穴ぐさ傾向と対策
新潟記念も札幌&小倉の2歳Sも外枠に出番!?
先週(8月27日~28日)の穴ぐさは[3.10.4.102](複勝率14.3%)で、キーンランドCで【A】評価だったヴェントヴォーチェが6番人気で優勝しました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。
キーンランドCは先々週の北九州記念と同じ芝1200m重賞で、芝は真ん中から外が良さそうに見えましたが、北九州記念と同様に内目を回った馬が上位に入る結果でしたね。北九州記念で失敗したので、その反省を活かそうと思って臨んだのですが、各ジョッキーが馬場のどこを選択するかは想像の域を出ないので、なかなか難しいものがあります。
今週末は、札幌2歳S、小倉2歳S、新潟記念という重賞が予定されていて、いずれも開催最終週の芝で行われますので、馬場をどう読むか、各ジョッキーがどのように考えて乗ってくるか、その予想がポイントになりそうです。
新潟記念が行われる新潟芝外2000mでは、今夏に特別競走が3レースあり、いずれも前走から3ヶ月以上開いていた馬が勝ちました。今夏の新潟芝外1800mの特別競走も3レースあり、そのうち2レースで2ヶ月半以上の休み明けだった馬が勝利していて、次のような成績となっています。
【2022年夏の新潟芝外1800~2000mの特別競走】
間隔 | 着別度数 |
中6週以内 | [0.1.1.26] |
中7週以上 | [6.5.5.35] |
【2022年夏の新潟芝外1800~2000mの特別競走】
上がり | 着別度数 |
メンバー中1位 | [3.2.1.0] |
メンバー中2位 | [2.1.1.4] |
メンバー中3位 | [1.2.0.3] |
メンバー中4位以下 | [0.1.4.53] |
今夏の新潟芝外1800~2000mの特別競走で優勝した6頭は、いずれも中7週以上での臨戦で、メンバー中1~3位の上がりを計時した馬です。近10年の新潟記念のうち、2015年以外の9年ではメンバー中3位以内の上がりを使った馬が馬券に絡み、7年で優勝していますから、今年も上位の決め手を発揮するのはどの馬か?という視点で予想を組み立てる作戦は有効そうです。
ちなみに、上記の6レースでの枠順別成績は次のようになっています。
【2022年夏の新潟芝外1800~2000mの特別競走】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [0.2.0.6] |
2枠 | [1.0.1.6] |
3枠 | [0.0.1.7] |
4枠 | [2.0.0.7] |
5枠 | [0.1.1.7] |
6枠 | [0.2.1.8] |
7枠 | [1.0.0.11] |
8枠 | [2.1.2.9] |
【2022年夏の新潟芝外1800~2000mの特別競走】
馬番 | 着別度数 |
偶数馬番 | [6.4.3.24] |
奇数馬番 | [0.2.3.37] |
8枠の馬が[2.1.2.9](複勝率35.7%)と好成績で、6レースすべてで7~8枠の馬が馬券圏内に入っているので、外枠有利という印象がありますね。優勝した6頭はすべて偶数馬番だったので、その辺りも参考にしてください。
先週に行われた新潟2歳Sは牝馬のキタウイングが優勝し、ひまわり賞も牝馬のサツマノオンナが勝ちましたので、札幌&小倉の2歳Sでも、まず注目すべきは牝馬ですかね。今年の2歳の特別競走は、すべて牝馬が制しています。
【2022年の2歳の特別競走】
性別 | 着別度数 |
牡馬 | [0.5.5.39] |
牝馬 | [7.2.2.21] |
今年の2歳の特別競走は7レースあり、勝利した馬は牝馬で、父か母父がサンデー系でした。
父か母父がサンデー系の牝馬で登録している馬は、札幌2歳Sではウェイビー、ドゥアイズ、フェアエールングの3頭がいて、小倉2歳Sではアウクソー、ゴールデンウィンド、ニシノトキメキ、バレリーナ、ミカッテヨンデイイ、メイショウコギク、ワキアプリンセスになります。
今年の2歳の特別競走では1~3番人気が[3.7.3.8](複勝率61.9%)という成績で、7レースすべてで連対しているのですが、その枠順別成績は次のようになっています。
【2022年の2歳の特別競走での1~3番人気】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [0.0.1.0] |
2枠 | [0.1.1.0] |
3枠 | [0.1.0.2] |
4枠 | [0.1.0.1] |
5枠 | [0.2.0.0] |
6枠 | [0.1.0.3] |
7枠 | [0.1.1.1] |
8枠 | [3.0.0.1] |
1~3番人気で勝利を収めた3頭はすべて8枠でした。今週末の3重賞こそ、外枠中心に考える考えるのが良さそうに感じますが、どうでしょうか?
9月3~4日に行われる新潟、小倉、札幌の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
9月3~4日
場所 | 芝 |
新潟 | Aコース・6週目 |
小倉 | Bコース・3週目 |
札幌 | Cコース・3週目 |
9月3日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
新潟9R | 瓢湖特別 | [1.2.1.21] |
新潟10R | 赤倉特別 | [2.3.3.27] |
新潟11R | 古町S | [1.0.0.38] |
小倉9R | 筑後川特別 | [0.2.2.9] |
小倉10R | 天草特別 | [1.0.3.29] |
小倉11R | テレQ杯 | [2.3.2.37] |
札幌9R | 札幌スポニチ賞 | [0.2.3.31] |
札幌10R | 日高S | [2.0.4.23] |
札幌11R | 札幌2歳S | [4.1.7.32] |
9月4日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
新潟9R | 飯豊特別 | [0.2.4.32] |
新潟10R | 両津湾特別 | [0.1.2.31] |
新潟11R | 新潟記念 | [0.4.3.38] |
新潟12R | 雷光特別 | [5.3.2.20] |
小倉9R | 宗像特別 | [1.0.0.5] |
小倉10R | 西日本スポーツ杯 | [3.3.0.33] |
小倉11R | 小倉2歳S | [0.1.5.36] |
札幌9R | すずらん賞 | [2.2.3.24] |
札幌10R | 釧路湿原特別 | [0.3.1.27] |
札幌11R | 丹頂S | [1.3.1.24] |
☆注目レース☆
札幌2歳S(G3、札幌芝1800m)
札幌2歳Sでの穴ぐさは[4.1.7.32](複勝率27.3%)で、複勝回収率は115%です。近10年のうち9年で穴ぐさが馬券に絡んでいます。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、いずれも②~③着でした。7頭は前走が芝1500~1800mでメンバー中3位以内の上がりを使い、そのうち6頭は勝ち鞍を挙げていました。7頭は父か母父がサンデー系だったので、前走でメンバー中上位の上がりを使っていたサンデー系内包馬をマークしておきましょう。
☆注目レース☆
すずらん賞(OP特別、札幌芝1200m)
すずらん賞での穴ぐさは[2.2.3.24](複勝率22.6%)で、複勝回収率は152%です。
馬券に絡んだ7頭の穴ぐさは中5週以内での臨戦でした。7頭のうち4頭は前走が①着で、残りの3頭は前走が芝OPでした。2012年以降に③着以内に入った6頭は父か母父がサンデー系で、4角4番手以内から馬券圏内に入ったので、先行力のあるサンデー系内包馬に注意しましょう。
☆注目レース☆
日高S(3勝クラス、札幌芝1500m)
日高Sでの穴ぐさは[2.0.4.23](複勝率20.7%)で、複勝回収率は103%です。昨年はインテンスライトが7番人気で③着に入りました。
札幌芝1500mでの近2年では[0.0.2.4]で、③着に入った2頭は4~5歳で、前走から2ヶ月半以上の休み明けでした。ただ、両馬とも過去に休み明けでの好走歴があったので、鉄砲実績のある若い馬は評価を下げないようにしましょう。2頭は1800~2000mで勝利実績があったので、長めの距離実績があるとベターでしょう。
☆注目レース☆
雷光特別(1勝クラス、新潟芝直1000m)
雷光特別での穴ぐさは[5.3.2.20](複勝率33.3%)で、複勝回収率は195%です。2015年以降の7年のうち6年で馬券に絡んでいて、昨年はストレガが11番人気で③着に入りました。
③着以内に入った10頭の穴ぐさは馬番12~16番でした。10頭のうち9頭は3~4歳で、同じく10頭のうち9頭は関東馬でした。関東馬の9頭はすべて関東所属騎手が騎乗していたので、ふた桁馬番に入ったそのようなタイプをマークして臨みましょう。
☆注目レース☆
筑後川特別(1勝クラス、小倉芝1800m)
筑後川特別での穴ぐさは[0.2.2.9](複勝率30.8%)で、複勝回収率は168%です。
馬券圏内に入った4頭の穴ぐさは3~5歳の関西馬で、馬番7~10番でした。4頭は右回りの直線平坦コースで連対歴があり、そのうち3頭は右回りのO型コースで連対実績があったので、右回りでの実績をチェックしておきましょう。
■ちなみに…■
新潟記念での穴ぐさは[0.4.3.38]で、小倉2歳Sでは[0.1.5.36]です。昨年の小倉2歳Sでは【B】評価だったアネゴハダが8番人気で③着に入りました。
近10年の新潟記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が13頭いて、そのうち12頭が5歳以上です。2013年以降の10頭はすべて父か母父がサンデー系なので、サンデー系内包の5歳以上の馬が侮れないでしょう。
13頭は前走が芝1800~2000mのOPで、中3週以上での臨戦でした。13頭のうち12頭は東京芝で連対歴があり、13頭のうち11頭は芝2000m以上の重賞で③着以内に好走したことがあったので、左回りや重賞での実績を確認しておきましょう。
近10年の小倉2歳Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、いずれも前走が①着で、2014年以降の7頭は前走でメンバー中3位以内の上がりを計時していました。
激走した8頭のうち7頭は馬番8番より外枠で、2015年以降の6頭は4代血統表内にストームキャットかノーザンテーストかダンチヒを持っていたので、そのようなタイプをマークして臨みましょう。