穴ぐさ傾向と対策
中京記念もサン・プロ配合馬が制す!?
先週(7月15日~16日)の穴ぐさは[5.6.3.102](複勝率12.1%)で、単勝回収率が107%でした。函館2歳Sで【C】評価だったゼルトザームが10番人気で優勝しましたね。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
開催最終週だった先週の函館は道悪馬場となり、重賞の2レース(函館2歳S、函館記念)はどちらも父ノーザンダンサー系×母父キングカメハメハという配合馬が勝ち、②着には父キングマンボ系×母父サンデー系という配合馬が入りました。
【2023年函館2歳S&函館記念】
レース | ①着 ②着 |
父 | 母父 |
函館記念 | ①着ローシャムパーク ②着ルビーカサブランカ |
ハービンジャー キングカメハメハ |
キングカメハメハ ダンスインザダーク |
函館2歳S | ①着ゼルトザーム ②着ナナオ |
ヘニーヒューズ ロードカナロア |
キングカメハメハ オルフェーヴル |
函館の洋芝で馬場が重くなり、道悪馬場の巧拙の差も出た印象でしたね。
今週末からは札幌開催が始まり、重賞は中京で中京記念が予定されています。今年の中京記念は中京芝1600mでの施行で、このコースでのハンデ重賞は、年始に京都金杯が行われ、5番人気だったイルーシヴパンサーが優勝しました。
昨年以降、芝1600mでのハンデ重賞(JRA)は6レースが行われているのですが、勝ち馬の血統に共通点があります。
【2022年以降の芝1600mでのハンデ重賞(JRA)】
レース | 勝ち馬 | 父 | 母父 |
2023年 ダービー卿CT |
インダストリア | リオンディーズ | ハーツクライ |
2023年 京都金杯 |
イルーシヴパンサー | ハーツクライ | キングカメハメハ |
2022年 ターコイズS |
ミスニューヨーク | キングズベスト | マンハッタンカフェ |
2022年 京成杯AH |
ファルコニア | ディープインパクト | Hawk Wing |
2022年 ダービー卿CT |
タイムトゥヘヴン | ロードカナロア | アドマイヤベガ |
2022年 京都金杯 |
ザダル | トーセンラー | Lemon Drop Kid |
ピンク色がサンデー系、黄色がミスプロ系で、いずれも父&母父がサンデー系&ミスプロ系という配合(サン・プロ配合)です。ここまで続くと、偶然ではないような気がしますが、中京記念ではどうなるでしょうか?
上記の6レースのうち、1番人気で優勝したのは昨年の京成杯AHのファルコニアだけで、同レースは13頭立てでした。上記の6レースの人気別成績は、出走頭数で分けると、次のようになります。
【2022年以降の芝1600mでのハンデ重賞(JRA)】
人気 | 13頭立て | 16頭立て |
1番人気 | [1.0.0.0] | [0.0.1.4] |
2番人気 | [0.0.0.1] | [1.1.2.1] |
3番人気 | [0.0.0.1] | [1.0.0.4] |
4番人気 | [0.0.0.1] | [0.2.0.3] |
5番人気 | [0.0.0.1] | [1.0.1.3] |
6番人気以下 | [0.1.1.6] | [2.2.1.50] |
1番人気は、16頭立てだった5レースでは[0.0.1.4]で連対圏に入れていないので、フルゲート(16頭立て)が予想される今年の中京記念でも、1番人気は過信禁物かもしれませんね。
ちなみに、16頭立てだった5レースで勝利した馬は、4角6番手以下からメンバー中3位以内の上がり(33秒4~34秒4)を使っていたので、決め手のあるタイプを狙うと良さそうです。
今年、中京芝1600mでOPのレースは4回あり、父&母父がサンデー系&ミスプロ系という配合馬が連対しています。
【2023年の中京芝1600mでのOP】
レース | 父&母父がサンデー系& ミスプロ系で連対した馬 |
父 | 母父 |
エルフィンS | ②着コナコースト | キタサンブラック | キングカメハメハ |
睦月S | ①着キングエルメス | ロードカナロア | スペシャルウィーク |
シンザン記念 | ①着ライトクオンタム | ディープインパクト | Quality Road |
京都金杯 | ①着イルーシヴパンサー | ハーツクライ | キングカメハメハ |
エルフィンS以外の3レースでは勝利を収めています。
上記の4レースで連対圏に入った8頭は6番人気以内でしたが、1番人気は[0.0.0.4]という成績なので、やはり中京記念は、1番人気馬よりも父&母父がサンデー系&ミスプロ系という配合馬を信頼すべきですかね。
【月額会員が利用できるコーナー紹介】
7月22~23日に行われる福島、中京、札幌の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
7月22~23日
場所 | 芝 |
福島 | Bコース・2週目 |
中京 | Bコース・2週目 |
札幌 | Aコース・1週目 |
7月22日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
福島9R | 伊達特別 | [1.2.2.27] |
福島10R | 郡山特別 | [1.2.4.32] |
福島11R | TUF杯 | [0.0.1.4] |
中京9R | 香嵐渓特別 | [2.1.2.30] |
中京10R | 清洲特別 | [0.1.1.27] |
中京11R | 豊明S | [2.2.0.33] |
札幌9R | 北辰特別 | [0.0.1.2] |
札幌10R | ライラック賞 | [0.1.0.16] |
札幌11R | TVh賞 | [2.2.5.25] |
7月23日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
福島9R | 横手特別 | [0.4.3.38] |
福島10R | 白河特別 | [0.1.4.28] |
福島11R | 安達太良S | [2.3.2.39] |
中京9R | 有松特別 | [3.3.3.20] |
中京10R | 桶狭間S | [1.2.3.36] |
中京11R | 中京記念 | [2.4.0.42] |
札幌9R | HBC賞 | [1.1.3.38] |
札幌10R | 大倉山特別 | [2.2.1.27] |
札幌11R | しらかばS | [2.1.1.17] |
☆注目レース☆
TVh賞(3勝クラス、札幌芝1200m)
TVh賞での穴ぐさは[2.2.5.25](複勝率26.5%)で、複勝回収率は135%です。芝1200mの時に限ると[0.1.3.8](複勝率33.3%)で、複勝回収率は163%です。
芝1200mの時に馬券圏内に入った4頭の穴ぐさは、近3走以内に芝1200mで⑤着以内があり、そのうち3頭は札幌芝1200mで勝ち鞍がありました。2011年以降の3頭は馬番10番以内の5~6歳馬で、前走時馬体重が474kg以上だったので、真ん中から内枠である程度の馬格があるタイプが良さそうです。
☆注目レース☆
有松特別(2勝クラス、中京芝1600m)
有松特別での穴ぐさは[3.3.3.20](複勝率31.0%)で、複勝回収率は150%です。芝1600mの時に限ると[2.0.2.10](複勝率28.6%)で、複勝回収率は142%です。
芝1600mの時に③着以内に入った4頭の穴ぐさは馬体重が460kg以上で、そのうち3頭はメンバー中1~2位の上がり(34秒5~35秒4)を使い、残りの1頭は逃げて上がり33秒9を計時していました。2016年以降の3頭はひと桁馬番で、中京芝での勝ち鞍があり、7~9月にも勝利実績があったので、夏季&コース実績をチェックして臨みましょう。
☆注目レース☆
大倉山特別(2勝クラス、札幌ダート1700m)
大倉山特別での穴ぐさは[2.2.1.27](複勝率15.6%)で、複勝回収率は116%です。ダート1700mの時に限ると[1.2.0.13](複勝率18.8%)で、複勝回収率は147%となっています。
ダート1700mの時に連対した3頭の穴ぐさは馬番8~14番の牡馬で、4角1~2番手に付けていました。3頭はいずれも札幌ダート1700mで勝ち鞍があったので、真ん中から外枠でコース実績のある馬をマークしておきましょう。
■ちなみに…■
中京記念での穴ぐさは[2.4.0.42]で、小倉芝1800mでの施行だった昨年は【C】評価だったカテドラルが10番人気で②着に食い込みました。
中京芝1600mでの近7年(2013~19年)では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、いずれも①~②着です。激走した5頭は5~7歳で、そのうち4頭はふた桁馬番でした。5頭は父か母父がサンデー系で、父か母父がミスプロ系かノーザンダンサー系でもあったので、父&母父がサンデー系&ミスプロ系、もしくはサンデー系&ノーザンダンサー系の配合馬が侮れなさそうです。