穴ぐさ傾向と対策
スプリンターズSも偶数馬番の大型馬が!?
先週(9月25日~26日)の穴ぐさは[8.4.5.66](複勝率20.5%)で、単勝回収率が146%でした。今秋の中山&中京での穴ぐさは単勝回収率が132%となっているので、最終週になる今週末も貢献できるように頑張りたいと思います。
不良馬場となった神戸新聞杯では、【B】評価だったモンテディオが8番人気で③着に食い込みました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました! また、先週も多くの的中報告を掲示板に書き込んでいただき、ありがとうございました。
モンテディオは鞍上が池添騎手で、今年の重賞で馬券に絡んだ穴ぐさ(46頭)のうち、4頭が池添騎手とのコンビでした。この4頭というのは、和田竜騎手と並んでの最多タイで、本当にお世話になることが多いです。ありがたいことです。
今週は、フランスで凱旋門賞、国内ではスプリンターズSが予定されています。スプリンターズSは中山芝1200mでのG1で、今年の古馬混合の芝1200m重賞は、馬格のある馬の好走率が高くなっているので、馬体重別の成績をご覧ください。
【2021年の古馬混合の芝1200m重賞】
馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
498kg以下 | [5.3.4.83] | 5.3% | 8.4% | 12.6% |
500kg以上 | [3.5.4.25] | 8.1% | 21.6% | 32.4% |
今年は古馬混合の芝1200m重賞が8レースあり、勝利数こそ498kg以下の馬が多い(5勝)ものの、好走率が高いのは500kg以上の大型馬です。500kg以上の馬は8レースすべてで馬券に絡んでいて、そのうち6レースで連対しています。
500kg以上の馬は、奇数馬番よりも偶数馬番での好走が目立つので、それぞれの着順をご覧いただきましょう。
【2021年の古馬混合の芝1200m重賞で500kg以上だった馬】
レース | 500kg以上で 偶数馬番の馬 |
500kg以上で 奇数馬番の馬 |
セントウルS | ①④ | ②⑬ |
キーンランドC | ③⑫ | 出走なし |
北九州記念 | ②③⑬ | ⑦⑭⑱ |
CBC賞 | ⑩ | ①②⑬ |
函館スプリントS | ①④ | 出走なし |
高松宮記念 | ②⑨⑭ | ⑪⑮⑰ |
オーシャンS | ③⑧⑬⑭ | ⑥ |
シルクロードS | ②③⑤⑥⑫⑯ | ⑨⑰ |
500kg以上で偶数馬番だった馬が馬券に絡まなかったのは、該当馬が1頭だけだったCBC賞のみで、それ以外の7レースでは該当馬が2頭以上いて③着以内に好走する馬が出ています。
スプリンターズSは、近10年のうち奇数馬番で勝利した馬が2016年のレッドファルクス(7枠13番)だけで、それ以外の9頭は偶数馬番だったんですよね。ゲートが後入れになる偶数馬番の方が良さそうで、今年の傾向も加味すれば、500kg以上で偶数馬番に入った馬に注目する作戦は有効なのではないでしょうか?
ちなみに、今秋の中山芝1200m戦も振り返っておくと、勝ち馬のほとんどが牝馬で、ほとんどが馬番8番以内となっています。
【2021年秋の中山芝1200m】
性別 | 馬番1~8番 | 馬番9~16番 |
牡セン馬 | [1.2.4.18] | [0.0.1.17] |
牝馬 | [6.5.3.25] | [1.1.0.26] |
今秋は中山芝1200mで8レースが行われ(いずれも牡牝混合戦)、勝ち馬の8頭中7頭が牝馬で、同じく8頭中7頭が馬番8番以内でした。好走率が高いのが馬番8番以内の牝馬で、その成績は[6.5.3.25](勝率15.4%、連対率28.2%、複勝率35.9%)で、単勝回収率が192%、複勝回収率が119%です。
スプリンターズSは、必ずしも内枠が良いレースではありませんが(近10年の勝ち馬のうち馬番7番以内だった馬は1頭)、今秋の中山芝1200mの傾向は上記のようになっているので、そのことは頭の中に入れておいても良いのではないでしょうか。
10月2日~3日に行われる中山、中京の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
10月2日~3日
場所 | 芝 |
中山 | Cコース・2週目 |
中京 | Bコース・2週目 |
10月2日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 芙蓉S | [0.0.0.3] |
中山10R | 勝浦特別 | [1.4.3.28] |
中山11R | 秋風S | [3.0.2.30] |
中京9R | ききょうS | [0.1.0.2] |
中京10R | 関ヶ原S | [0.0.0.15] |
中京11R | シリウスS | [2.1.5.26] |
10月3日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | サフラン賞 | [1.1.1.20] |
中山10R | 茨城新聞杯 | [1.1.3.34] |
中山11R | スプリンターズS | [0.1.3.39] |
中山12R | 外房S | [2.2.2.26] |
中京9R | 浜名湖特別 | [0.0.2.19] |
中京10R | 白川郷S | [1.0.2.29] |
中京11R | ポートアイランドS | [3.1.0.32] |
☆注目レース☆
シリウスS(G3、中京ダート1900m)
シリウスSでの穴ぐさは[2.1.5.26](複勝率23.5%)で、複勝回収率は131%です。中京ダート1900mで行われた昨年は、【C】評価だったサクラアリュールが7番人気で②着、【A】評価だったエイコーンが9番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】でした。
阪神ダート2000mでの施行時も含めて、過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、5~7歳の牡セン馬でした。6頭のうち5頭はハンデ54~55kgです。6頭は重賞での好走歴がなかったものの、そのうち5頭は近4走以内に③着以内を記録していたので、好調さを感じられるタイプが狙い目でしょう。
☆注目レース☆
秋風S(3勝クラス、中山芝1600m)
秋風Sでの穴ぐさは[3.0.2.30](複勝率14.3%)で、複勝回収率は102%です。昨年はインターミッションが7番人気で優勝しました。
馬券圏内に激走した5頭の穴ぐさは、中山芝か阪神芝内回りで勝利実績がありました。5頭のうち4頭は父か母父がノーザンダンサー系で、残りの1頭は母母父がノーザンダンサー系でした。ノーザンダンサー系内包で小回りに実績のあるタイプをマークして臨みましょう。
☆注目レース☆
勝浦特別(2勝クラス、中山芝1200m)
勝浦特別での穴ぐさは[1.4.3.28](複勝率22.2%)で、複勝回収率は131%です。
③着以内に入った8頭の穴ぐさは中5週以内での臨戦で、そのうち6頭は牝馬で、2頭の牡馬は馬番1~2番でした。8頭のうち6頭は前走で4角4番手以内の競馬をしていました。8頭のうち6頭は母父がノーザンダンサー系で、残りの2頭は父の母父がノーザンダンサー系だったので、ノーザンダンサー系の有無をチェックしておきたいですね。
■ちなみに…■
スプリンターズSでの穴ぐさは[0.1.3.39]です。過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が12頭います。
激走した12頭のうち8頭は馬番1~6番で、馬番9番より外枠だった4頭のうち3頭は牝馬で、残りの1頭は新潟施行時のスノードラゴンです。中山で激走した11頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、そのうち9頭は近2走以内に③着以内の好走歴がありました。近2走が④着以下だった2頭は馬番1~5番で内を立ち回って激走したので、好調さが感じられるタイプか内枠の馬が侮れないでしょう。