.1.0.4] |
札幌11R | 札幌記念 | [1.3.1.37] |
札幌12R | 手稲山特別 | [1.1.1.20] |
☆注目レース☆
薩摩S(3勝クラス、小倉ダート1700m)
薩摩Sでの穴ぐさは[1.1.1.10](複勝率23.1%)で、複勝回収率は204%です。昨年はスマートセラヴィーが8番人気で①着、ジェミニズが16番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】になりました。
ダートで激走したその2頭の穴ぐさは父か母父がノーザンダンサー系で、休み明け2~3戦目(中6週以内)での臨戦でした。2頭は前年の7~8月に2勝クラスを勝ち上がっていたので、夏季実績に注目しましょう。
☆注目レース☆
日本海S(3勝クラス、新潟芝2200m)
日本海Sでの穴ぐさは[2.1.1.9](複勝率30.8%)で、複勝回収率は150%です。
馬券圏内に入った4頭の穴ぐさは馬番10番以内で、中5週以内での臨戦でした。4頭は5~6歳で、そのうち3頭はニジンスキー、サドラーズウェルズ、リアルシャダイを内包していたので、スタミナが豊富そうなベテランが侮れないでしょう。
☆注目レース☆
佐世保S(3勝クラス、小倉芝1200m)
佐世保Sでの穴ぐさは[1.2.2.25](複勝率16.7%)で、複勝回収率は114%です。
激走した5頭の穴ぐさは5~6歳で、5~7枠でした。5頭は前走が芝1200mで⑧着以下でしたが、いずれも6~8月の芝で勝ち鞍があり、そのうち4頭は前走⑥着以下での連対歴がありました。夏季実績のある馬の変わり身に注意しましょう。
☆注目レース☆
都井岬特別(1勝クラス、小倉芝2000m)
都井岬特別での穴ぐさは[1.2.3.19](複勝率24.0%)で、複勝回収率は127%です。
馬券圏内に入った6頭の穴ぐさは3~4歳で、そのうち5頭はひと桁馬番でした。6頭のうち5頭は右回りでO型の芝1800~2000mで勝ち鞍があり、そのうち4頭は小倉か福島での勝利実績があったので、右回りの小回りコース実績をチェックして臨むと良いでしょう。
☆注目レース☆
富良野特別(1勝クラス、札幌芝2000m)
富良野特別での穴ぐさは[1.3.0.17](複勝率19.0%)で、複勝回収率は110%です。
連対圏に入った4頭の穴ぐさはひと桁馬番で、いずれも父も母父もサンデー系ではない馬でした。4頭は前走が⑤着以下でしたが、そのうち3頭は中3週以内での臨戦だったので、順調に使われている馬の巻き返しに注意しましょう。
■ちなみに…■
札幌記念での穴ぐさは[1.3.1.37]で、昨年は【A】評価だったペルシアンナイトが②着に食い込みました。過去10年の札幌記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭います。北九州記念での穴ぐさは[2.0.1.41]で、過去10年の同レースでは7番人気以下で③着以内に入った馬が13頭います。
過去10年の札幌記念で激走した5頭は父がミスプロ系かノーザンダンサー系で、そのうち4頭は6~8歳でした。5頭は馬体重が474kg以上で、そのうち4頭は482kg以上だったので、ある程度の馬格があるベテランが侮れない印象があります。
5頭は札幌か函館の芝で③着以内に好走したことがありました。そのうち4頭は芝重賞での連対実績があったので、重賞や洋芝での実績も重要でしょう。
北九州記念で激走した13頭のうち2012年以降の12頭は中2~6週での臨戦で、2016年以降の7頭は前走が芝1200m以下のOPで③~⑨着でした。2017年以降の6頭は前走がアイビスSDかCBC賞となっています。
2012年以降に激走した11頭のうち10頭は小倉か京都の芝1200mで勝利実績がありました。2014年以降の10頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系なので、そのようなタイプをチェックして臨みましょう。