穴ぐさ傾向と対策
ローズSも7~8枠の馬に注意したい
今週末の重賞はローズSとセントライト記念。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。ローズSは人気薄の激走もありそうで、枠順も重要そうです。
先週(9月9日~10日)の穴ぐさは[5.7.7.54](複勝率26.0%)で、単勝回収率が133%、複勝回収率が101%でした。重賞では、紫苑Sで【C】評価だったシランケドが9番人気で③着、京成杯AHで【C】評価だったミスニューヨークが8番人気で③着に食い込みました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
「穴ぐさ報告掲示板」にも多数の書き込みをしていただき、ありがとうございました。その中で、こんな投稿がありました。
日曜日(10日)の中山9R白井特別は、2頭いた穴ぐさのワンツー(①着ロジレット、②着エープラス)になり、馬連配当が6610円だったのに対して、枠連配当は9200円だったんですよね。配当が発表された時、「馬連と枠連でずいぶん違うな~」と思ったんですが、見事に枠連で仕留めた方(ミュウママさん)がいて、素晴らしいなと思った次第です。少頭数のレースは特に、馬連と枠連の差をチェックすることは重要ですね。
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先週のこのコーナーでは、今年の芝1200m重賞で馬番9番より外枠の馬が連勝中であることを記しましたが、セントウルSを制したのは6枠11番だったテイエムスパーダで、連勝記録は継続されることとなりました。次の芝1200m重賞は、10月1日のスプリンターズSで、果たしてどんな結果となるでしょうか。
今週末の重賞は、ローズSとセントライト記念という3歳限定戦が予定されています。3歳牝馬限定の重賞は先週に紫苑Sがあり、優勝したのは4番人気のモリアーナでした。現3歳世代の牝馬限定重賞は、①~③着が1~5番人気に占められたケースがなく、G1以外だと1番人気が勝てていないので、ローズSでも注意すべきでしょうね。
【現3歳世代の牝馬限定重賞】
人気 | G1 | G2&G3 |
1番人気 | [3.0.0.0] | [0.2.0.7] |
2番人気 | [0.1.0.2] | [2.3.1.3] |
3番人気 | [0.0.0.3] | [1.0.2.6] |
4番人気 | [0.0.0.3] | [1.0.1.7] |
5番人気 | [0.0.1.2] | [0.0.1.8] |
6番人気以下 | [0.2.2.35] | [5.4.4.79] |
【現3歳世代の牝馬限定重賞で6番人気以下の馬】
血統 | 着別度数 |
父サンデー系 | [5.4.2.57] |
母父サンデー系 | [0.2.3.43] |
父も母父も サンデー系以外 |
[0.0.1.21] |
現3歳世代の牝馬限定重賞は、G2&G3だと1番人気が[0.2.0.7]です。6番人気以下で③着以内に入った馬は、ほとんどが父か母父がサンデー系だったので、ローズSでもサンデー系内包の人気薄が侮れなさそうです。
今年のローズSは阪神芝外1800mでの施行で、昨年以降の同コースでのOP(6レース)では、枠順別の成績が次のようになっています。
【2022年以降の阪神芝外1800mでのOP】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [0.1.1.5] |
2枠 | [0.0.0.8] |
3枠 | [2.0.0.6] |
4枠 | [1.1.0.7] |
5枠 | [0.1.2.7] |
6枠 | [0.1.0.9] |
7枠 | [0.1.1.9] |
8枠 | [3.1.2.4] |
8枠の馬が[3.1.2.4](複勝率60.0%)と好成績で、上記の6レースではいずれも7~8枠の馬が馬券に絡んでいます。
ローズSが阪神で行われた近3年(2017~19年)では、7~8枠の馬が[2.2.0.10](複勝率28.6%)で、3年すべてで連対していたんですよね。今年も外枠の馬は割り引かないように気を付けましょう。
一方、中山ではセントライト記念があり、皐月賞馬のソールオリエンスが出走予定です。昨年の同レースはキタサンブラック産駒のガイアフォースが優勝し、同馬が計時した上がりはメンバー中最速(34秒7)でした。昨年のセントライト記念以降、JRAの芝2200mの重賞では、メンバー中1~2位の上がりを使った馬が優勝しているので、そのデータをご覧ください。
【2022年9月以降の芝2200m重賞(JRA)】
上がり | 着別度数 |
メンバー中1位 | [4.3.2.1] |
メンバー中2位 | [5.3.1.1] |
メンバー中3位 | [0.1.4.5] |
メンバー中4位以下 | [0.3.1.96] |
昨年9月以降にJRAでの芝2200m重賞は9レースあり、メンバー中1~2位の上がりを使った馬が[9.6.3.2]です。セントライト記念も、どの馬が速い上がりを使うか?という視点で予想するといいでしょう。
上記の9レースに関しては、血統(父系)と馬体重に関して、次のようなデータもあります。
【2022年9月以降の芝2200m重賞(JRA)】
父系 | 着別度数 |
父サンデー系 | [6.6.6.52] |
父ロベルト系 | [3.2.1.19] |
父ミスプロ系 | [0.2.0.17] |
父ノーザンダンサー系 | [0.0.1.11] |
上記4系統以外の父系 | [0.0.0.5] |
【2022年9月以降の芝2200m重賞(JRA)】
馬体重 | 着別度数 |
マイナス体重 | [0.6.2.36] |
前走と同体重 | [0.0.0.19] |
プラス体重 | [7.4.6.45] |
勝利した9頭は父がサンデー系かロベルト系で、前走で馬体重の発表がなかった馬を除くと、優勝馬はいずれもプラス体重での出走でした。セントライト記念でも、父がサンデー系かロベルト系でプラス体重で出走してきた馬を評価したいですね。
→昨年9月の重賞の穴ぐさは単複回収率150%超!←
9月16~18日に行われる中山、阪神の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
9月16~18日
場所 | 芝 |
中山 | Bコース・2週目 |
阪神 | Aコース・2週目 |
9月16日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 松戸特別 | [1.1.2.20] |
中山10R | 御宿特別 | [1.1.0.9] |
中山11R | 初風S | [3.1.1.35] |
阪神9R | ききょうS | [0.1.0.4] |
阪神10R | 鳥取特別 | [1.2.1.28] |
阪神11R | ケフェウスS | [1.1.0.7] |
9月17日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 浦安特別 | [0.2.1.36] |
中山10R | レインボーS | [1.3.4.20] |
中山11R | ラジオ日本賞 | [1.3.0.16] |
阪神9R | 兵庫特別 | [0.0.0.19] |
阪神10R | 仲秋S | [0.2.1.19] |
阪神11R | ローズS | [2.3.4.37] |
9月18日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 鋸山特別 | [3.0.1.19] |
中山10R | シンボリクリスエスC | 出走なし |
中山11R | セントライト記念 | [2.1.3.45] |
阪神9R | 生田特別 | [0.1.0.4] |
阪神10R | ロードカナロアC | 出走なし |
阪神11R | JRAアニバーサリーS | [0.0.1.8] |
☆注目レース☆
ローズS(G2、阪神芝外1800m)
ローズSでの穴ぐさは[2.3.4.37](複勝率19.6%)で、複勝回収率は110%です。昨年は【B】評価だったエグランタインが7番人気で③着に入りました。
中京開催時も含めて近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が12頭いて、そのうち前走がOPだった馬は1頭だけです。11頭は前走が2勝クラス以下での①~④着で、その11頭のうち10頭は中7週以内での臨戦だったので、夏季に2勝クラス以下で走ってきた馬が侮れないでしょう。
12頭のうち10頭は父か母父がサンデー系で、阪神で激走した8頭のうち6頭は父か母父がノーザンダンサー系でした。阪神での8頭のうち7頭は馬体重が460kg以下で、比較的小柄なタイプが侮れなさそうです。
☆注目レース☆
レインボーS(3勝クラス、中山芝1800m)
レインボーSでの穴ぐさは[1.3.4.20](複勝率28.6%)で、複勝回収率は143%です。昨年は【C】評価だったアナゴサンが7番人気で②着、【B】評価だったサンタグラシアが8番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】になりました。
馬券圏内に入った8頭の穴ぐさは4~7歳で、2018年以降の5頭は4~5歳です。8頭は馬番11番以内で、そのうち6頭は馬番6番以内でした。8頭のうち7頭は父か母父がサンデー系だったので、サンデー系内包で内目の枠の馬が見逃せないでしょう。8頭のうち6頭は近4走以内に①着があったので、ある程度の好調さが感じられると良いでしょう。
☆注目レース☆
松戸特別(2勝クラス、中山ダート2400m)
松戸特別での穴ぐさは[1.1.2.20](複勝率16.7%)で、複勝回収率は122%です。
激走した4頭の穴ぐさは4~5歳の牡セン馬で、前走が馬券圏外だったものの2~4走前に③着以内の好走歴がありました。4頭は5代血統表内にサドラーズウェルズかニジンスキーを持っていたので、スタミナ血脈の有無を確認して臨みましょう。
■ちなみに…■
セントライト記念での穴ぐさは[2.1.3.45]です。近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、いずれも偶数馬番で、そのうち4頭は馬番2番か馬番4番でした。5頭は父か母父がサンデー系かロベルト系で、そのうち4頭は5代血統表内にサドラーズウェルズかニジンスキーを持っていました。5頭は2ヶ月以上の休み明けでしたが、そのうち4頭は芝OPでの連対歴があったので、OP実績を確認しておきましょう。