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穴ぐさ傾向と対策

新潟記念でも父サンデー系には向かい風が!?


先週(8月28日~29日)の穴ぐさは[3.2.7.108](複勝率10.0%)でした。キーンランドCで人気薄で馬券に絡んだ馬が出たものの指名できず、申し訳ありませんでした。時計がかかることは想定していましたが、もっと実績面を重視すべきでした…。

夏競馬は今週末がラストで、札幌では札幌2歳S、小倉では小倉2歳S、新潟では新潟記念と、3場ともに重賞が予定されています。先週にお伝えした通り、4月以降の芝2000mの重賞では10レースのうち8レースで穴ぐさが馬券に絡んでいるので、新潟記念でも貢献できるように頑張ります。

4月以降の芝2000mの重賞では、10レースすべてで6番人気以下の馬が③着以内に入っていて、人気別の成績が次のようになっています。

【2021年4月以降の芝2000m重賞】
人気 着別度数
1番人気 [0.2.1.7]
2番人気 [4.0.1.5]
3番人気 [1.0.0.9]
4番人気 [1.0.0.9]
5番人気 [1.2.1.6]
6番人気以下 [3.6.7.77]

穴馬が好走している一方で、1番人気は勝てていません。今年の芝2000m重賞での1番人気は[2.3.3.8]で、京成杯でグラティアスが勝利したのを最後に勝てていないんですよね。2月以降に限ると[0.3.3.7]です。

近10年の新潟記念での1番人気は[2.2.0.6]で、3年前にブラストワンピースが優勝しましたが、その時は13頭立てでした。現在のコースになった2001年以降の新潟記念での1番人気は、14頭立て以上だと[1.3.0.11]という成績なので、今年も多頭数となったら1番人気の信頼度は下がってくるかもしれませんね。

先々週の札幌記念はクロフネ産駒のソダシが優勝し、小倉記念はグランプリボス産駒のモズナガレボシ、函館記念はローエングリン産駒のトーセンスーリヤが制しました。いずれも父がサンデー系以外の馬で、今年の芝2000m重賞は父系別の成績が次のようになっています。

【2021年の芝2000m重賞】
父系 1~4月 5~8月
父サンデー系 [6.4.6.53] [1.4.4.41]
父ロベルト系 [2.1.1.4] [0.1.0.3]
父ミスプロ系 [1.3.1.27] [1.2.1.19]
父ノーザンダンサー系 [0.1.0.10] [3.0.2.11]
上記4系統以外の父系 [0.0.1.3] [2.0.0.2]

1~4月の9レースでは、そのうち6レースを父サンデー系が制していたのですが、5月以降の7レースでは父サンデー系が[1.4.4.41]で、勝利した馬がマーメイドSでのシャムロックヒルだけとなっています。

牡牝混合の芝2000m重賞においては、父サンデー系の優勝が大阪杯(レイパパレ)が最後になっていて、父サンデー系の牡セン馬による勝利は3月の金鯱賞でのギベオンまで遡るんですよね。

新潟記念は、近10年のうち6年で父サンデー系が優勝しているものの、近3年は父がサンデー系ではない馬が勝っています。今年は登録馬18頭のうち12頭が父サンデー系ですが、同父系馬が4年ぶりの勝利を挙げられるでしょうか。

ちなみに、今夏の新潟芝外2000m戦は4レースが行われ、勝ち馬はディープインパクト産駒が2頭、キングカメハメハ産駒が2頭です。

【2021年夏の新潟芝外2000mでの勝ち馬】
月日
レース
勝ち馬 生産牧場
8月29日
1勝クラス
ガンダルフ キングカメハメハ ノーザンファーム
8月8日
信濃川特別
ダノンレガーロ ディープインパクト ノーザンファーム
8月7日
1勝クラス
ミスフィガロ ディープインパクト ノーザンファーム
8月1日
出雲崎特別
アンドヴァラナウト キングカメハメハ ノーザンファーム

勝利したのは、いずれもノーザンファーム生産馬です。新潟記念ノーザンファーム生産馬が3連勝中なので、父系もさることながら、ノーザンファーム生産馬に注目する作戦も有効かもしれませんね。

今年の新潟記念にはノーザンファーム生産馬が8頭が登録していて、そのうちディープインパクト産駒が3頭(サトノアーサーラインベックリアアメリア)います(キングカメハメハ産駒はいません)。

9月4日~5日に行われる新潟、小倉、札幌の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

9月4日~5日
場所
新潟 Aコース・7週目
小倉 Bコース・2週目
札幌 Cコース・2週目

9月4日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
新潟9R 瓢湖特別 [1.2.1.18]
新潟10R 赤倉特別 [2.2.3.25]
新潟11R 古町S [0.0.0.36]
小倉9R 別府特別 [0.1.2.24]
小倉10R 天草特別 [1.0.2.27]
小倉11R テレQ杯 [2.3.2.34]
札幌10R 札幌スポニチ賞 [0.2.3.28]
札幌11R 札幌2歳S [4.1.6.30]
札幌12R 日高特別 [2.0.3.21]

9月5日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
新潟9R 飯豊特別 [0.2.4.29]
新潟10R 両津湾特別 [0.1.2.28]
新潟11R 新潟記念 [0.4.3.35]
新潟12R 雷光特別 [5.3.1.18]
小倉9R 筑後川特別 [0.2.2.9]
小倉10R 西日本スポーツ杯 [3.3.0.30]
小倉11R 小倉2歳S [0.1.4.35]
札幌10R すずらん賞 [2.2.3.24]
札幌11R 丹頂S [1.3.1.21]
札幌12R 釧路湿原特別 [0.3.1.24]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
札幌2歳S(G3、札幌芝1800m)

札幌2歳Sでの穴ぐさは[4.1.6.30](複勝率26.8%)で、複勝回収率は117%です。昨年は1~5番人気が馬券圏内を占める決着だったので、今年は穴馬が台頭する余地があってほしいものです。

過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、いずれも②~③着でした。7頭の前走は芝1500~1800mで、いずれもメンバー中3位以内の上がりを使い、そのうち6頭は勝ち鞍を挙げていました。7頭のうち5頭は母父がサンデー系で、残りの2頭は父サンデー系だったので、サンデー系内包で前走でメンバー中上位の上がりを使っていた馬をマークしておきましょう。

注目レース
すずらん賞(OP特別、札幌芝1200m)

すずらん賞での穴ぐさは[2.2.3.24](複勝率22.6%)で、複勝回収率は152%です。一昨年はコスモリモーネが9番人気で③着に入り、昨年はラストリージョが10番人気で優勝しました。

馬券圏内に入った7頭の穴ぐさは中5週以内での臨戦で、そのうち4頭は前走が①着、残りの3頭は前走が芝OPでした。2012年以降の6頭は父か母父がサンデー系で、4角4番手以内から③着以内に入りました。先行力のあるサンデー系内包馬を侮らないようにしましょう。

注目レース
筑後川特別(2勝クラス、小倉芝1800m)

筑後川特別での穴ぐさは[0.2.2.9](複勝率30.8%)で、複勝回収率は168%です。

馬券に絡んだ4頭の穴ぐさは3~5歳の関西馬で、馬番7~10番でした。4頭は右回りの直線平坦コースで連対歴があり、そのうち3頭は右回りのO型コースで連対実績があったので、その実績をチェックして臨みましょう。

注目レース
雷光特別(1勝クラス、新潟芝直1000m)

雷光特別での穴ぐさは[5.3.1.18](複勝率33.3%)で、複勝回収率は184%です。

③着以内に入った9頭の穴ぐさは馬番12~16番で、最終レースとして行われた時に馬券に絡んだ6頭は【A】評価か【B】評価でした。9頭のうち8頭は3~4歳で、同じく9頭のうち8頭は関東馬でした。9頭のうち7頭は前走も直線競馬でしたが、そのうち5頭はひと桁馬番だったので、外目の枠を引き当てた馬の巻き返しに注意しましょう。

注目レース
瓢湖特別(1勝クラス、新潟芝2200m)

瓢湖特別での穴ぐさは[1.2.1.18](複勝率18.2%)で、複勝回収率は104%です。

馬券に絡んだ4頭の穴ぐさは4~5歳で、父か母父がサンデー系でした。4頭は中7週以内での臨戦で、休み明け2~5戦目だったので、使われて良化が見込めるタイプに妙味がありそうです。

ちなみに…
新潟記念での穴ぐさは[0.4.3.35]で、小倉2歳Sでは[0.1.4.35]です。過去10年の新潟記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が13頭いて、小倉2歳Sでは8頭います。

新潟記念で激走した13頭のうち12頭はひと桁馬番でした。2013年以降の激走馬9頭は父か母父がサンデー系だったので、サンデー系内包でひと桁馬番の馬をマークして臨みましょう。

激走馬13頭は前走が芝1800~2000mのOPで、中3週以上での臨戦でした。13頭のうち11頭は芝2000m以上の重賞で③着以内に好走したことがあったので、実績がありながら人気薄で放置されている馬を侮らないようにしましょう。

小倉2歳Sで激走した8頭はすべて前走①着で、そのうち7頭は前走の上がりがメンバー中3位以内でした。同じく8頭のうち7頭は馬番8番より外枠で、8頭のうち7頭は父がサンデー系以外です。

8頭の馬体重は422~482kgで、2015年以降の5頭は4代血統表内にストームキャットノーザンテーストダンチヒを持っていたので、そのようなタイプをチェックしておくと良さそうです。


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