穴ぐさ傾向と対策
京都大賞典もチーム分けが有効になる!?
先週(10月1日~2日)の穴ぐさは[3.3.4.68](複勝率12.8%)で、スプリンターズSで【B】評価だったジャンダルムが8番人気で優勝しました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
重賞での穴ぐさは、今年9~10月での成績が[3.2.3.25](複勝率24.2%)で、単勝回収率が187%、複勝回収率が143%となっています。今週から秋の東京&阪神開催が始まりますので、継続して貢献できるように頑張ります。
今週末は3日間開催で、重賞は、土曜日にサウジアラビアRC、日曜日に毎日王冠、月曜日に京都大賞典が予定されています。
毎日王冠は東京芝1800mでの施行で、今年、同コースでのエプソムCを勝利したノースブリッジが登録していますね。ノースブリッジはモーリス産駒で、昨年以降の東京芝1800mの重賞では、3代血統表内にロベルト系かグレイソヴリン系を持っていた馬が連対していたので、その成績をご覧ください。
【2021年以降の東京芝1800mの重賞での連対馬】
年 レース |
①着 ②着 |
父 | 3代血統表内の ロベルト系・ グレイソヴリン系 |
2022年 エプソムC |
①着ノースブリッジ ②着ガロアクリーク |
モーリス キンシャサノキセキ |
父モーリス |
2022年 共同通信杯 |
①着ダノンベルーガ ②着ジオグリフ |
ハーツクライ ドレフォン |
父母父トニービン |
2021年 東スポ杯2歳S |
①着イクイノックス ②着アサヒ |
キタサンブラック カレンブラックヒル |
母母父トニービン |
2021年 府中牝馬S |
①着シャドウディーヴァ ②着アンドラステ |
ハーツクライ オルフェーヴル |
父母父トニービン 母父Dynaformer |
2021年 毎日王冠 |
①着シュネルマイスター ②着ダノンキングリー |
Kingman ディープインパクト |
母母父Highest Honor |
2021年 エプソムC |
①着ザダル ②着サトノフラッグ |
トーセンラー ディープインパクト |
母父Not For Sale |
2021年 共同通信杯 |
①着エフフォーリア ②着ヴィクティファルス |
エピファネイア ハーツクライ |
父エピファネイア 父母父トニービン |
東京芝1800mでの重賞は昨年以降に7レースが行われ、いずれのレースでも3代血統表内にロベルト系かグレイソヴリン系を持つ馬が連対していて、昨年のエプソムC以外の6レースで優勝しています。連対圏に入った14頭は、父がサンデー系か、ロベルト系か、ノーザンダンサー系ですから、今年の毎日王冠でもそのようなタイプが有力そうです。
今年の登録馬では、ハーツクライ産駒のサリオス(父母父トニービン)、エピファネイア産駒のジャスティンカフェ、モーリス産駒のノースブリッジ、ディープインパクト産駒のレイパパレ(母母父ウイニングチケット)が該当しますね。どんな走りを見せてくれるでしょうか。
秋の開幕週ということで、今週末の芝は絶好の状態だと思いますが、今年の東京芝1800m以下の重賞では、真ん中から外枠の馬が勝利するケースが多くなっていたので、そのことは頭に入れておいた方がいいかと思います。
【2022年の東京芝1800m以下の重賞】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [0.1.1.10] |
2枠 | [0.0.0.13] |
3枠 | [1.0.0.12] |
4枠 | [0.2.1.10] |
5枠 | [1.3.3.8] |
6枠 | [1.2.0.13] |
7枠 | [2.0.2.15] |
8枠 | [3.0.1.15] |
今年、東京芝1800m以下の重賞は8レースあり、そのうち7レースで5~8枠の馬が勝ちました。毎日王冠は少頭数だと外枠の馬が勝つケースが多いので、開幕週でもその点は注意したいですね。
ちなみに、今年の2歳重賞についても、外枠の馬が勝利することが多いので、そのデータを確認しておきましょう。
【2022年のJRA2歳重賞】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [1.0.1.2] |
2枠 | [0.0.1.3] |
3枠 | [0.1.0.4] |
4枠 | [0.0.0.7] |
5枠 | [0.0.0.7] |
6枠 | [1.0.0.7] |
7枠 | [1.2.1.4] |
8枠 | [1.1.1.5] |
今年の2歳重賞は4レースが行われ、そのうち3レースで6~8枠の馬が勝っています。いずれも開催後半の施行だったことも影響しているのだと思いますが、サウジアラビアRCも外枠の馬を割り引く必要はないんじゃないですかね。
京都大賞典は今年も阪神(芝外2400m)での開催で、芝2400mの重賞は、昨年以降の連対馬が次の通りとなっています。
【2021年以降の芝2400mの重賞での連対馬】
年 レース |
①着 ②着 |
父 |
2022年 ダービー |
①着ドウデュース ②着イクイノックス |
ハーツクライ キタサンブラック |
2022年 オークス |
①着スターズオンアース ②着スタニングローズ |
ドゥラメンテ キングカメハメハ |
2022年 青葉賞 |
①着プラダリア ②着ロードレゼル |
ディープインパクト ディープインパクト |
2021年 ジャパンC |
①着コントレイル ②着オーソリティ |
ディープインパクト オルフェーヴル |
2021年 京都大賞典 |
①着マカヒキ ②着アリストテレス |
ディープインパクト エピファネイア |
2021年 ダービー |
①着シャフリヤール ②着エフフォーリア |
ディープインパクト エピファネイア |
2021年 オークス |
①着ユーバーレーベン ②着アカイトリノムスメ |
ゴールドシップ ディープインパクト |
2021年 青葉賞 |
①着ワンダフルタウン ②着キングストンボーイ |
ルーラーシップ ドゥラメンテ |
父欄は、ピンク色がサンデー系、黄色がキングマンボ系、オレンジ色がロベルト系で、連対馬(16頭)はこの3系統です。勝ち馬は父サンデー系か父キングマンボ系の馬で、面白いのは、父サンデー系の馬が勝った時は②着が父サンデー系か父ロベルト系の馬で、父キングマンボ系の馬が勝った時は②着も父キングマンボ系の馬になっていることですね。
上記の結果を見ると、父サンデー系&父ロベルト系の父ヘイルトゥリーズン系と、父キングマンボ系で、チーム分けをして考える作戦が有効じゃないかと感じます。
今年の京都大賞典の登録馬は14頭で、父サンデー系がマイネルファンロンなど7頭、父ロベルト系が1頭、父キングマンボ系がボッケリーニなど4頭、父ノーザンダンサー系が2頭となっています。軸をどの馬にするかによって、相手の考え方も変えてみてはいかがでしょうか!?
なお、今年は阪神芝外2400mでのレースが12回あり、1番人気が[6.0.5.1]と馬券に絡むケースが非常に多いので、その成績についても触れておきましょう。
【2022年の阪神芝外2400mの1番人気】
馬体重 | 着別度数 |
マイナス体重 | [0.0.2.1] |
前走と同体重 | [0.0.2.0] |
プラス体重 | [6.0.1.0] |
今年の阪神芝外2400mでの1番人気は、馬体重で分けると上記の通りで、プラス体重だった馬が[6.0.1.0]で、プラス体重以外だった馬が[0.0.4.1]です。京都大賞典での1番人気についても、馬体重の変動には注目したいですね。
10月8~10日に行われる東京、阪神の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
10月8~10日
場所 | 芝 |
東京 | Aコース・1週目 |
阪神 | Aコース・1週目 |
10月8日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | tvk賞 | [1.1.1.10] |
東京10R | 西湖特別 | [2.2.0.27] |
東京11R | サウジアラビアRC | [0.0.1.7] |
阪神9R | 瀬戸内海特別 | [2.0.2.20] |
阪神10R | 戎橋S | [1.2.1.27] |
阪神11R | 大阪スポーツ杯 | [0.3.2.23] |
10月9日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 三鷹特別 | [1.0.1.10] |
東京10R | 神無月S | [1.2.3.30] |
東京11R | 毎日王冠 | [3.1.4.35] |
阪神9R | 三田特別 | [2.2.0.14] |
阪神10R | トルマリンS | [0.0.0.5] |
阪神11R | オパールS | [3.3.5.26] |
10月10日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 昇仙峡特別 | [0.0.2.14] |
東京10R | 六社S | [2.2.1.25] |
東京11R | グリーンチャンネルC | [0.2.1.21] |
阪神9R | りんどう賞 | [0.0.1.8] |
阪神10R | 播州S | [0.0.0.6] |
阪神11R | 京都大賞典 | [0.2.1.25] |
☆注目レース☆
毎日王冠(G2、東京芝1800m)
毎日王冠での穴ぐさは[3.1.4.35](複勝率18.6%)で、複勝回収率は105%です。近年は堅い決着が続いていて、今年は登録馬が10頭と少ないですが、穴馬台頭の余地があるでしょうか。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、いずれも馬番8番以内でした。その6頭は東京か新潟の芝での勝ち鞍があり、芝重賞での連対歴もあったので、実績は重要でしょう。6頭のうち5頭は父か母父がサンデー系で、3代血統表内にグレイソヴリン系を持つ馬が4頭います。
☆注目レース☆
オパールS(リステッド、阪神芝1200m)
オパールSでの穴ぐさは[3.3.5.26](複勝率29.7%)で、複勝回収率は127%です。
芝1200mの時に限ると[3.3.4.25](複勝率28.6%)で、馬券圏内に入った穴ぐさは10頭のうち6頭が牝馬、4頭が牡馬です。10頭はいずれも前走が④着以下でしたが、そのうち8頭は前走が重賞でした。10頭のうち8頭は馬番10番以内で、同じく10頭のうち8頭は前走が4角8番手以下でした。開幕週ですが、真ん中から内枠に入った差し脚質の馬が侮れないでしょう。
☆注目レース☆
大阪スポーツ杯(OP特別、阪神ダート1200m)
大阪スポーツ杯での穴ぐさは[0.3.2.23](複勝率17.9%)で、複勝回収率は126%です。昨年はヴァニラアイスが9番人気で②着に食い込みました。
③着以内に激走した5頭の穴ぐさは5~7歳で、父がサンデー系かミスプロ系でした。5頭のうち4頭はメンバー中3位以内の上がりで差し込んでいて、2010年以降の4頭は馬番8番以内だったので、内目で脚を溜められそうな決め手のあるタイプに注意しましょう。
☆注目レース☆
三田特別(2勝クラス、阪神芝2200m)
三田特別での穴ぐさは[2.2.0.14](複勝率22.2%)で、複勝回収率は117%です。
連対した4頭の穴ぐさは前走が①~⑤着で、中3週以内での臨戦でした。4頭のうち3頭は4代血統表内にニジンスキーを内包していたので、順調に使われていて、スタミナのありそうな馬をマークしておきましょう。
■ちなみに…■
京都大賞典での穴ぐさは[0.2.1.25]で、サウジアラビアRCでは[0.0.1.7]です。
近10年の京都大賞典では7番人気以下で馬券圏内に入った馬が5頭いて、いずれもひと桁馬番でした。2013年以降の4頭はメンバー中2位以内の上がりで差し込んでいて、ひと桁馬番で脚を溜められそうなタイプに注意したいですね。
激走した5頭は関西所属の牡セン馬で、いずれも芝重賞での連対歴があり、4頭は芝重賞での勝ち鞍がありました。5頭のうち4頭は父か母父がノーザンダンサー系で、阪神開催だった昨年は母父フレンチデピュティのマカヒキが優勝したので、ノーザンダンサー系の有無もチェックしておきましょう。
過去7回のサウジアラビアRCでは6番人気以下で馬券に絡んだ馬が3頭いて、父か母父がサンデー系でした。その3頭は中4~5週での臨戦で、左回りでの出走歴がありました。3頭のうち2頭は左回りで勝ち鞍を挙げていたので、左回りでの経験がある馬は評価を上げてもいいかもしれませんね。