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穴ぐさ傾向と対策

スプリンターズSも4枠以内の偶数馬番を引き当てた馬が!?


先週(9月24日~25日)の穴ぐさは[4.4.7.66](複勝率18.5%)で、複勝回収率が109%でした。オールカマー【B】評価だったジェラルディーナが5番人気(単勝19.5倍)で勝利しましたが、上位人気の一角でしたね…。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。

神戸新聞杯は1~3番人気に推された馬が馬券圏内に入れず、3馬身半差で快勝したのは5番人気だったジャスティンパレスでした。先週のこのコーナーで、今年の3歳限定の芝2200m以上の重賞では1~2番人気が未勝利であることを記しましたが、神戸新聞杯でも継続されたので、菊花賞も波乱含みかもしれませんね。

今週末は日本でスプリンターズS、フランスで凱旋門賞が行われます。凱旋門賞については、「凱旋門賞の考え方」をレース当日(10月2日)に掲載する予定です。昨年は人気薄で優勝したトルカータータッソ穴ぐさ的存在の「★」として推していたので、今年も参考にしてください。

スプリンターズSは中山芝1200mでの施行で、今年の古馬の芝1200m重賞は1~4枠の馬の連勝が続いているので、改めてそのデータを確認しておきましょう。

【2022年の古馬の芝1200m重賞】
枠順 着別度数
1枠 [2.0.2.10]
2枠 [1.1.0.12]
3枠 [1.1.1.12]
4枠 [4.1.0.11]
5枠 [0.1.3.12]
6枠 [0.2.0.14]
7枠 [0.0.0.19]
8枠 [0.2.2.16]

古馬の芝1200m重賞は、今年、8レースが行われ、優勝馬は1~4枠から出ています。スプリンターズSは、2017年以降の近5年連続で偶数馬番の馬が勝ち、そのうち4頭が4枠以内だったので、今年も4枠以内偶数馬番になった馬に要注意でしょう。

今秋の中山芝1200mでは8レースが行われ、1番人気は、良~稍重馬場だった5レースだと①①②①②着で、重~不良馬場だった3レースでは⑥⑥④着となっています。馬場がある程度乾いていた時は1番人気の連対率が100%で、馬場状態別の成績は性別でも違いが見られます。

【2022年秋の中山芝1200m】
馬場 牡セン馬 牝馬
良馬場 [0.1.1.17] [4.3.3.33]
道悪馬場 [2.3.3.15] [2.1.1.30]

8レースはすべて牡牝混合戦で、そのうち6レースで牝馬が勝ち、良馬場だった4レースはいずれも牝馬が勝利を収めています。今週末の中山は良馬場となりそうで、乾いた馬場なら牝馬に追い風となるかもしれませんね。

ちなみに、近10年のスプリンターズSでは牝馬が[2.6.5.41]という成績で、優勝した2頭(2015年ストレイトガール、2020年グランアレグリア)は、偶数馬番1番人気に推されていました。今年は、メイケイエールナムラクレア牝馬で上位人気に推されそうですが、偶数馬番を引き当てられるでしょうか!?

10月1~2日に行われる中山、中京の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

10月1~2日
場所
中山 Cコース・2週目
中京 Bコース・2週目

10月1日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 芙蓉S [0.0.0.3]
中山10R 勝浦特別 [2.4.3.30]
中山11R 秋風S [3.1.2.32]
中京9R ヤマボウシ賞 [1.0.1.11]
中京10R 関ヶ原S [0.0.0.18]
中京11R シリウスS [2.1.5.29]

10月2日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R サフラン賞 [1.1.1.20]
中山10R 茨城新聞杯 [1.1.3.37]
中山11R スプリンターズS [0.1.3.42]
中山12R 外房S [2.2.2.28]
中京9R 浜名湖特別 [0.0.2.19]
中京10R 白川郷S [1.0.2.32]
中京11R ポートアイランドS [3.1.1.34]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
シリウスS(G3、中京ダート1900m)

シリウスSでの穴ぐさは[2.1.5.29](複勝率21.6%)で、複勝回収率は120%です。昨年は5番人気以内の馬が馬券圏内を占めたので、今年は穴馬が台頭する余地があってほしいところです。

阪神ダート2000mでの施行時も含めて、近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、5~7歳の牡セン馬でした。そのうち5頭はハンデ54~55kgで、同じく6頭のうち5頭はひと桁馬番でした。6頭は重賞での③着以内がなかったものの、いずれも近5走以内に③着以内を記録していたので、ある程度の好調さを感じられるタイプは重賞実績がなくても侮らないようにしましょう。

注目レース
秋風S(3勝クラス、中山芝1600m)

秋風Sでの穴ぐさは[3.1.2.32](複勝率15.8%)で、複勝回収率は102%です。昨年はアールクインダムが6番人気で②着に入り、一昨年はインターミッションが7番人気で優勝しました。

馬券圏内に入った6頭の穴ぐさは馬番6~12番で、中山芝阪神芝内回りで勝利実績がありました。6頭は前走が1600m以外で、5頭は前走が1800m以上だったので、距離短縮馬に注意しましょう。6頭は父か母父がミスプロ系かノーザンダンサー系でした。

注目レース
勝浦特別(2勝クラス、中山芝1200m)

勝浦特別での穴ぐさは[2.4.3.30](複勝率23.1%)で、複勝回収率は133%です。昨年はサトノファビュラスが6番人気で優勝しました。

③着以内に入った9頭の穴ぐさは中6週以内での臨戦で、そのうち7頭は牝馬で、2頭の牡馬馬番1~2番でした。9頭のうち6頭は母父がノーザンダンサー系で、残りの3頭は父の母父がノーザンダンサー系でした。ノーザンダンサー系内包で、順調に使われている馬をマークしておきましょう。

ちなみに…
スプリンターズSでの穴ぐさは[0.1.3.42]です。近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が11頭いて、中山での10頭は②~③着です。激走した11頭のうち8頭は馬番1~6番で、馬番9番より外枠だった3頭のうち2頭は牝馬で、残りの1頭は新潟施行時のスノードラゴンです。

中山で激走した10頭のうち8頭は近2走以内に③着以内の好走歴があり、その8頭は同年に芝1400m以下の重賞で③着以内に入った実績がありました。それ以外の2頭は馬番1~5番だったので、内目の枠の馬か、好調さを感じられるタイプをチェックして臨みましょう。


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