穴ぐさ傾向と対策
NHKマイルCも馬格と位置取りが重要に!?
先週(4月30日~5月1日)の穴ぐさは[6.8.12.93](複勝率21.8%)で、複勝回収率は104%でした。ただ、天皇賞・春は上位人気馬が強く、穴ぐさはヒートオンビートが④着までという結果になりました。
天皇賞・春は上位人気馬2頭が8枠に入り、7馬身差で逃げ切ったタイトルホルダーは馬体重が474kgでしたね。次の芝の長距離G1は菊花賞になりますが、引き続き馬体重に注目する作戦は悪くなさそうです。
今週末はNHKマイルC、京都新聞杯、新潟大賞典という重賞があり、NHKマイルCと京都新聞杯は3歳戦ですから、先週にもお伝えした通り、1番人気には注意すべきでしょう。今年の3歳限定の芝重賞における人気別成績をご覧ください。
【2022年の3歳限定の芝重賞】
人気 | 牡牝混合戦 | 牝馬限定戦 |
1番人気 | [1.3.2.6] | [1.3.1.2] |
2番人気 | [2.3.0.7] | [3.0.1.3] |
3番人気 | [3.2.1.6] | [0.1.1.5] |
4番人気 | [3.0.1.8] | [0.1.1.5] |
5番人気 | [2.1.0.9] | [2.0.0.5] |
6番人気 | [1.0.4.7] | [0.0.1.6] |
7番人気以下 | [0.3.4.86] | [1.2.2.60] |
先週の青葉賞までで、今年の3歳限定の芝重賞は19レースあり、1番人気は[2.6.3.8]です。勝ち切れないケースが多いので、NHKマイルCや京都新聞杯でも気にした方が良さそうです。
上記の19レースのうち、マイル戦は7レースで、マイル戦では枠が真ん中ぐらいの馬がよく勝っているのをご存知でしょうか?
【2022年の3歳限定の芝1600m重賞】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [0.2.4.5] |
2枠 | [0.2.1.10] |
3枠 | [0.1.0.12] |
4枠 | [3.0.0.10] |
5枠 | [1.1.1.10] |
6枠 | [2.0.1.11] |
7枠 | [1.1.0.14] |
8枠 | [0.0.0.16] |
7レースの優勝馬は4~7枠から出ていて、そのうち6レースでは馬番6・8・10番の馬が勝っています。NHKマイルCでも、内過ぎず外過ぎない枠が良いかもしれません。
今春の東京芝に関しては、2000m以下の距離だと、大柄過ぎない上位人気馬がよく勝っているので、そのデータをご覧いただきましょう。
【2022年4~5月の東京芝2000m以下】
馬体重 | 特別競走 | 平場戦 |
478kg以下 | [5.4.2.42] | [11.6.9.113] |
480kg以上 | [0.1.3.14] | [1.6.3.26] |
【2022年4~5月の東京芝2000m以下】
人気 | 特別競走 | 平場戦 |
1~5番人気 | [5.4.3.13] | [11.7.7.35] |
6番人気以下 | [0.1.2.43] | [1.5.5.104] |
今春の東京芝2000m以下のレースは17回あり、そのうち16レースは478kg以下の馬が勝ち、同じく17レース中16レースで1~5番人気が優勝しています。特別競走に限ると、5レースすべてで478kg以下で1~5番人気に推された馬が勝っているので、NHKマイルCでも馬格は気にした方がいいんじゃないでしょうか。
今春の東京芝1600m戦は5レースあり、次の馬たちが勝利を収めています。
【2022年4~5月の東京芝1600m】
月日 レース |
勝ち馬 | 父 母父 |
上がり3F (4角位置) |
5月1日 2勝クラス |
フィアスプライド | ディープインパクト Kingmambo |
34秒0 (6番手) |
5月1日 1勝クラス |
アオイモエ | ディープインパクト Successful Appeal |
34秒0 (1番手) |
4月30日 未勝利 |
エターナルタイム | ロードカナロア ハーツクライ |
33秒8 (3番手) |
4月24日 1勝クラス |
ココリホウオウ | ワールドエース ファンタスティックライト |
33秒5 (1番手) |
4月23日 未勝利 |
シュヴェルトライテ | マツリダゴッホ フレンチデピュティ |
35秒0 (3番手) |
父と母父のピンク色はサンデー系で、優勝した5頭は4角6番手以内に付けた父か母父がサンデー系ということです。
今春の東京芝の特別競走は8レースが行われ、勝ち馬は4角8番手以内で、2000m以下の特別競走5レースで勝利した馬は4角7番手以内に付けていました。NHKマイルCでも、ある程度の位置が取れるかどうかは重要になってくるかもしれませんね。
5月7~8日に行われる東京、中京、新潟の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
5月7~8日
場所 | 芝 |
東京 | Aコース・3週目 |
中京 | Aコース・1週目 |
新潟 | Bコース・1週目 |
5月7日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 秩父特別 | [0.0.0.8] |
東京10R | 立夏S | [0.6.1.27] |
東京11R | プリンシパルS | [1.3.2.33] |
中京9R | 安城特別 | [1.0.0.7] |
中京10R | 鞍ヶ池特別 | [1.2.2.21] |
中京11R | 京都新聞杯 | [1.4.3.37] |
新潟9R | わらび賞 | [0.2.3.25] |
新潟10R | 大日岳特別 | [1.3.0.25] |
新潟11R | 谷川岳S | [1.1.2.31] |
5月8日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 湘南S | [1.2.3.39] |
東京10R | メトロポリタンS | [0.2.0.17] |
東京11R | NHKマイルC | [3.1.6.35] |
東京12R | 立川特別 | [2.2.3.25] |
中京9R | 三方ヶ原S | [0.0.1.7] |
中京10R | 橘S | [2.2.3.19] |
中京11R | 鞍馬S | [0.0.1.29] |
新潟9R | 咲花特別 | [0.1.0.5] |
新潟10R | 駿風S | [1.1.2.33] |
新潟11R | 新潟大賞典 | [2.3.3.37] |
☆注目レース☆
NHKマイルC(G1、東京芝1600m)
NHKマイルCでの穴ぐさは[3.1.6.35](複勝率22.2%)で、複勝回収率は133%です。2016年以降は6年連続で馬券圏内に入っていて、昨年は【A】評価だったソングラインが7番人気で②着となりました。
過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が12頭いて、そのうち7頭は芝1600m以上の重賞で③着以内の好走歴があり、それ以外の5頭は芝OPでの勝利実績がありました。2016年以降に激走した7頭はふた桁馬番で、そのうち6頭は社台グループの生産馬でした。
2016年以降の激走馬の7頭のうち6頭は、4代血統表内にストームキャットかダンチヒかノーザンテーストを持っていたので、スピード型のノーザンダンサー系の有無を確認しておくと良さそうです。
☆注目レース☆
新潟大賞典(G3、新潟芝外2000m)
新潟大賞典での穴ぐさは[2.3.3.37](複勝率17.8%)で、複勝回収率は106%です。昨年は【B】評価だったサトノソルタスが7番人気で③着に入りました。
過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が13頭いて、そのうち12頭は父か母父がサンデー系です。13頭はいずれも3代血統表内にノーザンダンサー系があり、サンデー系とノーザンダンサー系を持つ馬に注目すると良さそうです。
激走した13頭のうち12頭は左回りの芝で馬券圏内があり、そのうち9頭は左回りの芝で勝利実績がありました。2018年以降に激走した7頭のうち6頭は馬番9番より外枠でした。
☆注目レース☆
橘S(リステッド、中京芝1400m)
橘Sでの穴ぐさは[2.2.3.19](複勝率26.9%)で、複勝回収率は131%です。中京芝1400mで行われた昨年はダディーズビビッドが7番人気で優勝しました。
馬券圏内に入った7頭の穴ぐさは中2~6週の臨戦で、7頭のうち5頭は前走で⑤着以内に入り、それ以外の2頭は前走が重賞でした。7頭のうち6頭は近3走以内に勝ち鞍を挙げていたので、順調さと好調さを感じられるタイプをマークしておきましょう。
☆注目レース☆
立夏S(3勝クラス、東京ダート1600m)
立夏Sでの穴ぐさは[0.6.1.27](複勝率20.6%)で、複勝回収率は153%です。
馬券に絡んだ7頭の穴ぐさは4~6歳で、そのうち6頭は4~5歳の牡セン馬です。7頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、そのうち6頭は父がサンデー系かミスプロ系でした。7頭のうち6頭は東京で勝ち鞍があり、5頭は東京で2勝以上を挙げていたので、東京実績馬が侮れないでしょう。
☆注目レース☆
立川特別(2勝クラス、東京ダート1600m)
立川特別での穴ぐさは[2.2.3.25](複勝率21.9%)で、複勝回収率は113%です。ダート戦の時に限ると[2.1.3.19](複勝率24.0%)で、ダート1600mでの近3年で穴ぐさが馬券に絡んでいます。
ダートで③着以内に入った穴ぐさは6頭のうち5頭が4~5歳で、同じく6頭のうち5頭は馬番9番より外枠でした。6頭は4角6番手以内から③着以内入っていて、ダート1600mでの3頭は父ボールドルーラー系だったので、外目から先行できそうなタイプをチェックしておきましょう。
■ちなみに…■
京都新聞杯での穴ぐさは[1.4.3.37]です。近2年は少頭数となって穴馬の出番がなかったので、今年は頭数が揃ってほしいところです。
過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、そのうち7頭が中7週以内での臨戦で、同じく8頭のうち7頭は父か母父がサンデー系でした。8頭のうち7頭は近3走以内に芝で勝ち鞍があり、2016年以降の5頭のうち4頭は1勝馬でした。8頭のうち6頭は社台グループの生産馬です。