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穴ぐさ傾向と対策

秋華賞でソダシと絡めたい馬は?


先週(10月9日~10日)の穴ぐさは[5.4.8.96](複勝率15.0%)でした。京都大賞典マカヒキが9番人気で優勝しましたが、穴ぐさに指名できず、申し訳ありませんでした。

京都大賞典は中盤以降に締まった流れになり、最後の1Fだけ13秒0とかかったんですよね。②着のアリストテレスと③着のキセキは芝G1での連対歴があり、勝利したマカヒキは2016年のダービー馬ですから、最後はG1好走馬たちの地力が勝ったんですかね。

一方の毎日王冠も、最後はG1馬の争いになり、3歳馬シュネルマイスターダノンキングリーをアタマ差で交わして制覇しました。鞍上のルメール騎手は土曜日(9日)のサウジアラビアRCコマンドラインで勝利して、土曜日(9日)は[5.1.0.2]、日曜日(10日)は[2.3.2.1]という成績でした。土日合わせて、単勝回収率が136%、複勝回収率が115%でしたから、今週末も注目ですね。

今週末は秋華賞があり、桜花賞馬で札幌記念も勝利したソダシや、オークス馬のユーバーレーベンなどが出走を予定しています。

今年、3歳牝馬限定の芝重賞は10レースが行われ、1番人気で優勝したのはチューリップ賞のメイケイエール(①着同着)だけです。1番人気は[1.1.3.5]という成績で、2~5番人気の馬が9勝をマークしています。

【2021年の3歳牝馬限定の芝重賞】
人気 着別度数
1番人気 [1.1.3.5]
2番人気 [3.3.1.3]
3番人気 [3.0.0.7]
4番人気 [1.1.1.7]
5番人気 [2.1.0.7]
6番人気 [0.0.1.9]
7番人気以下 [1.3.4.99]

6番人気以下で勝ったのはフィリーズレビューシゲルピンクルビー(8番人気)だけですが、1番人気で勝利したのも1頭だけですから、この傾向は頭に入れておいた方が良さそうです。

上記の10レースのうち1600m以上は9レースあり、次の馬たちが連対しています。

【2021年の3歳牝馬限定の芝1600m以上の重賞】
月日
レース
①着
②着
母父
9月19日
ローズS
①着アンドヴァラナウト
②着エイシンヒテン
キングカメハメハ
エイシンヒカリ
ディープインパクト
エイシンワシントン
9月11日
紫苑S
①着ファインルージュ
②着スルーセブンシーズ
キズナ
ドリームジャーニー
ボストンハーバー
クロフネ
5月23日
オークス
①着ユーバーレーベン
②着アカイトリノムスメ
ゴールドシップ
ディープインパクト
ロージズインメイ
キングカメハメハ
4月25日
フローラS
①着クールキャット
②着スライリー
スクリーンヒーロー
オルフェーヴル
ダンスインザダーク
ディープインパクト
4月11日
桜花賞
①着ソダシ
②着サトノレイナス
クロフネ
ディープインパクト
キングカメハメハ
Not For Sale
3月20日
フラワーC
①着ホウオウイクセル
②着エンスージアズム
ルーラーシップ
ディープインパクト
スペシャルウィーク
Storm Cat
3月6日
チューリップ賞
①着メイケイエール
①着エリザベスタワー
ミッキーアイル
Kingman
ハービンジャー
Doyen
2月13日
クイーンC
①着アカイトリノムスメ
②着アールドヴィーヴル
ディープインパクト
キングカメハメハ
キングカメハメハ
ディープインパクト
1月11日
フェアリーS
①着ファインルージュ
②着ホウオウイクセル
キズナ
ルーラーシップ
ボストンハーバー
スペシャルウィーク

父・母父に関して、ディープインパクトの系統馬をピンク色にしました。ご覧の通り、9レースすべてで、父か母父がディープインパクト系の馬が連対しています。

上記の9レースでは、6番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、それらは次の馬たちです。

【2021年の3歳牝馬限定の芝1600m以上の重賞で6番人気以下で③着以内に入った馬】
レース 馬名 人気・着順 母父
ローズS エイシンヒテン 12番人気 エイシンヒカリ エイシンワシントン
紫苑S ミスフィガロ 12番人気 ディープインパクト キングカメハメハ
オークス ハギノピリナ 16番人気 キズナ アドマイヤムーン
フローラS スライリー 14番人気 オルフェーヴル ディープインパクト
桜花賞 ファインルージュ 8番人気 キズナ ボストンハーバー
フェアリーS ホウオウイクセル 8番人気 ルーラーシップ スペシャルウィーク
フェアリーS ベッラノーヴァ 6番人気 エピファネイア ネオユニヴァース

こちらもディープインパクトの系統馬をピンク色にしましたが、桜花賞以降に激走した5頭は父か母父がディープインパクト系の馬です。

今年の秋華賞はソダシを中心に考える人が多いと思いますが、ソダシディープインパクトの系統を持っていないので、ディープインパクト系の馬をどう絡めるかが馬券のキモになってくるんじゃないでしょうか。

なお、先週の京都大賞典を制したマカヒキは5枠8番で、今年の阪神芝重賞は馬番11番より外枠の馬が勝てていないので、そのことも気にしておいた方がいいかと思います。

【2021年の阪神芝重賞】
馬番 着別度数
馬番1~10番 [17.11.11.119]
馬番11~18番 [0.4.5.65]

馬番11~18番の中には1~5番人気に推された馬が21頭いたものの、勝利した馬はいません。阪神開催は年末まで続く予定で、芝は内目が良い可能性がありますから、秋華賞の予想にもこの傾向を利用するのがベターでしょう。

10月16日~17日に行われる東京、阪神、新潟の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

10月16日~17日
場所
東京 Aコース・2週目
阪神 Aコース・2週目
新潟 Aコース・2週目

10月16日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R プラタナス賞 [0.0.3.26]
東京10R 白秋S [1.0.3.36]
東京11R 府中牝馬S [1.0.1.39]
阪神9R 紫菊賞 出走ナシ
阪神10R 北國新聞杯 [0.2.2.18]
阪神11R 太秦S [1.2.3.19]
新潟10R 粟島特別 [2.3.3.16]
新潟11R 下越S 出走ナシ
新潟12R 飛翼特別 [2.0.4.27]

10月17日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京10R テレビ静岡賞 [2.1.2.35]
東京11R オクトーバーS [2.0.0.21]
東京12R 鷹巣山特別 [0.1.1.17]
阪神9R もみじS [0.0.0.2]
阪神10R 西宮S [0.0.2.11]
阪神11R 秋華賞 [0.1.3.40]
阪神12R 平城京S [1.1.2.23]
新潟10R 稲光特別 [3.1.2.15]
新潟11R 信越S [2.1.0.24]
新潟12R 菅名岳特別 [0.1.0.7]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
太秦S(OP特別、阪神ダート1800m)

太秦Sでの穴ぐさは[1.2.3.19](複勝率24.0%)で、OPの時に限ると[1.2.3.12](複勝率33.3%)で、複勝回収率は131%です。

OPの時に③着以内に入った6頭の穴ぐさのうち5頭は馬体重が492kg以上で、そのうち4頭はダートOPでの勝ち鞍がありました。ダート1800mの時に馬券に絡んだ3頭は母父がサンデー系で、前走が③~⑤着でした。今年は阪神ダート1800mでの施行になりますが、ある程度の好調さが感じられるタイプをマークしておきましょう。

注目レース
飛翼特別(2勝クラス、新潟芝直1000m)

飛翼特別での穴ぐさは[2.0.4.27](複勝率18.2%)で、昨年はマリノスピカが12番人気で③着に入り、4年前はベルモントラハイナが10番人気で優勝しました。

馬券圏内に入った6頭の穴ぐさのうち5頭は牝馬で、同じく6頭のうち5頭はふた桁馬番でした。6頭は中8週以内での臨戦で、2014年以降に③着以内に入った4頭は近4走以内に③着以内の好走歴があったので、順調に使われている牝馬に注意しましょう。

注目レース
粟島特別(1勝クラス、新潟芝外1800m)

粟島特別での穴ぐさは[2.3.3.16](複勝率33.3%)で、の時に限ると[1.2.3.16](複勝率27.3%)で、複勝回収率は133%です。

芝で馬券に絡んだ6頭の穴ぐさは3~5歳で、そのうち5頭は3~4歳馬です。6頭は前走が馬券圏外でしたが、そのうち5頭は左回りで連対歴があり、4頭は左回りで勝ち鞍がありました。6頭の上がりは32秒9~34秒6で、4頭はメンバー中2位以内の上がりを計時していたので、左回りで速い上がりを使えそうなタイプが侮れないでしょう。

ちなみに…
秋華賞での穴ぐさは[0.1.3.40]で、府中牝馬Sでは[1.0.1.39]です。昨年の秋華賞では【C】評価だったソフトフルートが9番人気で③着に食い込みました。

過去10年の秋華賞では7番人気以下で馬券に絡んだ馬が7頭いて、いずれも②~③着です。7頭は中4週以内での臨戦で、そのうち6頭は前走が④着以内でした。2頭は前走が2勝クラス以下での①着で、それ以外の5頭は前走がローズS紫苑Sとなっています。

7頭のうち6頭は父か母父がサンデー系で、7頭のうち5頭は父か母父がミスプロ系です。7頭のうち6頭は、母系にサドラーズウェルズフェアリーキングニジンスキーヌレイエフといった血脈を持っていました。今年は阪神での施行となりますが、直線に急坂があるので、やはり底力のありそうな血脈を持つ馬に注意すべきでしょう。

過去10年の府中牝馬Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、いずれも父か母父がサンデー系です。7頭は父か母父か母母父がノーザンダンサー系なので、サンデー系とノーザンダンサー系を持つ馬をマークしておきましょう。

2013年以降に激走した6頭は近3走以内に芝で連対歴があり、7頭のうち6頭は左回りの芝で勝利実績がありました。近走成績や左回りでの実績をチェックして臨むようにしましょう。


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