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穴ぐさ傾向と対策

大阪杯も父サンデー系の牙城は強固!?


先週(3月26日~27日)の穴ぐさは[4.4.7.95](複勝率13.6%)で、毎日杯では【C】評価だったベジャールが9番人気で②着に入りました。ただ、高松宮記念マーチSでは人気薄で激走した馬を推奨できず……、申し訳ありませんでした。

今週末は中山&阪神の2場開催で、G1は大阪杯が予定されています。大阪杯にはエフフォーリアジャックドールレイパパレなどが登録していますが、阪神芝の内回りコース(2000m)なので、適性が合って激走を期待できる馬を選び出したいと思います。

今年の中京芝の特別競走では馬番10番以内の馬が連勝していて、高松宮記念では馬番10番以内の馬が①~③着を占めましたが、阪神芝の特別競走でも枠が外過ぎると連対圏に入れないケースが続いているので、大阪杯でもその点は注意が必要でしょう。

【2022年の阪神芝の特別競走】
馬番 着別度数
馬番1~4番 [13.18.11.86]
馬番5~8番 [13.9.18.83]
馬番9~12番 [7.4.2.57]
馬番13~18番 [0.0.1.32]

今年、阪神芝の特別競走は32レースが行われ、連対馬は馬番12番以内でした。馬番13番より外枠で③着以内に入ったのは京都牝馬S③着のタンタラス(馬番15番)だけで、阪神芝は今週末でAコース8週目となりますが、外枠はあまり良くないと考えるべきでしょう。

阪神芝2000mでのレースは今年9回あり、人気別の成績が次のようになっています。

【2022年の阪神芝2000m】
人気 着別度数
1番人気 [4.2.2.1]
2番人気 [3.1.1.4]
3番人気 [2.1.0.6]
4番人気 [1.1.1.6]
5番人気 [0.0.0.9]
6~8番人気 [0.3.4.20]
9番人気以下 [0.0.1.25]

勝ち馬10頭(但馬Sは①着同着)は1~4番人気で、連対圏に入った18頭は1~8番人気でした。G1の大阪杯は過去5回で、馬券に絡んだ馬は1~9番人気で、1番人気は[2.0.2.1]という成績ですから、この辺りは頭に入れておいた方が良さそうですね。

今年の阪神芝の重賞では、父か母父がロベルト系かグレイソヴリン系の馬の好走が続いている、と記してきて、先週の毎日杯でもそれは継続されましたが(①着がスクリーンヒーロー産駒のピースオブエイト、②着がモーリス産駒のベジャール)、大阪杯では勝手が違う可能性も…?という気がしています。というのも、阪神芝2000mのG1&G2は父サンデー系の牙城が強固という印象があるからです。

2012年以降の近10年では、阪神芝2000mでの重賞が39レースあり、G1・G2・G3で分類すると、次のような成績となっています。

【2012年以降の阪神芝2000mの重賞】
クラス 父サンデー系 父がサンデー系以外
G1 [6.3.4.38] [0.3.2.29]
G2 [5.4.1.23] [0.1.4.21]
G3 [15.19.22.151] [13.9.6.122]

G1が6レース、G2が5レース、G3が28レースで、G1~G2(大阪杯、秋華賞)の勝ち馬はすべて父サンデー系です。G2の頃も含めて大阪杯は2011年以降の11年連続で父サンデー系が優勝していて、その勝ち馬11頭は4~5歳でした。

今年の大阪杯に登録している4~5歳の父サンデー系は、アカイイトステラリアポタジェレイパパレレッドジェネシスです。エフフォーリアジャックドールは父ロベルト系ですから、阪神芝2000mで父サンデー系の牙城を崩せるかどうかがポイントになるのではないでしょうか。

中山芝は今週末からBコースに替わるので、ご注意ください。4月2~3日に行われる中山、阪神の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

4月2~3日
場所
中山 Bコース・1週目
阪神 Aコース・8週目

4月2日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 千葉日報杯 [0.1.1.22]
中山10R 安房特別 [1.1.2.23]
中山11R ダービー卿CT [1.1.5.37]
阪神9R アザレア賞 [0.0.0.4]
阪神10R 仲春特別 [3.2.4.24]
阪神11R コーラルS [1.3.0.40]

4月3日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 山吹賞 [0.0.1.10]
中山10R 両国特別 [0.0.1.9]
中山11R 美浦S [2.3.3.20]
阪神9R 明石特別 [1.0.1.6]
阪神10R 心斎橋S [1.2.1.33]
阪神11R 大阪杯 [1.3.0.26]
阪神12R なにわS [2.1.3.32]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
なにわS(3勝クラス、阪神ダート1200m)

なにわSでの穴ぐさは[2.1.3.32](複勝率15.8%)で、複勝回収率は110%です。昨年はイモータルスモークが8番人気で優勝しました。

馬券圏内に入った6頭の穴ぐさは父か母父がサンデー系かミスプロ系で、4角6番手以内から③着以内に入りました。2012年以降の5頭は阪神ダートの1勝クラス(500万)以上で勝ち鞍があったので、阪神実績馬をマークしておくと良さそうです。

注目レース
美浦S(3勝クラス、中山芝2000m)

美浦Sでの穴ぐさは[2.3.3.20](複勝率28.6%)で、複勝回収率は164%です。

馬券に絡んだ8頭の穴ぐさは前走が⑤着以下でしたが、中6週以内での臨戦で、そのうち6頭は中山芝で勝利実績がありました。8頭は馬番11番以内でしたが、そのうち7頭は馬番6~11番だったので、内枠過ぎず外枠過ぎない中山実績馬をマークしておきましょう。

注目レース
仲春特別(2勝クラス、阪神芝1200m)

仲春特別での穴ぐさは[3.2.4.24](複勝率27.3%)で、複勝回収率は138%です。

芝1200~1400mの時に③着以内に入った穴ぐさは6頭で、父か母父がサンデー系です。6頭のうち5頭は4~5歳で、同じく6頭のうち5頭はひと桁馬番でした。2012年以降の5頭は馬体重が470~490kg台だったので、そのようなタイプに注意しましょう。

注目レース
明石特別(2勝クラス、阪神芝2000m)

明石特別での穴ぐさは[1.0.1.6](複勝率25.0%)で、複勝回収率は138%です。

③着以内に入った2頭の穴ぐさは馬番1~3番で、父も母父もサンデー系ではない馬でした。2頭は前走が掲示板外でしたが、芝2000~2200mで0秒3~0秒6差だったので、前走着差が小さい内枠の馬は侮らない方が良さそうです。

ちなみに…
大阪杯での穴ぐさは[1.3.0.26]で、ダービー卿CTでは[1.1.5.37]です。昨年の大阪杯では【B】評価だったモズベッロが6番人気で②着に入り、G1の大阪杯での穴ぐさは[1.3.0.11](複勝率26.7%)という成績となっています。

G1の大阪杯では6番人気以下で③着以内に入った馬が4頭いて、いずれも穴ぐさの【A】か【B】でした。その4頭は父か母父がサンデー系で、3頭は父&母父がサンデー系&ノーザンダンサー系という組み合わせです。

4頭は馬番1~5番で、いずれも芝2000~2200mのG1で③着以内に入ったことがあったので、内枠に入ったG1実績馬をマークしておきましょう。

過去10年のダービー卿CTでは7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、いずれも②~③着です。8頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、中7週以内での臨戦でした。2014年以降に激走した6頭は近3走以内に芝で③着以内があったので、、ある程度の好調さが感じられるタイプが侮れないでしょう。


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